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第七章 孫を追いかけ情報集めで御座います。
7-5 家庭教師さん登場で御座います。
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「探偵さんよぅ」
「はい、何でしょう」
「いや、何でもない」
探偵さんの不安そうなお顔を、じぃじも感じ取ったので御座いますね。私が聖人に会いたいなどと言ったばっかりに、本当に探偵さんには苦労をお掛けします。
「……探偵さん。今更で御座いますが、無理に聖人に……現国王にお会いにならなくて、大丈夫で御座いますよ。嫌なら嫌とおっしゃっていただいて構いません。何か不安事が御座いましたらおっしゃってください」
「……光江さん。私、そんな顔をしておりましたか。康夫さんにまで気を遣わせて、申し訳ありません。もちろん不安はあるのですが、私も一度、現国王には会わなければならないと、思っていますので」
「そうで御座いますか」
「探偵さんよぅ。聖人はわしの息子だったが、あいつは死んだんじゃ。今、わしが息子だと思っているのは、探偵さんなんじゃ。だからのぅ、わしは探偵さんの意志を尊重したいんじゃ」
「……康夫さん。ありがとうございます。お二人にそうおっしゃっていただいて、何だか吹っ切れました。心配おかけして、すみませんでした」
じぃじの言う通り、探偵さんは息子同然で御座います。『探偵さんの意志を尊重』だなんて、じぃじもたまには良い事を言ってくださいます。
「……せっかくですから、この淹れていただいたお茶を頂きましょう。私、今日はマドレーヌを焼いてきましたの」
テーブルの上に置かれたティーカップの横に、マドレーヌを並べます。ローグさんの使いの方でしょうか。せっかく淹れていただいたお茶なのに、まだ探偵さんもじぃじも、口を付けてはおりませんでした。
「あら? そう言えば、ローグさんは随分長い時間、席を外しておいでですね」
「ええ。そうですね。すぐに戻るて言っていたんですが」
その時で御座います。虫の知らせと言うのは、本当にあるようで御座います。ローグさんのお名前を出した途端、扉が開き、そのお顔が見えたじゃありませんか。
「……ヨーフ。先生がお見えになった」
先生? で、御座いますか? ローグさんの後ろ。長い銀髪と、長い顎髭が目立つ男性が立っていらっしゃいます。……探偵さんも振り返って、男性のお顔に少しの驚きをお見せになっていらっしゃいます。
「……タキン先生じゃありませんか! ご無沙汰しております」
「おお、ヨーフか。堅苦しい挨拶はいらん。それよりそのお二人が現国王の両親なのか?」
タキン先生と呼ばれた男性が、私とじぃじの顔を珍しそうに覗き込んでおいでです。
「そうです。康夫さんと光江さんです。それよりどうして先生がこちらに?」
「どうしてって、ローグに呼ばれたからに決まっておるじゃろ」
タキン先生が大きな口を開けて笑っていらっしゃいます。何だかここで口を挟むのは、旧知の仲のお二人に割って入るようで、申し訳ありませんが、名乗らない訳にもまいりません。
「……お話の途中、申し訳御座いません。私、荒井光江と申します。そしてこちらが夫の康夫で御座います。ところでタキン先生は探偵さんの……いえ、失礼致しました。ヨーフさんの先生でいらっしゃいますか?」
「先生なんて大袈裟なもんじゃない。子供の頃にちぃっとばかり、面倒を見てたんだよ」
またタキン先生が大きな口を開けて、笑っておいでです。
「タキン先生は魔導師なんです。魔導師の知識は豊富と言う事で、幼い頃から勉強は全て、タキン先生に教えてもらっていたんです」
ああ、そう言う事で御座いますね。納得で御座います。言わば探偵さんの家庭教師と言ったところでしょう。
「……それでじゃ、ヨーフ。現国王に謁見すると言う事だから、俺が付き添う事になった。ローグに頼まれたからの。まさか国王にローグが召喚されていなかったなんて、俺もびっくりだよ。……でもこれで一つ謎が解けた」
「謎ですか」
「ああ。国王に頼まれ事をしてな。14歳の少年達を12人召喚したんじゃ。それなのに国王は一度も顔を見せなかったんじゃ。ローグの奴、国王になったからって偉そうに、顔も見せないのかって、正直腹を立てておったんじゃ」
「……タキン先生。その国王は私ではないんです。私に腹を立てられても困りますよ」
ローグさんで御座います。それより気になるのは14歳の少年達12人の召喚で御座います。間違いなく雷人がいるはずです。……噂ではなく、確かなお話をタキン先生より、聞かせていだだきたいもので御座います。
「はい、何でしょう」
「いや、何でもない」
探偵さんの不安そうなお顔を、じぃじも感じ取ったので御座いますね。私が聖人に会いたいなどと言ったばっかりに、本当に探偵さんには苦労をお掛けします。
「……探偵さん。今更で御座いますが、無理に聖人に……現国王にお会いにならなくて、大丈夫で御座いますよ。嫌なら嫌とおっしゃっていただいて構いません。何か不安事が御座いましたらおっしゃってください」
「……光江さん。私、そんな顔をしておりましたか。康夫さんにまで気を遣わせて、申し訳ありません。もちろん不安はあるのですが、私も一度、現国王には会わなければならないと、思っていますので」
「そうで御座いますか」
「探偵さんよぅ。聖人はわしの息子だったが、あいつは死んだんじゃ。今、わしが息子だと思っているのは、探偵さんなんじゃ。だからのぅ、わしは探偵さんの意志を尊重したいんじゃ」
「……康夫さん。ありがとうございます。お二人にそうおっしゃっていただいて、何だか吹っ切れました。心配おかけして、すみませんでした」
じぃじの言う通り、探偵さんは息子同然で御座います。『探偵さんの意志を尊重』だなんて、じぃじもたまには良い事を言ってくださいます。
「……せっかくですから、この淹れていただいたお茶を頂きましょう。私、今日はマドレーヌを焼いてきましたの」
テーブルの上に置かれたティーカップの横に、マドレーヌを並べます。ローグさんの使いの方でしょうか。せっかく淹れていただいたお茶なのに、まだ探偵さんもじぃじも、口を付けてはおりませんでした。
「あら? そう言えば、ローグさんは随分長い時間、席を外しておいでですね」
「ええ。そうですね。すぐに戻るて言っていたんですが」
その時で御座います。虫の知らせと言うのは、本当にあるようで御座います。ローグさんのお名前を出した途端、扉が開き、そのお顔が見えたじゃありませんか。
「……ヨーフ。先生がお見えになった」
先生? で、御座いますか? ローグさんの後ろ。長い銀髪と、長い顎髭が目立つ男性が立っていらっしゃいます。……探偵さんも振り返って、男性のお顔に少しの驚きをお見せになっていらっしゃいます。
「……タキン先生じゃありませんか! ご無沙汰しております」
「おお、ヨーフか。堅苦しい挨拶はいらん。それよりそのお二人が現国王の両親なのか?」
タキン先生と呼ばれた男性が、私とじぃじの顔を珍しそうに覗き込んでおいでです。
「そうです。康夫さんと光江さんです。それよりどうして先生がこちらに?」
「どうしてって、ローグに呼ばれたからに決まっておるじゃろ」
タキン先生が大きな口を開けて笑っていらっしゃいます。何だかここで口を挟むのは、旧知の仲のお二人に割って入るようで、申し訳ありませんが、名乗らない訳にもまいりません。
「……お話の途中、申し訳御座いません。私、荒井光江と申します。そしてこちらが夫の康夫で御座います。ところでタキン先生は探偵さんの……いえ、失礼致しました。ヨーフさんの先生でいらっしゃいますか?」
「先生なんて大袈裟なもんじゃない。子供の頃にちぃっとばかり、面倒を見てたんだよ」
またタキン先生が大きな口を開けて、笑っておいでです。
「タキン先生は魔導師なんです。魔導師の知識は豊富と言う事で、幼い頃から勉強は全て、タキン先生に教えてもらっていたんです」
ああ、そう言う事で御座いますね。納得で御座います。言わば探偵さんの家庭教師と言ったところでしょう。
「……それでじゃ、ヨーフ。現国王に謁見すると言う事だから、俺が付き添う事になった。ローグに頼まれたからの。まさか国王にローグが召喚されていなかったなんて、俺もびっくりだよ。……でもこれで一つ謎が解けた」
「謎ですか」
「ああ。国王に頼まれ事をしてな。14歳の少年達を12人召喚したんじゃ。それなのに国王は一度も顔を見せなかったんじゃ。ローグの奴、国王になったからって偉そうに、顔も見せないのかって、正直腹を立てておったんじゃ」
「……タキン先生。その国王は私ではないんです。私に腹を立てられても困りますよ」
ローグさんで御座います。それより気になるのは14歳の少年達12人の召喚で御座います。間違いなく雷人がいるはずです。……噂ではなく、確かなお話をタキン先生より、聞かせていだだきたいもので御座います。
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