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第七章 孫を追いかけ情報集めで御座います。
7-6 雷人の召喚理由で御座います。
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「探偵さんよぅ。ローグとやらは、わしらの協力者で、そのタキンとやらは、ローグに頼まれたんじゃろ? っちゅう事は、タキンとやらも、わしらの協力者っちゅう事か? 信用して大丈夫なのか?」
じぃじったら、ご本人を前にして嫌で御座いますわ。
「もちろんです」
探偵さんは、そうおっしゃっておりますが、じぃじはまだタキン先生に疑いの目を向けております。これ以上、失礼な事を言い出さなけばよいのですが。
「……康夫さんだったな。突然こうして現れたんだ。俺を信用する必要はない。俺はただ謁見の手引きをするだけだ。だが一つ教えて欲しい。どうして俺を疑わしいと思ったんだ?」
「そりゃあ、あんたが雷人を召喚した張本人じゃからだよ」
タキン先生に答えたじぃじの意図が見えました。ですが、タキン先生は現国王の依頼だったとおっしゃっています。矛先をタキン先生に向けるのは、お気の毒で御座います。
「じぃじ。もうお止めになってくださいませ。タキン先生は依頼されて、雷人を召喚したんだと」
せっかくご協力いただけるのに、穏便に過ごしたいと思うのは、当然で御座います。じぃじには申し訳ないですが、ここはタキン先生につかせていただきます。
「……その雷人と言うのは?」
「私達の孫で御座います。この世界に召喚されて、私達はその孫を追いかけて参りました。……先程、14歳の少年達を召喚したと、おっしゃっていましたよね? 雷人も14歳なんです」
「お二人の孫と言う事は、現国王の息子と言う事ですね」
そうおっしゃって、タキン先生は黙ってしまいました。腕を組んだまま宙を見上げ、何かを考えておられるご様子です。……しばしの沈黙が続きましたが、破ったのは探偵さんで御座います。
「タキン先生。何か思う事があるのですか?」
「ああ。私が召喚した少年達は、北方に訓練に行かされたんだ。まだ14歳なのに、おかしいんじゃないかと引っ掛かってはいたんだが」
「何故で御座いますか?」
雷人の事なら何でも知りたいと願う気持ちに焦らされて、つい口を挟んでしまいました。
「この国での徴兵は16歳からなんだ。北方での訓練などは、通常、徴兵された者が行うんだ」
タキン先生のお話に、確かに私も引っ掛かりました。通常、16歳からなのに、どうして雷人は14歳で訓練に行かされたのでしょう。14歳と言えばまだ子供です。
「……だが現国王の息子がいるなら、話は分かる。王室の者は本来、徴兵されないからな」
「どう言う意味で御座いますか?」
「王室の者は幼い頃から、王宮で訓練を受けるんだ。国を率いる者は武術に長けていないとならない。このローグやヨーフも幼い頃から訓練を受けていたんだ」
「と、言う事は、どう言う事でしょう?」
今一つ、話が見えてきません。
「現国王は息子を王室に迎えたいのさ。だが幼い頃から武術の訓練を受けて来ていない息子を、いきなり王室に迎える訳にはいかない。だから慌てて訓練に出したのさ」
雷人が召喚された理由。……それは雷人をこの国の王室に迎えるため。ですが、それはあってはならない事で御座います。雷人にはこれから元の世界で、青春を謳歌してもらわないとなりません。
「それならどうして、14歳の少年を12人も召喚されたのですか?」
「俺はその雷人って言う、あんた達の孫は知らない。ただ依頼通りに召喚しただけだ。歳は14歳。マジック・サンダー・ストーンに反応した少年を召喚してくれって言う依頼さ」
ようやく話が見えてまいりました。マジック・サンダー・ストーン。……雷人が夢枕に授けてくれた石で御座います。雷人が手掛かりを授けてくれたのです。雷人は召喚を望んではいないはずです。何としても、元の世界で青春を謳歌させたい。私、今強く心に刻みつけました。
私の息子ではありますが、雷人を聖人に渡す訳にはいきません。例え敵対する事があっても、雷人は私の手で守り抜きます。
じぃじったら、ご本人を前にして嫌で御座いますわ。
「もちろんです」
探偵さんは、そうおっしゃっておりますが、じぃじはまだタキン先生に疑いの目を向けております。これ以上、失礼な事を言い出さなけばよいのですが。
「……康夫さんだったな。突然こうして現れたんだ。俺を信用する必要はない。俺はただ謁見の手引きをするだけだ。だが一つ教えて欲しい。どうして俺を疑わしいと思ったんだ?」
「そりゃあ、あんたが雷人を召喚した張本人じゃからだよ」
タキン先生に答えたじぃじの意図が見えました。ですが、タキン先生は現国王の依頼だったとおっしゃっています。矛先をタキン先生に向けるのは、お気の毒で御座います。
「じぃじ。もうお止めになってくださいませ。タキン先生は依頼されて、雷人を召喚したんだと」
せっかくご協力いただけるのに、穏便に過ごしたいと思うのは、当然で御座います。じぃじには申し訳ないですが、ここはタキン先生につかせていただきます。
「……その雷人と言うのは?」
「私達の孫で御座います。この世界に召喚されて、私達はその孫を追いかけて参りました。……先程、14歳の少年達を召喚したと、おっしゃっていましたよね? 雷人も14歳なんです」
「お二人の孫と言う事は、現国王の息子と言う事ですね」
そうおっしゃって、タキン先生は黙ってしまいました。腕を組んだまま宙を見上げ、何かを考えておられるご様子です。……しばしの沈黙が続きましたが、破ったのは探偵さんで御座います。
「タキン先生。何か思う事があるのですか?」
「ああ。私が召喚した少年達は、北方に訓練に行かされたんだ。まだ14歳なのに、おかしいんじゃないかと引っ掛かってはいたんだが」
「何故で御座いますか?」
雷人の事なら何でも知りたいと願う気持ちに焦らされて、つい口を挟んでしまいました。
「この国での徴兵は16歳からなんだ。北方での訓練などは、通常、徴兵された者が行うんだ」
タキン先生のお話に、確かに私も引っ掛かりました。通常、16歳からなのに、どうして雷人は14歳で訓練に行かされたのでしょう。14歳と言えばまだ子供です。
「……だが現国王の息子がいるなら、話は分かる。王室の者は本来、徴兵されないからな」
「どう言う意味で御座いますか?」
「王室の者は幼い頃から、王宮で訓練を受けるんだ。国を率いる者は武術に長けていないとならない。このローグやヨーフも幼い頃から訓練を受けていたんだ」
「と、言う事は、どう言う事でしょう?」
今一つ、話が見えてきません。
「現国王は息子を王室に迎えたいのさ。だが幼い頃から武術の訓練を受けて来ていない息子を、いきなり王室に迎える訳にはいかない。だから慌てて訓練に出したのさ」
雷人が召喚された理由。……それは雷人をこの国の王室に迎えるため。ですが、それはあってはならない事で御座います。雷人にはこれから元の世界で、青春を謳歌してもらわないとなりません。
「それならどうして、14歳の少年を12人も召喚されたのですか?」
「俺はその雷人って言う、あんた達の孫は知らない。ただ依頼通りに召喚しただけだ。歳は14歳。マジック・サンダー・ストーンに反応した少年を召喚してくれって言う依頼さ」
ようやく話が見えてまいりました。マジック・サンダー・ストーン。……雷人が夢枕に授けてくれた石で御座います。雷人が手掛かりを授けてくれたのです。雷人は召喚を望んではいないはずです。何としても、元の世界で青春を謳歌させたい。私、今強く心に刻みつけました。
私の息子ではありますが、雷人を聖人に渡す訳にはいきません。例え敵対する事があっても、雷人は私の手で守り抜きます。
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