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第七章 孫を追いかけ情報集めで御座います。
7-7 探偵さんの名推理で御座います。
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「探偵さんよぅ。それでじゃ。国王にはいつ会えるんじゃ? わしの息子じゃから、連れて帰ろうと思っちょる」
まぁ。またじぃじが大変な事を言い出しております。聖人を連れて帰るだなんて。……あっ。私、ふと恐ろしい事を考えてしまいました。聖人と美羽さんの……あっ、美羽と言うのは嫁で御座いますが、二人は亡くなった後、滞りなくお葬式を終え、火葬致しましたの。……と、言う事は。
「じぃじ、ダメで御座います。……二人は火葬したのです。連れて帰ったら、灰になってしまうかもしれません。そうですわよね? 探偵さん」
「それはどうか分かりません。お二人が亡くなる前に召喚されたのであれば、灰にはならないかもしれませんし。亡くなって灰になってから、魂だけ召喚されたのであれば、戻れば灰になっていると思いますし。現状では何とも言えません」
「え? 死ぬ前に召喚されたなんて、有り得るので御座いますか?」
「通常は死んだ人間を召喚はしません」
「でも聖人達が交通事故に遭ったのは確かなんです。事故で死体も酷く損傷していたんです」
探偵さんがおっしゃる事の意味は分かりますが、聖人達が死んでいないなんて事は、理解に苦しみます。
「……息子さん達を召喚したのは、宰相のアンダンが雇った魔導師でしょう。魔導師にとって人間を入れ替えるくらい容易いんです」
「と、おっしゃいますと?」
「息子さん達を召喚するために、別の人間を交通事故に遭わせたとも考えられます」
もう何が何だかで御座います。探偵さんの仮説に、胸がバクバクと音を立てております。
「探偵さんよぅ。何じゃか、さっきから推理をしよって、まるで探偵みたいじゃのぅ」
じぃじがそんな事を言い出したので、私、ぷっと噴き出してしまいました。
「康夫さん。探偵みたいじゃなくて、私一応探偵なんですが……。ちゃんと柏木陽平探偵興信所で届出も出しています。まあ、私一人の個人事務所ですが」
「もうじぃじったら。町内会の田中さんに紹介されて、二人で探偵さんの事務所に伺ったじゃありませんか。だから私達、今、ここにいるんでしょう?」
「そうじゃった、そうじゃった」
じぃじが笑い、探偵さんもつられて笑っておいでです。何だか少し重くなった空気をじぃじは読んだのかもしれません。
「探偵ついでに、もう一つよろしいでしょうか?」
「何で御座いましょう?」
「息子さん達はご自身達の意志で召喚されたのではないのでは? 私はそう思っています。魔導師の力があれば、死んでいない人間に死んだと思わせる事くらい容易い事です。……本人達が死に至るビジョンを作り出し、見せればいいだけですから」
「そんな事が出来るのですね」
「はい。もし本当にそうなら、息子さん達は元の世界へ戻っても、灰にはなりません。元の通りです」
「と、言う事は。……聖人達は生きて戻れると?」
「はい。そう言う事になります」
探偵さんの仮説が正しければ、これ程、嬉しい事はありません。
「ですが聖人達が生きたまま召喚されたかどうかを確認する方法はありますか? もし連れて帰って灰になったら大変です」
「そうですね。息子さん達を召喚した魔導師が分かれば……」
「金なら幾らでも出す!」
じぃじが突然叫びました。
「金なら幾らでも出すから、何とかしてくれんか。その魔導師ってのに、幾らか握らせて本当の事を吐かせりゃいいんじゃ! 探偵さんよぅ、頼めんかのぅ」
「分かりました。何とかやってみます」
思いもよらない事が起こりそうで御座います。もし聖人達が生きていて、連れて帰る事が出来たら、こんなに嬉しい事はありません。雷人をもう一度、親のある子にしてやれるのですから。……私、またまたここで誓わせていただきます。雷人奪還に加え、聖人と美羽さんも奪還させていただきます。
まぁ。またじぃじが大変な事を言い出しております。聖人を連れて帰るだなんて。……あっ。私、ふと恐ろしい事を考えてしまいました。聖人と美羽さんの……あっ、美羽と言うのは嫁で御座いますが、二人は亡くなった後、滞りなくお葬式を終え、火葬致しましたの。……と、言う事は。
「じぃじ、ダメで御座います。……二人は火葬したのです。連れて帰ったら、灰になってしまうかもしれません。そうですわよね? 探偵さん」
「それはどうか分かりません。お二人が亡くなる前に召喚されたのであれば、灰にはならないかもしれませんし。亡くなって灰になってから、魂だけ召喚されたのであれば、戻れば灰になっていると思いますし。現状では何とも言えません」
「え? 死ぬ前に召喚されたなんて、有り得るので御座いますか?」
「通常は死んだ人間を召喚はしません」
「でも聖人達が交通事故に遭ったのは確かなんです。事故で死体も酷く損傷していたんです」
探偵さんがおっしゃる事の意味は分かりますが、聖人達が死んでいないなんて事は、理解に苦しみます。
「……息子さん達を召喚したのは、宰相のアンダンが雇った魔導師でしょう。魔導師にとって人間を入れ替えるくらい容易いんです」
「と、おっしゃいますと?」
「息子さん達を召喚するために、別の人間を交通事故に遭わせたとも考えられます」
もう何が何だかで御座います。探偵さんの仮説に、胸がバクバクと音を立てております。
「探偵さんよぅ。何じゃか、さっきから推理をしよって、まるで探偵みたいじゃのぅ」
じぃじがそんな事を言い出したので、私、ぷっと噴き出してしまいました。
「康夫さん。探偵みたいじゃなくて、私一応探偵なんですが……。ちゃんと柏木陽平探偵興信所で届出も出しています。まあ、私一人の個人事務所ですが」
「もうじぃじったら。町内会の田中さんに紹介されて、二人で探偵さんの事務所に伺ったじゃありませんか。だから私達、今、ここにいるんでしょう?」
「そうじゃった、そうじゃった」
じぃじが笑い、探偵さんもつられて笑っておいでです。何だか少し重くなった空気をじぃじは読んだのかもしれません。
「探偵ついでに、もう一つよろしいでしょうか?」
「何で御座いましょう?」
「息子さん達はご自身達の意志で召喚されたのではないのでは? 私はそう思っています。魔導師の力があれば、死んでいない人間に死んだと思わせる事くらい容易い事です。……本人達が死に至るビジョンを作り出し、見せればいいだけですから」
「そんな事が出来るのですね」
「はい。もし本当にそうなら、息子さん達は元の世界へ戻っても、灰にはなりません。元の通りです」
「と、言う事は。……聖人達は生きて戻れると?」
「はい。そう言う事になります」
探偵さんの仮説が正しければ、これ程、嬉しい事はありません。
「ですが聖人達が生きたまま召喚されたかどうかを確認する方法はありますか? もし連れて帰って灰になったら大変です」
「そうですね。息子さん達を召喚した魔導師が分かれば……」
「金なら幾らでも出す!」
じぃじが突然叫びました。
「金なら幾らでも出すから、何とかしてくれんか。その魔導師ってのに、幾らか握らせて本当の事を吐かせりゃいいんじゃ! 探偵さんよぅ、頼めんかのぅ」
「分かりました。何とかやってみます」
思いもよらない事が起こりそうで御座います。もし聖人達が生きていて、連れて帰る事が出来たら、こんなに嬉しい事はありません。雷人をもう一度、親のある子にしてやれるのですから。……私、またまたここで誓わせていただきます。雷人奪還に加え、聖人と美羽さんも奪還させていただきます。
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