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第一章 孫を追いかけ旅の始まりで御座います。
1-7 コボルドさん達に遭遇で御座います。
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「探偵さんよぅ。遠くに薄っすらと何か見えないかい? わしの目には見えとるんじゃが」
じぃじが足を止めて目を凝らしておりました。ですので私もじぃじと並んで、良うく目を凝らしてみました。
「町ですよ! まだ少し距離はありますが、あれはパノスの町を囲む市壁です。間違いありません!」
探偵さんの声がパッと明るくなりました。隣りのじぃじの顔も綻んでおります。私も大変嬉しくなりました。これで一歩、雷人に近付いたので御座います。
「ようやく町なんじゃの」
3人で顔を見合わせ、喜びを語り合おうてした時です。
「ヒッ! ヒッヒー!」
何だか甲高い声が聞こえたと思ったら、目の前に得体の知れない者が現れたので御座います。
「危ない!」
叫んだ探偵さんは念仏でも唱えたようです。何かを言ったと思いましたら、バリアと言うんでしょうか? 私達3人は黄色の半円の中にいたので御座います。
「探偵さんよ、この黄色いのは何じゃ?」
「これは結界です。奴らが襲って来ないように守るものです」
奴ら? 気が付いたらさっき現れた得体の知れない者が増えておりました。ひー、ふー、みー、よー、いつ、むー。まあ、大変。6人もいるじゃ、ありませんか。あら? 数え方は人間と同じでよかったのかしら?
「探偵さん。こいつら何者じゃ?」
じぃじの疑問はもっともで御座います。犬のような狼のようなお顔ですが、ちゃんと2本の足で立っておられます。それにお洋服まで着ていらっしゃいます。
「コイツらはコボルドです。そんなに手強い奴らではないですが、時々悪さをしたりするんです」
「コボルドさんって、おっしゃるんですね」
「はい。コイツらは私が倒しますから、心配しないでください。コボルドの6匹くらい、すぐに片付けます」
6匹? やっぱり6人と言う数え方は間違っていたので御座いますね。コボルドさん達、失礼致しました。つい謝罪をしてしまいましたが、探偵さんの言葉が心配です。
「探偵さん。倒すって、片付けるって、どう言う意味ですか?」
「もちろん殺すと言う意味ですが、何か?」
簡単に殺すなんて、言ってのけた探偵さんに、おったまげです。探偵さんを、人殺し……、もといコボルド殺しにする分けにはいきません。それに無闇な殺生はよろしくありません。
「探偵さん。殺すのは良くないと思うのですが……」
その時です。
「何か食うもんねぇか? 無ければ、おめぇ達を食っちまうぞ」
斜め前にいたコボルドさんが、喋ったのです。もうびっくりおったまげる余裕はありません。
「太巻きとサラダ巻き、召喚で、御座います」
昼食の残りを召喚致しました。
「探偵さん。コボルドさん達はお腹が空いているだけじゃありませんか? 残り物ですがこれをコボルドさん達に食べてもらえば……」
タッパーの中にはまだ太巻きもサラダ巻きも、それぞれ6つは残っております。ですがそんな私の提案をじぃじが挫いたので御座います。
「ばぁばや、それぽっちの太巻きで、コボルドとやらの腹は膨れんと思うのじゃが」
言われてみれば、その通りでした。朝の5時ではなく、4時に起きて、もっと沢山巻いておけばよかったと、今更ながら後悔です。
「それなら大丈夫です。私がその太巻きを大きくします」
この結界とやらと言い、探偵さんにはすごい力があるようです。あら? また念仏? それも一瞬の事でした。あっと言う間に、太巻きもサラダ巻きも直径50センチくらいの大きさに変わったので御座います。
「コボルドさん達や。これを差し上げるので、私達を食べるのはやめていただけますか?」
「それ食べれるのか?」
「はい、もちろん。ばぁば特製の太巻きとサラダ巻きで御座います」
「食い物をくれるなら、お前達は食わない」
「では、どうぞ」
探偵さんは殺生するなんて言い出しましたけど、コボルドさん達は、話せば分かってくれるじゃありませんか。
「何じゃ、こりゃあ! めちゃくちゃ美味い」
コボルドさん達に美味しいと褒めてもらえて、何だか私も自信が持てます。美味しいご飯は世界が変わっても、共通なんで御座いますね。
「ばあさん、美味かったぞ。お前を食っちまったら、もうこんな美味い飯にありつけなくなる。頼むから死ぬなよ」
「はい、ばぁばは死には致しません。また何処かでお会いしたら、腕を震いますわよ」
コボルドさん達に見送られ、また3人で歩き出したので御座います。パノスの町はもう目前。私は今、ワクワクしております。
じぃじが足を止めて目を凝らしておりました。ですので私もじぃじと並んで、良うく目を凝らしてみました。
「町ですよ! まだ少し距離はありますが、あれはパノスの町を囲む市壁です。間違いありません!」
探偵さんの声がパッと明るくなりました。隣りのじぃじの顔も綻んでおります。私も大変嬉しくなりました。これで一歩、雷人に近付いたので御座います。
「ようやく町なんじゃの」
3人で顔を見合わせ、喜びを語り合おうてした時です。
「ヒッ! ヒッヒー!」
何だか甲高い声が聞こえたと思ったら、目の前に得体の知れない者が現れたので御座います。
「危ない!」
叫んだ探偵さんは念仏でも唱えたようです。何かを言ったと思いましたら、バリアと言うんでしょうか? 私達3人は黄色の半円の中にいたので御座います。
「探偵さんよ、この黄色いのは何じゃ?」
「これは結界です。奴らが襲って来ないように守るものです」
奴ら? 気が付いたらさっき現れた得体の知れない者が増えておりました。ひー、ふー、みー、よー、いつ、むー。まあ、大変。6人もいるじゃ、ありませんか。あら? 数え方は人間と同じでよかったのかしら?
「探偵さん。こいつら何者じゃ?」
じぃじの疑問はもっともで御座います。犬のような狼のようなお顔ですが、ちゃんと2本の足で立っておられます。それにお洋服まで着ていらっしゃいます。
「コイツらはコボルドです。そんなに手強い奴らではないですが、時々悪さをしたりするんです」
「コボルドさんって、おっしゃるんですね」
「はい。コイツらは私が倒しますから、心配しないでください。コボルドの6匹くらい、すぐに片付けます」
6匹? やっぱり6人と言う数え方は間違っていたので御座いますね。コボルドさん達、失礼致しました。つい謝罪をしてしまいましたが、探偵さんの言葉が心配です。
「探偵さん。倒すって、片付けるって、どう言う意味ですか?」
「もちろん殺すと言う意味ですが、何か?」
簡単に殺すなんて、言ってのけた探偵さんに、おったまげです。探偵さんを、人殺し……、もといコボルド殺しにする分けにはいきません。それに無闇な殺生はよろしくありません。
「探偵さん。殺すのは良くないと思うのですが……」
その時です。
「何か食うもんねぇか? 無ければ、おめぇ達を食っちまうぞ」
斜め前にいたコボルドさんが、喋ったのです。もうびっくりおったまげる余裕はありません。
「太巻きとサラダ巻き、召喚で、御座います」
昼食の残りを召喚致しました。
「探偵さん。コボルドさん達はお腹が空いているだけじゃありませんか? 残り物ですがこれをコボルドさん達に食べてもらえば……」
タッパーの中にはまだ太巻きもサラダ巻きも、それぞれ6つは残っております。ですがそんな私の提案をじぃじが挫いたので御座います。
「ばぁばや、それぽっちの太巻きで、コボルドとやらの腹は膨れんと思うのじゃが」
言われてみれば、その通りでした。朝の5時ではなく、4時に起きて、もっと沢山巻いておけばよかったと、今更ながら後悔です。
「それなら大丈夫です。私がその太巻きを大きくします」
この結界とやらと言い、探偵さんにはすごい力があるようです。あら? また念仏? それも一瞬の事でした。あっと言う間に、太巻きもサラダ巻きも直径50センチくらいの大きさに変わったので御座います。
「コボルドさん達や。これを差し上げるので、私達を食べるのはやめていただけますか?」
「それ食べれるのか?」
「はい、もちろん。ばぁば特製の太巻きとサラダ巻きで御座います」
「食い物をくれるなら、お前達は食わない」
「では、どうぞ」
探偵さんは殺生するなんて言い出しましたけど、コボルドさん達は、話せば分かってくれるじゃありませんか。
「何じゃ、こりゃあ! めちゃくちゃ美味い」
コボルドさん達に美味しいと褒めてもらえて、何だか私も自信が持てます。美味しいご飯は世界が変わっても、共通なんで御座いますね。
「ばあさん、美味かったぞ。お前を食っちまったら、もうこんな美味い飯にありつけなくなる。頼むから死ぬなよ」
「はい、ばぁばは死には致しません。また何処かでお会いしたら、腕を震いますわよ」
コボルドさん達に見送られ、また3人で歩き出したので御座います。パノスの町はもう目前。私は今、ワクワクしております。
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