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一族の謎
巫女とシマエナガの正体
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香一族は代々、大地の神に命を捧げる巫女の家系だった。香 麗然が持つ力も、玄武が与えたもの。ならばそれは玄武が彼女たちにその役目を背負わせたことにる。
もしそうならば香 麗然たちは、神に命を捧げるために生きているということになる。
当然、香 麗然は、そのようなことを受け入れられるはずもなかった。
「聞いてないわよ、そんなこと!? 命を捧げる!? どうして、そんなことしなきゃいけないのよ!?」
【やきとり】につめよった。
シマエナガはしょぼくれ、もう一匹の鳥──【もち】──へと視線を向ける。【もち】は喋ることがない。けれど言葉は通じていた。
『安心していいわよ。そんなこと、あたしらが絶対にさせない。あんたたち一族は皆、あたしたちが守ってきたんだもの』
「……【やきとり】、あんた、何を言っているの?」
(そういえば私、【やきとり】と【もち】のこと、全然知らない)
物心ついた頃からずっと一緒にいる。お互いの趣味や好みを把握としていた。楽しいことも、苦しいことすらも、一緒に体験した。けれどそれは、目に見えるものだけ。心の内も、その正体すらも、彼女は知らされていない。
ただ、一族の守り神であるとしか聞かされていなかったのだ。
【やきとり】と【もち】は空へと舞い上がる。香 麗然たちの頭上より遥か高く、見えなくなるほどに飛んでいった。
『よーく、聞いて』
太陽の光が眩しく、両目を細めたそのとき、どこからともなく声が聞こえてくる。いや、それは聞こえてくるというよりも、脳に直接話しかけているようだった。
これには香 麗然だけでなく、曹朱と金明も驚いている。
玄偽だけは落ち着いた様子で、微かに微笑んでいた。
『あたしたちは、この地から生まれたの。ここを護り続ける玄武と、巫女の素質を持つ者を引き合わせるためにね』
「……その素質を持っていたのが、私のご先祖様だったの?」
『ええ、そうよ。先祖代々、あんたの母も、そしてあんたも、その血を……能力を色濃く受け継いでいるわ』
玄武は自然の力を持つ。その力を封印に使ってしまえば、自然を操る力が疎かになる。けれどその疎かな部分を香一族が代役することで、事なきを得る。
【やきとり】は静かにそう告げた。
もしそうならば香 麗然たちは、神に命を捧げるために生きているということになる。
当然、香 麗然は、そのようなことを受け入れられるはずもなかった。
「聞いてないわよ、そんなこと!? 命を捧げる!? どうして、そんなことしなきゃいけないのよ!?」
【やきとり】につめよった。
シマエナガはしょぼくれ、もう一匹の鳥──【もち】──へと視線を向ける。【もち】は喋ることがない。けれど言葉は通じていた。
『安心していいわよ。そんなこと、あたしらが絶対にさせない。あんたたち一族は皆、あたしたちが守ってきたんだもの』
「……【やきとり】、あんた、何を言っているの?」
(そういえば私、【やきとり】と【もち】のこと、全然知らない)
物心ついた頃からずっと一緒にいる。お互いの趣味や好みを把握としていた。楽しいことも、苦しいことすらも、一緒に体験した。けれどそれは、目に見えるものだけ。心の内も、その正体すらも、彼女は知らされていない。
ただ、一族の守り神であるとしか聞かされていなかったのだ。
【やきとり】と【もち】は空へと舞い上がる。香 麗然たちの頭上より遥か高く、見えなくなるほどに飛んでいった。
『よーく、聞いて』
太陽の光が眩しく、両目を細めたそのとき、どこからともなく声が聞こえてくる。いや、それは聞こえてくるというよりも、脳に直接話しかけているようだった。
これには香 麗然だけでなく、曹朱と金明も驚いている。
玄偽だけは落ち着いた様子で、微かに微笑んでいた。
『あたしたちは、この地から生まれたの。ここを護り続ける玄武と、巫女の素質を持つ者を引き合わせるためにね』
「……その素質を持っていたのが、私のご先祖様だったの?」
『ええ、そうよ。先祖代々、あんたの母も、そしてあんたも、その血を……能力を色濃く受け継いでいるわ』
玄武は自然の力を持つ。その力を封印に使ってしまえば、自然を操る力が疎かになる。けれどその疎かな部分を香一族が代役することで、事なきを得る。
【やきとり】は静かにそう告げた。
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