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一族の謎
二匹の受難
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【やきとり】は玄塵に向かって、あることを質問する。
『……あんた、海羅って人と似た香りがするわね。でも、根元がまるで違うわ』
似ているようで似ていない。ゴマのようなかわいらしい瞳で玄塵を凝望した。ジュリリと鳴きながら、キッと両目を強く細める。瞬間、二匹のシマエナガの身体は、あっという間に大きくなった。
「え!? 【やきとり】と【もち】が大きくなった!? そんなこともできるの!?」
どうやら香 麗然ですら知らないことのよう。
シマエナガたちはニッと笑い、したり顔だ。そしてすぐに眼前にいる玄塵へと視線を戻す。
『これ以上、おいたをするのなら……あたしらは、あんたを食うわよ?』
「……っ!?」
そう言うのが早いか。それとも食べられてしまうことが先か。
玄塵は悲鳴をあげる暇もなく、【やきとり】に食されてしまった。【やきとり】は玄塵を噛むことすらせずに、容赦なく飲みこむ。
それを目の当たりにした香 麗然たちは、ぽかーんとするしかなかった。
(……え? な、何してんのよ!? この鳥たちは。これは本気で、串焼きにするべきかしら!?)
いくら相手が得体の知れない者だからといって、食べていいということにはならない。
香 麗然は深呼吸しながら、人間を食べた二匹の鳥を睨んだ。その額には血管が浮かんでいて、今にも沸騰しそうなほどだ。
そんな彼女をそばで見ていた曹朱たちは彼女から距離を取る。玄偽と金明は彼の後ろに隠れ、ガタガタと体を振るわせた。曹朱は声をかけることが怖いようで、真っ青になっている。
「……ごめんね皆、ちょっーと、待っててくれるかしら?」
「あ、はい。どうぞ!」
曹朱と金明が同時に拱手した。
それを確認した香 麗然は笑顔のままがに股で、ズカズカと、二匹のシマエナガへと近よっていく。
「【やきとり】、【もち】」
いつになく、いい笑顔になった。
呼ばれた二匹は楽しそうに振り向く……前に、もふっとした羽毛を両手で掴む。そして最高の笑顔を二匹に向けた。
「串焼き、ご所望かしら?」
『じゅ、ジュリリ!?』
「あー、答えなくていいわ。金明、玄偽! 今から焚き火用意してくれない? 今日のご飯は串焼きよー」
『わー! 待って待ってー! 理由を話すから! だからやめてちょうだいー!』
【やきとり】は本気で恐怖しているよう。
巨大な鳥の鳴き声が山中に響いた。
『……あんた、海羅って人と似た香りがするわね。でも、根元がまるで違うわ』
似ているようで似ていない。ゴマのようなかわいらしい瞳で玄塵を凝望した。ジュリリと鳴きながら、キッと両目を強く細める。瞬間、二匹のシマエナガの身体は、あっという間に大きくなった。
「え!? 【やきとり】と【もち】が大きくなった!? そんなこともできるの!?」
どうやら香 麗然ですら知らないことのよう。
シマエナガたちはニッと笑い、したり顔だ。そしてすぐに眼前にいる玄塵へと視線を戻す。
『これ以上、おいたをするのなら……あたしらは、あんたを食うわよ?』
「……っ!?」
そう言うのが早いか。それとも食べられてしまうことが先か。
玄塵は悲鳴をあげる暇もなく、【やきとり】に食されてしまった。【やきとり】は玄塵を噛むことすらせずに、容赦なく飲みこむ。
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いくら相手が得体の知れない者だからといって、食べていいということにはならない。
香 麗然は深呼吸しながら、人間を食べた二匹の鳥を睨んだ。その額には血管が浮かんでいて、今にも沸騰しそうなほどだ。
そんな彼女をそばで見ていた曹朱たちは彼女から距離を取る。玄偽と金明は彼の後ろに隠れ、ガタガタと体を振るわせた。曹朱は声をかけることが怖いようで、真っ青になっている。
「……ごめんね皆、ちょっーと、待っててくれるかしら?」
「あ、はい。どうぞ!」
曹朱と金明が同時に拱手した。
それを確認した香 麗然は笑顔のままがに股で、ズカズカと、二匹のシマエナガへと近よっていく。
「【やきとり】、【もち】」
いつになく、いい笑顔になった。
呼ばれた二匹は楽しそうに振り向く……前に、もふっとした羽毛を両手で掴む。そして最高の笑顔を二匹に向けた。
「串焼き、ご所望かしら?」
『じゅ、ジュリリ!?』
「あー、答えなくていいわ。金明、玄偽! 今から焚き火用意してくれない? 今日のご飯は串焼きよー」
『わー! 待って待ってー! 理由を話すから! だからやめてちょうだいー!』
【やきとり】は本気で恐怖しているよう。
巨大な鳥の鳴き声が山中に響いた。
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