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七本槍
駆け引き
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筑前守の命を受けた安治は早速安土に赴き、二の丸普請に当たった。安土城は、惟任討伐戦の後、天守閣こそ焼け落ちたものの、二の丸や櫓の損傷は軽微であった。そこで安治は、天守閣の焼け跡から使えそうなものはとことん利用し、修復を急いだ。
そんな折、柴田側からの使者として前田又左衛門尉、不破彦三、原彦次郎、金森五郎八の四名が筑前守を訪ねてきた。筑前守は、普請の終わった山崎城の広間で彼らと対面した。このような時、安治ら近習たちは控えの間で待機させられるが、この日に限っては対面の場に侍る様命じられた。
柴田側の使者四名は、安治たち近習の姿を見ても特段いやな顔はしなかった。
「ご対面の儀、まずは御礼申し上げます。」
前田又左衛門尉が口火を切った。
「遠路はるばる、ようおいでなすった。して、ご用件は?」
筑前守は、使者たちを労うように穏やかに語り掛けた。
「しからば、単刀直入に申し上げます。我が主、柴田修理と不戦協定を結んでいただきとうございます。」
言い終えた前田が平伏すると、後の三人もそれに倣った。
「面を上げられよ。不戦協定とは異なことを仰せられる。柴田殿とわしは同朋、同じ織田家の宿老同士。その我らが不戦協定とは、これ如何に?我らが争う理由などどこにもないが?」
筑前守は、開いた口が塞がらないとでも言うように抗弁した。
「滅相もございませぬ。我が主と羽柴様が争うなど、ありえぬことでございます。さりながら、人の口に戸は立てられませぬ。巷では、明日にでも我が主と羽柴様が戦火を交えると噂が飛び交っております。もちろん、根も葉もない噂でございます。とはいえ、これを聞きつけた諸大名が織田家に歯向かってこないとも限りません。北条家などは、今を好機と捉え、上野に侵攻し、信濃の進出も目論んでおる由。諸大名に付け入る隙を与えぬためにも、我が主と羽柴様が手を取り合い、織田家が盤石であることを知らしめる必要があるとの我が主の存念でございます。」
金森五郎八が慌てて言い添えた。これまで、修理の筑前守に対する敵対心を間近に見てきた安治には取ってつけたような理屈にしか聞こえないが、一理あるのもまた事実であった。右府の死により、旧武田領が空白地帯となり、北条家や上杉家、さらには徳川家までがそこを狙っていたのだ。
柴田様は、中々の策士であらせられる。さて、我が殿はどうなさるおつもりで…。
「ご尤も、ご尤も。」
筑前守は、満面の笑みで応じた。
「もとより、柴田殿に対して遺恨など微塵もないが、噂を放っておくわけにもいくまい。心得た。柴田殿と協定を結ぶとしよう。」
筑前守は、屈託なく言い放った。
柴田側の使者たちは、呆気なく決まったことに、むしろ驚きを隠せないでいた。
「恐悦至極に存じ上げます。これにて織田家は盤石になったと心得ます。つきましては、この件につきまして、承諾の旨の書状を賜りとうございます。」
我に返ったように前田が礼を述べるとともに、さらなる要求を突き付けてきた。彼らとしても口約束だけでは心もとない。主君を安心せしめるためにも、書状は入手したいところであろう。わしとて、彼らの立場であれば是が非でも書状は持ち帰りたい。さあ、殿はこれにどう答えなさる…。
「さもありなん。じゃが、書状を認めることについては、此度は差し控えたい。」
筑前守は、口調は穏やかながら、きっぱりと断った。
「…ご事情、しかと承りました。畏れながら、主に言上仕るため、そめてご存念お聞かせ願います。」
金森が、額を擦り付けんばかりに平伏した。
「金森殿、面を上げられよ。各々方の気持ちも分かっているつもりじゃ。此度の協定、柴田殿と誓詞を取り交わしてこそ意味がある。じゃが、織田家を差配するものは、我ら二人だけではない。三七殿、三介殿は言うに及ばず、丹羽殿、池田殿、徳川殿との合議で事を決めてゆくのじゃ。彼らを差し置いて、拙者だけが柴田殿と誓詞を取り交わしては、示しがつかぬ。誓詞の取り交わしは、来春、柴田殿もお越しになった上で、織田家重臣皆揃って行うべきと心得る。」
勝負あったな…。安治は、筑前守の機転に感嘆した。筑前守の言い分は、尤もな道理だ。反論の余地もない。
「ご存念しかと承りました。これで我が主も安心できるというものです。我が主と羽柴様があらせられるかぎり、織田家は安泰にございましょう。」
金森が話を打ち切るように礼を述べ、平伏した。後の三人もそれに続いて平伏した。
「折角、遠路越前からお越しになったのじゃ。大したもてなしもできぬが、祝杯を上げようではないか。」
言うなり筑前守は、自ら台所に赴き、酒宴の手配を命じた。対面の場は、たちまち酒宴の場となり、四人も使者もくつろいだ様子であった。
翌日、使者が帰った後、安治は筑前守に呼ばれた。
「此度の件、お主はどう思う?」
筑前守は、試すように聞いてきた。
「は、畏れながら、柴田様の協定をご快諾遊ばすとは思っておりませんでしたが、きっと深い思し召しがあってのことだと思うところでございます。」
「ほう、深い思し召しとな。お主の考える、“思し召し”とは何ぞや?」
筑前守は、再び訊ねてきたが、どことなく口調が柔らかかった。
「されば、申し上げます。殿も、今は柴田様と争う時期ではないとお考え遊ばされていると思う次第でございます。柴田様が一番恐れているのは、冬の間に長浜を攻められることでございましょう。それを防ぐために、柴田様は不戦協定をお求めになられたと。それに対し殿は、書状こそ認め遊ばされませんでしたが、柴田様と争うことはないとはっきりお伝え遊ばされました。ということは、殿の狙いは柴田様ではなく、他にあるのではと愚考する次第でございます。」
聞き終えた筑前守は、深く頷いた。
「甚内、大分物が見えるようになったではないか。修理の頭にあるのは、奴が冬に越前から出られないときに、わしに勝手をさせない手立てを練ることじゃ。それが、この協定だということはお主が見抜いたとおりじゃ。じゃがな、中々、奴も狡猾じゃて。もし、わしが協定を断るのであれば、即座にわしを糾弾する腹積もりじゃ。本来、わしと修理の間で協定など結ぶ謂れもないが、さりとて断れば、逆心ありと言われる。修理にとっては、どちらに転んでも利が得られる。全く油断ができぬ。」
筑前守は、もはや修理に対する敵対心を隠そうとはしなかった。安治にここまで話すということは、安治に対して期するものがあるということだ。
「のう甚内、慣れ親しんだ長浜が伊賀守に渡ってしまい、淋しくはないか?わしは、未だに残念でならない。何せ、わしが初めて治めた地じゃからのう。伊賀守も上手く治めてくれればよいが…。」
筑前守は、唐突に長浜のことを語りだした。今更、未練がましく長浜を懐かしむ殿ではあるまい。一体何を狙っているのだ…?何か伊賀守様に期待していることでもあるのか?…もしや、殿の狙いは…。
「北近江は拙者が生まれた地にございます。懐かしくないわけがありませぬ。叶うことならば、今一度、長浜に行ってみとう存じます。」
安治は、思い切って言上した。筑前守は、しっかりと安治の目を見返していた。
「そうか、お主も懐かしいか。やはり、長浜は惜しいの。そこでじゃ、甚内。一つ、長浜を取り返して来てくれぬか?」
筑前守は、事もなげに安治に申し渡した。安治の思ったとおりだった。筑前守が、長浜を伊賀守に渡したのは、このためだったのだ。とはいえ、伊賀守は柴田家の惣領。その惣領が果たして寝返るものであろうか?槍働きなら失敗すれば、死をもって償うことになるため、ある意味踏ん切りはつく。しかし調略となると、成功は結局相手次第。己から志願したものの、伊賀守を言いくるめる自信はさすがになかった。
「案ずるな、甚内。伊賀守がどう思うと、最後は重臣どもの意向が物を言う。伊賀守はもとより、長浜への転封は重臣どもこそ、含むところがあるはずじゃ。いくら我が方からの使者とて、いきなり切って捨てるなどありえぬ。安心して長浜見物に行ってくるがよい。」
筑前守は、安治の不安を和らげるかのように申し渡した。筑前守は、必ずしも伊賀守の寝返りを期待しているわけではないのだ。羽柴方からの内応の誘いがあった。これだけででも伊賀守の家中は動揺する。たとえ、伊賀守が筑前守の調略に応じなくとも、家中が割れたままなら、それだけ柴田方の戦力が減ることになる。筑前守にとっては、それでも十分な結果なのだ。
殿は、もはや柴田様とは見ている世界が違う。安治はそう感じざるを得なかった。思えば、毛利家と和睦を結び、即座に惟任日向守を討ったときから、殿は腹をくくられたのだ。であれば、わしの生きる途は、殿の悲願成就のために身命を賭す以外にない。
「しかと承りました。大きな手土産を持って帰ってまいります。」
安治もまた、腹をくくって筑前守に答えた。
そんな折、柴田側からの使者として前田又左衛門尉、不破彦三、原彦次郎、金森五郎八の四名が筑前守を訪ねてきた。筑前守は、普請の終わった山崎城の広間で彼らと対面した。このような時、安治ら近習たちは控えの間で待機させられるが、この日に限っては対面の場に侍る様命じられた。
柴田側の使者四名は、安治たち近習の姿を見ても特段いやな顔はしなかった。
「ご対面の儀、まずは御礼申し上げます。」
前田又左衛門尉が口火を切った。
「遠路はるばる、ようおいでなすった。して、ご用件は?」
筑前守は、使者たちを労うように穏やかに語り掛けた。
「しからば、単刀直入に申し上げます。我が主、柴田修理と不戦協定を結んでいただきとうございます。」
言い終えた前田が平伏すると、後の三人もそれに倣った。
「面を上げられよ。不戦協定とは異なことを仰せられる。柴田殿とわしは同朋、同じ織田家の宿老同士。その我らが不戦協定とは、これ如何に?我らが争う理由などどこにもないが?」
筑前守は、開いた口が塞がらないとでも言うように抗弁した。
「滅相もございませぬ。我が主と羽柴様が争うなど、ありえぬことでございます。さりながら、人の口に戸は立てられませぬ。巷では、明日にでも我が主と羽柴様が戦火を交えると噂が飛び交っております。もちろん、根も葉もない噂でございます。とはいえ、これを聞きつけた諸大名が織田家に歯向かってこないとも限りません。北条家などは、今を好機と捉え、上野に侵攻し、信濃の進出も目論んでおる由。諸大名に付け入る隙を与えぬためにも、我が主と羽柴様が手を取り合い、織田家が盤石であることを知らしめる必要があるとの我が主の存念でございます。」
金森五郎八が慌てて言い添えた。これまで、修理の筑前守に対する敵対心を間近に見てきた安治には取ってつけたような理屈にしか聞こえないが、一理あるのもまた事実であった。右府の死により、旧武田領が空白地帯となり、北条家や上杉家、さらには徳川家までがそこを狙っていたのだ。
柴田様は、中々の策士であらせられる。さて、我が殿はどうなさるおつもりで…。
「ご尤も、ご尤も。」
筑前守は、満面の笑みで応じた。
「もとより、柴田殿に対して遺恨など微塵もないが、噂を放っておくわけにもいくまい。心得た。柴田殿と協定を結ぶとしよう。」
筑前守は、屈託なく言い放った。
柴田側の使者たちは、呆気なく決まったことに、むしろ驚きを隠せないでいた。
「恐悦至極に存じ上げます。これにて織田家は盤石になったと心得ます。つきましては、この件につきまして、承諾の旨の書状を賜りとうございます。」
我に返ったように前田が礼を述べるとともに、さらなる要求を突き付けてきた。彼らとしても口約束だけでは心もとない。主君を安心せしめるためにも、書状は入手したいところであろう。わしとて、彼らの立場であれば是が非でも書状は持ち帰りたい。さあ、殿はこれにどう答えなさる…。
「さもありなん。じゃが、書状を認めることについては、此度は差し控えたい。」
筑前守は、口調は穏やかながら、きっぱりと断った。
「…ご事情、しかと承りました。畏れながら、主に言上仕るため、そめてご存念お聞かせ願います。」
金森が、額を擦り付けんばかりに平伏した。
「金森殿、面を上げられよ。各々方の気持ちも分かっているつもりじゃ。此度の協定、柴田殿と誓詞を取り交わしてこそ意味がある。じゃが、織田家を差配するものは、我ら二人だけではない。三七殿、三介殿は言うに及ばず、丹羽殿、池田殿、徳川殿との合議で事を決めてゆくのじゃ。彼らを差し置いて、拙者だけが柴田殿と誓詞を取り交わしては、示しがつかぬ。誓詞の取り交わしは、来春、柴田殿もお越しになった上で、織田家重臣皆揃って行うべきと心得る。」
勝負あったな…。安治は、筑前守の機転に感嘆した。筑前守の言い分は、尤もな道理だ。反論の余地もない。
「ご存念しかと承りました。これで我が主も安心できるというものです。我が主と羽柴様があらせられるかぎり、織田家は安泰にございましょう。」
金森が話を打ち切るように礼を述べ、平伏した。後の三人もそれに続いて平伏した。
「折角、遠路越前からお越しになったのじゃ。大したもてなしもできぬが、祝杯を上げようではないか。」
言うなり筑前守は、自ら台所に赴き、酒宴の手配を命じた。対面の場は、たちまち酒宴の場となり、四人も使者もくつろいだ様子であった。
翌日、使者が帰った後、安治は筑前守に呼ばれた。
「此度の件、お主はどう思う?」
筑前守は、試すように聞いてきた。
「は、畏れながら、柴田様の協定をご快諾遊ばすとは思っておりませんでしたが、きっと深い思し召しがあってのことだと思うところでございます。」
「ほう、深い思し召しとな。お主の考える、“思し召し”とは何ぞや?」
筑前守は、再び訊ねてきたが、どことなく口調が柔らかかった。
「されば、申し上げます。殿も、今は柴田様と争う時期ではないとお考え遊ばされていると思う次第でございます。柴田様が一番恐れているのは、冬の間に長浜を攻められることでございましょう。それを防ぐために、柴田様は不戦協定をお求めになられたと。それに対し殿は、書状こそ認め遊ばされませんでしたが、柴田様と争うことはないとはっきりお伝え遊ばされました。ということは、殿の狙いは柴田様ではなく、他にあるのではと愚考する次第でございます。」
聞き終えた筑前守は、深く頷いた。
「甚内、大分物が見えるようになったではないか。修理の頭にあるのは、奴が冬に越前から出られないときに、わしに勝手をさせない手立てを練ることじゃ。それが、この協定だということはお主が見抜いたとおりじゃ。じゃがな、中々、奴も狡猾じゃて。もし、わしが協定を断るのであれば、即座にわしを糾弾する腹積もりじゃ。本来、わしと修理の間で協定など結ぶ謂れもないが、さりとて断れば、逆心ありと言われる。修理にとっては、どちらに転んでも利が得られる。全く油断ができぬ。」
筑前守は、もはや修理に対する敵対心を隠そうとはしなかった。安治にここまで話すということは、安治に対して期するものがあるということだ。
「のう甚内、慣れ親しんだ長浜が伊賀守に渡ってしまい、淋しくはないか?わしは、未だに残念でならない。何せ、わしが初めて治めた地じゃからのう。伊賀守も上手く治めてくれればよいが…。」
筑前守は、唐突に長浜のことを語りだした。今更、未練がましく長浜を懐かしむ殿ではあるまい。一体何を狙っているのだ…?何か伊賀守様に期待していることでもあるのか?…もしや、殿の狙いは…。
「北近江は拙者が生まれた地にございます。懐かしくないわけがありませぬ。叶うことならば、今一度、長浜に行ってみとう存じます。」
安治は、思い切って言上した。筑前守は、しっかりと安治の目を見返していた。
「そうか、お主も懐かしいか。やはり、長浜は惜しいの。そこでじゃ、甚内。一つ、長浜を取り返して来てくれぬか?」
筑前守は、事もなげに安治に申し渡した。安治の思ったとおりだった。筑前守が、長浜を伊賀守に渡したのは、このためだったのだ。とはいえ、伊賀守は柴田家の惣領。その惣領が果たして寝返るものであろうか?槍働きなら失敗すれば、死をもって償うことになるため、ある意味踏ん切りはつく。しかし調略となると、成功は結局相手次第。己から志願したものの、伊賀守を言いくるめる自信はさすがになかった。
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筑前守は、安治の不安を和らげるかのように申し渡した。筑前守は、必ずしも伊賀守の寝返りを期待しているわけではないのだ。羽柴方からの内応の誘いがあった。これだけででも伊賀守の家中は動揺する。たとえ、伊賀守が筑前守の調略に応じなくとも、家中が割れたままなら、それだけ柴田方の戦力が減ることになる。筑前守にとっては、それでも十分な結果なのだ。
殿は、もはや柴田様とは見ている世界が違う。安治はそう感じざるを得なかった。思えば、毛利家と和睦を結び、即座に惟任日向守を討ったときから、殿は腹をくくられたのだ。であれば、わしの生きる途は、殿の悲願成就のために身命を賭す以外にない。
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(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
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