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子飼い
六角降伏
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和田山に戻った安治は、すぐさま藤吉郎の本陣に向かった。
「申し上げます。六角勢は、安土山山頂に拵えた砦に立て籠っている模様。山中に伏兵らしきものもおりませぬ。主力の山岡もおらず、六角勢はせいぜい、我が軍の三分の一程度の軍勢かと思われます。ここは、安土山に一気に攻め入り、街道の封鎖を解くことが肝要かと心得ます。」
藤吉郎に対面した安治は、迷いもなく進言した。藤吉郎は、満足そうに頷いた。
「全軍出立じゃ!六角勢を殲滅し、街道の封鎖を解く!」
藤吉郎は、全軍に下知した。将兵たちが慌ただしく進軍の準備に取り掛かった。
「甚内。無念を晴らすのは先になりそうじゃの。あの山岡を見事討ち果たし、お主に箔がつくことを期待しておったが…。」
藤吉郎は、残念そうに安治に向かって言った。
「このような火急の折りに、私怨は無用と存じ上げます。一刻も早く六角勢を殲滅し、大殿の危機を救うことこそ、肝要かと。むしろ、山岡がいない方が、戦は早く終わりましょう。」
安治は、静かに答えた。おそらく藤吉郎には、自ら抜擢した安治が早々に活躍することで、己の眼力を周囲に知らしめたかったのであろう。藤吉郎一流の人心掌握である。もちろん、それは安治の望むところではあったが、当の山岡がいなければ、致し方ない。もっとも、山岡が尽力している将軍家も織田家の敵となった以上、いつか相まみえることに変わりはない、それが先になったまでのこと。それよりは、織田軍が窮地を切り抜けることの方が先決である。そのための働きさえすれば、藤吉郎に不満はないであろう。安治は、そう考えていた。
「全く、殊勝な心掛けよ。お主の槍さばき、楽しみにしておるぞ!」
藤吉郎は、安治の肩をぽんっと軽くたたき、騎馬に跨った。安治も、与えられた騎馬に跨り、藤吉郎の後を追った。
藤吉郎の軍勢が、安土山の麓についた。相変わらず、頂の砦は鳴りを潜めている。
「殿、馬廻衆を引き連れ、再度、斥候仕ります。」
安治は申し出た。伏兵の心配はないが、砦にどの程度の兵が屯しているかまでは分かっていない。仕掛けてみて、敵の動きを探る算段だ。
「お主に任せようと思っていたところじゃ。心して行け。よいか、敵に攻め入る隙あらば、狼煙を上げよ!」
「畏まりました!」
安治は、同輩たちを再び集め、安土山に入っていった。
「皆の衆、此度は砦に攻め入るぞ。深入りはせず、兵の数に気を配られたし!」
安治は、同輩に申し渡し、先頭を進んでいった。
山中に伏兵らしきものは見当たらなかった。どうやら六角勢は、砦に立て籠って、耐え凌ぐ腹積もりのようだ。千早城の河内判官気取りかのう、じゃが、耐え凌いでも助太刀はあるまい。安治は、心に余裕を感じると同時に、ふとよぎった。山岡はどうするのであろう。六角勢は、我らが間違いなく叩き潰す。もはや、再興の道はない。なれば、山岡は仕えるべきものを失う。山岡のことであるから、そのまま将軍家に仕えるやも知れぬ。とはいえ、その将軍家も存亡をかけた戦いを強いられ、先行きはわからない。いっそ、僧としての務めを果たすのか…。考え始めると止まらない。安治は妄念を断つように、安土山の砦を目指した。
遠くに砦見えるところまでやってきた。目を凝らすと、物見櫓に城兵が見える。安治にとってここは正念場である。同輩たちで攻め入るそぶりを見せ、敵の出方を見極めるのだ。
「皆の衆、覚悟はよいな!鬨の声を上げ、矢を射かけよ!」
安治は号令をかけるや否や、声を張り上げ、背にした弓を引き絞り、櫓目掛けてはなった。同輩たちもそれに続き、一斉に矢を放った。敵方も、さすがに反撃してきた。とはいえ、百を超える兵が一斉に矢を仕掛けてきたというわけでもない。精々、二、三十の城兵どもが放っている程度だ。ときおり、矢に混じって、石も飛んできた。一揆勢と思しき、軽装の足軽も見える。
どうやら、六角勢は一揆勢も搔き集めて、何とか街道を封鎖しているという状態のようだ。おそらく六角承禎は、織田軍の包囲殲滅を待って、火事場泥棒のごとく観音寺城を奪う算段だったのであろう。今の六角勢に藤吉郎の軍勢を跳ね返す力はない。安治は、そう判断した。
「皆の衆、これより狼煙を上げる。殿の軍勢で一揉みすれば、この砦は落ちるであろう。さりとて、殿が来られるまで深入りはならぬ。我らが使命は、我が方の犠牲を少なくすることぞ!」
安治は、狼煙を上げた。そして、同輩たちとともに、物見櫓へ矢を射かけ続けた。
程なくして、鬨の声が聞こえてきた。次第に、その音は大きくなってくる。安治たちは、一旦、砦から引き下がり、藤吉郎の本体と合流した。安治は、状況を伝えるべく、藤吉郎に近づいていった。
「ご報告いたします。山頂の砦にこもる城兵は、多く見積もって三百。その中には、一揆勢もいる模様で、統率も取れているとは思いませぬ。また、相変わらず伏兵もおらぬ故、ここは一気呵成に攻め入るべきかと心得ます。」
「うむ、良い判断じゃ。全軍、これより安土山に総攻撃をしかける。続け!」
藤吉郎が下知を下した矢先、伝令がかけこんできた。
「ご注進!ご注進でございます。」
息を切らせて伝令が、藤吉郎の前で跪いた。
「何事ぞ!?申せ!」
「はっ。六角承禎が講和を申し込んでまいりました。」
「講和じゃと!?」
さすがの藤吉郎も、思いもよらなかったようだ。
「して、条件は?」
「申し上げます。直ちに安土山を明け渡し、以後、織田家に対しては一切反抗しないことを制約するとのこと。また、将軍家からも停戦要請が届いております。」
あの山岡が裏から手を回したに違いない。安治は、そう直感した。たとえ戦に負けたとて、主君を討たせてはならない。山岡は、これを果たすべく八方手を尽くしたのであろう。それ故、敢えて六角承禎とは別行動をとり、影から支えようとしたのであろう。己の務めをあくまで果たそうとする山岡に、安治は改めて舌を巻いた。
「相分かった。しからば一刻の猶予を与える。六角承禎の誓詞を持ってまいれ。今後一切織田家に反攻しないとな。それをこの目で確かめた後、我らも安土山の包囲を解く。左様、申し渡すがよい。」
藤吉郎の命を受けた伝令が、安土山に向かっていった。
「甚内、お主の槍さばきを眺めるのは、暫しお預けになったのう。」
藤吉郎は、このような時にこそ、諧謔を口にする。周囲を和ますつもりでもあろうし、己の鋭さを隠す狙いもあるのだろう。
「滅相もございませぬ。今は、大殿の危機を救うのが先決でございます。これにて何とか補給路は確保でき申した。祝着に存じます。」
「つくづく殊勝なことよ。きっと、お主の槍さばきが活きるときが来る。精進、忘れるでないぞ。」
これもまた藤吉郎一流の激励であった。ここまで目をかけられて、期待に応えないわけにはいかない。殿ほど人の上に立つべくして立つお方はおられまい。安治は、しみじみ思った。藤吉郎は、武家の出ではない。織田家においても、一兵卒からの叩き上げだ。聞くところによると、藤吉郎は織田家の出仕する前は、今川家の家臣、松下加兵衛の下で忠勤に励んでいたという。そんな藤吉郎ゆえ出自で人の上に立つことはありえない。今こうして一軍の将として活躍しているのは、まぎれもなく藤吉郎自身の才覚によるものだ。殿に認められれば、立身出世は間違いない。安治は、気持ちを新たにした。
藤吉郎の下知を受けた伝令が再び戻ってきた。
「申し上げます。敵将六角承禎、誓詞を認めるとすぐに安土山から下山いたしました。いま、安土山はもぬけの殻でございます。」
「承禎め、潔いといえば潔いが、こんなに早く退去するくらいなら、大人しくしていればよいものを。まあよい、 誓詞確かに受け取った。皆の衆、安土山を押さえにゆくぞ!」
藤吉郎の下知に従って、全軍、安土山に向けて出発した。
こうして、 六角承禎の抵抗は空しく終わった。比叡山でのにらみ合いは続いていたが、織田本隊が補給路を断たれ孤立する危機は脱することができた。安治は、今回の結果に一応満足はしていた。槍働きこそできなかったものの、藤吉郎の斥候として、早々の成果は果たせた。己の使命に徹する。観音寺合戦で山岡に言われた言葉が、再び頭をよぎった。殿の露払いに徹する…まあ、それもよいか、脇坂の家名が上がるなら。父上もわかってくれよう。安治は、そう思いながら藤吉郎の後をついていった。
「申し上げます。六角勢は、安土山山頂に拵えた砦に立て籠っている模様。山中に伏兵らしきものもおりませぬ。主力の山岡もおらず、六角勢はせいぜい、我が軍の三分の一程度の軍勢かと思われます。ここは、安土山に一気に攻め入り、街道の封鎖を解くことが肝要かと心得ます。」
藤吉郎に対面した安治は、迷いもなく進言した。藤吉郎は、満足そうに頷いた。
「全軍出立じゃ!六角勢を殲滅し、街道の封鎖を解く!」
藤吉郎は、全軍に下知した。将兵たちが慌ただしく進軍の準備に取り掛かった。
「甚内。無念を晴らすのは先になりそうじゃの。あの山岡を見事討ち果たし、お主に箔がつくことを期待しておったが…。」
藤吉郎は、残念そうに安治に向かって言った。
「このような火急の折りに、私怨は無用と存じ上げます。一刻も早く六角勢を殲滅し、大殿の危機を救うことこそ、肝要かと。むしろ、山岡がいない方が、戦は早く終わりましょう。」
安治は、静かに答えた。おそらく藤吉郎には、自ら抜擢した安治が早々に活躍することで、己の眼力を周囲に知らしめたかったのであろう。藤吉郎一流の人心掌握である。もちろん、それは安治の望むところではあったが、当の山岡がいなければ、致し方ない。もっとも、山岡が尽力している将軍家も織田家の敵となった以上、いつか相まみえることに変わりはない、それが先になったまでのこと。それよりは、織田軍が窮地を切り抜けることの方が先決である。そのための働きさえすれば、藤吉郎に不満はないであろう。安治は、そう考えていた。
「全く、殊勝な心掛けよ。お主の槍さばき、楽しみにしておるぞ!」
藤吉郎は、安治の肩をぽんっと軽くたたき、騎馬に跨った。安治も、与えられた騎馬に跨り、藤吉郎の後を追った。
藤吉郎の軍勢が、安土山の麓についた。相変わらず、頂の砦は鳴りを潜めている。
「殿、馬廻衆を引き連れ、再度、斥候仕ります。」
安治は申し出た。伏兵の心配はないが、砦にどの程度の兵が屯しているかまでは分かっていない。仕掛けてみて、敵の動きを探る算段だ。
「お主に任せようと思っていたところじゃ。心して行け。よいか、敵に攻め入る隙あらば、狼煙を上げよ!」
「畏まりました!」
安治は、同輩たちを再び集め、安土山に入っていった。
「皆の衆、此度は砦に攻め入るぞ。深入りはせず、兵の数に気を配られたし!」
安治は、同輩に申し渡し、先頭を進んでいった。
山中に伏兵らしきものは見当たらなかった。どうやら六角勢は、砦に立て籠って、耐え凌ぐ腹積もりのようだ。千早城の河内判官気取りかのう、じゃが、耐え凌いでも助太刀はあるまい。安治は、心に余裕を感じると同時に、ふとよぎった。山岡はどうするのであろう。六角勢は、我らが間違いなく叩き潰す。もはや、再興の道はない。なれば、山岡は仕えるべきものを失う。山岡のことであるから、そのまま将軍家に仕えるやも知れぬ。とはいえ、その将軍家も存亡をかけた戦いを強いられ、先行きはわからない。いっそ、僧としての務めを果たすのか…。考え始めると止まらない。安治は妄念を断つように、安土山の砦を目指した。
遠くに砦見えるところまでやってきた。目を凝らすと、物見櫓に城兵が見える。安治にとってここは正念場である。同輩たちで攻め入るそぶりを見せ、敵の出方を見極めるのだ。
「皆の衆、覚悟はよいな!鬨の声を上げ、矢を射かけよ!」
安治は号令をかけるや否や、声を張り上げ、背にした弓を引き絞り、櫓目掛けてはなった。同輩たちもそれに続き、一斉に矢を放った。敵方も、さすがに反撃してきた。とはいえ、百を超える兵が一斉に矢を仕掛けてきたというわけでもない。精々、二、三十の城兵どもが放っている程度だ。ときおり、矢に混じって、石も飛んできた。一揆勢と思しき、軽装の足軽も見える。
どうやら、六角勢は一揆勢も搔き集めて、何とか街道を封鎖しているという状態のようだ。おそらく六角承禎は、織田軍の包囲殲滅を待って、火事場泥棒のごとく観音寺城を奪う算段だったのであろう。今の六角勢に藤吉郎の軍勢を跳ね返す力はない。安治は、そう判断した。
「皆の衆、これより狼煙を上げる。殿の軍勢で一揉みすれば、この砦は落ちるであろう。さりとて、殿が来られるまで深入りはならぬ。我らが使命は、我が方の犠牲を少なくすることぞ!」
安治は、狼煙を上げた。そして、同輩たちとともに、物見櫓へ矢を射かけ続けた。
程なくして、鬨の声が聞こえてきた。次第に、その音は大きくなってくる。安治たちは、一旦、砦から引き下がり、藤吉郎の本体と合流した。安治は、状況を伝えるべく、藤吉郎に近づいていった。
「ご報告いたします。山頂の砦にこもる城兵は、多く見積もって三百。その中には、一揆勢もいる模様で、統率も取れているとは思いませぬ。また、相変わらず伏兵もおらぬ故、ここは一気呵成に攻め入るべきかと心得ます。」
「うむ、良い判断じゃ。全軍、これより安土山に総攻撃をしかける。続け!」
藤吉郎が下知を下した矢先、伝令がかけこんできた。
「ご注進!ご注進でございます。」
息を切らせて伝令が、藤吉郎の前で跪いた。
「何事ぞ!?申せ!」
「はっ。六角承禎が講和を申し込んでまいりました。」
「講和じゃと!?」
さすがの藤吉郎も、思いもよらなかったようだ。
「して、条件は?」
「申し上げます。直ちに安土山を明け渡し、以後、織田家に対しては一切反抗しないことを制約するとのこと。また、将軍家からも停戦要請が届いております。」
あの山岡が裏から手を回したに違いない。安治は、そう直感した。たとえ戦に負けたとて、主君を討たせてはならない。山岡は、これを果たすべく八方手を尽くしたのであろう。それ故、敢えて六角承禎とは別行動をとり、影から支えようとしたのであろう。己の務めをあくまで果たそうとする山岡に、安治は改めて舌を巻いた。
「相分かった。しからば一刻の猶予を与える。六角承禎の誓詞を持ってまいれ。今後一切織田家に反攻しないとな。それをこの目で確かめた後、我らも安土山の包囲を解く。左様、申し渡すがよい。」
藤吉郎の命を受けた伝令が、安土山に向かっていった。
「甚内、お主の槍さばきを眺めるのは、暫しお預けになったのう。」
藤吉郎は、このような時にこそ、諧謔を口にする。周囲を和ますつもりでもあろうし、己の鋭さを隠す狙いもあるのだろう。
「滅相もございませぬ。今は、大殿の危機を救うのが先決でございます。これにて何とか補給路は確保でき申した。祝着に存じます。」
「つくづく殊勝なことよ。きっと、お主の槍さばきが活きるときが来る。精進、忘れるでないぞ。」
これもまた藤吉郎一流の激励であった。ここまで目をかけられて、期待に応えないわけにはいかない。殿ほど人の上に立つべくして立つお方はおられまい。安治は、しみじみ思った。藤吉郎は、武家の出ではない。織田家においても、一兵卒からの叩き上げだ。聞くところによると、藤吉郎は織田家の出仕する前は、今川家の家臣、松下加兵衛の下で忠勤に励んでいたという。そんな藤吉郎ゆえ出自で人の上に立つことはありえない。今こうして一軍の将として活躍しているのは、まぎれもなく藤吉郎自身の才覚によるものだ。殿に認められれば、立身出世は間違いない。安治は、気持ちを新たにした。
藤吉郎の下知を受けた伝令が再び戻ってきた。
「申し上げます。敵将六角承禎、誓詞を認めるとすぐに安土山から下山いたしました。いま、安土山はもぬけの殻でございます。」
「承禎め、潔いといえば潔いが、こんなに早く退去するくらいなら、大人しくしていればよいものを。まあよい、 誓詞確かに受け取った。皆の衆、安土山を押さえにゆくぞ!」
藤吉郎の下知に従って、全軍、安土山に向けて出発した。
こうして、 六角承禎の抵抗は空しく終わった。比叡山でのにらみ合いは続いていたが、織田本隊が補給路を断たれ孤立する危機は脱することができた。安治は、今回の結果に一応満足はしていた。槍働きこそできなかったものの、藤吉郎の斥候として、早々の成果は果たせた。己の使命に徹する。観音寺合戦で山岡に言われた言葉が、再び頭をよぎった。殿の露払いに徹する…まあ、それもよいか、脇坂の家名が上がるなら。父上もわかってくれよう。安治は、そう思いながら藤吉郎の後をついていった。
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