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12. 現実よ、こんにちは
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レオナルド殿下の『殿下』に謁見したあの悪夢から早2年ーー
「ついに、この恐れていた日がきてしまったわ……」
王室から届けられた王妃様主催のお茶会への招待状を手に、私は恐怖に慄いていた。
妹のカトレアも既に14歳。いつの日か、この日が来るかもと覚悟を決めていたけれど……
あのゲームが現実になる時が、本当に来るなんて。
「自身で恋人を作るとか、そんな甲斐性はなかったのね……」
出来ればレオナルド殿下が自発的に、生涯を共にしたいと想える女性が見つかればいいと願っていた。
全てがあのゲームの通りに進んでいるようで、焦燥感がハンパない。
混乱を抑える為に正式な発表はないが、王室が王太子の婚約者候補を絞りつつあるのは今や周知の事実だ。先日我が家にも、「カトレアをどうか?」と打診があったと、お父様が言っていた。
こうなったら公爵家の為に2人の仲をお膳立てしつつ、清い交際を続けてもらうよう目を光らせよう。
お父様に用意して貰った私用の書斎に仁王立ち、私は決心も新たに固く誓った。
***
「皆さん、今日はよく来てくれました。本日はこのように沢山の、艶やかで愛らしいお花でこの庭を飾れたこと、大変嬉しく思います。最近は心躍る話題もなく、少し寂しい思いをしていました。ですから今日は、若い皆さんとの交流を存分に楽しみたいと思います。どうか皆さんもお気楽になさって、会話を弾ませて下さいな」
エレンディーヌ王妃様のお言葉に、集まった令嬢たちが一斉に首を垂れる。
満を持して迎えた王妃様主催のお茶会の日は、憎いぐらいの快晴だった。
『将来のラッセル王国を担う女性たちとの意見交換』と称したこのお茶会は、その実、未来の王妃選抜の場なのだが、果たしてここに集まった令嬢達のうち、何人がその裏事情を知っているのか。明らかに野望に燃えている令嬢もいれば、緊張のあまり顔色を悪くしている令嬢もいる。
この後しばらくすると、白々しくレオナルド殿下が偶然を装って登場するんだろうなとゲームのシナリオを思い返していたら、視界の隅にその現実が強引に入り込んで来て、私は小さくため息を洩らした。
「これはこれは皆さん。今日の宮庭は随分華やかですね。私も少し、お邪魔して良いかな?」
今日も無駄に美形だなと、遠巻きに見て思う。
数人の側近と共に颯爽と現れた王太子に、一斉にその場が浮き足立った。
「ご機嫌麗しく、おにいさーー あ、レオナルド殿下。本日はお招き頂き、ありがとうございます」
「はは、お兄様でいいよ。カトレアも元気そうで何よりだ」
血縁の強みと公爵令嬢の立場でもって、カトレアが一番に寄って行って挨拶した。その目には明らかに憧れの色が浮かんでいる。
私は複雑な気分を抱きながら、それでも冷静にその場を観察した。レオナルド殿下を取り囲む令嬢達の中でも、特に2人の令嬢に目が止まる。
良かった……現実はまともで。
キャサリン・ケージー侯爵令嬢。現宰相の娘で、ゲームの中で婚約者候補の3人のうちの1人だった。
残る1人は、マリア・ボールウェイン伯爵令嬢。国の南の広大な領地を治める、かなり財力のある伯爵家の確か三女だったはずだ。
そしてゲームの中で、彼女たちの髪の色はとても奇抜だった……
キャサリン嬢は紫色の髪、そしてマリア嬢はピンク色の髪だった。だが実際はそれぞれブルネットに赤毛という、至極まともな髪色だ。
カトレアの対抗馬として、彼女達の家庭事情、背景は調べたけれども、彼女達自身の個人データは全くない。後継としての勉強、執務が忙しくて、女社会の繋がりを持つ暇まではなかったのだ。
ていうか、私、女友達いない……
その事実に、つい呆然とする。
幼い頃から机に噛り付き、『女の子』同士の交友は一切してこなかった。私にとってそれなりに着飾る事は、見た目でナメられない為の武装であって、宝石を買い漁ったり、最新のファッションを追いかけたりする趣味はない。
女同士の何気ない話は退屈で、欠伸を噛み殺すのも大変だ。それが恋愛話にまで発展したりすると、その煩わしさに相槌さえままならなかった。
私は家庭に収まらず、キャリアを狙うの!
つい、加奈子風に心の中で叫んでしまう。
時々、お母様に強制されて顔を覚えるために女性だけのお茶会に参加したが、上辺だけの会話を繰り返し、その場をやり過ごすだけ。勿論そんな私に気の置けない女友達が出来るわけがなかった。
「やあ、アメリア。今日も綺麗だね」
そんなことを考えながらぼんやりとしていると、いつの間にかレオナルド殿下ご一行が目の前に移動してきて驚いた。慌ててドレスの端を掴んでカーテシーの礼を取り、深々と頭を下げる。
「レオナルド殿下、ご機嫌麗しゅう」
その所作の美しさに、「ほう……」と小さな感嘆を洩らしたのは、殿下の側近の誰か。
「顔を上げて。会えて嬉しいよ、最近はどう? 変わりはない?」
「お気遣いありがとうございます。家族皆、息災にて変わりなく」
「そう、それは良かった。タチアナ夫人には随分会えてないな。よろしく伝えておくれ」
「……もちろんでございます。殿下のお言葉、母もたいそう喜びますでしょう」
「はは、そう固くならないで。今日は天気もいい。もっと気楽にこの陽気を楽しもうよ」
家臣の礼儀でもって受け答えする私に、レオナルド殿下は苦笑を隠さない。早く次の令嬢に関心が移って欲しいのに、殿下はそっと私の背に手を当て一緒に歩くように促した。
ゲームの中ではこの時、わたしは軽く挨拶して終わりだったのに。
やはり現実と夢の世界では少し違うのだろうか。
「ところでアメリアは、サーカスを見たことがあるかい?」
「……サーカスですか?」
「ああ、今、大陸各地を公演して回っているらしい。近いうちに我が国にも来るそうだ」
「それは興味深いですね。初めて聞きました……」
若者達の交流がこのお茶会の趣旨なので、フットワークを軽くする為に着席できるテーブルは限られている。ただビュッフェスタイルでお茶や軽食は用意されていたから、そのテーブルへと誘導されながら、私はいかにこの場から抜け出すか算段していた。
どろどろと後ろをついて来る令嬢達の眼差しが痛い。
私はあなた方の敵ではないのよと、声を大にして言いたかった。
レオナルド殿下、今日は貴方が主役です。飛んで火に入る夏の虫の如く、自ら進んで未来の王妃の座を狙う猟犬の群れに飛び込んできたのだから、今さら私を隠蓑に使わないで下さいな。
「カトレアは、サーカスのこと知っていた?」
ちょうど横に並んで来た妹に、私は話を振った。
メイド達が紅茶を配り始めたのでそれを手にして、レオナルド殿下とその側近の男性2人、キャサリン・ケージー侯爵令嬢とマリア・ボールウェイン伯爵令嬢を含む数人の上位貴族の令嬢達と話の輪を囲む。
「皆様はどうですか? サーカスをご覧になって? 恥ずかしい話、私はサーカスが何なのか、あまり詳しくはないのですが……」
「噂によりますと、何でもライオンとかの猛獣が、火の輪を潜ったり、芸をしたりするそうですよ」
「私はとても高い位置で、バランスをとって綱渡りをすると聞きました」
「まあ、それは見ものですわね!」
皆に話題を振って、何とか自分から注目を逸らしーー
話が盛り上がり始めたところで、私はそっとその場から逃げ出した。
「ついに、この恐れていた日がきてしまったわ……」
王室から届けられた王妃様主催のお茶会への招待状を手に、私は恐怖に慄いていた。
妹のカトレアも既に14歳。いつの日か、この日が来るかもと覚悟を決めていたけれど……
あのゲームが現実になる時が、本当に来るなんて。
「自身で恋人を作るとか、そんな甲斐性はなかったのね……」
出来ればレオナルド殿下が自発的に、生涯を共にしたいと想える女性が見つかればいいと願っていた。
全てがあのゲームの通りに進んでいるようで、焦燥感がハンパない。
混乱を抑える為に正式な発表はないが、王室が王太子の婚約者候補を絞りつつあるのは今や周知の事実だ。先日我が家にも、「カトレアをどうか?」と打診があったと、お父様が言っていた。
こうなったら公爵家の為に2人の仲をお膳立てしつつ、清い交際を続けてもらうよう目を光らせよう。
お父様に用意して貰った私用の書斎に仁王立ち、私は決心も新たに固く誓った。
***
「皆さん、今日はよく来てくれました。本日はこのように沢山の、艶やかで愛らしいお花でこの庭を飾れたこと、大変嬉しく思います。最近は心躍る話題もなく、少し寂しい思いをしていました。ですから今日は、若い皆さんとの交流を存分に楽しみたいと思います。どうか皆さんもお気楽になさって、会話を弾ませて下さいな」
エレンディーヌ王妃様のお言葉に、集まった令嬢たちが一斉に首を垂れる。
満を持して迎えた王妃様主催のお茶会の日は、憎いぐらいの快晴だった。
『将来のラッセル王国を担う女性たちとの意見交換』と称したこのお茶会は、その実、未来の王妃選抜の場なのだが、果たしてここに集まった令嬢達のうち、何人がその裏事情を知っているのか。明らかに野望に燃えている令嬢もいれば、緊張のあまり顔色を悪くしている令嬢もいる。
この後しばらくすると、白々しくレオナルド殿下が偶然を装って登場するんだろうなとゲームのシナリオを思い返していたら、視界の隅にその現実が強引に入り込んで来て、私は小さくため息を洩らした。
「これはこれは皆さん。今日の宮庭は随分華やかですね。私も少し、お邪魔して良いかな?」
今日も無駄に美形だなと、遠巻きに見て思う。
数人の側近と共に颯爽と現れた王太子に、一斉にその場が浮き足立った。
「ご機嫌麗しく、おにいさーー あ、レオナルド殿下。本日はお招き頂き、ありがとうございます」
「はは、お兄様でいいよ。カトレアも元気そうで何よりだ」
血縁の強みと公爵令嬢の立場でもって、カトレアが一番に寄って行って挨拶した。その目には明らかに憧れの色が浮かんでいる。
私は複雑な気分を抱きながら、それでも冷静にその場を観察した。レオナルド殿下を取り囲む令嬢達の中でも、特に2人の令嬢に目が止まる。
良かった……現実はまともで。
キャサリン・ケージー侯爵令嬢。現宰相の娘で、ゲームの中で婚約者候補の3人のうちの1人だった。
残る1人は、マリア・ボールウェイン伯爵令嬢。国の南の広大な領地を治める、かなり財力のある伯爵家の確か三女だったはずだ。
そしてゲームの中で、彼女たちの髪の色はとても奇抜だった……
キャサリン嬢は紫色の髪、そしてマリア嬢はピンク色の髪だった。だが実際はそれぞれブルネットに赤毛という、至極まともな髪色だ。
カトレアの対抗馬として、彼女達の家庭事情、背景は調べたけれども、彼女達自身の個人データは全くない。後継としての勉強、執務が忙しくて、女社会の繋がりを持つ暇まではなかったのだ。
ていうか、私、女友達いない……
その事実に、つい呆然とする。
幼い頃から机に噛り付き、『女の子』同士の交友は一切してこなかった。私にとってそれなりに着飾る事は、見た目でナメられない為の武装であって、宝石を買い漁ったり、最新のファッションを追いかけたりする趣味はない。
女同士の何気ない話は退屈で、欠伸を噛み殺すのも大変だ。それが恋愛話にまで発展したりすると、その煩わしさに相槌さえままならなかった。
私は家庭に収まらず、キャリアを狙うの!
つい、加奈子風に心の中で叫んでしまう。
時々、お母様に強制されて顔を覚えるために女性だけのお茶会に参加したが、上辺だけの会話を繰り返し、その場をやり過ごすだけ。勿論そんな私に気の置けない女友達が出来るわけがなかった。
「やあ、アメリア。今日も綺麗だね」
そんなことを考えながらぼんやりとしていると、いつの間にかレオナルド殿下ご一行が目の前に移動してきて驚いた。慌ててドレスの端を掴んでカーテシーの礼を取り、深々と頭を下げる。
「レオナルド殿下、ご機嫌麗しゅう」
その所作の美しさに、「ほう……」と小さな感嘆を洩らしたのは、殿下の側近の誰か。
「顔を上げて。会えて嬉しいよ、最近はどう? 変わりはない?」
「お気遣いありがとうございます。家族皆、息災にて変わりなく」
「そう、それは良かった。タチアナ夫人には随分会えてないな。よろしく伝えておくれ」
「……もちろんでございます。殿下のお言葉、母もたいそう喜びますでしょう」
「はは、そう固くならないで。今日は天気もいい。もっと気楽にこの陽気を楽しもうよ」
家臣の礼儀でもって受け答えする私に、レオナルド殿下は苦笑を隠さない。早く次の令嬢に関心が移って欲しいのに、殿下はそっと私の背に手を当て一緒に歩くように促した。
ゲームの中ではこの時、わたしは軽く挨拶して終わりだったのに。
やはり現実と夢の世界では少し違うのだろうか。
「ところでアメリアは、サーカスを見たことがあるかい?」
「……サーカスですか?」
「ああ、今、大陸各地を公演して回っているらしい。近いうちに我が国にも来るそうだ」
「それは興味深いですね。初めて聞きました……」
若者達の交流がこのお茶会の趣旨なので、フットワークを軽くする為に着席できるテーブルは限られている。ただビュッフェスタイルでお茶や軽食は用意されていたから、そのテーブルへと誘導されながら、私はいかにこの場から抜け出すか算段していた。
どろどろと後ろをついて来る令嬢達の眼差しが痛い。
私はあなた方の敵ではないのよと、声を大にして言いたかった。
レオナルド殿下、今日は貴方が主役です。飛んで火に入る夏の虫の如く、自ら進んで未来の王妃の座を狙う猟犬の群れに飛び込んできたのだから、今さら私を隠蓑に使わないで下さいな。
「カトレアは、サーカスのこと知っていた?」
ちょうど横に並んで来た妹に、私は話を振った。
メイド達が紅茶を配り始めたのでそれを手にして、レオナルド殿下とその側近の男性2人、キャサリン・ケージー侯爵令嬢とマリア・ボールウェイン伯爵令嬢を含む数人の上位貴族の令嬢達と話の輪を囲む。
「皆様はどうですか? サーカスをご覧になって? 恥ずかしい話、私はサーカスが何なのか、あまり詳しくはないのですが……」
「噂によりますと、何でもライオンとかの猛獣が、火の輪を潜ったり、芸をしたりするそうですよ」
「私はとても高い位置で、バランスをとって綱渡りをすると聞きました」
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