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初めての円陣です♪
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理沙の視線に気付いた健は、笑顔で自分の意見を言い始めた。
「みんながそう言うなら俺が反対する理由はないよ。スクラッチに当たって砕けて来ればいい」
「いや、砕けちゃ駄目でしょう」
「ごめん、超ごめん」
健の天然ボケで一気に場の空気が和やかになった。
みんなが笑顔になった事を確認した理沙は、仕切り直してみんなに結論を求めた。
「じゃあ、スクラッチ戦はペースを考えずに全力で勝ちに行くって事でいいな? あとの試合の事は試合後に考える方向で」
「いいと思いますわ。優勝するもしないもスクラッチを倒してからの話ですわ」
「まあ、最初の試合で勝てれば流れに乗れるかもしれないしね」
(コクコク)
「志保、満場一致でスクラッチに全力で挑むぞ。これでいいか?」
理沙が志保に視線を移して優しい笑顔を向ける。志保の提案をメンバー全員が賛同する形となった。
志保が亜紀たちを見渡すと誰もがやる気に満ちた顔になっていた。自然と志保の身体の中からやる気が漲って来る。
「よ~し、やるぞ!」
両手を挙げ、志保が気合いを入れると1試合目の試合終了のブザーがなった。
コートの方を見てみると、試合をしていたオレンジマジックが相手チームと握手を交わしてコートから出てくる。得点表示板を見ると3対0でオレンジマジックが快勝していた。嬉しそうにチームメイトと会話を交わす千絵がコートから出てくる。
「次の試合、頑張ってね」
「言われなくてもスクラッチに勝ちますわ。もちろん貴方達にも。首根を洗って待っていなさいですわ」
「私達もスクラッチにもフローラルにも負けないから。いい試合をしましょうね」
亜紀の挑発に千絵は笑顔で返してその場を去ろうとする。
「待ちなさいですわ。まだ話は終わっていませんわ」
そう言って亜紀が千絵に食って掛かろうとするが、志保がそれを止めた。肩を掴まれた亜紀が振り向くと真剣な表情で志保が立っていた。
「試合で私達の実力を見せればいいよ。オレンジとスクラッチ。この2チームだけには絶対に勝とう」
志保がそう言ってコート内に駆け出して行く。そんな志保の後を追って理沙や舞、柚季もコート内に飛び込んで行った。そんな様子を呆然と眺める亜紀に対して健が「行くよ。試合だよ」
と言って手を差し伸べた。
そんな健に顔を赤らめながら手を出してエスコートをしてもらう亜紀。気付くとコート内にいる4人がニヤニヤしながら亜紀達の一挙一動を見詰めていた。
「な、何を見ているのですか! 早く準備運動をしなさいですわ!」
「いや、亜紀もだろ! 大体、ここでそんなシーンをすると」
そう言いながら理沙がある方向に指を指す。その方向を亜紀と健が見てみるとスクラッチとオレンジのメンバー達、そして他のギャラリー達もがニヤけた顔で健と亜紀に注目していた。
「あの、すいません。もうすぐ試合を始めるのでアップしてもらっていいですかね?」
審判が健と亜紀に向かってそう言うと亜紀は健の手を慌てて離し、コート内に急いで入っていった。
「お姫様みたいにエスコートしてもらえばいいのに~」
「そうだよ。そうすれば健さん狙いのライバルに宣戦布告が出来たんだよ」
「やめてですわ。本当にやめてくださいですわ。黒歴史ですわ」
亜紀がボールを蹴りながら顔を赤くする。
「さあ、おふざけはここまでにして、そろそろテンション上げていこうか」
そう言いながら理沙はみんなを呼び寄せると、志保が
「せっかくの大会なんだから円陣を組もうよ。気合いを入れるためにもさ」
と言って両脇にいた亜紀、柚季と肩を組んだ。その仕草を見た理沙も笑顔で舞と肩を組んで5人で円陣を組み直す。
「さて、全国制覇もここからだ。とりあえずスクラッチに勝つ。あとの事は勝ってから考えればいい。志保、気合い入れて」
「私?」
理沙から指名を受けた志保がメンバーを見渡すとみんな優しい笑顔で頷いてくれている。志保は力一杯大きな声で雄叫びを上げた。
「行くよ、フローラル! 勝つよ、フローラル! 楽しんでいこ~♪」
「おぉー!」
「みんながそう言うなら俺が反対する理由はないよ。スクラッチに当たって砕けて来ればいい」
「いや、砕けちゃ駄目でしょう」
「ごめん、超ごめん」
健の天然ボケで一気に場の空気が和やかになった。
みんなが笑顔になった事を確認した理沙は、仕切り直してみんなに結論を求めた。
「じゃあ、スクラッチ戦はペースを考えずに全力で勝ちに行くって事でいいな? あとの試合の事は試合後に考える方向で」
「いいと思いますわ。優勝するもしないもスクラッチを倒してからの話ですわ」
「まあ、最初の試合で勝てれば流れに乗れるかもしれないしね」
(コクコク)
「志保、満場一致でスクラッチに全力で挑むぞ。これでいいか?」
理沙が志保に視線を移して優しい笑顔を向ける。志保の提案をメンバー全員が賛同する形となった。
志保が亜紀たちを見渡すと誰もがやる気に満ちた顔になっていた。自然と志保の身体の中からやる気が漲って来る。
「よ~し、やるぞ!」
両手を挙げ、志保が気合いを入れると1試合目の試合終了のブザーがなった。
コートの方を見てみると、試合をしていたオレンジマジックが相手チームと握手を交わしてコートから出てくる。得点表示板を見ると3対0でオレンジマジックが快勝していた。嬉しそうにチームメイトと会話を交わす千絵がコートから出てくる。
「次の試合、頑張ってね」
「言われなくてもスクラッチに勝ちますわ。もちろん貴方達にも。首根を洗って待っていなさいですわ」
「私達もスクラッチにもフローラルにも負けないから。いい試合をしましょうね」
亜紀の挑発に千絵は笑顔で返してその場を去ろうとする。
「待ちなさいですわ。まだ話は終わっていませんわ」
そう言って亜紀が千絵に食って掛かろうとするが、志保がそれを止めた。肩を掴まれた亜紀が振り向くと真剣な表情で志保が立っていた。
「試合で私達の実力を見せればいいよ。オレンジとスクラッチ。この2チームだけには絶対に勝とう」
志保がそう言ってコート内に駆け出して行く。そんな志保の後を追って理沙や舞、柚季もコート内に飛び込んで行った。そんな様子を呆然と眺める亜紀に対して健が「行くよ。試合だよ」
と言って手を差し伸べた。
そんな健に顔を赤らめながら手を出してエスコートをしてもらう亜紀。気付くとコート内にいる4人がニヤニヤしながら亜紀達の一挙一動を見詰めていた。
「な、何を見ているのですか! 早く準備運動をしなさいですわ!」
「いや、亜紀もだろ! 大体、ここでそんなシーンをすると」
そう言いながら理沙がある方向に指を指す。その方向を亜紀と健が見てみるとスクラッチとオレンジのメンバー達、そして他のギャラリー達もがニヤけた顔で健と亜紀に注目していた。
「あの、すいません。もうすぐ試合を始めるのでアップしてもらっていいですかね?」
審判が健と亜紀に向かってそう言うと亜紀は健の手を慌てて離し、コート内に急いで入っていった。
「お姫様みたいにエスコートしてもらえばいいのに~」
「そうだよ。そうすれば健さん狙いのライバルに宣戦布告が出来たんだよ」
「やめてですわ。本当にやめてくださいですわ。黒歴史ですわ」
亜紀がボールを蹴りながら顔を赤くする。
「さあ、おふざけはここまでにして、そろそろテンション上げていこうか」
そう言いながら理沙はみんなを呼び寄せると、志保が
「せっかくの大会なんだから円陣を組もうよ。気合いを入れるためにもさ」
と言って両脇にいた亜紀、柚季と肩を組んだ。その仕草を見た理沙も笑顔で舞と肩を組んで5人で円陣を組み直す。
「さて、全国制覇もここからだ。とりあえずスクラッチに勝つ。あとの事は勝ってから考えればいい。志保、気合い入れて」
「私?」
理沙から指名を受けた志保がメンバーを見渡すとみんな優しい笑顔で頷いてくれている。志保は力一杯大きな声で雄叫びを上げた。
「行くよ、フローラル! 勝つよ、フローラル! 楽しんでいこ~♪」
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