【完結】悪役令息⁈異世界転生?したらいきなり婚約破棄されました。あれこれあったけど、こんな俺が元騎士団団長に執着&溺愛されるお話

さつき

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3、とある王子ととある転生少女?

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*とある王子

ムカつく、ムカつく、ムカつく、ムカつく
何もかも上手くいかないのは、あいつのせいだ!!
俺は悪くないのに、なぜこの俺が怒られるんだ!!
ああぁーもうムカつく!!!
俺の可愛いマーヤを侮辱し、身分を振りかざしながらの悪行の数々。
俺の可愛いマーヤが涙ながらに訴えてくるたび、あいつは知らぬ存ぜぬふりばかり。
もうごまかしはきかないからな。
卒業前のいい機会だから、あんなやつとはおさらばだ!!
婚約破棄してやったのに、
「承知しました。ただ、私は本当に何もしていませんが、お二人の幸せを願う事はお許しいただけたら」「うるさい!!そんな顔して、おまえはまた何を企んでいるんだ!!」」
「……何も」「言い訳はもうよい!!とにかくおまえとは、婚約破棄する。」
「ありがとうございます。感謝します。では、失礼させていただきます。」
あの態度に笑顔で頭を下げるアイツの顔に、思わずドキッとしてしまった。
なぜ笑顔なんだ?!
なぜ俺とマーヤの幸せを願えるんだ?
アイツは俺の事、なんとも…いや、そんなはずは……。
呼びつけたらすぐくるし、マーヤを優先しても怒らないし、マーヤをいじめてるやつなんだから婚約破棄しただけでありがたいはずだ。
処刑や国外追放はしてないのに、なぜ父上は怒っているんだ?
しかも、俺の可愛いマーヤを婚約者にすると言ったらさらに怒っていた。
わけわからないし、とにかくムカつく!!
何もかもアイツが悪い!!
最後の最後であの不気味な笑顔、ムカつく!!


*とある男爵家の長女

今の私はマーヤ・イナモデント18歳。
イナモデント男爵の長女……。
ネーミングが最悪な少女、家名がとんでもない。
ヒロインなのに悪役令嬢ポジション。
ピンク頭は悪役が多めなのに……。
"きらきら光る君に愛を捧げる"略して君愛きみあいの主人公。
ピンクブロンドの髪にピンク色の瞳のとても可愛い?美少女が私、寝て起きたら転生していた。
いつもと違って身体が軽く目覚めも爽やかな新しい私。
腕に点滴や機械の線もない。
元の私は、ずっと入院していてもう手遅れの状態だったと思う。
家族?からの差し入れの中に、暇つぶしの為のいつものゲーム機のゲームソフトがいくつかあり、その中の一つ。学園ものののパッケージが一番気に入ったの。
さあゲームしようとしたら、体調が……。

パッケージと冊子には、サンブック国の学園を中心にしたゲーム内での3年間の恋愛ゲームとあったのに……。
学園系ゲームなのにイベントをすっ飛ばした卒業間近の学園というかプロム会場にいる私は、転生2日目だった。
このゲーム、ネーミングがちょっとダメだと思ったのは、私だけじゃないと思いたい。
元は小説らしいけど、小説を読むのはめんどくさい。
声優も豪華で性格はともかく王子様の声が最高なの!
テレビのCMでも主役級のキャラがステキで、BL要素も盛りだくさんの腐女子の為のゲーム。
元の私は、中学生の頃からほとんど入退院を繰り返していたと思う。
名前はなぜか思い出せないけど、気づいたら男爵家のマーヤの部屋にいたの。
可愛い白とピンクの乙女チックな部屋。
マーヤの記憶が頭に流れ込んできたとき、かなりの頭痛で立っていられなかったけど、この部屋や服装に関しては、違う意味で頭が痛くなりそうだった。
ブリブリの可愛いもの好きなら嬉しいけど、ちょっと引いてしまった。
可愛いピンク系それはそれで良いとは思うけど、いざ自分がなるとかなり抵抗感がある。
いくら美少女でもピンクブロンドの髪に、ピンクの瞳、部屋やドレスもベッドもひらひらが多すぎるピンク系はちょっと引く。
この際、反対色を取り入れてみようかな?
そう思った翌朝、卒業間近のプロムの日だった。
学園の会場はなぜか工事中らしく、お城の一角がプロム会場となっていたの。
お父さん…ここではお父様って呼んだ方がいいよね?普通顔のお父様と一緒にお尻が痛くなる馬車に揺られながらお城の会場に来たのはいいけど、どんだけ待つのよ!って言いたいくらい待たされたの。
健康体になったとしても長時間立たされたままなのと、コルセットがキツイ!!
飲食物もあったけど、食べようとしたらとお父様から言われ、拷問器具のようなコルセットに締め付けられてかなり苦しい。
だけどお腹がすいていたし食べたい。
朝ごはんもちょびっとだけ、昼ごはんはドレッシングもない温野菜のみ。
途中でトイレしたくなってはいけないので、朝二口ほどしか水分をとらしてくれなかったの。
お腹すいたぁぁー。
美味しそうな匂いが会場に広がっていたからか、さらにお腹が空いて倒れそうだったわ。
たまに匂いがキツーイ、香水臭い人にもやられそうになったけどね。
美味しそうな一口サイズのバイキング料理。
お腹が鳴りそうだった。
お父様が離れた瞬間、チャンス!!と思ったわ。
まずはお肉系からと思い美味しそうなお肉に吸い寄せられたまさにその時、イケボに振り返ってしまった。
言葉が出なかったわ!!
目の前に、あのパッケージでやたらと目立ってたキャラがいたの。
紅い髪に、赤い瞳の王子様、名前はたしかライト王子だったかな?
「ドレスと髪飾り使ってくれたんだね。良く似合うよ」
イケメンによるイケてる声、声までもがかっこよくイケてるイケメン、イケメンだからいけるのかな?
顔も声もイケてる。
なのに性格は、俺様な性格らしい。
自己中心なのかな?
あの髪飾りとドレスこの人が用意したの?
婚約者いたよね?この王子……。
ピンクブロンドの髪に、同系色の花の髪飾りは目立たないし、ドレスまでもがドン引きしそうなゴスロリ的でまるでお人形さんが着そうなレースとリボン、そしてフリフリでひらひらがついたドレス。
この人の趣味なの?
胸はコルセットで寄せてあげられているので、谷間くっきり、腰はキュッとした理想のモデル体型。
だけど、苦しいしお腹すいた。
表情に出てしまったのか「なぜ、そんな悲しそうな顔をしてるんだ?私の可愛いマーヤには似合わない」とか、歯が浮きそうなセリフ、というかドン引きするようなセリフがポンポン出ていた。
いくらイケボの上イケメンでも、私のお肉が目の前にあるのに食べられないのは悲しすぎる。
王子邪魔!!早く退いてほしい!!
私は早くお肉が食べたいの!!
空腹のあまり、イケボの王子の話が頭に入ってこなかった。
ただ美味しそうな目の前のお肉が食べられず泣きそうになってしまった。
私のお肉ぅぅ~!!王子邪魔~!!
そうこうしているうちに、王子に連れられステージに立たされていた。
なぜステージ?
私のお肉が遠ざかってしまった、無念!!
薄れる美味しそうなお肉の匂いを思い出しながら、お肉があると思われるテーブルをガン見していたら涙が出てきた。
あっ、ヤバいと思っていたら、違う意味で更にヤバい事が起こってしまった。
私をいじめていたとかなんとかで、落ち着いた色合いの紺色の髪に紫の瞳の美少年がこの王子に責められていた。
確か公爵家のシエル様だ。
私のせいで婚約破棄されてしまった。そして、私が次の王子の婚約者になるとかなんとか。
かっこいい声にイケメンでも、自己中心的な王子は嫌!!
更に私のお肉を遠ざけた人、食べ物の恨みは怖いのよ!!
でも、昨日からの私は底辺の男爵令嬢、王子の言葉を拒否してもいいのかな?
めったに食べられないお城の料理人が作った高級なお肉料理が食べられないなんて辛すぎるぅぅぅ~!!
お肉もだけど、このままでは、美少年のシエル様がぁぁぁぁ。
2人の幸せを願わないでぇぇぇぇ。
私は、声と顔だけのが良く、紅い髪と赤い瞳で身分までもが高級な王子より、貴方様と赤い霜降りの高級なお肉が好きなのぉぉぉぉ!!
顔だけならパッケージのそれぞれのキャラたちも好きだけど、ゲーム冊子を見たらあのお肉並みに一番好きと思ったのぉぉぉ!!

シエル・ウォード
ウォード公爵の三男 18歳
紺色の髪、紫の瞳
甘やかされ育った為、わがまま
好きな子にイタズラをし、嫌われた悪役令息?
自分のテリトリーに入れば、包容力たっぷりに甘やかし面倒見がいい
家族仲はよく、父親は国王と同級生
両親ともに恋愛結婚し、親バカ
好きな子に虫やカエルをプレゼントし、気を引く為にイタズラする美少年。
実際にされたら文句言うけど、他のキャラよりマシだと思ったわ。

ワンコ系で小悪魔な伯爵令息
優しい顔立ちなのにおねだりしてくるらしい

にゃんこ系でツンデレな伯爵令息
つり目でふわふわした柔らかそうな髪、ツンデレの上、天邪鬼な性格らしい

自由人で甘サドな侯爵令息
自由人がどういった感じかわからないけど甘サドって何?甘やかしながら責めるの?

マイペースで少しチャラ男の大商人の息子
うん、チャラい。商人だから人当たりはいいんだろうけど中身はどうなんだろう。

謎の隠しキャラ
謎だからわからないし、面倒くさい。
冊子の簡単なプロフを見てたら、ホストに見えてきた。
お金を貢がせる為に甘い言葉で誘惑させる美少年たち。
うーん、この世界で私はどう生きようかな?
せっかく健康的な身体なのに、このままではもったいないし、身分が高い人と恋愛するとマナーやらなんやらで面倒くさそう……。
男爵令嬢、一応貴族。だけどほとんど平民。
元の私も病弱な庶民。
男爵と王族の婚約は、身分差から言って難しいし面倒ごとがわんさかありそうだからパス。
卒業したら家を出るのも良いよね。
とりあえず王子と公爵令息をなんとかしなきゃならないけど、王子との婚約はありえないから距離を置こう。

ゲームは楽しげなのに、異世界転生した私はどんよりした気持ちでスタートしたのだった。
お肉食べたい。

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