26 / 28
26
しおりを挟む
「……一、二、三……。くそ、なぜだ! なぜ僕が数えると、石の数が毎回変わるんだ!」
アルトワ領北方、冷たい風が吹き抜ける街道。
そこには、ボロボロの作業着に身を包み、地面に這いつくばって小石を拾い集めるジュリアンの姿があった。
かつての第一王子の輝きは微塵もなく、あるのは絶望と、未だに抜けない「計算の弱さ」だけだった。
「ジュリアン様……もう嫌ですわ……。お腹は空くし、指先はガサガサだし……。こんなの、私が夢見ていた『真実の愛の逃避行』とは違いますわ!」
隣で同じように石を拾っているリリィが、ひび割れた声で泣き言を漏らす。
彼女のフリルはとうに引き千切れ、泥にまみれている。
「黙れ、リリィ! 僕だって必死なんだ! この石を一袋いっぱいにすれば、スープが一杯もらえるという契約なんだから!」
「……あの、お二人さん。お喋りしている暇があったら手を動かしてくれませんかね?」
背後から、見張りの騎士が呆れたように声をかけた。
彼はクロナが作成した「労役管理マニュアル」を片手に、ストップウォッチで彼らの作業効率を計測している。
「いいですか、殿下。お嬢様……あ、今は公爵夫人(予定)様ですね。彼女の計算によれば、貴方の現在の作業効率は、近隣の村の五歳の子供の半分以下です。このペースだと、夕食にたどり着くのは三日後になりますよ」
「な、なな……三日後だと!? 虐待だ、これは不当な搾取だ!」
「いいえ。適正な能力評価に基づいた、市場原理による報酬設定ですわ」
不意に、鈴の鳴るような、しかし北風よりも冷ややかな声が響いた。
ジュリアンが弾かれたように顔を上げると、そこには豪華な毛皮のコートを羽織り、ゼクスにエスコートされたクロナが立っていた。
「ク、クロナ……! ああ、クロナ! 助けに来てくれたんだね! やはり君は僕を見捨てられなかったんだ!」
ジュリアンが泥だらけの手を伸ばそうとするが、ゼクスがそれを一瞥で制した。
その冷徹な眼差しに、ジュリアンは蛇に睨まれた蛙のように硬直する。
「勘違いしないでちょうだい。私はただ、我が領の『不良債権回収状況』の定例視察に来ただけですわ。……どれどれ。……あら、目も当てられない惨状ですわね。サーシャ、この二人の純損失を計算してちょうだい」
「はい、お嬢様。……計算いたしました。現在、お二人の食費と管理費が、労働による収益を大幅に上回っております。端的に申し上げれば、生かしておくだけで我が領の赤字が拡大している状態でございます」
「まあ、恐ろしい。殿下、貴方は存在しているだけで周囲に経済的損失を与える、まさに『生けるデフレ』ですわね」
クロナは扇で口元を隠し、心底愉快そうに目を細めた。
「クロナ! そんな酷いことを……! 分かった、石拾いはもういい! 代わりに僕のポエムを売ればいいじゃないか! 一国の王子の直筆ポエムだぞ、高値で売れるはずだ!」
ジュリアンは懐から、泥に汚れた紙の束を取り出した。
それは彼が夜な夜な、空腹と絶望の中で書き殴った、リリィへの愛(と自分への同情)を綴ったポエムだった。
クロナは、手袋をはめた指先でその紙を一枚つまみ上げ、数行だけ目を走らせた。
「……『僕の心は空飛ぶ鶏、君という巣を求めて羽ばたく』……? 殿下、鶏は基本的に長距離は飛びませんわよ。……サーシャ、これ、現在の古紙市場でいくらになるかしら?」
「そうですね。紙の質が悪く、インクの無駄遣いですので……一トン集めて、銅貨一枚といったところでしょうか。……あ、内容が『精神的苦痛』に該当する場合、逆に処理費用を請求される可能性がございます」
「……だそうですわよ、殿下。貴方の知性は、時給換算どころか、産業廃棄物としての価値すら危ういようですわ」
クロナは紙をパッと手放した。
風に舞うポエムの欠片を、ジュリアンは呆然と見送った。
「な、なぜだ……。僕の愛は、僕の才能は、こんなに無価値なのか……!」
「ええ、無価値ですわ。……価値とは、誰かの役に立ち、対価を支払う者が現れて初めて生まれるもの。……貴方がこれまで誇っていた『王子』という身分も、私の実家の金庫という後ろ盾がなければ、ただの飾りだったのですもの。……今の貴方には、重い石を持ち上げる筋肉すら、価値として認められていないのですよ」
クロナは、一歩だけジュリアンに歩み寄った。
その瞳には、もはや嘲笑すらなく、ただ圧倒的な「現実」が宿っていた。
「リリィ様も、よくご覧になって。これが貴女が選んだ『真実の愛』の、現在の貸借対照表(バランスシート)ですわ。……愛でパンは買えませんが、愛のせいでパンすら買えなくなることはある。……素晴らしい教訓ですわね」
「……っ! ああ……あああ……!」
リリィはついに顔を覆って泣き崩れた。
ジュリアンも、もはや叫ぶ力もなく、ただ泥の上に突っ伏した。
「さあ、ゼクス閣下。視察は終了ですわ。……赤字部門の縮小について、後ほど改めて会議をいたしましょう」
「ああ。……これ以上ここにいても、君の貴重な時間を浪費するだけだ。……戻ったら、結婚式の準備の続きをしよう。君が昨日言っていた『祝儀の最大化プラン』についても、詳しく聞きたいしな」
ゼクスはクロナの腰を優しく抱き寄せ、馬車へと促した。
走り出す馬車の窓から、クロナは一度だけ後ろを振り返った。
遠ざかる二人の影は、冬の荒野の中で、あまりにも小さく、そして惨めだった。
「(……さようなら、無能な王子様。貴方のポエムが暖炉の薪になる日すら、私はもう数えるつもりはありませんわ)」
彼女の頭の中にあるのは、もはや過去の清算ではない。
ゼクスと共に築き上げる、数字と愛が美しく調和した、完璧な未来の設計図だけだった。
アルトワ領北方、冷たい風が吹き抜ける街道。
そこには、ボロボロの作業着に身を包み、地面に這いつくばって小石を拾い集めるジュリアンの姿があった。
かつての第一王子の輝きは微塵もなく、あるのは絶望と、未だに抜けない「計算の弱さ」だけだった。
「ジュリアン様……もう嫌ですわ……。お腹は空くし、指先はガサガサだし……。こんなの、私が夢見ていた『真実の愛の逃避行』とは違いますわ!」
隣で同じように石を拾っているリリィが、ひび割れた声で泣き言を漏らす。
彼女のフリルはとうに引き千切れ、泥にまみれている。
「黙れ、リリィ! 僕だって必死なんだ! この石を一袋いっぱいにすれば、スープが一杯もらえるという契約なんだから!」
「……あの、お二人さん。お喋りしている暇があったら手を動かしてくれませんかね?」
背後から、見張りの騎士が呆れたように声をかけた。
彼はクロナが作成した「労役管理マニュアル」を片手に、ストップウォッチで彼らの作業効率を計測している。
「いいですか、殿下。お嬢様……あ、今は公爵夫人(予定)様ですね。彼女の計算によれば、貴方の現在の作業効率は、近隣の村の五歳の子供の半分以下です。このペースだと、夕食にたどり着くのは三日後になりますよ」
「な、なな……三日後だと!? 虐待だ、これは不当な搾取だ!」
「いいえ。適正な能力評価に基づいた、市場原理による報酬設定ですわ」
不意に、鈴の鳴るような、しかし北風よりも冷ややかな声が響いた。
ジュリアンが弾かれたように顔を上げると、そこには豪華な毛皮のコートを羽織り、ゼクスにエスコートされたクロナが立っていた。
「ク、クロナ……! ああ、クロナ! 助けに来てくれたんだね! やはり君は僕を見捨てられなかったんだ!」
ジュリアンが泥だらけの手を伸ばそうとするが、ゼクスがそれを一瞥で制した。
その冷徹な眼差しに、ジュリアンは蛇に睨まれた蛙のように硬直する。
「勘違いしないでちょうだい。私はただ、我が領の『不良債権回収状況』の定例視察に来ただけですわ。……どれどれ。……あら、目も当てられない惨状ですわね。サーシャ、この二人の純損失を計算してちょうだい」
「はい、お嬢様。……計算いたしました。現在、お二人の食費と管理費が、労働による収益を大幅に上回っております。端的に申し上げれば、生かしておくだけで我が領の赤字が拡大している状態でございます」
「まあ、恐ろしい。殿下、貴方は存在しているだけで周囲に経済的損失を与える、まさに『生けるデフレ』ですわね」
クロナは扇で口元を隠し、心底愉快そうに目を細めた。
「クロナ! そんな酷いことを……! 分かった、石拾いはもういい! 代わりに僕のポエムを売ればいいじゃないか! 一国の王子の直筆ポエムだぞ、高値で売れるはずだ!」
ジュリアンは懐から、泥に汚れた紙の束を取り出した。
それは彼が夜な夜な、空腹と絶望の中で書き殴った、リリィへの愛(と自分への同情)を綴ったポエムだった。
クロナは、手袋をはめた指先でその紙を一枚つまみ上げ、数行だけ目を走らせた。
「……『僕の心は空飛ぶ鶏、君という巣を求めて羽ばたく』……? 殿下、鶏は基本的に長距離は飛びませんわよ。……サーシャ、これ、現在の古紙市場でいくらになるかしら?」
「そうですね。紙の質が悪く、インクの無駄遣いですので……一トン集めて、銅貨一枚といったところでしょうか。……あ、内容が『精神的苦痛』に該当する場合、逆に処理費用を請求される可能性がございます」
「……だそうですわよ、殿下。貴方の知性は、時給換算どころか、産業廃棄物としての価値すら危ういようですわ」
クロナは紙をパッと手放した。
風に舞うポエムの欠片を、ジュリアンは呆然と見送った。
「な、なぜだ……。僕の愛は、僕の才能は、こんなに無価値なのか……!」
「ええ、無価値ですわ。……価値とは、誰かの役に立ち、対価を支払う者が現れて初めて生まれるもの。……貴方がこれまで誇っていた『王子』という身分も、私の実家の金庫という後ろ盾がなければ、ただの飾りだったのですもの。……今の貴方には、重い石を持ち上げる筋肉すら、価値として認められていないのですよ」
クロナは、一歩だけジュリアンに歩み寄った。
その瞳には、もはや嘲笑すらなく、ただ圧倒的な「現実」が宿っていた。
「リリィ様も、よくご覧になって。これが貴女が選んだ『真実の愛』の、現在の貸借対照表(バランスシート)ですわ。……愛でパンは買えませんが、愛のせいでパンすら買えなくなることはある。……素晴らしい教訓ですわね」
「……っ! ああ……あああ……!」
リリィはついに顔を覆って泣き崩れた。
ジュリアンも、もはや叫ぶ力もなく、ただ泥の上に突っ伏した。
「さあ、ゼクス閣下。視察は終了ですわ。……赤字部門の縮小について、後ほど改めて会議をいたしましょう」
「ああ。……これ以上ここにいても、君の貴重な時間を浪費するだけだ。……戻ったら、結婚式の準備の続きをしよう。君が昨日言っていた『祝儀の最大化プラン』についても、詳しく聞きたいしな」
ゼクスはクロナの腰を優しく抱き寄せ、馬車へと促した。
走り出す馬車の窓から、クロナは一度だけ後ろを振り返った。
遠ざかる二人の影は、冬の荒野の中で、あまりにも小さく、そして惨めだった。
「(……さようなら、無能な王子様。貴方のポエムが暖炉の薪になる日すら、私はもう数えるつもりはありませんわ)」
彼女の頭の中にあるのは、もはや過去の清算ではない。
ゼクスと共に築き上げる、数字と愛が美しく調和した、完璧な未来の設計図だけだった。
67
あなたにおすすめの小説
【完】婚約者に、気になる子ができたと言い渡されましたがお好きにどうぞ
さこの
恋愛
私の婚約者ユリシーズ様は、お互いの事を知らないと愛は芽生えないと言った。
そもそもあなたは私のことを何にも知らないでしょうに……。
二十話ほどのお話です。
ゆる設定の完結保証(執筆済)です( .ˬ.)"
ホットランキング入りありがとうございます
2021/08/08
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
聞き分けよくしていたら婚約者が妹にばかり構うので、困らせてみることにした
今川幸乃
恋愛
カレン・ブライスとクライン・ガスターはどちらも公爵家の生まれで政略結婚のために婚約したが、お互い愛し合っていた……はずだった。
二人は貴族が通う学園の同級生で、クラスメイトたちにもその仲の良さは知られていた。
しかし、昨年クラインの妹、レイラが貴族が学園に入学してから状況が変わった。
元々人のいいところがあるクラインは、甘えがちな妹にばかり構う。
そのたびにカレンは聞き分けよく我慢せざるをえなかった。
が、ある日クラインがレイラのためにデートをすっぽかしてからカレンは決心する。
このまま聞き分けのいい婚約者をしていたところで状況は悪くなるだけだ、と。
※ざまぁというよりは改心系です。
※4/5【レイラ視点】【リーアム視点】の間に、入れ忘れていた【女友達視点】の話を追加しました。申し訳ありません。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧井 汐桜香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい
高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。
だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。
クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。
ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。
【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】
「エリアーナ? ああ、あの穀潰しか」と蔑んだ元婚約者へ。今、私は氷帝陛下の隣で大陸一の幸せを掴んでいます。
椎名シナ
恋愛
「エリアーナ? ああ、あの穀潰しか」
ーーかつて私、エリアーナ・フォン・クライネルは、婚約者であったクラウヴェルト王国第一王子アルフォンスにそう蔑まれ、偽りの聖女マリアベルの奸計によって全てを奪われ、追放されましたわ。ええ、ええ、あの時の絶望と屈辱、今でも鮮明に覚えていますとも。
ですが、ご心配なく。そんな私を拾い上げ、その凍てつくような瞳の奥に熱い情熱を秘めた隣国ヴァルエンデ帝国の若き皇帝、カイザー陛下が「お前こそが、我が探し求めた唯一無二の宝だ」と、それはもう、息もできないほどの熱烈な求愛と、とろけるような溺愛で私を包み込んでくださっているのですもの。
今ではヴァルエンデ帝国の皇后として、かつて「無能」と罵られた私の知識と才能は大陸全土を驚かせ、帝国にかつてない繁栄をもたらしていますのよ。あら、風の噂では、私を捨てたクラウヴェルト王国は、偽聖女の力が消え失せ、今や滅亡寸前だとか? 「エリアーナさえいれば」ですって?
これは、どん底に突き落とされた令嬢が、絶対的な権力と愛を手に入れ、かつて自分を見下した愚か者たちに華麗なる鉄槌を下し、大陸一の幸せを掴み取る、痛快極まりない逆転ざまぁ&極甘溺愛ストーリー。
さあ、元婚約者のアルフォンス様? 私の「穀潰し」ぶりが、どれほどのものだったか、その目でとくとご覧にいれますわ。もっとも、今のあなたに、その資格があるのかしら?
――え? ヴァルエンデ帝国からの公式声明? 「エリアーナ皇女殿下のご生誕を祝福し、クラウヴェルト王国には『適切な対応』を求める」ですって……?
【完】貴方達が出ていかないと言うのなら、私が出て行きます!その後の事は知りませんからね
さこの
恋愛
私には婚約者がいる。
婚約者は伯爵家の次男、ジェラール様。
私の家は侯爵家で男児がいないから家を継ぐのは私です。お婿さんに来てもらい、侯爵家を未来へ繋いでいく、そう思っていました。
全17話です。
執筆済みなので完結保証( ̇ᵕ ̇ )
ホットランキングに入りました。ありがとうございますペコリ(⋆ᵕᴗᵕ⋆).+*
2021/10/04
【完結】高嶺の花がいなくなった日。
紺
恋愛
侯爵令嬢ルノア=ダリッジは誰もが認める高嶺の花。
清く、正しく、美しくーーそんな彼女がある日忽然と姿を消した。
婚約者である王太子、友人の子爵令嬢、教師や使用人たちは彼女の失踪を機に大きく人生が変わることとなった。
※ざまぁ展開多め、後半に恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる