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アルマ
ヴィーのハンター仲間
しおりを挟む1週間ほど王都に滞在し、翌日領地に帰ると告げると、ヴィーは昔ハンターギルドにいたため、顔を出したいと言った。
付いていくか迷ったが、1人でいくというので俺は付いていかなかった。
ヴィーが嫁に来てからは、俺の隣にはいつもヴィーがいた。ただ出掛けているだけだと知っているが、ヴィーが隣にいないことに違和感があり、物足りなさを感じた。
屋敷にいると落ち着かず、俺も1人で外に出ることにした。
ハンターギルドか。そんなところにいたんだな。だから狩りが上手いのか。なんて納得しながら適当に歩いていると、ハンターギルドの建物の前に来ていた。
ヴィーが出てくるかもしれないと思って待っていると、ヴィーは複数人の男女と共に出てきた。
「クオ、旦那が迎えに来てるぞ」
「あ、あぁ」
ヴィーは少し困った顔をした。クオと呼ばれているのか。家名からとったのか?
戸惑いながらこちらに寄ってきたヴィーに、せっかく旧友と会うのに、邪魔をしてしまったことが申し訳なくなって、俺は1人先に帰ることにした。
「夕飯はいるか、何時に帰るか聞きに来ただけだ」
「そうですか。夕飯までには帰ります」
「分かった。楽しんでこい」
俺はそれだけ言うと、旧友の元へヴィーを返した。
「クオをちょっと借りますね~」
1人の男がそう俺に言うと、ヴィーはそいつらと連れ立って歩いて行った。
俺の前ではいつも大人しく、背筋を伸ばして姿勢を崩さないが、彼らと一緒にいる時はもっと気安い感じで彼らが肩を組んでも当たり前のように受け入れているように見えた。
少しだが笑顔も見えた。
俺の知らないヴィーだ。そう思うと胸がズキリと痛んだ。
いや、いいじゃないか。俺だってヴィーに全てを見せているわけじゃない。
戦場の俺など見せたくはないし、今まで歩んできた人生があるんだから、俺の知らないヴィーがいてもおかしくはない。
そう思いつつも、もやもやした気持ちを抱えて屋敷に戻った。
夕飯までに帰ると行ったのに、ヴィーは戻ってこなかった。きっと旧友に会って話が弾んでいるんだろう。そう自分に言い聞かせて違和感を覚えた。
話が弾む? 俺と話をしている時に話が弾んだことなどあっただろうか? それに、なぜこの国の王都に旧友がいるのかも気になった。
コンコン
「旦那様、クオの友人と名乗るものが旦那様に会いたいと言っているのですがいかが致しますか?」
「ん? 会おう」
クオの友人ということはヴィーのハンターの友人のことだろうと思った。
少し酒に酔った様子のその男は、クオが酔い潰れたので迎えにきて欲しいと言った。
「ん? 屋敷まで連れてきてくれてもよかったんだが」
「クオが帰りたくないと言い出したんだ」
「なぜだ?」
「捨てられるとか言って泣いていたな。理由は詳しくは分からない」
「そうか」
泣いていた? 捨てられる? 何の話だ?
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