黄昏の国家

旅里 茂

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新たな展開

黄昏の国家46

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この事業が完成した暁には、世界の軍事バランスも崩されるだろう。
また、2030年に日本の自衛軍が完成を成しとげた、レールガンも海上自衛軍の艦船に搭載している。
それ以上にレーザー兵器もアメリカが率先して完全体を搭載した。
これは第7世代の戦闘機にも搭載出来るまでに小型化しており、一瞬で敵の戦闘機を破壊出来る程の威力を持っている。
現在ではG15となり、これらの国々は其々、同一の兵器を持ち合わせている。
話は少し変わるが、2028年頃まで世界各地で異常気象に見舞われ、多くの人が亡くなった。
世界的な取り組みを行う、「プロジェクト・グリーン」という名称を立てかけ、二酸化炭素の削減を一気に減少させるCO2吸収換気事業成る物を世界中に設置した。
これは台湾の技術で、徐々に減少させる大型の装置であった。
それからは20年程経つ頃には、オーイックスがCO2を利用した様々な機能を有する装置で同盟国や友好国に卸した結果、三年少しで1990年代のCO2量になったとの事だった。
それを知らない世代が大半なので、逆に氷河期が来たようだと揶揄される始末だった。
温暖化が収まり、エルニーニョ現象などの異常気象もなくなる「日本の奇跡」として、株が挙がったのは言うまでもない。
そして話は軍需の方へ戻るのだが、ビッグ・ワンにて、「アーバン」の製造が既に開始されている事が、週刊誌に抜粋された。
世界的に批評を受けながらも、完成する事は出来ないで有ろうというのが海外の反応だった。
フォーカスされたのは意外ながら、テクノという昆虫型ロボットの侵入であった。
この時代、スパイ取締法が出来るも、侵入や撮影などの極秘文書から芸能まで昆虫型ロボットが幅を利かせている。
探し出すのが困難で、それを発見する為のロボットを作るという、イタチごっこがあとを止まなかった。
隠密性という言葉も遠くに聞こえると、高沢は内心思っている。
それを承知で出来る範囲で情報を抜かれる危険があっても、前進するものだ。
「アーバン」の大きな目的は、戦争を止める為の軍需作業を執る為の軍派遣という、一旦矛盾を負うかもしれない目的に運用思想がそこにあった。
中東ではイスラエルとパレスチナがようやく和平交渉を進み、アメリカ・アラブが仲介し、敢えてパレスチナは国家を樹立するという長年の夢を実現した。
紛争地域は未だにくすぶるが、何においても真っ先に犠牲になるのは、女性に子供たちだ。
それを止める為だけでも、充分な理由が「アーバン」の使命としてある。
戦争をする事が如何に愚かな事なのか、それを知る人間は大勢いる。
しかし、国のトップに立つ人間は、大きな収益の為に戦争をわざと起こす事実もまた、現実だ。
2029年に南海トラフ地震が発生した際には、多くの人命が奪われた。
被害総額は208兆円という天文学的金額の損失。
一部の中国共産党とロシアが戦闘機を飛ばしたが、日本はスクランブルをかけて追い払った。
この頃に自政党がこれを機に、軍事増強をまっしぐらに進める事になる。
そうして現在の日本と準政府が誕生した。
そこからは、非核三原則をアメリカと同時に廃止する事を全世界に宣言した。
反発する国は幾らかあったが実の処、そう思わせるブラフだった。
日本政府は一時期、本当の核保有国を目指す為、法律を大幅に変える事を目論んだが、オーイックスが介入し、それを阻止した。
あくまでも非核は日本として必ず、守らなくてはならない。
それは、只唯一の被爆国だからだ。
高沢はこの事態に、角安に直言したことを懐かしく思い出す。

 特務連絡室と言う処は、様々な国の衛星やレーダー反応を調べる24時間体制の世界の情報を管理する部署である。
高沢はそこに居たギーグのサキナがいるのに気付いた。
彼女はこの場所に入る事はあるが、今は休んでいる時間帯だ。
高沢は声を掛けた。「どうした?サキナ、眠れないのか?大丈夫か?」
サキナは「近々、衛星の一つからあるものが落ちてくるよ」
ギーグとしての直観か。他のギーグたちは休んでいる。それは内線で秋かおりに確認した。
可成りの能力を有するサキナの感覚か。
「何が落ちてくるかは分からないか?」
少し考えてから、「そこまでは分からない」
前に原子力衛星の件とは違い、あまり深刻な事ではないらしい。
しかし、サキナの意見だ。スタッフに衛星の動向を確認する用に指示を出した。
サキナには、眠るように施し、秋が迎えに来る。
衛星からの物とは…。高沢はこの時、ロシアが最近になって衛星を上げた。
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