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アトムゼロ
黄昏の国家45
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2063年5月。
オーイックスが世界で初めて放射能除去装置を開発した。
その名も「アトムゼロ」。
広範囲に添って、一台で半径三十キロメートルをカバーする事が出来る。
但し、アトムゼロの大きさは、五階建てビル一つに匹敵するのと、特殊な周波を使っての照射なので、コストが著しく高い。
それでも、被ばくを防げるのならば、それに越したことはない。
人体にも有効で、一度浴びた高容量の被ばくでも数秒以内なら細胞が崩壊を招事なく、それを取り除く手段でも確かなものとなる。
これにより、核の無効化を一歩進める事が出来たことは言うまでもない。
米国がこの装置に非常に興味を持っており、早速オーイックスにコンタクトを取って来た。
しかしながら、日本政府が間に挟まり、米国の状況をオーイックスに関連を取るのを優遇を通して欲しい旨を伝えてきた。
米国としては、核兵器に関して、「アトムゼロ」の本質が知りたい。
日本政府はオーイックスからそれが流れるのには、対外的な必要があると考えていた。
自政党は解散選挙を戦ったが、ぎりぎりの接戦で、当選を勝ち取っていた。
今は自政党総理次官補であった、新倉武が総理大臣に就任していた。
彼は米国が欲している「アトムゼロ」の青写真を提供して欲しいとの要求を退かず、一部を置いて渡す事にした。
勿論莫大な費用を、米国が必要な経費としてオーイックスに渡したのは言うまでもない。
今や日本とオーイックスの軍需バランスと米国の軍需バランスは、逆転状態に入りつつある。
中国は敢然と行かないまでも、民主主義が体制を成し、中国民主改革党がこの時代でほぼ全土に広がっている。
勿論、台湾を軍事力で押さえつける事もなく、お互いに大使館を建てた事で蜜月状態となっている。
核の運用も大幅に削減し、西側との緊張も殆ど過去の物となっている。
一番の懸念は、何時しかウクライナと戦争を仕掛けたロシアだが、内部から疲弊しやがて起きなデモを国民だけでなく、軍の動きもありデモを起こし、当時の政権は一挙に崩壊した。
やがて八国に分断し、今孤立しているロシアは二か国で運用しており、独裁勢力を辛うじて維持している。
その一部がオーイックスの職員を殺害したのは記憶に新しい。
ロシア連邦国とリトガリアという構成で、ネオNATOと睨み合いをしている。
オーイックスは日本政府に対して、アジア版NATOを立ちあげたく、ネオNATOとコンタクトを取っている。
実際には過去に一度、拒否を受けており、その時の中国共産党が大いに反発をした。
しかし時代は流れており、対蹠的な動きは無くなり、ロシアを見据えて構築を急いでいた。
更に日本政府とオーイックスの共同作業で。国産の第7世代の戦闘機、Fー7が完成しており、量産に向け3兆6000億円にも上る費用を賄っている。実際にはこれの8割をオーイックスが担当しているので、日本政府に対して発言力は強い。
ビックフロートは十四基まで完成しており、大型航空機の概算予算を弾きだしている処でもある。
これは世界で初めて、空飛ぶ戦艦であるが外用面では各国から冷笑を浴びた。
しかしながら、オーイックスの中では確実に進捗が有り設計図は既に出来上がっていた。
問題のエンジンだが、通常のエンジンでは賄えない。
フライトもCo2光合成フレキシブルエンジンの大型を十二基搭載させる、云わば今後のビックプロジェクトとなる。
要件は日本列島を全域でカバーする事、有事に供えて設定をしている。
勿論、大型のビジネスチャンスにもなるだろう。
三番艦までを計画しており、実現すれば世界初の空中要塞艦が完成する。
米国が既に300mを超す大型の航空機を開発しており、既に認可を得て最終調節に入っている。
何事も大型にすればいい訳ではないが、必ず軍需産業へと変わるであろうから、可成りの威圧になるだろう。
五か年計画を立てて、高沢を本部長にして開発主任を磯部に当てた。
具体的な空中要塞艦の外用は以下の通りである。
全長千メートル、横幅三百五十メートル、艦首名も既に考えられている。一番艦「アーバン」、二番艦「アーテリス」、三番艦「アークエンジェル」。
現状、オーイックスが立ち上げた際には既に計画が練られており、長期に渡って竣工を立てている。
ビックフロートは、その意味で大型を見据えていた。
オーイックスが世界で初めて放射能除去装置を開発した。
その名も「アトムゼロ」。
広範囲に添って、一台で半径三十キロメートルをカバーする事が出来る。
但し、アトムゼロの大きさは、五階建てビル一つに匹敵するのと、特殊な周波を使っての照射なので、コストが著しく高い。
それでも、被ばくを防げるのならば、それに越したことはない。
人体にも有効で、一度浴びた高容量の被ばくでも数秒以内なら細胞が崩壊を招事なく、それを取り除く手段でも確かなものとなる。
これにより、核の無効化を一歩進める事が出来たことは言うまでもない。
米国がこの装置に非常に興味を持っており、早速オーイックスにコンタクトを取って来た。
しかしながら、日本政府が間に挟まり、米国の状況をオーイックスに関連を取るのを優遇を通して欲しい旨を伝えてきた。
米国としては、核兵器に関して、「アトムゼロ」の本質が知りたい。
日本政府はオーイックスからそれが流れるのには、対外的な必要があると考えていた。
自政党は解散選挙を戦ったが、ぎりぎりの接戦で、当選を勝ち取っていた。
今は自政党総理次官補であった、新倉武が総理大臣に就任していた。
彼は米国が欲している「アトムゼロ」の青写真を提供して欲しいとの要求を退かず、一部を置いて渡す事にした。
勿論莫大な費用を、米国が必要な経費としてオーイックスに渡したのは言うまでもない。
今や日本とオーイックスの軍需バランスと米国の軍需バランスは、逆転状態に入りつつある。
中国は敢然と行かないまでも、民主主義が体制を成し、中国民主改革党がこの時代でほぼ全土に広がっている。
勿論、台湾を軍事力で押さえつける事もなく、お互いに大使館を建てた事で蜜月状態となっている。
核の運用も大幅に削減し、西側との緊張も殆ど過去の物となっている。
一番の懸念は、何時しかウクライナと戦争を仕掛けたロシアだが、内部から疲弊しやがて起きなデモを国民だけでなく、軍の動きもありデモを起こし、当時の政権は一挙に崩壊した。
やがて八国に分断し、今孤立しているロシアは二か国で運用しており、独裁勢力を辛うじて維持している。
その一部がオーイックスの職員を殺害したのは記憶に新しい。
ロシア連邦国とリトガリアという構成で、ネオNATOと睨み合いをしている。
オーイックスは日本政府に対して、アジア版NATOを立ちあげたく、ネオNATOとコンタクトを取っている。
実際には過去に一度、拒否を受けており、その時の中国共産党が大いに反発をした。
しかし時代は流れており、対蹠的な動きは無くなり、ロシアを見据えて構築を急いでいた。
更に日本政府とオーイックスの共同作業で。国産の第7世代の戦闘機、Fー7が完成しており、量産に向け3兆6000億円にも上る費用を賄っている。実際にはこれの8割をオーイックスが担当しているので、日本政府に対して発言力は強い。
ビックフロートは十四基まで完成しており、大型航空機の概算予算を弾きだしている処でもある。
これは世界で初めて、空飛ぶ戦艦であるが外用面では各国から冷笑を浴びた。
しかしながら、オーイックスの中では確実に進捗が有り設計図は既に出来上がっていた。
問題のエンジンだが、通常のエンジンでは賄えない。
フライトもCo2光合成フレキシブルエンジンの大型を十二基搭載させる、云わば今後のビックプロジェクトとなる。
要件は日本列島を全域でカバーする事、有事に供えて設定をしている。
勿論、大型のビジネスチャンスにもなるだろう。
三番艦までを計画しており、実現すれば世界初の空中要塞艦が完成する。
米国が既に300mを超す大型の航空機を開発しており、既に認可を得て最終調節に入っている。
何事も大型にすればいい訳ではないが、必ず軍需産業へと変わるであろうから、可成りの威圧になるだろう。
五か年計画を立てて、高沢を本部長にして開発主任を磯部に当てた。
具体的な空中要塞艦の外用は以下の通りである。
全長千メートル、横幅三百五十メートル、艦首名も既に考えられている。一番艦「アーバン」、二番艦「アーテリス」、三番艦「アークエンジェル」。
現状、オーイックスが立ち上げた際には既に計画が練られており、長期に渡って竣工を立てている。
ビックフロートは、その意味で大型を見据えていた。
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