ゲーム配信は楽しくないと! 〜毎日配信で有名配信者になります〜

九月生

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生配信27 お届け物です Part2

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「ここであってるよな?」

 佐々木さんの家らしき建物を見ながら、本当にあっているか確認する。

 俺の家から佐々木さんの家まで離れていたため、車で移動した。

 カーナビに佐々木さん家の住所を打ち込み、カーナビの指示に従って運転してきたつもりなのだが、

「なんか………違う気がする」

 俺の視界に映っている建物は、それはそれは大きくて広くて高い、一般人は敷地を跨いではいけないようなタワーマンション。

 ………ここが佐々木さんの家な訳がない。

 え? どんだけ高いのかって?

 50階まであるんじゃないのかって疑うくらい。

 ほら、アニメとかで出てくるじゃん。あんな感じよ!

 正直言って、ちびっちゃいそう。

「ここじゃない」

 さて、カーナビも間違っているようだし、もう1度設定し直して、今度こそ佐々木さん家に行かねば。

 カーナビの再設定する。

 それにしても、こんなマンションに住んでる人って、どんな職業の人なんだろう。

 大手会社の社長さん一家とか? スポーツ選手とかもありそうだよな。

 配信者が住めるようなマンションではな………今、マンションの入り口にいた人、佐々木さんに似てるような気がしたんだが。

 気のせい——

「じゃないな、佐々木さんじゃん」

 ………

 ……

 …

 いや、違う違うよ。認めない!

 ここお金持ちしか住めないマンションだよ?

 それこそ社長とかプロ選手とか、俳優とか声優とか、そんな誰に聞いても分かるぐらいの有名人金持ちじゃないと無理だって!

 佐々木さんは、佐々木さんは!

「………その有名人金持ちに佐々木さんは入ってしまう?」

 だって、もう40万人行きそうな勢いある配信者さんだよ。

 ワンチャン、あり得そう。

「………グスッ」

 ちょっとした格差に泣きそうになるが、ここは我慢。泣いてなんかないからね。

 そもそも見間違いまもしれないしね、さっきの人。

 俺は確認するために、車から降りて、荷物を持ち、タワーマンションの入り口に入る。

 先程、佐々木さんがいた場所、佐々木さんが見ていた場所にやってくると、

「ああ、ここ、マジで佐々木さん家じゃん」

 ポストがあった。しかも、『佐々木』の名前入りで。

 ふっ、これが登録者数の差か。

「………でも、俺と聡太さん比べても、タワマンに住めるぐらいの差は無いんだけどな?」

 少し考えるも、時間の無駄なので考えるのをやめる。

 どうせ、聡太さんには浪費癖があるのだろう、と思うことにして、目の前の現実を受け入れる。
 
 さて、気を取り直して。

「まずは、佐々木さんの部屋の番号」

 タワーマンション内に入るには、誰かにオートロックのドアを開けてもらわなくてはならない。

 開ける方法は2つ。

 オートロックのドア前にあるインターフォンの鍵穴に鍵を挿すか、インターフォンを押して内側から開けてもらうか。

 鍵など持ってないから、前者は無理。取れる方法は1つしかない。

 そこで重要になってくるのが、部屋番号。

 部屋番号を知っていないとインターフォンを押すことが出来ず、開けてもらうことができない。

 幸い、ポストのところに部屋番号が書かれていたため、本人に聞かなくて済む。

「あとは、インターフォンを押しだけ」

 インターフォンにはカメラがあるため、佐々木さんに俺が来たってバレるわけだが、バレたところで問題はない。

 なので、

「ピンポン!」

 部屋番号を押して、佐々木さんを呼び出す。

 1回の呼び出しで出てこない。なので、ここは恒例のを開始したいと思います。

 ピンポン。

 ………

 ……

 …

「ふむ」

 ピンポン。

 ………

 ……

 …

「ふむ」

 常識的に考えて連打は迷惑なので、やらない。聡太さん例外はあるが。

 再度、部屋番号を打ち込もうとした瞬間、

『な、なんですか? 急に人の家に来て。迷惑です、帰ってください!』

 ガチャ。

 すぐに切られてしまった。

 仕方ないので、もう1度。

 ピンポン。

『だから、早く「ポストにケチャップ詰める?」………入ってきてください。立ち話もなんですし』

 オートロックのドアが目の前で開く。

 一生縁がないモノと思っていたタワーマンション。

 俺はついに、足を踏み入れる。

「おおおおお」

 目の前にはちょっと豪華な廊下。廊下を過ぎるとエントランスホールがあり、ちょっと周りを見渡してしまう。

 探索したい感があるが、佐々木さんが待ってるため、行かねばならない。

 ならない。

 ならないんだけど、なら待たせてもいいか!

 わああ、なんでマンションなのにエントランスホールがあるんだろう? 必要なのかな?

 それに、質の良さそうなテーブルとソファがある。

 ちょっと、ちょっとだけなら座っても。

 都会に出てきた田舎っ子ばりの興奮をする俺。

 自覚はあるんだけど、無理だよ。止まらない。

 ソファの方に足が向き、歩こうとした瞬間、服が引っ張られる。

 振り向くと、佐々木さんがアホな子を見る目で俺を見ていた。

10待ったんですけど、ほら、行きますよ」

 服を引っ張られながら、佐々木さんの後をついていく。

 遠ざかるソファ。

 帰りにでも座ろう。

 そう決意をし、佐々木さんの部屋へと向かう。

 ある人物たちに自分の位置情報を送信して。
 

 

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