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第七章 冠婚葬祭
132 青い帽子のこと 成人
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「皆様、お疲れ様でした」
涼乃絵が今日ものんびりと言って、衣装合わせはおしまい。最後の仕上げは、俺と斎のズボンがずり落ちないようにすること、だって。……ごめん。
服を着替えて、衣装部の、いつもの四人と涼乃絵に皆でお礼を言う。
「ご苦労だったな、涼乃絵。特別手当は弾むぞ。特別休暇も適宜取れ」
「ありがたきお言葉、もったいない限りです、緋色殿下。とても楽しい時間を過ごさせて頂きました」
涼乃絵は、綺麗な仕草で頭を下げる。いつも落ち着いてて、すごい。
「ありがとうございました、涼乃絵さま。俺の素人考えの要望も聞いてくださり、感謝致します」
「いいえ、作治さん。伴侶をより美しく、素敵に見せたいという強い気持ちに敵うものはありませんわ。とても魅力的な提案の数々、勉強になりましたのよ」
「その気持ちだけは誰にも負けないと自負しております」
作治がにこりと笑って、緋椀が隣で真っ赤になった。照れた。照れたんだ。ふふふ。照れるのは、嬉しくて恥ずかしいとき!緋椀は今、嬉しい。ふふふ。
「もう」
って、作治の服を引っ張るのも、怒ってるんじゃないんだよ。ふふふ。
「ご機嫌だな」
俺も、ふふふ、ふふふって緋色の服を引っ張ってみる。あれ?これ、楽しいな。
「あんなにも素晴らしい青を纏って、大丈夫でしょうか」
斎と睦峯の衣装の刺繍は、薄い薄い青の糸を重ねて重ねて、前に見た時よりもっと青が分かるようになっていた。青を身につけて、喜んで泣いていた斎。やっぱり嬉しいんだ。
「いいに決まってるだろ。うちに、何か言う奴なんていない。だいたい忘れたのか?頭の手術の後で、髪のない頭を守るためにお前が被っていた帽子は、青色だったろ?」
吉野の手作り帽子。俺は赤で、斎のは青だった。帝国との戦争で息子を亡くした吉野が、青い帽子を斎のために作ってくれた。
「ええ……。ええ、そうでした……」
斎は、喉をひくりとさせながら返事をする。そうだった。吉野はただ、戦争が終わったことを喜んでくれた。
「何か言う奴は、結婚式に来なけりゃいい」
そうだね。
おめでとう、って言ってにこにこできる人たちが集まればそれでいい。
涼乃絵が今日ものんびりと言って、衣装合わせはおしまい。最後の仕上げは、俺と斎のズボンがずり落ちないようにすること、だって。……ごめん。
服を着替えて、衣装部の、いつもの四人と涼乃絵に皆でお礼を言う。
「ご苦労だったな、涼乃絵。特別手当は弾むぞ。特別休暇も適宜取れ」
「ありがたきお言葉、もったいない限りです、緋色殿下。とても楽しい時間を過ごさせて頂きました」
涼乃絵は、綺麗な仕草で頭を下げる。いつも落ち着いてて、すごい。
「ありがとうございました、涼乃絵さま。俺の素人考えの要望も聞いてくださり、感謝致します」
「いいえ、作治さん。伴侶をより美しく、素敵に見せたいという強い気持ちに敵うものはありませんわ。とても魅力的な提案の数々、勉強になりましたのよ」
「その気持ちだけは誰にも負けないと自負しております」
作治がにこりと笑って、緋椀が隣で真っ赤になった。照れた。照れたんだ。ふふふ。照れるのは、嬉しくて恥ずかしいとき!緋椀は今、嬉しい。ふふふ。
「もう」
って、作治の服を引っ張るのも、怒ってるんじゃないんだよ。ふふふ。
「ご機嫌だな」
俺も、ふふふ、ふふふって緋色の服を引っ張ってみる。あれ?これ、楽しいな。
「あんなにも素晴らしい青を纏って、大丈夫でしょうか」
斎と睦峯の衣装の刺繍は、薄い薄い青の糸を重ねて重ねて、前に見た時よりもっと青が分かるようになっていた。青を身につけて、喜んで泣いていた斎。やっぱり嬉しいんだ。
「いいに決まってるだろ。うちに、何か言う奴なんていない。だいたい忘れたのか?頭の手術の後で、髪のない頭を守るためにお前が被っていた帽子は、青色だったろ?」
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「ええ……。ええ、そうでした……」
斎は、喉をひくりとさせながら返事をする。そうだった。吉野はただ、戦争が終わったことを喜んでくれた。
「何か言う奴は、結婚式に来なけりゃいい」
そうだね。
おめでとう、って言ってにこにこできる人たちが集まればそれでいい。
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