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第6章 希望
第18話 見えない答え
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★◇◆◇◆◇◆◇
ターメリックがベントとクワトロの様子に首を傾げていると、
「ターメリック!」
開け放たれていた会議室の扉から、真剣な表情のクィントゥムが現れた。
「一緒に来てくれ! 君の力が必要なんだ!」
いったい何が起こっているのか、どうして自分のところへ来てくれたのか……
そんなことは、もうお互いに説明しなくてもわかることだった。
「うん! 行くよ! 場所は!?」
「この屋敷の前庭が広場になっていて、そこから悲鳴が上がっている。私たちは南の岩場から屋敷の中を突っ切って向かおうとしていたんだ。それなら会議室の前を通るから、ターメリックを呼びに行けるとノウェムが教えてくれてね」
「え、ぼくがここにいるって……」
「朝食後の君のことは、みんなが見ていたよ。なんたって、君は私たちのリーダーなのだからね」
クィントゥムが避けた先、廊下には仲間たちの姿があった。
クランとレードル姫が会議室を覗き込む後ろでは、ノウェムとフィオが手を振っている。
みんな……ありがとう。
ぼくなんかがリーダーで、ごめんね。
ターメリックは、照れくさいような申し訳ないような表情で頷いていた。
クィントゥムはというと、ベントとクワトロに会議室への急な訪問を詫びている。
そして、不思議な提案をしていた。
「ベント殿、我々の向かう場所へ、ジョアキム殿もお呼びくださいますか。少々危険が伴いますが、どうしてもご覧にいれたいものがあるのです」
「ああ、構わないけれど……それは、私が見ても良いものなのかな?」
「ええ、ぜひご一緒に」
「クィントゥムさん! ボクもいいですか?」
「もちろん。いや、君には私たちの仕事を手伝ってもらったほうがいいかな。とりあえず……今は急いで現場に向かおう」
クィントゥムの言葉通り、会議室を出たベントはジョアキムの書斎へ向かい、クワトロはターメリックたちについてくることになった。
先頭を行くのは、クィントゥムとクワトロである。
その後ろを、フィオとレードル姫、そしてノウェムが追っていく。
ターメリックは、いちばん足の遅いクランに合わせるようにして軽く走っていた。
クィントゥム君、ベントさんやジョアキムさんに見せたいものがあるって言っていたけど……
それって、何だろう??
ぼくには心当たりがないなぁ。
もしかして、今までクィントゥム君と一緒にいたみんなは知ってるのかな……
ターメリックは急に疎外感を覚えて、隣のクランに疑問をぶつけてみた。
するとクランは、いつもの仏頂面で答えてくれたのだった。
「なんか、ノウェムが希望の剣を抜けるようになるかもしれないから、兄と父を呼ぶんだって。たぶん、クィントゥムさんなりの愛……というか、圧力ってやつだね」
「へぇ~……え? ノウェム君、希望の剣に選んでもらえたの!?」
「うーん、それはこれからのノウェムにかかってるんじゃないかな。というかターメリック、気づいてないの」
「……?」
「クィントゥムさんとフィオさんが和解したこと」
「ええっ!?」
ターメリックの絶叫が、廊下中に響き渡った。
前を行くクィントゥムとフィオが「どうした?」「どうしました?」と声を揃えたが、ターメリックは「なんでもないよっ!」と首を振っていた。
ちょ、ちょっと待ってよ……
そんな大事なこと、なんでぼくだけ知らないのっ!?
「クラン君! ちゃんと説明して! いつもみたいにふざけないで、ちゃんとだよ!」
「はいはい。もう、そんなに褒めないでよ。照れる」
「褒めてないよ!?」
相変わらずのクランに、ターメリックは盛大にため息をついていた。
チラリと目を向けた先には、ノウェムの姿があった。
その足取りは、まるで砂漠の中を進んでいるかのように重そうで、辛く苦しそうだった。
◆◇◆◇◆?◆◇
『希望の剣は、名前のとおり「希な望み」を持つ者にしか抜けない剣なんだ……ノウェム、君には何か「希な望み」があるか?』
廊下を行くノウェムの頭の中では、南の岩場でクィントゥムに言われた言葉がグルグルと回り続けていた。
昨晩、自分に希望の剣が抜けなかったのは、自分が夢も希望もないことを口にしてしまったため。
それを訂正するには、希望の剣の前で『希な望み』を声に出して言わなければならない。
わかってるよ、わかってるけどさぁ……
ノウェムは、思わず出そうになった重たいため息を飲み込んだ。
あれからずっと考えてはいるものの、希な望みは何ひとつ浮かんではこない。
考えている間に大きな地震が起こって悲鳴が上がって、なんとなくそのままになってしまった。
あの場にいた仲間たちは、ノウェムにはもう希な望みがあると思っているようだったが、もちろん何も思いついてはいない。
希な望みっていうのは、自分が望むものの中でも希有なもののことを言うみたいだ。
オレの望むもの……そうだな、好きなことや楽しいことなんてどうだろう。
好きなことをやって生きていけたら幸せだし、オレはそんな自分の人生に満足できると思う。
でも、オレが望む「好きなことや楽しいこと」って、いったい何なんだ??
何がしたいのかわからないオレの望むもの……
そんなもの、存在するのか??
屋敷の正面玄関を抜け、先ほど悲鳴が上がった屋敷の前庭へ続く道を駆け抜ける。
いつの間にか、ノウェムの視線は足元に落ちていた。
よく手入れされた道は、敷き詰められた砂利ですら高級な宝石に見えてくる。
けれども、その宝石はノウェムにとっては足枷以外の何物でもなかった。
いつまでも、こんなところにいたくない。
そう望んだのは、いったいなぜか。
この望みに理由があれば、もしかしたら……
「わっ! な、何ですか!? これ!」
そのとき、先頭を走っていたフィオの声がその場に響いた。
足元ばかり見ていたノウェムも、つられて顔を上げる。
一行は、いつの間にやら屋敷の前庭にたどり着いていた。
え……えええっ!?
ノウェムは、目の前に広がる景色を前に絶句した。
前庭では、良く手入れされた草木の間から、無数の黒い影が見え隠れしていた。
あれって……アレ、だよな?
ノウェムの思う「アレ」とは、クリスタニアにてターメリックが真実の剣で倒した巨大ヒマワリの黒い影のことである。
旅を続けている間に、何度も戦ってきた相手だ。
竜の王イゾリータの毒気に感染した、孤独な生物または無機物。
奴らは、竜の王イゾリータを封印した伝説の剣に選ばれし者を攻撃する。
最初は姿を隠しているが、光の剣の力で姿を現し、それを真実の剣で……
と、そこまで考えてからノウェムは首を捻った。
なんでもう、姿を現しているんだ??
「いったい、どういうことなの? クラン、あなたもう光の剣をかざしたの?」
「え、いいえ。僕は何も……もう、ノウェムってば僕の出番取らないでよね」
「オレも何もしてねぇよ!」
ったく、姫様の質問にもオレを混ぜて答えるなっつの。
ノウェムは渾身のツッコミを披露したが、クランはおろかレードル姫ですら、それを無視して黒い影の集団を見つめていた。
あー、はいはい。
それどころじゃないってことね。
わかったよ……
ノウェムは大きなため息をついた。
すると、まるでそれが合図だったかのように、杖を手にしたクィントゥムが一歩前に出た。
そして、冷静に観察し、分析した結果を仲間たちに話し始めた。
「みんなも一目見てわかったと思うが……これは、いつもの敵ではない。おそらく、すでに人間ではなくなったカイエンの手の者だろう」
「え、じゃあ……」
「ああ、そうだよ、ターメリック。奴らは、君の真実の剣じゃなくても倒せる敵だ」
つづく
ターメリックがベントとクワトロの様子に首を傾げていると、
「ターメリック!」
開け放たれていた会議室の扉から、真剣な表情のクィントゥムが現れた。
「一緒に来てくれ! 君の力が必要なんだ!」
いったい何が起こっているのか、どうして自分のところへ来てくれたのか……
そんなことは、もうお互いに説明しなくてもわかることだった。
「うん! 行くよ! 場所は!?」
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「え、ぼくがここにいるって……」
「朝食後の君のことは、みんなが見ていたよ。なんたって、君は私たちのリーダーなのだからね」
クィントゥムが避けた先、廊下には仲間たちの姿があった。
クランとレードル姫が会議室を覗き込む後ろでは、ノウェムとフィオが手を振っている。
みんな……ありがとう。
ぼくなんかがリーダーで、ごめんね。
ターメリックは、照れくさいような申し訳ないような表情で頷いていた。
クィントゥムはというと、ベントとクワトロに会議室への急な訪問を詫びている。
そして、不思議な提案をしていた。
「ベント殿、我々の向かう場所へ、ジョアキム殿もお呼びくださいますか。少々危険が伴いますが、どうしてもご覧にいれたいものがあるのです」
「ああ、構わないけれど……それは、私が見ても良いものなのかな?」
「ええ、ぜひご一緒に」
「クィントゥムさん! ボクもいいですか?」
「もちろん。いや、君には私たちの仕事を手伝ってもらったほうがいいかな。とりあえず……今は急いで現場に向かおう」
クィントゥムの言葉通り、会議室を出たベントはジョアキムの書斎へ向かい、クワトロはターメリックたちについてくることになった。
先頭を行くのは、クィントゥムとクワトロである。
その後ろを、フィオとレードル姫、そしてノウェムが追っていく。
ターメリックは、いちばん足の遅いクランに合わせるようにして軽く走っていた。
クィントゥム君、ベントさんやジョアキムさんに見せたいものがあるって言っていたけど……
それって、何だろう??
ぼくには心当たりがないなぁ。
もしかして、今までクィントゥム君と一緒にいたみんなは知ってるのかな……
ターメリックは急に疎外感を覚えて、隣のクランに疑問をぶつけてみた。
するとクランは、いつもの仏頂面で答えてくれたのだった。
「なんか、ノウェムが希望の剣を抜けるようになるかもしれないから、兄と父を呼ぶんだって。たぶん、クィントゥムさんなりの愛……というか、圧力ってやつだね」
「へぇ~……え? ノウェム君、希望の剣に選んでもらえたの!?」
「うーん、それはこれからのノウェムにかかってるんじゃないかな。というかターメリック、気づいてないの」
「……?」
「クィントゥムさんとフィオさんが和解したこと」
「ええっ!?」
ターメリックの絶叫が、廊下中に響き渡った。
前を行くクィントゥムとフィオが「どうした?」「どうしました?」と声を揃えたが、ターメリックは「なんでもないよっ!」と首を振っていた。
ちょ、ちょっと待ってよ……
そんな大事なこと、なんでぼくだけ知らないのっ!?
「クラン君! ちゃんと説明して! いつもみたいにふざけないで、ちゃんとだよ!」
「はいはい。もう、そんなに褒めないでよ。照れる」
「褒めてないよ!?」
相変わらずのクランに、ターメリックは盛大にため息をついていた。
チラリと目を向けた先には、ノウェムの姿があった。
その足取りは、まるで砂漠の中を進んでいるかのように重そうで、辛く苦しそうだった。
◆◇◆◇◆?◆◇
『希望の剣は、名前のとおり「希な望み」を持つ者にしか抜けない剣なんだ……ノウェム、君には何か「希な望み」があるか?』
廊下を行くノウェムの頭の中では、南の岩場でクィントゥムに言われた言葉がグルグルと回り続けていた。
昨晩、自分に希望の剣が抜けなかったのは、自分が夢も希望もないことを口にしてしまったため。
それを訂正するには、希望の剣の前で『希な望み』を声に出して言わなければならない。
わかってるよ、わかってるけどさぁ……
ノウェムは、思わず出そうになった重たいため息を飲み込んだ。
あれからずっと考えてはいるものの、希な望みは何ひとつ浮かんではこない。
考えている間に大きな地震が起こって悲鳴が上がって、なんとなくそのままになってしまった。
あの場にいた仲間たちは、ノウェムにはもう希な望みがあると思っているようだったが、もちろん何も思いついてはいない。
希な望みっていうのは、自分が望むものの中でも希有なもののことを言うみたいだ。
オレの望むもの……そうだな、好きなことや楽しいことなんてどうだろう。
好きなことをやって生きていけたら幸せだし、オレはそんな自分の人生に満足できると思う。
でも、オレが望む「好きなことや楽しいこと」って、いったい何なんだ??
何がしたいのかわからないオレの望むもの……
そんなもの、存在するのか??
屋敷の正面玄関を抜け、先ほど悲鳴が上がった屋敷の前庭へ続く道を駆け抜ける。
いつの間にか、ノウェムの視線は足元に落ちていた。
よく手入れされた道は、敷き詰められた砂利ですら高級な宝石に見えてくる。
けれども、その宝石はノウェムにとっては足枷以外の何物でもなかった。
いつまでも、こんなところにいたくない。
そう望んだのは、いったいなぜか。
この望みに理由があれば、もしかしたら……
「わっ! な、何ですか!? これ!」
そのとき、先頭を走っていたフィオの声がその場に響いた。
足元ばかり見ていたノウェムも、つられて顔を上げる。
一行は、いつの間にやら屋敷の前庭にたどり着いていた。
え……えええっ!?
ノウェムは、目の前に広がる景色を前に絶句した。
前庭では、良く手入れされた草木の間から、無数の黒い影が見え隠れしていた。
あれって……アレ、だよな?
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奴らは、竜の王イゾリータを封印した伝説の剣に選ばれし者を攻撃する。
最初は姿を隠しているが、光の剣の力で姿を現し、それを真実の剣で……
と、そこまで考えてからノウェムは首を捻った。
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「いったい、どういうことなの? クラン、あなたもう光の剣をかざしたの?」
「え、いいえ。僕は何も……もう、ノウェムってば僕の出番取らないでよね」
「オレも何もしてねぇよ!」
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ノウェムは渾身のツッコミを披露したが、クランはおろかレードル姫ですら、それを無視して黒い影の集団を見つめていた。
あー、はいはい。
それどころじゃないってことね。
わかったよ……
ノウェムは大きなため息をついた。
すると、まるでそれが合図だったかのように、杖を手にしたクィントゥムが一歩前に出た。
そして、冷静に観察し、分析した結果を仲間たちに話し始めた。
「みんなも一目見てわかったと思うが……これは、いつもの敵ではない。おそらく、すでに人間ではなくなったカイエンの手の者だろう」
「え、じゃあ……」
「ああ、そうだよ、ターメリック。奴らは、君の真実の剣じゃなくても倒せる敵だ」
つづく
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