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第6章 希望
第17話 不明点と振動
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★◇◆◇◆◇◆◇
ふたりとも、すごいなぁ。
ぼくにはよくわからないけど……
でも、危機的状況ってことぐらいはわかるかな。
そんな、現在のベント以上にのんびりしているターメリックに、クワトロが「ターメリックさんは、どう思います?」と声をかけてきた。
「スパイス帝国との交渉が決裂したことは、昨日届いた手紙を一緒に見ましたよね。それで、向こうはマスカーチ公国へ攻め込む準備が整っていることを仄めかしているんです。旦那様は先ほどから『そんなものはスパイス帝国の脅しにすぎない』っておっしゃるんですけど……」
「え? え、えーっと……」
そんな、ぼくに聞かれても困るよ、クワトロ君!
ターメリックは必死に逃げ口上を探そうとしたが、クワトロの真剣な表情を前に考えを改めた。
そして「うーん、うーん」と唸りつつ、今度は必死に自分の意見をまとめた。
しばらくして、ターメリックは「うまく言葉にできているか、わからないけれど……」と、クワトロとベントに断ってから口を開いた。
「ぼくたちがまだヌフ=ブラゾン王国にいた頃、スパイス帝国がパン王国へ攻め込むための軍隊を招き入れたことがあって……なので、こちらに攻め込む準備が整っているっていうのは本当のことだと思います」
「おやおや、そうなのか」
「ほらやっぱり! 旦那様、このままじゃダメってことですよ!」
ターメリックの意見が思った通りのものだったためか、クワトロは息巻いている。
しかしベントはというと、やはりまだ納得がいかないらしい。
それは、いったいなぜなのか。
ターメリックは、気になったことを質問してみた。
「あの、ベントさん……スパイス帝国側にも、ベントさんやクワトロ君みたいに外交担当の人が交渉に来てるんですよね?」
「ああ、それはもちろん。こちらは由緒ある豪商の当主だが、あちらは大臣が出てきている。名前は、ペパー。ペパー大臣だ」
「……」
ペパー大臣……
とても久しぶりに聞いたな……
あのとき、朝日の浜辺で別れて以来かな。
そうか、ペパー大臣なんだ。
ターメリックは、自分の質問も忘れてあの日の不思議な体験を思い出していた。
そんな彼の顔を覗き込み、ベントは「ああ、そうか」とひとり納得したように呟いた。
「君のターメリックという名前は、スパイス帝国のものだったね。もしかして、そのペパー大臣とは……?」
「あ、はい。こんなぼくでも、一応宮殿勤めだったので……ペパー大臣は、ぼくの直属の上司でした」
「おや、そうだったのか。意外な繋がりだなぁ」
ベントはターメリックの答えに頷きながらも、ぽつりと「それじゃあ、やっぱり人違いか」と呟いた。
人違い……?
思いもしない言葉にターメリックが首を傾げると、ベントは苦笑いを浮かべつつ「実はね」と話し始めた。
「初めての交渉の席でペパー大臣と会ったときから、どこかで見たことがあるような気がしていたんだ。それも、昔この国で、ね。しかし、向こうはジュスト君の上司であり一国の大臣だ。そんな人がマスカーチ公国にいたという記録はないだろう。どうやら、私の見間違いのようだ」
ペパー大臣が昔、マスカーチ公国にいた……?
そんなこと、ぼくがスパイス帝国の宮殿に勤めている間は一度もなかったと思うけれど……
でも、ぼくの知らない「昔」の可能性もあるよね……
そんなターメリックが思い至った可能性を、クワトロが先に質問した。
「旦那様のおっしゃる『昔』は、だいたい何年前なんですか?」
「ああ、そうだな……ちょうど、ジェロニモが我が家へ預けられた頃かな。ざっと10年ほど前か」
「10年かぁ……かなり昔の話ですね」
「ははは、そりゃジェロニモにとってはそうかもしれないが、私にはもう10年前は『最近』の部類に入るよ……で、どうかな? ジュスト君。やはり私の見間違いかな」
首を傾げるベントに、ターメリックは「うーん」と唸りつつ答えた。
「10年前だと、ぼくもわからないですね……そもそも、ペパー大臣の過去については、知らないことばかりなんです。なので、10年前にペパー大臣がこの国にいたとしても、不思議はないですけど……」
「むう、そうか……」
「すみません、何の役にも立てなくて」
ターメリックが頭を下げると、ベントは「いやいや」と手を振った。
「もとはと言えば、私の記憶が曖昧なのが悪いんだから……マスカーチ公主殿の娘であるアガタに会ってもらえば、何かわかるかもしれないが……」
「旦那様! 奥様にそんな危険なこと、させられませんよ! 何があるか、わからないんですから!」
クワトロの大きな声に、ベントは「わかってるよぅ」と渋い顔である。
それから……
会議室に静寂が訪れた。
その中で、絶えず響いているのが「くっくぅ、くっくぅ」である。
「ありゃ、ビブリア。どうしたの? お腹空いた? 眠いのかな」
会議室の片隅に取り付けられた止まり木で、クワトロの愛鳥である鳩のビブリアが羽を休めている。
しかし、その首は忙しなく上下に動き、喉から漏れる「くっくぅ、くっくぅ」は止まらない。
クワトロが「ご飯だよ~」と差し出した餌箱も眼中に無いようで、指で頬のあたりを掻いてやっても微動だにしない。
「おかしいなぁ……いつもなら、ご飯は床にばらまいて掃除が大変なほど食欲旺盛なんだけど……」
「ジェロニモに撫でられたら即寝落ちのビブリアが、おめめパッチリで起きているなんてなぁ……」
「ああ、確かに! なんでだろう。こんなビブリア、初めてですよ。どうしましょう、旦那様」
クワトロとベントは、顔を見合わせて困り果てていた。
もしかして、普段はいないぼくのせいかな。
ターメリックは、それとなくビブリアの視界に入ってみた。
ビブリアはターメリックの動きに何の反応も見せなかったが、その目は何かを訴えているかのように見えた。
鳩特有の少し怖い目に見つめられ、ターメリックもクワトロとベントと同じように頭を抱えた。
と、そのとき。
ズズズズ……ズズンッ!
耳をつんざく凄まじい地響きが聞こえてきたかと思うと、足元が大きく揺れ始めた。
「うわわっ……!」
ターメリックは、慌ててテーブルの端につかまった。
こんなに大きな地震……
この揺れ方……
知ってる……!
しばらく遭遇していなかったから、忘れかけていた。
でも、この後起こることは、忘れたくても忘れられないことばかりだ!
ターメリックは、慌てて会議室から飛び出そうとした。
しかし、
「ターメリックさん、落ち着いて。扉なら旦那様が開けてくれましたから、まずは身を守りましょう」
腰のあたりから、クワトロの声が聞こえてきた。
ふと見れば、クワトロは小さな身体をさらに小さくして、肩に止まったビブリアを守るようにテーブルの下に収まっている。
「ジェロニモ、そこまで心配することはなさそうだ。大きな揺れだったが、長引くこともなくて被害もない。もう出てきても大丈夫だろう」
扉を開けて外の様子を確認していたベントが、こちらを振り向いた。
クワトロが「最近多いですね、地震」と呟きながら、テーブルの下から這い出てくる。
その様子を見て、ターメリックは瞬きを繰り返していた。
え?
ベントさんもクワトロ君も、ぼくよりうんと信心深いクリスタン教信者だよね??
この地震のこと、知らないのかな……
ああ、でも知らなくて当然かもしれない。
だって、クリスタニアに住む神の使いのカメリアさんですら、本で調べていたくらいなんだから。
でも……
ここは、スパイス帝国の目と鼻の先だ。
あの黒い影の被害がまだ出てないなんてこと、あるのかな……?
つづく
ふたりとも、すごいなぁ。
ぼくにはよくわからないけど……
でも、危機的状況ってことぐらいはわかるかな。
そんな、現在のベント以上にのんびりしているターメリックに、クワトロが「ターメリックさんは、どう思います?」と声をかけてきた。
「スパイス帝国との交渉が決裂したことは、昨日届いた手紙を一緒に見ましたよね。それで、向こうはマスカーチ公国へ攻め込む準備が整っていることを仄めかしているんです。旦那様は先ほどから『そんなものはスパイス帝国の脅しにすぎない』っておっしゃるんですけど……」
「え? え、えーっと……」
そんな、ぼくに聞かれても困るよ、クワトロ君!
ターメリックは必死に逃げ口上を探そうとしたが、クワトロの真剣な表情を前に考えを改めた。
そして「うーん、うーん」と唸りつつ、今度は必死に自分の意見をまとめた。
しばらくして、ターメリックは「うまく言葉にできているか、わからないけれど……」と、クワトロとベントに断ってから口を開いた。
「ぼくたちがまだヌフ=ブラゾン王国にいた頃、スパイス帝国がパン王国へ攻め込むための軍隊を招き入れたことがあって……なので、こちらに攻め込む準備が整っているっていうのは本当のことだと思います」
「おやおや、そうなのか」
「ほらやっぱり! 旦那様、このままじゃダメってことですよ!」
ターメリックの意見が思った通りのものだったためか、クワトロは息巻いている。
しかしベントはというと、やはりまだ納得がいかないらしい。
それは、いったいなぜなのか。
ターメリックは、気になったことを質問してみた。
「あの、ベントさん……スパイス帝国側にも、ベントさんやクワトロ君みたいに外交担当の人が交渉に来てるんですよね?」
「ああ、それはもちろん。こちらは由緒ある豪商の当主だが、あちらは大臣が出てきている。名前は、ペパー。ペパー大臣だ」
「……」
ペパー大臣……
とても久しぶりに聞いたな……
あのとき、朝日の浜辺で別れて以来かな。
そうか、ペパー大臣なんだ。
ターメリックは、自分の質問も忘れてあの日の不思議な体験を思い出していた。
そんな彼の顔を覗き込み、ベントは「ああ、そうか」とひとり納得したように呟いた。
「君のターメリックという名前は、スパイス帝国のものだったね。もしかして、そのペパー大臣とは……?」
「あ、はい。こんなぼくでも、一応宮殿勤めだったので……ペパー大臣は、ぼくの直属の上司でした」
「おや、そうだったのか。意外な繋がりだなぁ」
ベントはターメリックの答えに頷きながらも、ぽつりと「それじゃあ、やっぱり人違いか」と呟いた。
人違い……?
思いもしない言葉にターメリックが首を傾げると、ベントは苦笑いを浮かべつつ「実はね」と話し始めた。
「初めての交渉の席でペパー大臣と会ったときから、どこかで見たことがあるような気がしていたんだ。それも、昔この国で、ね。しかし、向こうはジュスト君の上司であり一国の大臣だ。そんな人がマスカーチ公国にいたという記録はないだろう。どうやら、私の見間違いのようだ」
ペパー大臣が昔、マスカーチ公国にいた……?
そんなこと、ぼくがスパイス帝国の宮殿に勤めている間は一度もなかったと思うけれど……
でも、ぼくの知らない「昔」の可能性もあるよね……
そんなターメリックが思い至った可能性を、クワトロが先に質問した。
「旦那様のおっしゃる『昔』は、だいたい何年前なんですか?」
「ああ、そうだな……ちょうど、ジェロニモが我が家へ預けられた頃かな。ざっと10年ほど前か」
「10年かぁ……かなり昔の話ですね」
「ははは、そりゃジェロニモにとってはそうかもしれないが、私にはもう10年前は『最近』の部類に入るよ……で、どうかな? ジュスト君。やはり私の見間違いかな」
首を傾げるベントに、ターメリックは「うーん」と唸りつつ答えた。
「10年前だと、ぼくもわからないですね……そもそも、ペパー大臣の過去については、知らないことばかりなんです。なので、10年前にペパー大臣がこの国にいたとしても、不思議はないですけど……」
「むう、そうか……」
「すみません、何の役にも立てなくて」
ターメリックが頭を下げると、ベントは「いやいや」と手を振った。
「もとはと言えば、私の記憶が曖昧なのが悪いんだから……マスカーチ公主殿の娘であるアガタに会ってもらえば、何かわかるかもしれないが……」
「旦那様! 奥様にそんな危険なこと、させられませんよ! 何があるか、わからないんですから!」
クワトロの大きな声に、ベントは「わかってるよぅ」と渋い顔である。
それから……
会議室に静寂が訪れた。
その中で、絶えず響いているのが「くっくぅ、くっくぅ」である。
「ありゃ、ビブリア。どうしたの? お腹空いた? 眠いのかな」
会議室の片隅に取り付けられた止まり木で、クワトロの愛鳥である鳩のビブリアが羽を休めている。
しかし、その首は忙しなく上下に動き、喉から漏れる「くっくぅ、くっくぅ」は止まらない。
クワトロが「ご飯だよ~」と差し出した餌箱も眼中に無いようで、指で頬のあたりを掻いてやっても微動だにしない。
「おかしいなぁ……いつもなら、ご飯は床にばらまいて掃除が大変なほど食欲旺盛なんだけど……」
「ジェロニモに撫でられたら即寝落ちのビブリアが、おめめパッチリで起きているなんてなぁ……」
「ああ、確かに! なんでだろう。こんなビブリア、初めてですよ。どうしましょう、旦那様」
クワトロとベントは、顔を見合わせて困り果てていた。
もしかして、普段はいないぼくのせいかな。
ターメリックは、それとなくビブリアの視界に入ってみた。
ビブリアはターメリックの動きに何の反応も見せなかったが、その目は何かを訴えているかのように見えた。
鳩特有の少し怖い目に見つめられ、ターメリックもクワトロとベントと同じように頭を抱えた。
と、そのとき。
ズズズズ……ズズンッ!
耳をつんざく凄まじい地響きが聞こえてきたかと思うと、足元が大きく揺れ始めた。
「うわわっ……!」
ターメリックは、慌ててテーブルの端につかまった。
こんなに大きな地震……
この揺れ方……
知ってる……!
しばらく遭遇していなかったから、忘れかけていた。
でも、この後起こることは、忘れたくても忘れられないことばかりだ!
ターメリックは、慌てて会議室から飛び出そうとした。
しかし、
「ターメリックさん、落ち着いて。扉なら旦那様が開けてくれましたから、まずは身を守りましょう」
腰のあたりから、クワトロの声が聞こえてきた。
ふと見れば、クワトロは小さな身体をさらに小さくして、肩に止まったビブリアを守るようにテーブルの下に収まっている。
「ジェロニモ、そこまで心配することはなさそうだ。大きな揺れだったが、長引くこともなくて被害もない。もう出てきても大丈夫だろう」
扉を開けて外の様子を確認していたベントが、こちらを振り向いた。
クワトロが「最近多いですね、地震」と呟きながら、テーブルの下から這い出てくる。
その様子を見て、ターメリックは瞬きを繰り返していた。
え?
ベントさんもクワトロ君も、ぼくよりうんと信心深いクリスタン教信者だよね??
この地震のこと、知らないのかな……
ああ、でも知らなくて当然かもしれない。
だって、クリスタニアに住む神の使いのカメリアさんですら、本で調べていたくらいなんだから。
でも……
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あの黒い影の被害がまだ出てないなんてこと、あるのかな……?
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