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第6章 希望
第19話 口に出すべし
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◆◇◆◇◆?◆◇
クィントゥムがターメリックの相槌に力強く頷くと、今度はフィオが「ふむふむ」と呟いた。
「つまり、こいつらは新手のスパイス帝国軍……ヌフ=ブラゾン王国が思う通りに動かなかったから、今度はマスカーチ公国を狙って現れたってわけですね」
「ああ、私もそう考えている。おそらく、こいつらをここへ連れて来たのは……」
「もう! クィントゥムもフィオも仲直りしたのはわかるけど、今は手を動かさなきゃ! 全部倒せば、わたしたちの勝ちでしょう!」
長々と話し合うクィントゥムとフィオを見兼ねたのか、レードル姫が杖を構えた。
うごめく黒い影たちを見回し、やる気満々といったところである。
そして、仲間たちが見守る中、レードル姫は呪文を唱えた。
「ネージュ・アイシクル!」
杖の先端から無数の氷片が現れ、その鋭い切先が黒い影へと突き刺さっていく。
あっという間に数体の黒い影が霧となり消えていくと、ターメリックが「わぁ~」と歓声を上げた。
その姿は、もう観客同然である。
「本当は得意な炎の魔法を使いたかったのだけれど、この美しい庭園を焼け野原にするわけにはいかないものね」
「氷の魔法もカッコイイですよ、姫様! よし、ぼくも頑張るぞ~!」
張り切って飛び出していくターメリックは、勢いはあれどやはりリーダーの威厳は微塵もない。
でも……そこがいいんだよな。
ノウェムが見守る中、剣を手に戦うターメリック、クラン、フィオが黒い影に向かって駆けて行った。
「フィオは右側を! ターメリックは正面から左へ! クランはあまり前に出るな!」
クィントゥムが指示を出しながら3人の後を追う。
フィオはもちろんのこと、ターメリックも負けじと黒い影を薙ぎ払っていき、レードル姫の魔法が下がって戦うクランを援護していた。
それを呆然と見ていたノウェムは、ふと袖を引かれて我に返った。
振り向いた先には、真剣な顔のクワトロがいた。
「これって、ボクも協力できる?」
「あ、ああ……」
協力?
あの精霊たちを使うのか?
ノウェムが曖昧に頷いてみせると、クワトロは腰に差した夢の剣を抜いて、天空にかざした。
「出てよ! 大海原の精霊メール!」
その瞬間、ノウェムとクワトロの前に水でできた壁が立ち上がり、間近に迫っていた黒い影を弾き飛ばした。
水を司る大海原の精霊メールが、涼しい顔で群青色の長い髪をなびかせていた。
「ありがとう、メール。それじゃ、こっちも呼んじゃうよ! 出てよ! 大地の精霊テルトレーモ!」
クワトロが地面に向かって夢の剣をかざすと、地面がみるみる隆起して人の形となった。
そして、迫っていた黒い影を投げ飛ばしながら、前衛で戦うターメリックたちのもとへと駆けていった。
「……すげぇな、おい」
仲間たちが戦う光景を眺めていたノウェムの口から、思わず呟きが漏れた。
なんだよ……
みんな強いじゃん。
オレ、いらないんじゃね?
ノウェムは、腰に差していた希望の剣を手に持ち、じっと見つめた。
昨晩、父の手元へと渡った希望の剣は、まるで何事もなかったかのように店頭の定位置へと戻されていた。
それを持ってきてくれたのは、だれあろうクィントゥムだった。
君だけの希な望みを口にするんだ。
そう、言い添えて。
……そんなこと言われても。
ノウェムは希望の剣を前に顔を曇らせた。
オレが望む「好きなことや楽しいこと」って、いったいどこにあるんだ?
だれか、教えてくれよ……っ!
「ノウェムっ!」
そのとき、地響きの中からノウェムの名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
見上げた先には、剣を手に戦う仲間たちを追いかけていったクィントゥムがいた。
前庭の中央付近に立ち、ノウェムを見据えている。
すぐ駆け寄れる場所にいるというのに、ノウェムにはなぜかクィントゥムが遠い場所から声をかけてきているような感じがした。
そんな「遠い場所」から、クィントゥムは声を張っている。
「早く望みを口に出して言うんだ!」
「クィン兄さん……でも、オレ、望みなんて」
「何でもいいから言ってみるといい! そうすれば何か……」
クィントゥムがそこまで口にしたときだった。
大量の黒い影が、一斉にクィントゥムへと躍りかかった。
ノウェムの目の前に、黒くうごめく山が形成されていく。
もう、クィントゥムの姿は見えない。
「クィン兄さんっ!!」
大変だ……!
ノウェムはクィントゥムのもとへと駆け出そうとしたが、強い力に襟首をつかまれて「ぐえっ」と勢い余って仰け反った。
「丸腰のお前が行ってどうする。死にたいのか馬鹿者」
いつになく辛辣なメールが、目を三角にしてノウェムの顔を覗き込んでいた。
クワトロは、いつの間にかテルトレーモについて行ったらしく、ここにはいない。
メールは主の命令で仕方なくノウェムを守っているようだ。
でも……
それじゃ、オレがここにいる意味がないじゃないかよ。
「丸腰だろうと何だろうと、オレが助けに行くんだよっ!」
「やめておけ馬鹿者。お前にもしものことがあったら、我が主が悲しむ。それだけは避けねばならぬのじゃ。それに、見てみよ」
メールは、いきり立つノウェムの背後を指さしてみせた。
クィントゥムへ群がる黒い影を、ターメリックたちが必死に倒していく。
ああ、そうか、そうだよな。
ノウェムは仲間の存在に感謝し、拳を握りつつ戦況を見守った。
しかし……
如何せん、黒い影の数が多い。
だれも、クィントゥムのもとへたどり着けない。
「……」
ノウェムの脳裏に、目の前で倒れこむクレソンの姿が蘇った。
絨毯に広がっていく、赤黒い染み……
自分を見上げるクレソンの、焦点の合わない瞳……
そして、冷たい手……
嫌だ……
嫌だ嫌だ!
もう、あんな思いはしたくない!
駆け出そうとするも、やはりメールが襟首をつかんで離さない。
「いい加減にせい! お前には何もできぬと言っておろうがっ!」
「じゃあ黙って見てろっていうのかよ! そんなこと、できるわけねぇだろっ! 離せよっ!」
ノウェムはバタバタと暴れてみたものの、メールは微動だにしない。
と、そのとき。
「ノウェム君っ!」
ターメリックが、黒い影と戦いながらもノウェムに話しかけてきた。
「ついさっき、クラン君から事情を聞かせてもらったよ。ぼくだけ何の力にもなれなくてごめん。そして、君の気持ちにも全然気づいてなかったんだ。本当にごめんね」
「オレの、気持ち……?」
「そうだよ、ノウェム君。君はもう、自分の気持ちっていう望みを持ってるんだよ! あとはそれを、ちゃんと口に出して言うだけなんだ!」
「……」
「ほら、恥ずかしがってちゃダメだよ! ちゃんと口に出さなきゃ、わからないよ!」
「……あ」
その一言で、自分が何を言うべきかわかった。
脳裏に浮かんだのは、今朝の仲間たちとの会話だ。
『ターメリックだけは、本気でノウェムが残りたいんだと思ってそうだけど』
『え?』
『あ、それオレも思った』
そうか……
やっぱり、ターメリックだけは気づいてなかったんだな。
オレが望む「好きなことや楽しいこと」は、もう目の前に転がってたんだ。
ノウェムは、ようやく見つけた自らの希望を、宝石を扱うように拾い上げた。
そして、手にした希望の剣に向かって叫んだ。
「オレはみんなと一緒にいたい! 一緒に旅に出て、使命を果たしてここに戻って来る! それがオレの望みだっ!!」
その途端……
希望の剣が眩く輝きだした。
かと思うと、それはノウェムの手の中で槍の形に変わっていた。
伝説の剣は、持ち主のためにその姿を変えることがあるといわれている。
つまり、今この瞬間……
希望の剣は、ノウェムを選んだのだ。
つづく
クィントゥムがターメリックの相槌に力強く頷くと、今度はフィオが「ふむふむ」と呟いた。
「つまり、こいつらは新手のスパイス帝国軍……ヌフ=ブラゾン王国が思う通りに動かなかったから、今度はマスカーチ公国を狙って現れたってわけですね」
「ああ、私もそう考えている。おそらく、こいつらをここへ連れて来たのは……」
「もう! クィントゥムもフィオも仲直りしたのはわかるけど、今は手を動かさなきゃ! 全部倒せば、わたしたちの勝ちでしょう!」
長々と話し合うクィントゥムとフィオを見兼ねたのか、レードル姫が杖を構えた。
うごめく黒い影たちを見回し、やる気満々といったところである。
そして、仲間たちが見守る中、レードル姫は呪文を唱えた。
「ネージュ・アイシクル!」
杖の先端から無数の氷片が現れ、その鋭い切先が黒い影へと突き刺さっていく。
あっという間に数体の黒い影が霧となり消えていくと、ターメリックが「わぁ~」と歓声を上げた。
その姿は、もう観客同然である。
「本当は得意な炎の魔法を使いたかったのだけれど、この美しい庭園を焼け野原にするわけにはいかないものね」
「氷の魔法もカッコイイですよ、姫様! よし、ぼくも頑張るぞ~!」
張り切って飛び出していくターメリックは、勢いはあれどやはりリーダーの威厳は微塵もない。
でも……そこがいいんだよな。
ノウェムが見守る中、剣を手に戦うターメリック、クラン、フィオが黒い影に向かって駆けて行った。
「フィオは右側を! ターメリックは正面から左へ! クランはあまり前に出るな!」
クィントゥムが指示を出しながら3人の後を追う。
フィオはもちろんのこと、ターメリックも負けじと黒い影を薙ぎ払っていき、レードル姫の魔法が下がって戦うクランを援護していた。
それを呆然と見ていたノウェムは、ふと袖を引かれて我に返った。
振り向いた先には、真剣な顔のクワトロがいた。
「これって、ボクも協力できる?」
「あ、ああ……」
協力?
あの精霊たちを使うのか?
ノウェムが曖昧に頷いてみせると、クワトロは腰に差した夢の剣を抜いて、天空にかざした。
「出てよ! 大海原の精霊メール!」
その瞬間、ノウェムとクワトロの前に水でできた壁が立ち上がり、間近に迫っていた黒い影を弾き飛ばした。
水を司る大海原の精霊メールが、涼しい顔で群青色の長い髪をなびかせていた。
「ありがとう、メール。それじゃ、こっちも呼んじゃうよ! 出てよ! 大地の精霊テルトレーモ!」
クワトロが地面に向かって夢の剣をかざすと、地面がみるみる隆起して人の形となった。
そして、迫っていた黒い影を投げ飛ばしながら、前衛で戦うターメリックたちのもとへと駆けていった。
「……すげぇな、おい」
仲間たちが戦う光景を眺めていたノウェムの口から、思わず呟きが漏れた。
なんだよ……
みんな強いじゃん。
オレ、いらないんじゃね?
ノウェムは、腰に差していた希望の剣を手に持ち、じっと見つめた。
昨晩、父の手元へと渡った希望の剣は、まるで何事もなかったかのように店頭の定位置へと戻されていた。
それを持ってきてくれたのは、だれあろうクィントゥムだった。
君だけの希な望みを口にするんだ。
そう、言い添えて。
……そんなこと言われても。
ノウェムは希望の剣を前に顔を曇らせた。
オレが望む「好きなことや楽しいこと」って、いったいどこにあるんだ?
だれか、教えてくれよ……っ!
「ノウェムっ!」
そのとき、地響きの中からノウェムの名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
見上げた先には、剣を手に戦う仲間たちを追いかけていったクィントゥムがいた。
前庭の中央付近に立ち、ノウェムを見据えている。
すぐ駆け寄れる場所にいるというのに、ノウェムにはなぜかクィントゥムが遠い場所から声をかけてきているような感じがした。
そんな「遠い場所」から、クィントゥムは声を張っている。
「早く望みを口に出して言うんだ!」
「クィン兄さん……でも、オレ、望みなんて」
「何でもいいから言ってみるといい! そうすれば何か……」
クィントゥムがそこまで口にしたときだった。
大量の黒い影が、一斉にクィントゥムへと躍りかかった。
ノウェムの目の前に、黒くうごめく山が形成されていく。
もう、クィントゥムの姿は見えない。
「クィン兄さんっ!!」
大変だ……!
ノウェムはクィントゥムのもとへと駆け出そうとしたが、強い力に襟首をつかまれて「ぐえっ」と勢い余って仰け反った。
「丸腰のお前が行ってどうする。死にたいのか馬鹿者」
いつになく辛辣なメールが、目を三角にしてノウェムの顔を覗き込んでいた。
クワトロは、いつの間にかテルトレーモについて行ったらしく、ここにはいない。
メールは主の命令で仕方なくノウェムを守っているようだ。
でも……
それじゃ、オレがここにいる意味がないじゃないかよ。
「丸腰だろうと何だろうと、オレが助けに行くんだよっ!」
「やめておけ馬鹿者。お前にもしものことがあったら、我が主が悲しむ。それだけは避けねばならぬのじゃ。それに、見てみよ」
メールは、いきり立つノウェムの背後を指さしてみせた。
クィントゥムへ群がる黒い影を、ターメリックたちが必死に倒していく。
ああ、そうか、そうだよな。
ノウェムは仲間の存在に感謝し、拳を握りつつ戦況を見守った。
しかし……
如何せん、黒い影の数が多い。
だれも、クィントゥムのもとへたどり着けない。
「……」
ノウェムの脳裏に、目の前で倒れこむクレソンの姿が蘇った。
絨毯に広がっていく、赤黒い染み……
自分を見上げるクレソンの、焦点の合わない瞳……
そして、冷たい手……
嫌だ……
嫌だ嫌だ!
もう、あんな思いはしたくない!
駆け出そうとするも、やはりメールが襟首をつかんで離さない。
「いい加減にせい! お前には何もできぬと言っておろうがっ!」
「じゃあ黙って見てろっていうのかよ! そんなこと、できるわけねぇだろっ! 離せよっ!」
ノウェムはバタバタと暴れてみたものの、メールは微動だにしない。
と、そのとき。
「ノウェム君っ!」
ターメリックが、黒い影と戦いながらもノウェムに話しかけてきた。
「ついさっき、クラン君から事情を聞かせてもらったよ。ぼくだけ何の力にもなれなくてごめん。そして、君の気持ちにも全然気づいてなかったんだ。本当にごめんね」
「オレの、気持ち……?」
「そうだよ、ノウェム君。君はもう、自分の気持ちっていう望みを持ってるんだよ! あとはそれを、ちゃんと口に出して言うだけなんだ!」
「……」
「ほら、恥ずかしがってちゃダメだよ! ちゃんと口に出さなきゃ、わからないよ!」
「……あ」
その一言で、自分が何を言うべきかわかった。
脳裏に浮かんだのは、今朝の仲間たちとの会話だ。
『ターメリックだけは、本気でノウェムが残りたいんだと思ってそうだけど』
『え?』
『あ、それオレも思った』
そうか……
やっぱり、ターメリックだけは気づいてなかったんだな。
オレが望む「好きなことや楽しいこと」は、もう目の前に転がってたんだ。
ノウェムは、ようやく見つけた自らの希望を、宝石を扱うように拾い上げた。
そして、手にした希望の剣に向かって叫んだ。
「オレはみんなと一緒にいたい! 一緒に旅に出て、使命を果たしてここに戻って来る! それがオレの望みだっ!!」
その途端……
希望の剣が眩く輝きだした。
かと思うと、それはノウェムの手の中で槍の形に変わっていた。
伝説の剣は、持ち主のためにその姿を変えることがあるといわれている。
つまり、今この瞬間……
希望の剣は、ノウェムを選んだのだ。
つづく
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