101 / 105
第6章 希望
第20話 待っていた剣
しおりを挟む
◆◇◆◇◆☆◆◇
それは、商人の息子でも見たことのないような、しなやかで美しい槍だった。
切先が陽の光を受けて、キラリと瞬く。
けれども、それ以上に眩しく輝いているのは……
手元に埋め込まれたエメラルドであった。
「……」
ノウェムは声も出なかった。
ただ、自分の手元を見つめるのみである。
両手は小刻みに震え、その振動は槍にまで伝わっていく。
オレは怖いのか……?
自分に問いかけ、すぐに首を振る。
違う、これは……
武者震いってやつだ!
ノウェムは震える両手に力を込めた。
槍を握り直し、すぐさま駆け出す。
「クィン兄さん! オレが助けるからなっ!」
まずは、目の前の黒い影を一突き。
確かな手応えがあったかと思うと、黒い影はすでに霧散していた。
なんだこれすっげぇ使いやすいっ!
もしかして、みんなの武器もそうなのか……?
自分専用の武器が、こんなに使いやすかったなんて……!
くっそぉ、羨ましいぞみんなー!
ノウェムは、そんな心の声とともに黒い影を倒していった。
……無我夢中で突きを繰り出す。
ノウェムの心に湧き上がってきたのは、感謝の思いだった。
自分じゃ何をしたいのかもわからなかったオレを、こいつは待っててくれた……
信じて待っててくれたんだ。
ありがとな、希望の剣。
槍を持つ手に、自然と力が入る。
みんなにも、あとでちゃんとお礼を言わないと。
ノウェムは仲間たちと協力し、ついに最後の一体を霧散させた。
「クィン兄さん! 無事か!?」
黒い影の大群に押しつぶされていたクィントゥムは、うつ伏せに倒れたまましばらく動かなかった。
しかし、その右手にはしっかりと自分の杖が握られていた。
仲間たちが安堵のため息をつくと、クィントゥムは咳き込みながらもゆっくりと起き上がった。
そして、ノウェムの手にした槍を目にして、すべてを理解したらしく、
「さすがは希望の剣に選ばれし者だ。ようやく、一緒に戦えるな」
そう言って、不敵な笑みを浮かべたのだった。
周りを囲む仲間たちも、クィントゥムとノウェムの様子を眺めて楽しそうに笑っている。
黒い影の大群は、クワトロが連れているテルトレーモのおかげで一掃されていた。
クワトロの傍には、いつの間にかメールが微笑みを浮かべて佇んでいる。
ノウェムは、そんな仲間たちの顔を見回した。
だれひとりとして、疲れた顔の者はいない。
その中にリーダーの顔を見つけ、ノウェムは声をかけた。
「ターメリック! ありがとな! おかげでオレの望みを叫べたぜ! やっぱ、リーダーは頼りになるな!」
「え、いや、ぼくは何もしてないよ。というか、ノウェム君の気持ちに全然気づいてなかったのが恥ずかしいくらいで……」
「でも、そのおかげで何もかも解決したんだ。これからも、その調子で頼むよ!」
ノウェムが白い歯を見せてニヤリと笑うと、ターメリックは「なはは」と困ったように頭をかいた。
和やかな空気の中、ひとりだけムスッとしているのはクランである。
「あれ、なんだよクラン。なんかあったか?」
「……見逃しちゃった。ノウェムのカッコイイところ」
「え? い、いやぁあれは確かに自分でもそれなりに格好よ」
「じゃなくて剣が槍に変身するところ」
「っあ゙ーっ!!」
ノウェムの絶叫が庭園内に木霊する。
いつの間にか見物人が増えていたらしく、遠巻きに眺めてクスクス笑っているのが見えた。
「お前なぁ、思わせぶりなこと言うなよ。びっくりして信じちゃったじゃん」
「それ、なんで僕が怒られないといけないの。信じちゃったのはノウェムでしょ。ていうか、信じちゃったじゃんって言い方、ふっ可愛いね」
「吹き出してんじゃねぇよ恥ずかしいだろ」
ノウェムがツッコむたびに、見物人たちから笑いが起こる。
どこまでも続きそうなやり取りを見兼ねたターメリックが「もうふたりとも!」と割って入ってきた。
「クラン君は、またノウェム君と一緒に行けるのが嬉しいんでしょ? わかったからもうノウェム君を挑発しちゃダメだよ。ノウェム君も、何でもツッコまなくていいからね」
「だって、ノウェム」
「お前もだろ」
ったく、コイツ……
ノウェムは横目でクランの様子を伺った。
ターメリックにこんこんと説教されつつも、口元はニヤリと笑っている。
まったく……とは思ったものの、ふと気づく。
オレも今、コイツと同じ顔してるんだろうな。
後ろからは、フィオの「え、クランってあれで嬉しがってるんですか?」という独り言のような質問が聞こえてくる。
と、そこへ、
「ノウェム! 素晴らしかったぞ! さすがは私の弟だ!」
屋敷のほうから、兄ベントの声が聞こえてきた。
振り返った先、屋敷の玄関口に並んでいるのはベントと妻のアガタ、そして父のジョアキムと母のマグダレナである。
両手を挙げて喜ぶベントの隣で、アガタとマグダレナも朗らかな顔をしていた。
しかし……
ジョアキムだけは、腕を組んで渋い顔である。
……けっ、なんだよ。
そんなにオレじゃ嫌なのかよ。
どんだけ希望の剣を高く売りつけたいんだよ、この強欲親父。
ノウェムは、じっとジョアキムを睨みつけた。
目が合ったとき、ジョアキムはなぜか寂しそうな顔をしていた。
ん……?
なんだ? 見間違いか??
ノウェムが怪訝な顔をした、そのとき。
「……こんなにも簡単に倒されてしまうとは、残念だな」
低く威厳に満ちた男の声が庭園内に響いた。
見物人たちのざわめきが、水を打ったようにピタリと静まる。
「スパイス帝国内では効果は絶大、腕に覚えのある兵士でも太刀打ちできなかったというのに……やはり、伝説の剣に選ばれし者にかかれば、人ならざるものでも簡単に倒せてしまうのだな」
庭園内に響く足音が、だんだんと近づいてくる。
見物人たちの波が左右に割れて、声の主が姿を現した。
濃紺の髪が風に揺れている。
同じ色の瞳は眼光鋭くあたりを見回していたが、ターメリックを見つけると男は不敵な笑みを浮かべた。
「久しぶりだな、雑用係。朝日の浜辺から突然姿を消したかと思えば、こんなところで『仲良しごっこ』に勤しんでいようとは」
「ペパー大臣……」
眼光鋭い男の視線を前に、ターメリックは蛇に睨まれた蛙のように動けなくなっていた。
な、なんだよ、こいつ……
ターメリックが大臣って呼んでたけど、スパイス帝国の大臣か……?
ノウェムは、じっとふたりを観察していた。
ターメリックに大臣と呼ばれた男は、ある程度の間合いを取ってターメリックと向かい合っている。
腰に差した剣は外套でよく見えないが、抜かれればターメリックが危ない。
こいつ、並大抵の剣士じゃない。
いくらターメリックが素早いからって、攻撃から逃げ切れるとは限らないぞ。
どうする……
ノウェムは少し考えてから、大きく前に踏み出した。
そのまま、手にした槍を構える。
剣士に対して槍は不利だって、オレに槍術を叩き込んでくれたじいちゃんが言ってたけど……
でも、オレが前に出ることで、ターメリックには近づけないはずだ!
ノウェムは槍を構えて、目の前の男を睨みつけた。
「お前がこの騒動を引き起こした犯人なんだな!? スパイス帝国のお偉いさんだかなんだか知らねぇけど、好き勝手やりやがって……お前なんかなぁ、この絶好調ノウェム様にかかれば一撃だぁっ!」
そんなことを口にしつつ、ノウェムは頭の中で早口に言い訳していた。
最後のほうは自分でも格好悪いと思ったよでも口が動いて止まらなかったんだ笑いたきゃ笑え!
顔が赤くなるのを自覚しながら、ノウェムは目の前の男に槍を突きつけた。
しかし……
その瞬間、槍は鞘に収まった剣へと姿を変えていた。
つづく
それは、商人の息子でも見たことのないような、しなやかで美しい槍だった。
切先が陽の光を受けて、キラリと瞬く。
けれども、それ以上に眩しく輝いているのは……
手元に埋め込まれたエメラルドであった。
「……」
ノウェムは声も出なかった。
ただ、自分の手元を見つめるのみである。
両手は小刻みに震え、その振動は槍にまで伝わっていく。
オレは怖いのか……?
自分に問いかけ、すぐに首を振る。
違う、これは……
武者震いってやつだ!
ノウェムは震える両手に力を込めた。
槍を握り直し、すぐさま駆け出す。
「クィン兄さん! オレが助けるからなっ!」
まずは、目の前の黒い影を一突き。
確かな手応えがあったかと思うと、黒い影はすでに霧散していた。
なんだこれすっげぇ使いやすいっ!
もしかして、みんなの武器もそうなのか……?
自分専用の武器が、こんなに使いやすかったなんて……!
くっそぉ、羨ましいぞみんなー!
ノウェムは、そんな心の声とともに黒い影を倒していった。
……無我夢中で突きを繰り出す。
ノウェムの心に湧き上がってきたのは、感謝の思いだった。
自分じゃ何をしたいのかもわからなかったオレを、こいつは待っててくれた……
信じて待っててくれたんだ。
ありがとな、希望の剣。
槍を持つ手に、自然と力が入る。
みんなにも、あとでちゃんとお礼を言わないと。
ノウェムは仲間たちと協力し、ついに最後の一体を霧散させた。
「クィン兄さん! 無事か!?」
黒い影の大群に押しつぶされていたクィントゥムは、うつ伏せに倒れたまましばらく動かなかった。
しかし、その右手にはしっかりと自分の杖が握られていた。
仲間たちが安堵のため息をつくと、クィントゥムは咳き込みながらもゆっくりと起き上がった。
そして、ノウェムの手にした槍を目にして、すべてを理解したらしく、
「さすがは希望の剣に選ばれし者だ。ようやく、一緒に戦えるな」
そう言って、不敵な笑みを浮かべたのだった。
周りを囲む仲間たちも、クィントゥムとノウェムの様子を眺めて楽しそうに笑っている。
黒い影の大群は、クワトロが連れているテルトレーモのおかげで一掃されていた。
クワトロの傍には、いつの間にかメールが微笑みを浮かべて佇んでいる。
ノウェムは、そんな仲間たちの顔を見回した。
だれひとりとして、疲れた顔の者はいない。
その中にリーダーの顔を見つけ、ノウェムは声をかけた。
「ターメリック! ありがとな! おかげでオレの望みを叫べたぜ! やっぱ、リーダーは頼りになるな!」
「え、いや、ぼくは何もしてないよ。というか、ノウェム君の気持ちに全然気づいてなかったのが恥ずかしいくらいで……」
「でも、そのおかげで何もかも解決したんだ。これからも、その調子で頼むよ!」
ノウェムが白い歯を見せてニヤリと笑うと、ターメリックは「なはは」と困ったように頭をかいた。
和やかな空気の中、ひとりだけムスッとしているのはクランである。
「あれ、なんだよクラン。なんかあったか?」
「……見逃しちゃった。ノウェムのカッコイイところ」
「え? い、いやぁあれは確かに自分でもそれなりに格好よ」
「じゃなくて剣が槍に変身するところ」
「っあ゙ーっ!!」
ノウェムの絶叫が庭園内に木霊する。
いつの間にか見物人が増えていたらしく、遠巻きに眺めてクスクス笑っているのが見えた。
「お前なぁ、思わせぶりなこと言うなよ。びっくりして信じちゃったじゃん」
「それ、なんで僕が怒られないといけないの。信じちゃったのはノウェムでしょ。ていうか、信じちゃったじゃんって言い方、ふっ可愛いね」
「吹き出してんじゃねぇよ恥ずかしいだろ」
ノウェムがツッコむたびに、見物人たちから笑いが起こる。
どこまでも続きそうなやり取りを見兼ねたターメリックが「もうふたりとも!」と割って入ってきた。
「クラン君は、またノウェム君と一緒に行けるのが嬉しいんでしょ? わかったからもうノウェム君を挑発しちゃダメだよ。ノウェム君も、何でもツッコまなくていいからね」
「だって、ノウェム」
「お前もだろ」
ったく、コイツ……
ノウェムは横目でクランの様子を伺った。
ターメリックにこんこんと説教されつつも、口元はニヤリと笑っている。
まったく……とは思ったものの、ふと気づく。
オレも今、コイツと同じ顔してるんだろうな。
後ろからは、フィオの「え、クランってあれで嬉しがってるんですか?」という独り言のような質問が聞こえてくる。
と、そこへ、
「ノウェム! 素晴らしかったぞ! さすがは私の弟だ!」
屋敷のほうから、兄ベントの声が聞こえてきた。
振り返った先、屋敷の玄関口に並んでいるのはベントと妻のアガタ、そして父のジョアキムと母のマグダレナである。
両手を挙げて喜ぶベントの隣で、アガタとマグダレナも朗らかな顔をしていた。
しかし……
ジョアキムだけは、腕を組んで渋い顔である。
……けっ、なんだよ。
そんなにオレじゃ嫌なのかよ。
どんだけ希望の剣を高く売りつけたいんだよ、この強欲親父。
ノウェムは、じっとジョアキムを睨みつけた。
目が合ったとき、ジョアキムはなぜか寂しそうな顔をしていた。
ん……?
なんだ? 見間違いか??
ノウェムが怪訝な顔をした、そのとき。
「……こんなにも簡単に倒されてしまうとは、残念だな」
低く威厳に満ちた男の声が庭園内に響いた。
見物人たちのざわめきが、水を打ったようにピタリと静まる。
「スパイス帝国内では効果は絶大、腕に覚えのある兵士でも太刀打ちできなかったというのに……やはり、伝説の剣に選ばれし者にかかれば、人ならざるものでも簡単に倒せてしまうのだな」
庭園内に響く足音が、だんだんと近づいてくる。
見物人たちの波が左右に割れて、声の主が姿を現した。
濃紺の髪が風に揺れている。
同じ色の瞳は眼光鋭くあたりを見回していたが、ターメリックを見つけると男は不敵な笑みを浮かべた。
「久しぶりだな、雑用係。朝日の浜辺から突然姿を消したかと思えば、こんなところで『仲良しごっこ』に勤しんでいようとは」
「ペパー大臣……」
眼光鋭い男の視線を前に、ターメリックは蛇に睨まれた蛙のように動けなくなっていた。
な、なんだよ、こいつ……
ターメリックが大臣って呼んでたけど、スパイス帝国の大臣か……?
ノウェムは、じっとふたりを観察していた。
ターメリックに大臣と呼ばれた男は、ある程度の間合いを取ってターメリックと向かい合っている。
腰に差した剣は外套でよく見えないが、抜かれればターメリックが危ない。
こいつ、並大抵の剣士じゃない。
いくらターメリックが素早いからって、攻撃から逃げ切れるとは限らないぞ。
どうする……
ノウェムは少し考えてから、大きく前に踏み出した。
そのまま、手にした槍を構える。
剣士に対して槍は不利だって、オレに槍術を叩き込んでくれたじいちゃんが言ってたけど……
でも、オレが前に出ることで、ターメリックには近づけないはずだ!
ノウェムは槍を構えて、目の前の男を睨みつけた。
「お前がこの騒動を引き起こした犯人なんだな!? スパイス帝国のお偉いさんだかなんだか知らねぇけど、好き勝手やりやがって……お前なんかなぁ、この絶好調ノウェム様にかかれば一撃だぁっ!」
そんなことを口にしつつ、ノウェムは頭の中で早口に言い訳していた。
最後のほうは自分でも格好悪いと思ったよでも口が動いて止まらなかったんだ笑いたきゃ笑え!
顔が赤くなるのを自覚しながら、ノウェムは目の前の男に槍を突きつけた。
しかし……
その瞬間、槍は鞘に収まった剣へと姿を変えていた。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる