男として育てられた公爵家の令嬢は聖女の侍女として第2の人生を歩み始めましたー友人経由で何故か帝国の王子にアプローチされておりますー

高井繭来

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※時間の流れは気にしないで見て下さい。
 謎時空(;^ω^)
 サイヒが全能神になっております。
 ルークとクオンとマロンはサイヒと共にいるために天界で暮らしています。
 意味が分からん!と言う方は是非【聖女の力を姉に譲渡し国を出て行った元聖女は実は賢者でした~隣国の後宮で自重せずに生きていこうと思います~】を読んでやって下さい(*- -)(*_ _)ペコリ


 ルーシュの誕生日会は天界で行われる事となった。
 サイヒがどうしても、とルーシュを招いたのだ。
 別にサイヒが人界に降りるのを面倒臭がった訳ではない。
 ”プレゼント”をするなら天界の方が都合が良いと考えたからだ。

「「「「「ハッピーバースデールーシュ!!」」」」」

 パァンッ、とクラッカーが弾ける。
 天界にはクラッカーが存在する。
 何故こんなものが存在するのか?
 いったい何のためにクラッカーなど再現したのか?
 前【全知全能】の意図が分からない…?
 深く考えない方が良いだろう。
 こうして今日役に立っているのだから。

 テーブルにはご馳走の数々。
 デザートもたっぷり十数種類。
 マロンが頑張った結果である。

「で、お前が言ってたプレゼントって何の訳?」

 コテリ、とルーシュが小首を傾げる。
 最近は令嬢としてドレスで過ごして居たルーシュだが、本日は男物の正装だ。
 天界に招かれたからには正装でないといけないだろうが、ドレスにはうんざりだったのだ。
 幸いサイヒはそんな事を気にするタイプでは無いので問題なくすんでいる。

「あぁ、ちょっと待ってくれ。アンドュ、こっちへ来てくれないか?」

「んん~何、何~?」

 トテトテとアンドュアイスが嬉しそうにサイヒに近寄る。
 とても嬉しそうである。
 尻尾があったらぶんぶんと千切れそうな程振っていた事だろう。
 ちょっぴり嫉妬なルーシュである。

「ではアンドュ、目を閉じて」

「うん!」

 ギュ、と目を閉じる。
 素直過ぎるアンドュアイスに、1人で外に出すのは危険だと皆が思った。

「そら」

 パチン

 サイヒが指を鳴らすと、ボフンとアンドュアイスが煙に包まれた。

「サイヒ、何やって!」

 ルーシュが叫ぶ。
 そして、煙の中から出て来た存在を見て言葉を失う。

「んん~?ここどこ~?」

 何時もより高い声。
 テノールの声はボーイゾプラノに変わっていた。
 逞しい体躯はぶかぶかの服を着た小さな体。
 手がぷくぷくとしている。
 と言うか全体的に丸みがある。
 幼子特有の丸みだ。

 煙から出て来たアンドュアイスは、3歳児位に姿を変えていた。

「お兄ちゃんたちとお姉ちゃんたち誰?」

 幼いアンドュアイスがコテリ、と小首を傾げて舌足らずな声で聞いた。

「「「「「て、天使っ!!!!!」」」」」

 あまりの可愛さにその場で全員が蹲った。


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 前後編になりました。
 取り合えず前編だけ。
 幼い保護犬は天使だと思っております(*´▽`*)
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