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7.語らい
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内見に行って疲れた。今日のところは宿で一泊することにしよう。
いずれ活動拠点の家は欲しいが、もう少しこの街を知ってからでも遅くはないだろう。
本当は一度宿に戻ってから探索者ギルドに行こうと思っていたが、集中力を欠いた状態で行くのもどうかと思う。それならば、と思い明日に備えて早めに宿で休むことにした。
就寝前、ベッドに寝転がってステータスを確認してたら、また職業が増えていた。
アシル・カバネル(ミト)レベル:23
【冒険者】……自動地図
【商人】……鑑定
【不死者】……痛覚遮断
【剣士】……剣術(中級)
【殺人鬼】……急所攻撃
【賞金稼ぎ】……危険感知
【奴隷使い】……強化
「今度は強化か」
「ミト、どうかしたの?」
「いや、何でもない……ってこともないか。少し試してみたいことがあるんだけどいいか?」
「えー……。アブノーマルなプレイをご所望かしら?」
「そういうのじゃない。スキルを使いたいんだ」
「なによそれ」
下着だけの姿になったエレナが俺の隣に寝転がる。
「危険はないと思うが、エレナが嫌なら使わない」
「危なくないなら私はいいわよ」
あどけない顔のエレナに【強化】を使用する。
(うまくいったか)
エレナの身体が赤く発光して見える。
「もう終わり? 何も変わらないけど」
(スキルが発動したのに、エレナは気づいてないのか?)
スキルをオフにと思ったら、それだけで強化は切れた。
オンオフは俺の意思一つみたいだ。まあそれはいいとして、スキルの発動に全く気付かれないのはどういう訳だ。
「エレナを一瞬だけ強化した。分からなかったか?」
「うーん。特には。ミトは強化魔法が使えるの?」
「似たようなものなら使える。スキルについてエレナが知ってることを教えてほしい」
「あの、ミトが何を言ってるか分からないんだけど。スキルって何のこと?」
エレナの困惑した顔を見て、自分の方がズレているのだと気づいた。
「エレナは『ジョブ』とか『スキル』って単語を聞いたことがあるか?」
「ええと……」
「条件を満たしてジョブを手に入れるとスキルが手に入るって言われても意味は通じないか」
「ごめんなさい」
「なら、レベルについてはどうだ」
「全然分からないってば。ちゃんと説明してくれる?」
エレナからの情報だけで判断することはできない。しかし、この世界で俺だけがレベルという概念を知り、スキルを使えるとしたら、それを他人に知られるのは不味いことだ。
なぜ俺だけが特別なのか。その秘密を解き明かそうとする輩が絶対に出てくるだろう。
「何でもない。俺だけが使える魔法があるから、機会があったら見せるよ」
「……そう。ねえ、またエッチするの?」
「身体がキツイんだろ? 今日はゆっくり休めばいい」
「はぁー。本当にミトがご主人様で良かった。探索者パーティの方に買われてたら、きっと今頃泣き叫んでたと思うわ」
「他の男のことなんか思い出すな」
エレナを抱き寄せると、俺の胸に顔を埋めてきた。彼女には貴族然とした姿とは別に、年相応の少女らしい面がある。俺は、どちらも好ましく思う。
「……うん。そうよね。私はもうミトのものだし。ねえ、あなた身内に貴族とかいないの? その顔、やっぱりアシルに似てる」
困ったな。ノーとは言えない質問だ。嘘にならないよう真実を話すことにしよう。
「実は、記憶喪失なんだ」
「えっ!?」
「気づいたら平原にいて、それ以前のことを俺は覚えてないんだ」
「それ、記憶喪失じゃない。やっぱりあなたアシルだったのよ」
「俺がミトでいるのは良くないことか?」
エレナを見つめると、彼女の瞳が揺らいだ。
「カバネル家は侯爵家なの。きっといつか向き合うことになるわ」
「それならそれでいい。いつかアシルに戻る時がくるかもしれない。それでも、今の俺はミトとして生きてみたいんだ」
「あなたの思うようにすればいいと思う。私にできることなんて高が知れてるけど、傍にいるから」
「ありがとう。エレナはいい女だな」
エレナは俺に抱かれたままでいる。彼女の温もりを感じてたら眠くなってきた。
「お休み。エレナ」
「お休みなさい。ミト」
お休みのキスをする。
可愛い俺のエレナ。順調に彼女に溺れていってるな。
いずれ活動拠点の家は欲しいが、もう少しこの街を知ってからでも遅くはないだろう。
本当は一度宿に戻ってから探索者ギルドに行こうと思っていたが、集中力を欠いた状態で行くのもどうかと思う。それならば、と思い明日に備えて早めに宿で休むことにした。
就寝前、ベッドに寝転がってステータスを確認してたら、また職業が増えていた。
アシル・カバネル(ミト)レベル:23
【冒険者】……自動地図
【商人】……鑑定
【不死者】……痛覚遮断
【剣士】……剣術(中級)
【殺人鬼】……急所攻撃
【賞金稼ぎ】……危険感知
【奴隷使い】……強化
「今度は強化か」
「ミト、どうかしたの?」
「いや、何でもない……ってこともないか。少し試してみたいことがあるんだけどいいか?」
「えー……。アブノーマルなプレイをご所望かしら?」
「そういうのじゃない。スキルを使いたいんだ」
「なによそれ」
下着だけの姿になったエレナが俺の隣に寝転がる。
「危険はないと思うが、エレナが嫌なら使わない」
「危なくないなら私はいいわよ」
あどけない顔のエレナに【強化】を使用する。
(うまくいったか)
エレナの身体が赤く発光して見える。
「もう終わり? 何も変わらないけど」
(スキルが発動したのに、エレナは気づいてないのか?)
スキルをオフにと思ったら、それだけで強化は切れた。
オンオフは俺の意思一つみたいだ。まあそれはいいとして、スキルの発動に全く気付かれないのはどういう訳だ。
「エレナを一瞬だけ強化した。分からなかったか?」
「うーん。特には。ミトは強化魔法が使えるの?」
「似たようなものなら使える。スキルについてエレナが知ってることを教えてほしい」
「あの、ミトが何を言ってるか分からないんだけど。スキルって何のこと?」
エレナの困惑した顔を見て、自分の方がズレているのだと気づいた。
「エレナは『ジョブ』とか『スキル』って単語を聞いたことがあるか?」
「ええと……」
「条件を満たしてジョブを手に入れるとスキルが手に入るって言われても意味は通じないか」
「ごめんなさい」
「なら、レベルについてはどうだ」
「全然分からないってば。ちゃんと説明してくれる?」
エレナからの情報だけで判断することはできない。しかし、この世界で俺だけがレベルという概念を知り、スキルを使えるとしたら、それを他人に知られるのは不味いことだ。
なぜ俺だけが特別なのか。その秘密を解き明かそうとする輩が絶対に出てくるだろう。
「何でもない。俺だけが使える魔法があるから、機会があったら見せるよ」
「……そう。ねえ、またエッチするの?」
「身体がキツイんだろ? 今日はゆっくり休めばいい」
「はぁー。本当にミトがご主人様で良かった。探索者パーティの方に買われてたら、きっと今頃泣き叫んでたと思うわ」
「他の男のことなんか思い出すな」
エレナを抱き寄せると、俺の胸に顔を埋めてきた。彼女には貴族然とした姿とは別に、年相応の少女らしい面がある。俺は、どちらも好ましく思う。
「……うん。そうよね。私はもうミトのものだし。ねえ、あなた身内に貴族とかいないの? その顔、やっぱりアシルに似てる」
困ったな。ノーとは言えない質問だ。嘘にならないよう真実を話すことにしよう。
「実は、記憶喪失なんだ」
「えっ!?」
「気づいたら平原にいて、それ以前のことを俺は覚えてないんだ」
「それ、記憶喪失じゃない。やっぱりあなたアシルだったのよ」
「俺がミトでいるのは良くないことか?」
エレナを見つめると、彼女の瞳が揺らいだ。
「カバネル家は侯爵家なの。きっといつか向き合うことになるわ」
「それならそれでいい。いつかアシルに戻る時がくるかもしれない。それでも、今の俺はミトとして生きてみたいんだ」
「あなたの思うようにすればいいと思う。私にできることなんて高が知れてるけど、傍にいるから」
「ありがとう。エレナはいい女だな」
エレナは俺に抱かれたままでいる。彼女の温もりを感じてたら眠くなってきた。
「お休み。エレナ」
「お休みなさい。ミト」
お休みのキスをする。
可愛い俺のエレナ。順調に彼女に溺れていってるな。
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