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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
184 あれのこと
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これってどういう状況だ? 花嫁が花婿を襲ってる。最初は触れ合うだけのキスだったよな。セイトが完全に恐慌状態になってるよな。しかも、風紀委員長容赦なく口内を犯してるよな。ここ、公衆の面前。まだ、ユエを体で隠した副会長の方がマシだわ。
「……っ、ちょっ……っ」
口開くのは非常に危険だぞ。オレも体験したからな。開いた瞬間、更に奥に迎え入れることになるんだぞ。
うん。これは完全にセイトが女役だわ。風紀委員長の方が一枚上手。花婿が足の力を失って、花嫁が受け止めるって、それ逆だろうよ。それを見ていた外野が悲鳴を上げた。更に耳が痛い。
「俺の勝ち」
「こんなものに勝ち負けがあってたまるかっ……」
反論が反論になってねぇよ。
「それに、俺は……」
「逃がすつもりはない」
風紀委員長はそう言うと、ドレス姿にも関わらずセイトを肩に担ぎ上げた。容赦ねぇな……。セイトも抵抗しようともがいてるけどさ、力入ってねぇだろう。それ、計算してんだって。
「降ろせ!」
「冗談。着替えて、連れ込んでやる」
面っと凄いこと口にしたな。
「コウガ。着替えるからな。さっきの部屋にドレスと男の正装置いとくぞ」
「大切に扱ってよ。思い出の品なんだし」
「そんなもん、俺達に着せるな」
周りの悲鳴もなんのその。軽々とセイトを担ぎながら、会場をフェードアウト。まあ、外野も盛り上がりすぎて、盛り上げた二人を見てねぇからな。セイトは尚も抵抗してんだけど、意味ないからさ。
「諦めたらいいのに」
ユエは仮にも幼馴染みだろうが。冷たくないか?
「俺のときも助けてくれなかったし。それに、あの人に逆らったら、あと怖いだろう。風紀なんだしさ」
その風紀が人を攫ってってるんだけど。いいのかよ?
「求愛してるし、問題ないと思うよ。教師も一緒になって騒いでるでしょう?」
そうなんだよな。担任は苦笑いしてる感じだけどさ。ヤバッ! 目が合った。
「サクヤ?」
「担任と目が合った。絶対、ヤバイ感じがするんだけど」
「大丈夫。私が助けてあげるよ」
「それも怖いって」
教師もな。特A生徒に甘いって言うか。このイベントも最初は特A生徒の我が儘だったんじゃねぇの。必要な物の代金は払うからとかなんとか言いくるめてさ。それが伝統化しただけだろう。……多分。
「あれ? 近付いてくるね?」
ルイも担任に視線を向けてるから、歩いてくる姿が確認できる。
「周りが大騒ぎだからな。誰も聞いちゃいないだろう」
担任はユエと副会長に視線を向けたけどさ。二人が事情を知ってることを分かってんだろうな。周りが大騒ぎは本当に周りのことだよな。
「魔法大臣から結婚式が始まる前に連絡があった。式終了後、お前達の部屋に来るそうだ」
「どうしてです?」
「あれのことだ。ルイの両親と知り合い。俺達にも来るように言われてる」
そうか。もう少しで卒業だもんな。まず、本当に契約が有効か。ユグドラシルの許可の元、作った卵はオレの結界に守られ、キンとギンが番兵してる。いつまでも、そのままなのはさすがにマズイよな。
「ここまで大騒ぎだと、結婚式どころではないでしょう。私達が退席しても問題ないと思いますよ。一応、今日いっぱいがイベントですけど、最終的に主役はいなくなるのが通例でしょう?」
「分かってるな」
「勿論です。無礼講ですから。他の先生方も楽しんでるようですし、サクヤとユエも着慣れないもので疲れてると思いますから」
ルイは副会長に視線を送る。副会長は頷くとユエの手を取り立ち上がった。オレはルイに手を取られる。まあ、歩けるけどさ。ここは従っとこう。
「……っ、ちょっ……っ」
口開くのは非常に危険だぞ。オレも体験したからな。開いた瞬間、更に奥に迎え入れることになるんだぞ。
うん。これは完全にセイトが女役だわ。風紀委員長の方が一枚上手。花婿が足の力を失って、花嫁が受け止めるって、それ逆だろうよ。それを見ていた外野が悲鳴を上げた。更に耳が痛い。
「俺の勝ち」
「こんなものに勝ち負けがあってたまるかっ……」
反論が反論になってねぇよ。
「それに、俺は……」
「逃がすつもりはない」
風紀委員長はそう言うと、ドレス姿にも関わらずセイトを肩に担ぎ上げた。容赦ねぇな……。セイトも抵抗しようともがいてるけどさ、力入ってねぇだろう。それ、計算してんだって。
「降ろせ!」
「冗談。着替えて、連れ込んでやる」
面っと凄いこと口にしたな。
「コウガ。着替えるからな。さっきの部屋にドレスと男の正装置いとくぞ」
「大切に扱ってよ。思い出の品なんだし」
「そんなもん、俺達に着せるな」
周りの悲鳴もなんのその。軽々とセイトを担ぎながら、会場をフェードアウト。まあ、外野も盛り上がりすぎて、盛り上げた二人を見てねぇからな。セイトは尚も抵抗してんだけど、意味ないからさ。
「諦めたらいいのに」
ユエは仮にも幼馴染みだろうが。冷たくないか?
「俺のときも助けてくれなかったし。それに、あの人に逆らったら、あと怖いだろう。風紀なんだしさ」
その風紀が人を攫ってってるんだけど。いいのかよ?
「求愛してるし、問題ないと思うよ。教師も一緒になって騒いでるでしょう?」
そうなんだよな。担任は苦笑いしてる感じだけどさ。ヤバッ! 目が合った。
「サクヤ?」
「担任と目が合った。絶対、ヤバイ感じがするんだけど」
「大丈夫。私が助けてあげるよ」
「それも怖いって」
教師もな。特A生徒に甘いって言うか。このイベントも最初は特A生徒の我が儘だったんじゃねぇの。必要な物の代金は払うからとかなんとか言いくるめてさ。それが伝統化しただけだろう。……多分。
「あれ? 近付いてくるね?」
ルイも担任に視線を向けてるから、歩いてくる姿が確認できる。
「周りが大騒ぎだからな。誰も聞いちゃいないだろう」
担任はユエと副会長に視線を向けたけどさ。二人が事情を知ってることを分かってんだろうな。周りが大騒ぎは本当に周りのことだよな。
「魔法大臣から結婚式が始まる前に連絡があった。式終了後、お前達の部屋に来るそうだ」
「どうしてです?」
「あれのことだ。ルイの両親と知り合い。俺達にも来るように言われてる」
そうか。もう少しで卒業だもんな。まず、本当に契約が有効か。ユグドラシルの許可の元、作った卵はオレの結界に守られ、キンとギンが番兵してる。いつまでも、そのままなのはさすがにマズイよな。
「ここまで大騒ぎだと、結婚式どころではないでしょう。私達が退席しても問題ないと思いますよ。一応、今日いっぱいがイベントですけど、最終的に主役はいなくなるのが通例でしょう?」
「分かってるな」
「勿論です。無礼講ですから。他の先生方も楽しんでるようですし、サクヤとユエも着慣れないもので疲れてると思いますから」
ルイは副会長に視線を送る。副会長は頷くとユエの手を取り立ち上がった。オレはルイに手を取られる。まあ、歩けるけどさ。ここは従っとこう。
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