最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)

排他的経済水域

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外伝39話 どういう状況ですかこれ

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「け、ケイン!?どうしたのですか一体?突然現れて。縮地を使ったのですか?」

「その声は……エルナ?」

どうやら僕が適当に縮地した場所に偶々エルナがいたようだ。よく見るとクリフ……そして、もう1人見知らぬ人がいた。

「というかケイン、貴方はたしか神鈴木と対談している筈では?」

「なんでその事をエルナ達が……」

「そうですね、順を追って説明します」
 


………………………………
………………
……



マレトによって助けられたエルナ達は困っていた。
突然泣き出したマレトがかれこれ1時間ほど泣き止まないからだ。

「ひっぐ……うぅ」

「えーっと、マレトさん。私達何が何だか分からないので状況の説明をして欲しいのですが……」

「うぅ……ママぁ」

「はぁっ……」

面倒くさいタイプだ。
あのままスクリットに連れ去られていた方がマシだったのでは無いだろうかと思う程度には面倒くさい。
しかし、何とかして彼を泣き止ませなければ状況は好転しない……どころか、この宇宙の果てで餓死してしまう。

エルナは少しスクリットから離れてクリフと作戦会議を始めた。

「どうします?一向に泣き止む気配がありません」

「どうする……と言っても」

「クリフでもお手上げですか?」

「うーん……マレトさんは先程からママってよく言ってるし、エルナさんが母性を感じさせるような何かをすれば良いんじゃないですかね?」

「母性を感じさせる?……例えば?」

「例えば……子守唄を聞かせてあげるとか」

「それだと眠っちゃうでしょう」

「あ、そっか……じゃあ絵本を読んであげるとか?」

「絵本なんてありませんよここには」

「そんな事言われても……あ、母乳をあげるとか?」

エルナがクリフの頭を鷲掴みにして握りつぶした。

「こんな時に……フフ♡ふざけているのですか?面白い冗談だ事」

「い、イタイイタイ!すみませんエルナさん謝るので手を離して!」

「ふぅ……それにしても、母乳は論外にせよそれは意外とありかもしれません」

「えっ、マジでやるつもりですか?」

「また握り潰されたいのですか?」

「ごめんなさいもう馬鹿な事言いません……いや、でも何をするつもりですか?」

「まあ見てなさい」

エルナは机の上に沢山置かれていたお菓子をいくつか取って泣きじゃくるマレトの元に行った。

「ほら、マレトさん?お菓子がありますよ」

「うぅ……ママぁ?」

「はいはい、ママですよ。お菓子をあげましょーねー。チョコレートは如何ですか?」

「うん……チョコ、食べる……」

そう言うとマレトはチョコレートを手で掴んで食べ始めた。
クリフは納得したようにそれ見ていた。

「成る程……取り敢えずは泣き止ませる事に成功しましたね。しかし、この後どうするつもりでしょうか?」

「まあ見てなさいクリフ」

エルナはマレトの頭を撫でると優しく言った。

「マレト、貴方は何をしにここに来たの?」

マレトはきょとんとした顔をした。
しかし、すぐに返答した。

「あのね、僕ルーナさんに言われてここにきたの。エルナさん達が危ないからって」

「ルーナ……とは一体何者なのですか?」

「分かんない!僕がまおーを倒した時に……突然……来て……」

そしてまたマレトは泣き出してしまった。

「うわーん!!!」

「ちょ、落ち着いて下さい」

「ママァァァ!!!!」

マレトは泣きながら勢いよくエルナに抱きついた。
抱きつかれたエルナは顔を真っ赤にしてマレトの顔を引っ叩いた。

「グヘッ!」

「何やってるんですか!?」

エルナは怒り調子である。
慌ててクリフが宥めようとした所、間が突然光だし、光の中から中性的な見た目の天使が現れた。

「誰……ですか?次から次へと……」

「私の名はルーナ……覚えても良いですが覚えなくても良いです。それより、マレト。よくやりました。勇者エルナを守ってくれてありが……」

そこでようやくマレトがエルナに叩かれて倒れていることに気づいた。

「どういう状況ですかこれ」


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