キスから始まる異世界ハーレム冒険譚

楠富 つかさ

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第二十話 変態ドSニーナさん

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 毛布二枚を敷布団代わりに同衾する私とニーナさん。

「「ん、むちゅぅ――」」

 森の地下に広がる洞窟だけあって清らかな水が流れる川岸の一角で……

「じゅぶ」
「んはっ!」

 淫らな水音と嬌声が響くのでした。


 どうしてこうなったんだろう? そんなことを思いながら、この情事が始まる数十分前のことを思い出す。最初は背中合わせで眠っていた。少なくとも、私はニーナさんのほうを向いていなかった。それは、焚き火の番も兼ねていたのだが、いつの間にかニーナさんが馬乗りになっていて、

「身体の芯が温まらないの……。どうしてかしらね? こんな時なのに。いいえ、こんな時だからこそ……ムラムラしちゃうの」

 なんて艶やかな声で言われたら……暖めてあげるしかないよね! 身体の芯から温まるためには有酸素運動が一番! かつ、布団から出ずに出来る有酸素運動って、一つしかないのです!

「にゅあ! らめぇ……」

 最初の数分は暖めようと私が娼婦仕込みの技で愛撫していたのだが、ニーナさんを一度絶頂へ導いたら攻守交替されて、今までにない快感の波に私はすでに子猫も同然。年上お姉さまの超絶技巧に翻弄されっぱなし。

「ん? ユールちゃん、またイきそうなの? ふふ、イかせてあ~げない!」
「ニーナ、いじわるぅ……もう、らめなのぉ」
「あらあら、自分でイっちゃだめだよ?」

 普段は物腰や柔らかな彼女の本性はこっち側らしく、一度はイかせてくれたけど、その後はずっと限界まで弄っておいて絶頂には導いてくれない。利き手の右手はずっとニーナの舌で弄ばれ、左手でシようとしても、そうは問屋が卸さない。そのせいでずっと私は内腿同士をスリスリさせている。

「そろそろご褒美をあげようかなぁ」

 そう言ってニーナは指フェラを止めて私を自身の上にのせた。豊満で柔らかなおっぱいの中で唯一コリっとした部分が私のそれに当たる。

「「んちゅぅ……じゅぶくちゅ……んふぅ」」

 両手は自由になったけど、キスが気持ちよすぎてやっぱり私は何もできない。為す術なく口内を侵されると、ニーナの顔が少し遠退く。焚き火の明かりでテラテラと光る銀糸が、ニーナの艶かしさをさらに上昇させる。再びキスをし始めた瞬間。

「――――!!」

 ニーナの長くしなやかな指が私の恥丘に触れた。飛び跳ねそうになった身体を、ニーナの左腕が離さない。

「さぁ、好きなだけイきなさい」

 くるっと視界が転がると、今度は私が下になっていて、完全に組み敷かれている状況だ。そんな中、ニーナの一言を聞き取るとすぐに、私の蜜壺にニーナの指が侵入してきて、クチュクチュといやらしい音を響かせながらズブズブとピストンされている。喘ぎ続ける私の脳から酸素がどんどん失われ、絶頂に達する度に意識が遠退き、最後に聞いたのはドビュっという液体が飛び出す音だった。
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