異世界陸軍活動記

ニボシサービス

文字の大きさ
216 / 260

最後の切り札~ブレドリア奪還?

しおりを挟む
「西方向より敵竜翼機確認!」
 この状況で一番最悪な報告だった

 どこを攻めていた部隊だ!? 何でこのタイミングで!?

 一方的に上空から撃ち下ろしこちら側が優勢だった戦況が一気に反転した。ほぼ同数の側面からの敵竜翼機の攻撃と地上からの魔法攻撃にさらされるハルツールの竜翼機は一斉に回避行動に入る。
 相手に先回りして対策を取られている状況が続いている、特殊オーガの遭遇やその後の示し合わせたかのような敵竜翼機との接敵、手玉に取られている気がしこれも女神が仕組んだことなのかと考えてしまう

 そして敵の竜翼機によって被弾し直後に脱出した味方パイロットだが、助かる見込みは到底なかった。
 パラシュートで地上に降りたパイロットを待っていたのは地上にいる通常オーガの群れ、いまだ200体近く存在しているオーガの数体が空から降りて来た獲物を目指し殺到する。
 竜翼機パイロットはある程度の戦闘訓練を受けてはいるが、それでもオーガ数体ともなると手も足も出ずやられてしまうだろう、だが誰も助けには行かない、助けに行く事が出来ない。
 味方は敵の竜翼機と既にドッグファイトを繰り広げており、俺はほぼすべてのオーガからの魔法攻撃を引き受けておりどうしようもなかった。
 誰も脱出したパイロットの事など気に掛ける事も出来ず己の戦いに集中する。
 ただ、脱出したパイロットがはっきりさせたことが一つ‥‥被弾し脱出してもそこに待っているのは『死』だった。
 それがパイロットの心を惑わし集中力を欠く

 それでも唯一の救いは‥‥

「一機撃墜!」
 通信機から味方パイロットの声が響く、空から炎が黒い煙を上げながら落下していくのが視界に入った

 そう唯一の救いは敵の竜翼機には『耐壁』魔法の魔道具を搭載していない事だろう、普通に戦っていたらハルツールの竜翼機が負けるはずがない、竜翼機に乗ったばかりの新人でない限り絶対に無かった。
 だが真下からの魔法攻撃によりその絶対も怪しくなる、俺に集中して放たれていたオーガの魔法攻撃が、徐々に竜翼機の方へと向かって行った
 
 そしてまた一機

 地上に向け落下して行く

 今落下している竜翼機はどちらの機体だろうか?「撃墜した」も「被弾した」という言葉も通信機から流れてこなかった。
 竜翼機同士の混戦になっているこの状況では一度高度を上げ、地上からの魔法攻撃を避けるのが一般的だと思うが竜翼機の部隊を率いる隊長はそう考えてはいなかった

「高度を上げ過ぎるな! なんとしても特殊オーガを沈めるんだ!」

 部隊長は特殊オーガの撃破を諦めてはいなかった。それもこれだけ混戦になれば地上のオーガの魔法攻撃が敵竜翼機も巻き込むと考えたからだろう。
 しかし、オーガは的確にハルツールの竜翼機だけを狙っているように見られた

 これだけ竜翼機が頑張っている中で俺だけ逃げ惑っているわけにはいかない、先程から連続で魔法を放っていたせいかオーガ共の攻撃速度が遅くなっているように感じる、やるなら今か!

「ガルーダ突っ込むぞ!」

 右手には戦車の副砲から対物ライフルに名を変えた長物を携え、召喚獣ガルーダに命令した。
 ガルーダは少し高度を下げ、高速でオーガの頭上に円を描きながら旋回す、それを追うオーガの魔法が後方を通り過ぎそして━━

 一気に特殊オーガに向かい接近した

 椅子取りゲームのように虚を突いた接近にオーガの魔法が追い付かず、そのまま特殊オーガに向け斜め上からの接近する事に成功する、そして対物ライフルを既に構えていた俺は特殊オーガに向けそのレバーを引いた

 ダァン! という聞いた事の無い銃声

 狙うは右足その防具、足さえ止めてしまえばハルツールへの侵攻も出来ない。
 発射された人の腕程の弾丸はオーガに向かい銃口から弾きだされ、その発射の反動で吹き飛ぶかと思う位銃口が上に飛ばされる、俺自身は弓の扱いはもちろん銃の扱いにも慣れていない、命中率はかなり低い、それでもこの瞬間だけは集中出来ていたのかオーガの右足に弾丸は吸い込まれ━━

 チュイン! と弾かれる音

「跳弾!? クッ!!」

 オーガに近づけば近づくほどオーガの魔法攻撃が当たりやすくなる、それでも高速で飛行するガルーダはギリギリそれを躱し、直ぐに高度を上げた

「側面に当たったか!」

 特殊オーガの右足に当たったが防具の中心から少し横に逸れて当たったため、弾丸が弾かれてしまった

 少し距離が離れすぎていたか‥‥俺みたいな下手くそならもっと近づかないと駄目か

 三発しかない弾丸の内、一発を消費してしまい残り二発となってしまった。消費したライフルに新しい弾をセットする

 残り二発‥‥今みたいな手がまた通用するか? ‥‥無理だろうな

 考えている間にも地上のオーガからの攻撃が続く、それを高速飛行で回避し続けるガルーダ。この後どう攻めるか? 先に特殊オーガを攻めるのではなく、通常の銃で周りの雑魚オーガを叩くかと攻め方を考えて居た時

「敵増援!」
 西から追加の敵の増援がやってくる

 おいおいおい‥‥もう無理だろう

 それまで何とか均衡を保ってはいたが、この時点でついに決壊した。
 敵の圧倒的有利なこの状況に味方竜翼機はたまらず上昇し、地上からの魔法攻撃の届かない場所に戦場を移行する。
 しかし、いくら『耐壁』の魔道具を積んでいて敵竜翼機よりも有利だとしても、自軍よりも倍以上の竜翼機相手では流石に分が悪い、敵の増援が合流したと同時に3機の竜翼機が戦場から弾きだされる、煙を吹き出しながら落下する3機の機体はどちらの物か分からない、途中で爆散する機体もあったがその内の落下する機体のパイロットからの最後の通信が届く

「後は頼みます!!」

 落下する内の一機が煙を吹き出しながら落下していく、落下する機体には興味が無いのかオーガはその機体に対し魔法攻撃をしなかった。
 その機体は片側の翼が無く明らかに操縦不能であろう状態、それでもそのパイロットは機体をコントロールし━━
 そのままオーガの群れへと特攻する、そしてオーガの群れの中心で機体は落下・爆発。
 そのオーガの群れの中心にいた特殊オーガへと直撃した

 落下地点にいたオーガ達は吹き飛び、特殊オーガは‥‥転倒していた

 竜翼機パイロットはその最後まで特殊オーガの撃破を諦めてはいなかった

 やるなら━━

「今だ!」

 俺が命令せずとも召喚獣ガルーダは特殊オーガに向かい急降下する、味方が命を懸けて作ってくれたこのチャンスに答えない訳にはいかない。
 周りの雑魚には用は無い、狙うは一点特殊オーガその右足、動きを止めさえすればこちらの勝利だ!
 翼を完全に畳んだガルーダは一直線に特殊オーガに向かう、逆風が俺の上半身を覆い目を開くのも困難、それでも右足を確実に狙い距離にして10メートル、一瞬だったがオーガの足の防具にヒビが入っているのが見えた気がした。
 もしかしたら特攻したパイロットが入れたヒビだろうか? そのヒビが目視で確認できる程の超近距離で対物ライフルのレバーを引いた
 
 銃口から放たれると同時に来る反動と「ダァン!」という音、そして発射と同時に今度は急上昇するガルーダ。
 振り向きざまに特殊オーガの足を見た時、オーガの右足の防具は砕け更に近距離からの攻撃だったせいか右足からは血が吹き出していた。
 痛いのかその手を足に持って行こうとする

 だがオーガ達もみすみす俺を逃がしてくれるわけではない、一斉に俺に向かい放たれた魔法は上昇するガルーダの首を見事に捕える。
 放たれたのは『氷』魔法、ガルーダの首に氷の杭が突き刺さっていた。それでもガルーダは上昇を続ける、更に放たれる魔法が俺に当たらないよう自分を盾にするように回転しそして、最も適した場所に到達した。
 それは特殊オーガの真上、しかしその時にはもうガルーダは全身に魔法を浴び、そして消滅した

「ありがとう、ここまでくればもう大丈夫だ」

 キラキラ黄色い粒になり消滅する召喚獣ガルーダ、そして背中に背負っている通信機から

「味方援軍到達!」

 味方の竜翼機が来てくれたのだろう、これで完全に勝利出来た。空はもう大丈夫だろう、後は地上のオーガを倒すのみ。
 出すのは俺の最後の切り札、これをここで出してしまったらもう二度と出す事は出来ないだろう。しかしここが最善の場所だと思う

「戻れ」
 
 特殊オーガを引き付けるために召喚していたハーメルンを帰還させる。ピタリと肩に乗っていたハーメルンが魔法陣に戻って行く

「疲れているとは思うがもう一度だけ力を貸してくれ」

 空中に放り出された俺の真下に浮かび上がる黄色の召喚魔法陣、それと同時に地上にいた特殊オーガが立ちあがりその拳を振りかぶる。
 右足が負傷した為か左に傾いているが立つ事が出来たらしい、そしてその拳を振りぬいた時俺の場所には魔法が飛んでくるのだろう、憎しみの表情で俺を見据える醜いオーガの顔

 だがそれは無理というものだろう

「召喚━━」

 お前が右足を負傷しろくに動けないこの状況で、真上にいる俺が負けるはずがない



「━━ヤマト」

 黄色の召喚魔法陣は一気にその大きさを広げる、300メートルに届くのではないかと思われる召喚魔法陣からは金属の破片が次々と真下にいるオーガ達に降り注いだ




 ◆◇

 ひと際大きな召喚獣が魔法陣から顔を出した時、オーガはその右腕を振りぬいた

 振りぬいた先から放たれる魔法はその金属に見事命中、右足を負傷させた者への憎しみから醜い怒りの表情になっていたオーガの顔に笑みが浮かぶ。
 召喚獣は倒した、後はお前だけだと‥‥

 直撃した魔法は同時に爆発し空中に大きな煙が広がる、あの煙を抜け小さな人間は落ちてくるだろうそうすればこの手で掴み握りつぶしてやろうとオーガは考える
 
 だが‥‥

 爆煙を尽き破り出て来たのは破壊したと思われたその召喚獣だった。ほぼ無傷の状態のその召喚獣はそのままオーガへと落下する。
 人間を手で摑まえると考えていたオーガはその場に立ち尽くしていたままだった。
 直ぐに魔法を放とうとしたがその瞬間にはもう手遅れ、オーガの頭上へと落ちて来た

「グガァァァァア!」

 ドスン!
 と落ちて来た召喚獣、オーガの足が無傷だったらまだ堪えられたかもしれないが、先程の対物ライフルの一撃で負傷していたため踏ん張りがきかずその場に倒れてしまう。
 だが幸い何とか手で受け取める事が出来た。潰される様な感覚を腹に受けたがまだ大丈夫、これだけならまだ立てる。
 立ってあの落ちてくるだろう小さな人を今度こそ握りつぶして‥‥

 そう思った特殊オーガだが、目の前には絶望が落ちて来ていた

 
 ◆◇


 落下した物をオーガは受け止めたが、それは本体ではない。
 落下した物‥‥それは砲塔だった

 三基ある46cm3連装砲塔、その一つだった

 そして次に召喚魔法陣から姿を現したのは真っ二つに割れ、逆さになったヤマトの本体だった。
 そのままヤマトの本体に俺は着地しそのまま一緒に落下する

 召喚獣ヤマトは複数の人間んで召喚しなければならない程魔力を消費する。だがヴァンギエル族を喰ったあの日から俺の魔力は格段に上昇し、ヤマトを単体で呼べるほどの力を持つことが出来るようになった。
 それとヤマトは召喚主とは別に操る者が必要だが今回は必要ない、ただ出て来てくれるだけでいい、そもそもヤマトには戦う力などもう残ってはいない。
 出て来てくれるだけで勝利出来る

 ズン!‥‥

 という音と周りの空気が震えヤマトは地面に落下した。辺り一面砂埃が立ち込める、そのままヤマトから飛び降りると同時その船体が少しずつ剥がれるように空に向かって光の粒が上昇していく。
 魔法陣には帰らず、そのままキラキラとしたとても美しい輝きの中でヤマトは消滅していった

「ありがとう‥‥後はゆっくりと休んでくれ」

 真っ二つに割れたヤマトのその姿は、最後の魚雷によって爆発し海中へと向かう途中の姿だった。その力が途切れる寸前にもう一度だけヤマトは助けてくれた

 そして俺の中から完全に召喚獣ヤマトが消える、それは召喚者殺しによって召喚出来なくなったのとは違い、自然と消滅していった‥‥

 
 ヤマトが完全に姿を消した後には、車で轢かれた動物のように潰れた死骸が散乱している。
 ひと際大きい死骸は特殊オーガの物だろう、いくら巨大で頑丈であってもそれよりも巨大で重いヤマトの本体には敵わなかったようだ。
 これで特殊オーガとの戦いは幕を閉じた訳だが‥‥

「さてと、空はこっちが優勢だからそのまま空軍に任せて、地上は地上で陸軍の人間が片づけますか」

 運よくヤマトの落下範囲から逃れた通常のオーガを残らず食滅する為、『収納』からソルセリー式の槍を取り出す。
 突くために特化した槍を手にし、まだ動いているオーガに向かい走った




 ◆◇◆◇

「何とかブレドリアの完全喪失は免れましたか」
 
 マシェルモビア軍の指揮官であるトルリ・シルベは「ふぅ」とため息を漏らす。
 今回トルリはブレドリアから他の都市を攻める為にブレドリアに向かっていた。
 ところがブレドリアの北にある移転門から出た瞬間、赤い柱がブレドリアの中心に立つのを見る事となる。
 マシェルモビア側は混乱を極めすぐさま情報収集が行われた結果、ブレドリアの中心から広がるように崩れていったその赤い柱は、ブレドリアの7割を消滅させていた。
 ブレドリアの中心にはハルツール攻略の総司令などが固まって配置されていたため、その赤い柱により全て死亡、本来指揮官の一人でしかなかったトルリが急遽その場の最高責任者になってしまった

 トルリはすぐさま竜翼機を飛ばすように指揮、整備がされていない機体も飛ばせと命令を出した。とにかく飛べる竜翼機は直ぐにブレドリアの中心に向かうようにと命令する。
 その命令はハルツール側の緩衝地帯から中央攻略に向かっている竜翼機も該当される

 今ここでブレドリアを完全に取り戻されては、もう一つの手にした都市『ロメ』をも失う事になるからだ。
 ブレドリアの東にあるロメは、ブレドリアが取られると完全に補給路が立たれる状況にある。もちろん緩衝地帯から運ぶこともできるが労力と時間が掛かり過ぎる。
 そしてブレドリアから移転門までの距離が余りにも近いために、ブレドリアを取られてしまった場合すぐさまハルツールは移転門を取りに来るだろう。
 だからブレドリアは何としても抑えておかなければならなかった。
 その為に己の権限を使い特殊オーガの部隊をブレドリアに送り込んだりもした

 結果特殊オーガを失ったがそれでもブレドリアの完全喪失は免れた。
 そもそもトルリはマシェルモビアで作られたオーガが、その誕生の経緯から嫌いであり今回特殊オーガが倒された事に対しても何とも思っていない、逆に清々するといった感じであった。
 だが軍からはその使用方法で責任を求められるだろうが、どのみちハルツールの戦車により攻略可能とバレていたので撃破されるのは時間の問題だった

 だがトルリのそうした指揮によって、ブレドリアは7割を失っただけで済んだ。西側にいる竜翼機を戻したり特殊オーガの部隊を出したことによって、ハルツールの前線にいた竜翼機を後方に下げる事に成功したのは大きかった。
 そのおかげで完全喪失を防げたのだ

「それにしても‥‥ハヤトが特殊オーガを倒すとは」

 最後は召喚獣でオーガを押しつぶし勝利している、一度海戦で完膚なきまでマシェルモビア軍を叩いたその召喚獣をもう一度召喚しオーガを倒している。
 今回無事に退却してきた竜翼機が捉えた映像には、真っ二つになり破壊されたその召喚獣の姿が映っていたが、トルリはもうこの召喚獣は呼び出すことが出来ないだろうと考えている

「ハヤトにとって最後の切り札なのでしょうか?‥‥だったらこの召喚獣はもう考える必要が無い事になりますね」

 トルリの頭の中ではハヤトに対しての対策が練られていった

「出来れば戦場では会いたくないんですけど‥‥どこか別の場所で会えませんかね?」



 ◆◇◆◇



 ブレドリアの都市を犠牲にしてまでも実行された今作戦で、当初考えられていた完全奪還は成功しなかった。
 特殊オーガ出現により前線の竜翼機を下げざる得ない状況に追い込まれたため、制空権を下げる事となり本来の場所に拠点を建設出来なかった。
 この作戦でハルツールはブレドリアの7割の奪還に収まった
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

処理中です...