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5 運命の番の特別な力
2 彼の地へ
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「その碧い目に雀斑、もしかしてスフェンかい?」
驚きのあまり、幼く見えるのも忘れて小さく口を開ける。
「なぜご存知で?」
「ふふ、やっぱり。澄ましてないとあなたの母親にそっくり。彼女はこの村で生まれたんですよ。遠慮してるのかちっとも顔を出さないけど、元気にしている?」
なんと――母が他の村から父のもとに嫁いできたのは聞いていたが、この村出身だったとは。
自分が物心ついて以降訪ねなかったのは、余裕がなかったのもあるし、互いに厳しい暮らしで頼るのを控えたのもありそうだ。
思わぬめぐり合わせである。いい返事ができたらよかったのだが。
「五年前に、精霊界へ旅立ちました」
「まあ、そうかい……」
母の死を告げると、夫人は朗らかな笑みを引っ込めてしまった。
見兼ねたのか、エリセイが右手で夫人の背中を、左手でこちらの背中をさする。
「ちょっと温かいものでも飲もう」
と、夫人が持ってきた茶器を傾けもした。あたかも自分が淹れたみたいに。
これには一同くすりと笑いが浮かぶ。
村のオメガも「温まっていってください」と言ってくれたので、一杯だけご馳走になることにした。
ほこほこと湯気の立つ木の器を、両手で包む。
エリセイは三脚きりの椅子のひとつを夫人に譲り、立ったまま暗褐色の茶を味わった。
「美味い」
ふーっと温まった息を吐くとともに、顔を上げる。
「そう言えば、こちらではオメガを精霊の化身と見做して大切にする風習があると聞いた」
「ええ。百年ほど前この村にいたオメガが、『オメガは王の器たるアルファを選び、愛し合い、末永く繁栄をもたらす精霊の化身』だと話したんですよ」
夫人が子守唄のごとく諳んじる。
はっとエリセイを見た。
王城で読んだ本の記述と重なる。口承するうち、「精霊王の化身」の「王」が抜け落ちたと考えられなくもない。
(百年前、伝承を村に伝えたオメガがいたのだな。しかしなぜこの村に?)
「他にも何か口承は残ってるか?」
エリセイが夫人を怖がらせないよう軽い口調で、さらなる情報を乞う。自分たちの知らない伝承も知っているかもしれない。
「そうですねえ、『たとえ当代で実現できなくとも、ヒールオメガと運命の番が必ず戦いを収める』とも。精霊の化身たるオメガを愛するアルファが戴冠すれば、イスは栄える――わたしたちはそう解釈して、精霊王に加護を祈り続けているんです」
夫人がほら、と棚にひしめく木彫りを示す。
じっくり見れば、母のつくった厨子と意匠の似たものがあった。
鷹の留まった丸屋根と、男とも女ともつかない人型像。
「あなたの母さんは、少女時代から木彫りが上手でしたよ」
「……知りませんでした」
小声で言ったきり、胸がいっぱいになる。
母が聖堂を模した厨子を遺した謎が、図らずも解けた。
口承をもとに、二大貴族の戦いの終息を願っていたのだ。将来、子どもたちが穏やかに豊かに暮らせるように。
「わたしたちは、息子が長い戦いを終わらせるヒールオメガかもしれないと思って、大切に育ててきました。なのに手酷く傷つけるなんて、許せません……」
同じく子を想う夫人の目に、じわりと涙が浮かぶ。
村長も割り切れない顔でその肩を撫でた。
合議では、王の器を選び繁栄をもたらす存在のはずのオメガの扱いに失望しただろう。
(ヒールオメガと運命の番が戦いを収める、か)
まるで予言のようだ。
黙って耳を傾けていたエリセイも、どこか思うところのある表情で茶を飲み干す。
「犯人には心当たりがある。続報を待っててくれ」
頼もしい一言を残し、村長の家を辞した。
再びヴィトの背に乗り、事件現場にもなった馴鹿牧夫小屋のある白樺林へと向かう。
村民を装い、アナトリエ側に抜ける手筈だ。
冬季は領境の警備隊も睨み合いなので、派手な動きをしなければ可能である。
「母君の話も聞けてよかったな」
林道を辿りながら、エリセイが肩越しに話し掛けてきた。
「……両親と、もっといろいろ話したかった」
ぽつりと偽らざる気持ちを吐く。村長親子が支え合う様子を見た直後で、少し感傷的になっている。
林を通る間だけ、ただの「スフェン」でいさせてもらおう。
「父はわたしを、『精霊を宿す大地の子ども』と呼んだ。わたしに未来を見ていたんだろう」
「母君に村の口承を聞いて、『うちの子は可愛いからオメガだな、戦いを収めてくれる』って思ったのかもしれんぞ」
「ふん。そこまで親ばかではない」
普段なら呆れるところだが、エリセイの軽口に胸が温まった。
両親は息子がオメガだと知ったら、たとえ周囲に疎まれても「誇りなさい」と励ましてくれた気がする。
(せめてふたりの遺志を、未来につなごう)
エリセイの暖かさを知った今、恨みによって胸が凍ることは二度とない。
太陽は早くも地平線に沈み、長い夜が来た。
白い外套を裏返しにし、見咎められることなくアナトリエ領に入る。
雪道が整備されており、ヴィトを歩かせやすかった。
二村の民が馴鹿牧夫小屋に行き来していたおかげだ。彼らのように隣人とうまく共存する地もある。事件のせいで交流が途切れてほしくないと思う。
(同じイスの民だから)
事実、アナトリエ領の風景はソコロフ領のそれとほぼ変わらない。ソコロフ領のほうが地形の起伏が大きいくらいだ。
地は雪に覆われ、たまに林や廃屋にぶつかる。兎が遠くを横切る。ぽつぽつと三角屋根の集まる村がある。
村民たちは今日も生き抜けたことを労い合っているだろう。
「スフェン、体力は平気か? 休憩するか」
アナトリエ領に入って以降手綱を握るエリセイが、尋ねてきた。
「そんなにやわではない」
すっかり近衛騎士の顔に戻り、凛と答える。
エリセイに半ば抱き締められる体勢のためか、強がりでなく傷は痛まない。
エリセイが「そりゃ何より」と小さく笑う。
「休憩より、雪が降っていない今のうちにアナトリエ城へ急ごう。あと一刻ほどか?」
斜め後ろを窺うと、エリセイはアナトリエ城の方角をまっすぐ見据えていた。
思えば、彼の主人であるニキータを三日も放っておいてしまっている。
ニキータを案じる面にこそ惹かれたのに、かすかな切なさがこみ上げ、すぐ前に向き直った。
「ああ。途中で騎士団長に見つかって警護を三日さぼった説教されずに済めばな。――ところで」
エリセイはこちらの胸の痛みも知らず、ふざけ半分に答える。
かと思うと、唐突に声色が変わった。
「王城の周りだけ風雪の止む日がない所以が、わかったかもしれん」
王城の風雪?
エリセイは一度にたくさんの思考を並行できるらしい。
瞠目しつつ、「所以とは」と訊く。
「たぶん、精霊たちが王冠に相応しいアルファ以外寄せつけないようにしてる。彼らは大地を荒れさせる戦いが嫌いなんだ」
「確かに雪で閉ざせば大規模な戦いはできないな」
「それだけじゃない。大地に宿る精霊は精霊王だろ?」
うむ、と頷く。
国の礎となる大地に宿り加護を授けてくれるのは、精霊王だと言われている。
それがどう関係するのだろう。
「その精霊王の化身がオメガだ。つまり、大地を愛し、守ってくれる存在こそが『王の器』ってわけだ。アルファが貴族ばかりなのは、戴冠してヒールオメガとともに国に平和をもたらせるからじゃないか。と、村長夫人の話を聞いて考えた次第だ」
「ふむ……」
彼女に聞いた話では、運命の番は平和をもたらす存在らしかった。
「ほら、密会のとき『精霊の囁き』が起こっただろ。レクス殿下は王として大地を守ってくれる、と坊っちゃんだけでなく精霊たちにも見込まれたんだよきっと」
エリセイが訳知り顔で語る。
彼の言うとおり、ひとつひとつの事象がつながる。
ちょうど起こった精霊の囁き。
伝承を繙いてわかったオメガとアルファの使命。
レクスの、未来を担う資質。
ただ穴もある。
「ルドルフもアルファだが、どこが王の器なんだ」
「うーん、十代の頃は純粋に戦いを終わらせようとしてたとか? よく知らんが」
何とも適当だ。
感心しかけたものの、話半分に聞いておこう。
「とにかく、主人同士が番って王城に入ったとき完全に風雪が止めば、それも説得材料になる。『イスを豊かにする王と伴侶だ』ってな」
エリセイがなおも不敵に笑う。
それには彼らを再度相まみえさせなければ。
黒い空と灰色の雪原の向こうに、堅牢なアナトリエ城が見えてきた。
アナトリエ城はソコロフ城と同じく石造りで、東西に長い。
エリセイは抜け道に精通していた。
(城の守りが心配になるくらいだ。彼がすべて押さえているなら逆に安心なのか?)
他の騎士からすればまだ「敵」のスフェンを伴ったまま、二階の突き当たり、ニキータの私室に辿り着いた。
「坊っちゃん、今戻ったぞ」
エリセイが声を掛けるも、広い部屋は静まり返っている。
嫌な予感がした。
驚きのあまり、幼く見えるのも忘れて小さく口を開ける。
「なぜご存知で?」
「ふふ、やっぱり。澄ましてないとあなたの母親にそっくり。彼女はこの村で生まれたんですよ。遠慮してるのかちっとも顔を出さないけど、元気にしている?」
なんと――母が他の村から父のもとに嫁いできたのは聞いていたが、この村出身だったとは。
自分が物心ついて以降訪ねなかったのは、余裕がなかったのもあるし、互いに厳しい暮らしで頼るのを控えたのもありそうだ。
思わぬめぐり合わせである。いい返事ができたらよかったのだが。
「五年前に、精霊界へ旅立ちました」
「まあ、そうかい……」
母の死を告げると、夫人は朗らかな笑みを引っ込めてしまった。
見兼ねたのか、エリセイが右手で夫人の背中を、左手でこちらの背中をさする。
「ちょっと温かいものでも飲もう」
と、夫人が持ってきた茶器を傾けもした。あたかも自分が淹れたみたいに。
これには一同くすりと笑いが浮かぶ。
村のオメガも「温まっていってください」と言ってくれたので、一杯だけご馳走になることにした。
ほこほこと湯気の立つ木の器を、両手で包む。
エリセイは三脚きりの椅子のひとつを夫人に譲り、立ったまま暗褐色の茶を味わった。
「美味い」
ふーっと温まった息を吐くとともに、顔を上げる。
「そう言えば、こちらではオメガを精霊の化身と見做して大切にする風習があると聞いた」
「ええ。百年ほど前この村にいたオメガが、『オメガは王の器たるアルファを選び、愛し合い、末永く繁栄をもたらす精霊の化身』だと話したんですよ」
夫人が子守唄のごとく諳んじる。
はっとエリセイを見た。
王城で読んだ本の記述と重なる。口承するうち、「精霊王の化身」の「王」が抜け落ちたと考えられなくもない。
(百年前、伝承を村に伝えたオメガがいたのだな。しかしなぜこの村に?)
「他にも何か口承は残ってるか?」
エリセイが夫人を怖がらせないよう軽い口調で、さらなる情報を乞う。自分たちの知らない伝承も知っているかもしれない。
「そうですねえ、『たとえ当代で実現できなくとも、ヒールオメガと運命の番が必ず戦いを収める』とも。精霊の化身たるオメガを愛するアルファが戴冠すれば、イスは栄える――わたしたちはそう解釈して、精霊王に加護を祈り続けているんです」
夫人がほら、と棚にひしめく木彫りを示す。
じっくり見れば、母のつくった厨子と意匠の似たものがあった。
鷹の留まった丸屋根と、男とも女ともつかない人型像。
「あなたの母さんは、少女時代から木彫りが上手でしたよ」
「……知りませんでした」
小声で言ったきり、胸がいっぱいになる。
母が聖堂を模した厨子を遺した謎が、図らずも解けた。
口承をもとに、二大貴族の戦いの終息を願っていたのだ。将来、子どもたちが穏やかに豊かに暮らせるように。
「わたしたちは、息子が長い戦いを終わらせるヒールオメガかもしれないと思って、大切に育ててきました。なのに手酷く傷つけるなんて、許せません……」
同じく子を想う夫人の目に、じわりと涙が浮かぶ。
村長も割り切れない顔でその肩を撫でた。
合議では、王の器を選び繁栄をもたらす存在のはずのオメガの扱いに失望しただろう。
(ヒールオメガと運命の番が戦いを収める、か)
まるで予言のようだ。
黙って耳を傾けていたエリセイも、どこか思うところのある表情で茶を飲み干す。
「犯人には心当たりがある。続報を待っててくれ」
頼もしい一言を残し、村長の家を辞した。
再びヴィトの背に乗り、事件現場にもなった馴鹿牧夫小屋のある白樺林へと向かう。
村民を装い、アナトリエ側に抜ける手筈だ。
冬季は領境の警備隊も睨み合いなので、派手な動きをしなければ可能である。
「母君の話も聞けてよかったな」
林道を辿りながら、エリセイが肩越しに話し掛けてきた。
「……両親と、もっといろいろ話したかった」
ぽつりと偽らざる気持ちを吐く。村長親子が支え合う様子を見た直後で、少し感傷的になっている。
林を通る間だけ、ただの「スフェン」でいさせてもらおう。
「父はわたしを、『精霊を宿す大地の子ども』と呼んだ。わたしに未来を見ていたんだろう」
「母君に村の口承を聞いて、『うちの子は可愛いからオメガだな、戦いを収めてくれる』って思ったのかもしれんぞ」
「ふん。そこまで親ばかではない」
普段なら呆れるところだが、エリセイの軽口に胸が温まった。
両親は息子がオメガだと知ったら、たとえ周囲に疎まれても「誇りなさい」と励ましてくれた気がする。
(せめてふたりの遺志を、未来につなごう)
エリセイの暖かさを知った今、恨みによって胸が凍ることは二度とない。
太陽は早くも地平線に沈み、長い夜が来た。
白い外套を裏返しにし、見咎められることなくアナトリエ領に入る。
雪道が整備されており、ヴィトを歩かせやすかった。
二村の民が馴鹿牧夫小屋に行き来していたおかげだ。彼らのように隣人とうまく共存する地もある。事件のせいで交流が途切れてほしくないと思う。
(同じイスの民だから)
事実、アナトリエ領の風景はソコロフ領のそれとほぼ変わらない。ソコロフ領のほうが地形の起伏が大きいくらいだ。
地は雪に覆われ、たまに林や廃屋にぶつかる。兎が遠くを横切る。ぽつぽつと三角屋根の集まる村がある。
村民たちは今日も生き抜けたことを労い合っているだろう。
「スフェン、体力は平気か? 休憩するか」
アナトリエ領に入って以降手綱を握るエリセイが、尋ねてきた。
「そんなにやわではない」
すっかり近衛騎士の顔に戻り、凛と答える。
エリセイに半ば抱き締められる体勢のためか、強がりでなく傷は痛まない。
エリセイが「そりゃ何より」と小さく笑う。
「休憩より、雪が降っていない今のうちにアナトリエ城へ急ごう。あと一刻ほどか?」
斜め後ろを窺うと、エリセイはアナトリエ城の方角をまっすぐ見据えていた。
思えば、彼の主人であるニキータを三日も放っておいてしまっている。
ニキータを案じる面にこそ惹かれたのに、かすかな切なさがこみ上げ、すぐ前に向き直った。
「ああ。途中で騎士団長に見つかって警護を三日さぼった説教されずに済めばな。――ところで」
エリセイはこちらの胸の痛みも知らず、ふざけ半分に答える。
かと思うと、唐突に声色が変わった。
「王城の周りだけ風雪の止む日がない所以が、わかったかもしれん」
王城の風雪?
エリセイは一度にたくさんの思考を並行できるらしい。
瞠目しつつ、「所以とは」と訊く。
「たぶん、精霊たちが王冠に相応しいアルファ以外寄せつけないようにしてる。彼らは大地を荒れさせる戦いが嫌いなんだ」
「確かに雪で閉ざせば大規模な戦いはできないな」
「それだけじゃない。大地に宿る精霊は精霊王だろ?」
うむ、と頷く。
国の礎となる大地に宿り加護を授けてくれるのは、精霊王だと言われている。
それがどう関係するのだろう。
「その精霊王の化身がオメガだ。つまり、大地を愛し、守ってくれる存在こそが『王の器』ってわけだ。アルファが貴族ばかりなのは、戴冠してヒールオメガとともに国に平和をもたらせるからじゃないか。と、村長夫人の話を聞いて考えた次第だ」
「ふむ……」
彼女に聞いた話では、運命の番は平和をもたらす存在らしかった。
「ほら、密会のとき『精霊の囁き』が起こっただろ。レクス殿下は王として大地を守ってくれる、と坊っちゃんだけでなく精霊たちにも見込まれたんだよきっと」
エリセイが訳知り顔で語る。
彼の言うとおり、ひとつひとつの事象がつながる。
ちょうど起こった精霊の囁き。
伝承を繙いてわかったオメガとアルファの使命。
レクスの、未来を担う資質。
ただ穴もある。
「ルドルフもアルファだが、どこが王の器なんだ」
「うーん、十代の頃は純粋に戦いを終わらせようとしてたとか? よく知らんが」
何とも適当だ。
感心しかけたものの、話半分に聞いておこう。
「とにかく、主人同士が番って王城に入ったとき完全に風雪が止めば、それも説得材料になる。『イスを豊かにする王と伴侶だ』ってな」
エリセイがなおも不敵に笑う。
それには彼らを再度相まみえさせなければ。
黒い空と灰色の雪原の向こうに、堅牢なアナトリエ城が見えてきた。
アナトリエ城はソコロフ城と同じく石造りで、東西に長い。
エリセイは抜け道に精通していた。
(城の守りが心配になるくらいだ。彼がすべて押さえているなら逆に安心なのか?)
他の騎士からすればまだ「敵」のスフェンを伴ったまま、二階の突き当たり、ニキータの私室に辿り着いた。
「坊っちゃん、今戻ったぞ」
エリセイが声を掛けるも、広い部屋は静まり返っている。
嫌な予感がした。
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