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悪虐に、悪辣に
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それから、十日。リオールは伯爵邸に来た時のようにローブを被って、フォスとクロードの後ろについていった。王都の広場には、王と王子、公爵家など見覚えのある顔が集まっていた。公爵夫人、継母もいたのでリオールはフードを引っ張った。姿を見られたくなかった。そして、その中心には兵に拘束されたアルバがいた。声が出そうになった。クロードに口が押さえられて、優しく微笑まれる。
「今は駄目だよ。息をして、ゆっくり吐いて」
こく、と頷いた。手を離されて、リオールは自分の唇に指をつけた。落ち着くように項に触れる。
「静かに。今より尋問を開始する。公爵夫人から申し立てを」
「ええ、確かに。そこにいらっしゃる男爵様は国家に対する反逆を企んでいた。ご覧ください。鉱物の採掘量がおかしいのです。後を辿ると敵国に武器の元になる鉱物を流しているのです」
アルバはその事実を突きつけられても、知りません、そんなことはしていないと主張するしかなかった。王子は眉を顰めてアルバを見下ろしていた。
「敵国に武器を流して戦争を煽る。それは国家転覆を狙う以外の何者でもない行為でございますわね」
「そんなことは断じてしておりません」
「じゃあ消えた鉱物はどこに行ったのでしょうか。そこが分からねば、何の弁明にもなりません」
継母はその目を細めて笑っていた。虫を踏み潰す、人を蹴落とす、そう言うことに愉しみを覚える人だった。リオールはその笑い声に足が竦む思いがした。かつて、リオールを嘲笑った時のような声。
国王が、弁解はあるか、とアルバに聞くも言葉はなかった。では、と結論を述べようとした。
「お待ちください、国王陛下。畏れながら、発言をしてもよろしいでしょうか。私ならば行方が分かります」
「誰だ」
フォスが名乗りをあげた。自信に溢れて背筋を伸ばして悪辣に微笑む、いつもの異母兄であった。後ろにクロードを携えて、恐れ多くも国王の前に歩いていった。フォスは継母を鼻でせせら笑った。
「待ちなさい。全く関係のない者の発言など公平さを欠けさせます」
「ああ、お義母様。全く関係ないなんて酷いじゃありませんか。私は公爵家の長兄ですよ」
「国王陛下、この御仁はアルファだと偽っていたオメガなのです。信憑性に欠けますわ」
継母はその言葉がフォスをひどく傷つけると知りながら公の場で言った。しかしフォスはせせら笑っただけだった。国王は継母の発言に眉をぴくりと動かした。そしてフォスに話をするように指で示した。フォスはその場で胸に手を当て深く礼をする。
「男爵は自分の領地のことを把握しておられません。ああ、貶しているわけではありません。隠してあることが多過ぎたのです。前男爵が"不慮の事故"で亡くなられてから、アルバ殿は秘密の鍵を渡されることがなく大変お困りだったでしょう」
「ほう。秘密の鍵とは」
「そもそもアルバ殿のお父上はあの領地を所望して与えられた。あそこの領地は山に囲まれて不毛の地だとされていたことも助けを借りて、賜ったのです。しかしそれは違った、文字通りの宝の山だったのです。それを申告していなかったお父上の咎を、国王に報恩しアルバ殿は返そうとしていた」
フォスは勿体ぶった話し方でその場を支配した。おそらく、フォスが一番得意なのはこう言ったことだろう。フォスの話はこうだ。
アルバの父が傭兵時代に何故か知り得た鉱山など情報を、申告することなく私服をこやすことに使った。アルバの父が知っている贅沢には限りがあっただろう。食べ物、屋敷、酒、それに、女。
「そう。本来ならば使い切るべくもない財産は、女に食い潰された。時に、公爵夫人、貴女はアルバ殿の父上とお知り合いであったそうですね」
「…………知らないわ」
「そんなはずがございません。もう痴呆が始まられたのですか、お義母様。貴女がうら若き淑女であった頃、屋敷の警備を任されていたのがアルバ殿のお父上では?」
「一兵など覚えているわけなどございませんわ」
継母は扇子で口元を隠した。フォスは笑っていた。おかしいですね、私的な付き合いがあったのでは、と詰め寄る。そしてフォスは継母の胸についた大きな胸飾りを引っ張った。何をするの、辞めなさいとヒステリックに継母は叫んだ。
「エメラルド。あの頃はまだ市場に出回らなかった貴重な宝石を、貴女は公爵家に嫁いでくる時に身に付けていましたね。私の記憶の中にありますよ」
「貴方の記憶違いでは」
「ええ、記憶違いかどうかは後で証明いたします。アルバ殿の父上は、鉱山をプレゼントした、女に。アルバ殿は、良くも悪くも管理し切らなかった。だから、お義母様の邪魔にはならなかった。貴女は欲が出てきて周囲の鉱山も手に入れようとした。そして闇に、アルバ殿を葬ってしまえば、それは全て貴女のもの」
ひゅっと誰かが息を呑んだ。追い詰める側だった公爵夫人が追い詰められている様子に、皆ざわめく。公爵夫人は表情ひとつ変えないが、いつもと様子が違うのはフォスもリオールも分かっていた。
「何の根拠もありませんわ、国王陛下。男爵が敵国に鉱物を流して、戦争を起こそうとしている。それが事実です」
「おやおや、偶然ですね。我が国でも起こりましたね、戦が。反逆者と呼ばれたアルバ殿を捉えるために。その武器の流れやお金の流れを調べると、貴女に行き着くのでは」
「憶測でものを話すのは辞めなさい」
「私にはもうひとつ、疑問があるのです。傭兵だった男との恋物語などかつてものを知らぬ少女だった貴女の間違えだと思っていたのですが……。アルバ殿の母上のドレスが父上の愛人によって焼かれたことがありましてね、ドレスから出てきたのですって、懐剣が」
フォスは歩いていってアルバの前に立った。衛兵がアルバの動きを制御しようとするが、フォスは手を差し出し、出せ、と命令する。アルバは懐剣をフォスの手の上に置いた。フォスはそれを国王陛下に献上する。
「よく、磨かれている。故に……、公爵夫人、これは貴女のものであるな。あしらわれたロベリアの花は、貴女のお父上が貴女に贈ったものだと私は記憶している」
「うそ、嘘ですわ。そんなものいくらでも……」
「さて、私の最後の質問をさせていただきますね。貴女の息子二人————公爵家の次男三男は、果たして本当に公爵の胤でできた子どもなのでしょうか」
公爵夫人は激昂してフォスに扇子を投げつけた。フォスは避けられもするのに避けなかった。金具が当たって額から血が流れている。それでもフォスは笑っていた。
ここまで生還していた公爵様、リオールの父は立ち上がり公爵夫人の肩に手を置いた。
「これ以上はやめないか。みっともない」
「貴方……、そうよ、言い掛かりだわ……」
「国王陛下、申し上げます。家のことで失礼いたしました。我が家の名誉にかけて再度きちんと調査をして報告させていただきます」
公爵夫人は明らかにホッとしていた。次の公爵の一言を聞くまでは。
「公爵夫人は容疑者として捕えておきます」
「え……、待って、待って貴方……」
「我が妻よ、かねてより行いを慎むように言っていた。それでも改めなかったのは貴女であり、流石にこんな醜聞は私は如何ともできない。勿論、貴女をきちんと戒めなかった私の咎でもある」
「嘘よ。あの子達は貴方の子供よ! アレのいうことは全部全部出鱈目だわ」
「子が、誰の胤であるかはこの際事実はどうでも良い。疑われることをしていること自体が、不適切なのだ」
公爵夫人の発狂したような声が響いていた。地面に手をついた公爵夫人の横にフォスが膝をつく。
「『貴様のような糞女、未来永劫呪ってやる。貴様の息子も、楽には死なせない』私は言いましたよね。楽しんでいただけましたか、おかあさま」
美しいと言われたその顔を綻ばせて、フォスは微笑んでいた。誰よりも悪辣に悪虐に、その顔は生き生きとしていた。
「今は駄目だよ。息をして、ゆっくり吐いて」
こく、と頷いた。手を離されて、リオールは自分の唇に指をつけた。落ち着くように項に触れる。
「静かに。今より尋問を開始する。公爵夫人から申し立てを」
「ええ、確かに。そこにいらっしゃる男爵様は国家に対する反逆を企んでいた。ご覧ください。鉱物の採掘量がおかしいのです。後を辿ると敵国に武器の元になる鉱物を流しているのです」
アルバはその事実を突きつけられても、知りません、そんなことはしていないと主張するしかなかった。王子は眉を顰めてアルバを見下ろしていた。
「敵国に武器を流して戦争を煽る。それは国家転覆を狙う以外の何者でもない行為でございますわね」
「そんなことは断じてしておりません」
「じゃあ消えた鉱物はどこに行ったのでしょうか。そこが分からねば、何の弁明にもなりません」
継母はその目を細めて笑っていた。虫を踏み潰す、人を蹴落とす、そう言うことに愉しみを覚える人だった。リオールはその笑い声に足が竦む思いがした。かつて、リオールを嘲笑った時のような声。
国王が、弁解はあるか、とアルバに聞くも言葉はなかった。では、と結論を述べようとした。
「お待ちください、国王陛下。畏れながら、発言をしてもよろしいでしょうか。私ならば行方が分かります」
「誰だ」
フォスが名乗りをあげた。自信に溢れて背筋を伸ばして悪辣に微笑む、いつもの異母兄であった。後ろにクロードを携えて、恐れ多くも国王の前に歩いていった。フォスは継母を鼻でせせら笑った。
「待ちなさい。全く関係のない者の発言など公平さを欠けさせます」
「ああ、お義母様。全く関係ないなんて酷いじゃありませんか。私は公爵家の長兄ですよ」
「国王陛下、この御仁はアルファだと偽っていたオメガなのです。信憑性に欠けますわ」
継母はその言葉がフォスをひどく傷つけると知りながら公の場で言った。しかしフォスはせせら笑っただけだった。国王は継母の発言に眉をぴくりと動かした。そしてフォスに話をするように指で示した。フォスはその場で胸に手を当て深く礼をする。
「男爵は自分の領地のことを把握しておられません。ああ、貶しているわけではありません。隠してあることが多過ぎたのです。前男爵が"不慮の事故"で亡くなられてから、アルバ殿は秘密の鍵を渡されることがなく大変お困りだったでしょう」
「ほう。秘密の鍵とは」
「そもそもアルバ殿のお父上はあの領地を所望して与えられた。あそこの領地は山に囲まれて不毛の地だとされていたことも助けを借りて、賜ったのです。しかしそれは違った、文字通りの宝の山だったのです。それを申告していなかったお父上の咎を、国王に報恩しアルバ殿は返そうとしていた」
フォスは勿体ぶった話し方でその場を支配した。おそらく、フォスが一番得意なのはこう言ったことだろう。フォスの話はこうだ。
アルバの父が傭兵時代に何故か知り得た鉱山など情報を、申告することなく私服をこやすことに使った。アルバの父が知っている贅沢には限りがあっただろう。食べ物、屋敷、酒、それに、女。
「そう。本来ならば使い切るべくもない財産は、女に食い潰された。時に、公爵夫人、貴女はアルバ殿の父上とお知り合いであったそうですね」
「…………知らないわ」
「そんなはずがございません。もう痴呆が始まられたのですか、お義母様。貴女がうら若き淑女であった頃、屋敷の警備を任されていたのがアルバ殿のお父上では?」
「一兵など覚えているわけなどございませんわ」
継母は扇子で口元を隠した。フォスは笑っていた。おかしいですね、私的な付き合いがあったのでは、と詰め寄る。そしてフォスは継母の胸についた大きな胸飾りを引っ張った。何をするの、辞めなさいとヒステリックに継母は叫んだ。
「エメラルド。あの頃はまだ市場に出回らなかった貴重な宝石を、貴女は公爵家に嫁いでくる時に身に付けていましたね。私の記憶の中にありますよ」
「貴方の記憶違いでは」
「ええ、記憶違いかどうかは後で証明いたします。アルバ殿の父上は、鉱山をプレゼントした、女に。アルバ殿は、良くも悪くも管理し切らなかった。だから、お義母様の邪魔にはならなかった。貴女は欲が出てきて周囲の鉱山も手に入れようとした。そして闇に、アルバ殿を葬ってしまえば、それは全て貴女のもの」
ひゅっと誰かが息を呑んだ。追い詰める側だった公爵夫人が追い詰められている様子に、皆ざわめく。公爵夫人は表情ひとつ変えないが、いつもと様子が違うのはフォスもリオールも分かっていた。
「何の根拠もありませんわ、国王陛下。男爵が敵国に鉱物を流して、戦争を起こそうとしている。それが事実です」
「おやおや、偶然ですね。我が国でも起こりましたね、戦が。反逆者と呼ばれたアルバ殿を捉えるために。その武器の流れやお金の流れを調べると、貴女に行き着くのでは」
「憶測でものを話すのは辞めなさい」
「私にはもうひとつ、疑問があるのです。傭兵だった男との恋物語などかつてものを知らぬ少女だった貴女の間違えだと思っていたのですが……。アルバ殿の母上のドレスが父上の愛人によって焼かれたことがありましてね、ドレスから出てきたのですって、懐剣が」
フォスは歩いていってアルバの前に立った。衛兵がアルバの動きを制御しようとするが、フォスは手を差し出し、出せ、と命令する。アルバは懐剣をフォスの手の上に置いた。フォスはそれを国王陛下に献上する。
「よく、磨かれている。故に……、公爵夫人、これは貴女のものであるな。あしらわれたロベリアの花は、貴女のお父上が貴女に贈ったものだと私は記憶している」
「うそ、嘘ですわ。そんなものいくらでも……」
「さて、私の最後の質問をさせていただきますね。貴女の息子二人————公爵家の次男三男は、果たして本当に公爵の胤でできた子どもなのでしょうか」
公爵夫人は激昂してフォスに扇子を投げつけた。フォスは避けられもするのに避けなかった。金具が当たって額から血が流れている。それでもフォスは笑っていた。
ここまで生還していた公爵様、リオールの父は立ち上がり公爵夫人の肩に手を置いた。
「これ以上はやめないか。みっともない」
「貴方……、そうよ、言い掛かりだわ……」
「国王陛下、申し上げます。家のことで失礼いたしました。我が家の名誉にかけて再度きちんと調査をして報告させていただきます」
公爵夫人は明らかにホッとしていた。次の公爵の一言を聞くまでは。
「公爵夫人は容疑者として捕えておきます」
「え……、待って、待って貴方……」
「我が妻よ、かねてより行いを慎むように言っていた。それでも改めなかったのは貴女であり、流石にこんな醜聞は私は如何ともできない。勿論、貴女をきちんと戒めなかった私の咎でもある」
「嘘よ。あの子達は貴方の子供よ! アレのいうことは全部全部出鱈目だわ」
「子が、誰の胤であるかはこの際事実はどうでも良い。疑われることをしていること自体が、不適切なのだ」
公爵夫人の発狂したような声が響いていた。地面に手をついた公爵夫人の横にフォスが膝をつく。
「『貴様のような糞女、未来永劫呪ってやる。貴様の息子も、楽には死なせない』私は言いましたよね。楽しんでいただけましたか、おかあさま」
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