258 / 285
十三章 女神の塔
258. 町長のお買い物
しおりを挟む
「無理と言えば、人手は何処も不足してるのよね……」
マグダリーナは、思案した。
リィンの町は役所やダンジョン関係で働くマンドラゴンは大勢いる。そう、マンドラゴンは。
だが集客を望むなら、魔獣以外の人の住民が必要だった。
「国内はそうね。数年前の流行り病のせいで国民の三割近く亡くなったもの……」
「そんなに……だったら、国外から人を募集するしかないかしら……?」
マグダリーナの言葉に、ドーラは意外な答えを返した。
「そうね。一番手っ取り早いのは、奴隷の購入ね。ドルーン王国、デナード商業国、メイティア王国は奴隷の売買をしているわ」
まさかそんな返答がやってくるとは思わず、一瞬唖然としたが、一番気になることを確認する。
「奴隷って、犯罪者だったりするの……?」
領内の治安が悪くなるようなことは、極力避けたい。全力で避けたい。
「様々よ。犯罪者もいれば、親や配偶者の借金のかたに売られたり、拐われて来た子とかね」
「それ……うちの国で、違法行為になったりしないの?」
当然、マグダリーナは不安になった。
「隷属の契約を結んだまま入国すると、違法ね」
「つまり、誰かハイエルフに一緒に行ってもらわないとなのね」
「んはは、俺が一緒に行こう」
エデンはそう言って、指を鳴らすと、マグダリーナの髪の色がカレンと同じミルクティー色になった。
「あら、姉妹みたいね」
「可愛い!いつもの綺麗な色も素敵だけど、妹が出来たみたいで可愛い!!」
ドーラとカレンが誉めてくれる。奴隷購入で複雑だった気分が、ちょっと上がった。
「こういうのは、当然大人数で行くと目立つ。俺とマグダリーナ、それからパイパーで行く。うっかり教国関係者を掴まないようにな」
そう言って、エデンは、メイドとして控えていたパイパーの目と髪の色を変えて、そばかすを加える。
最後にマグダリーナとパイパーに茶色のフード付きマントを着せると、お忍びの令嬢と付き添いの雰囲気が強まった。
「いかにも、って感じだけど大丈夫?」
ライアンが用心深く確認する。
「その方がいい。俺は定期的に、ハイエルフが混ざっていないか、奴隷商も見に行くんだ。冷やかしだけじゃ商人と顔つなぎができないからな。実際購入希望者の紹介もしたりする」
「つまり今回も、そういう体で行くと」
「そう云うコトだ。さて、どこの国にするか」
「発言をよろしいでしょうか、エデン様」
畏まった姿勢でパイパーが声を上げた。
「ドウゾ」
「お嬢様をお連れするなら、デナードは絶対避けた方がよろしいかと。あそこの闇ギルドは、蛇のようにしつこいのです。納品されなかったお嬢様が、国内に居ると分かると、何をしてくるかわかりません」
「なるほどな。だったらメイティアにするか。よし、サクサク行こう」
エデンがそう言うと、マグダリーナとパイパーは、一瞬で知らない建物の間にいた。
「行くぞ。離れるなよ」
エデンの言葉に頷いて、マグダリーナとパイパーは後をついて行った。
「よう、儲かってるか?」
「これはエルフの旦那。お久しぶりです」
体格と愛想の良い奴隷商にエデンは話しかける。
「最近はエルロンドが、ああなっちまったから、エルフは中々流れてきませんでね」
「それならそれで、いいさ。今回結構人数を揃えたいんだがどんなもんだ? 手に職あるやつを優先したい」
商人はチラリとマグダリーナを見て、考える。
「実は旦那に相談したい案件がありましてな。珍しくドワーフがおるんですわ」
「ほぉ、あいつらデメルから滅多に出ないだろ? 何したんだ?」
「腕の良い職人だったんですけど、うっかり師匠の腕を超えた挙句に師匠のワイフに惚れられちまって。この有様で」
商人は、店のずっと奥へ……ドワーフの男達の入った檻の前に、マグダリーナ達を案内する。
「んっはは! この状態でそりゃないだろう」
檻の中には、五十人近くの「腕のない」ドワーフ男性たちがいた。
その隣の檻も、その前の檻も、暗くてよく見えない更に奥の檻も、老若男女含めた大勢の「腕のない」ドワーフ達が入れられているようだった。
「どうする?」
マグダリーナはエデンに聞かれ、つとめて平静を装って、一番近くの男性に声をかけた。
「ここから出たら、何をしたいですか?」
男はハッとして、床に頭を擦りつけた。
「俺の代わりに、別の檻にいる妻と子をお買いになって下さい!!」
マグダリーナは、一瞬迷った。
ドーラ伯母様の配偶者であるブレアは、ドワーフの血を引いていた。彼らを見捨てたくないと思う。しかし、腕の治療はエステラに頼るしかないのだ。こんな大人数、負担をかけてしまうに違いない。
エステラは快く引き受けてくれるだろうが、それで無理をさせて、エステラに何かあるのは絶対嫌だった。
マグダリーナはエデンを見る。エステラの負担にならないか、目で訴えた。エデンは頷く。
「どういう、コトかな?」
「いやぁ、旦那なら、こいつらに慈悲をかけてくれると思いましてね」
「頼り甲斐があると思われて何よりだ。全員まとめて金十」
「こいつは手厳しいや。いやねぇ、ありふれた政権争いの内乱ですよ。こいつら負けた第二王子を支持してたんで、見せしめにこの有様です。せめて、金十五でなんとか!」
「あの国で政権争いねぇ。オーケイ、情報料込みで金十二。ドワーフは、腕がなきゃ使い物にならんだろ。それにこの人数……『全員』いるんだろう?」
商人は肩を落とした。
「おっしゃる通りですわ。『腕の処理』をした数人以外、全員です。金十二承りました」
商人は収納鞄から書類と小振りのテーブルを出して確認を始める。
「ということは、デメルは今後、その数人だけのドワーフで商売をしてくってことか」
「これからドワーフが作るもんは、希少性が増して、うんと値上がりしますぜ。旦那が来なかったら、こいつらあと数日で処分されるとこだったんです。ほら、うちのオーナーも旦那と同じで慈悲深ぇでしょう? それにあの人、ドワーフの作るもんが好きでしたからねぇ。そんであちらさんと『この状態』で、期限までに奴隷として売れれば、命まではとられないで済むよう交渉しちまってさ。輸送費はかかるし、場所も取る。貴重な衣服も取り上げねぇし、飯まで与える……とんだ負債案件だったんでさ。なのにオーナーは旦那に頼ンのは嫌だって、まともに食事もせずに、いもしない買い手を探して、今も走り回っているんで」
「わーかった。金三十だ」
商人の顔が、ぱぁと輝いた。
「流石旦那、頼りになりますなぁ!!」
マグダリーナは震えを悟られないよう、マントの中でドレスを握り締めた。
おそらくざっと、五百人近く……その命が三百万エル……一人当たり一万エルもしないのだ。泣きたくなるほど、安すぎる。
商人はチラリとマグダリーナを見た。
「契約は旦那とお嬢さん、どちらで?」
マグダリーナは、顔を上げた。
「私がします。支払いは銀行カードでできますか?」
「かしこまりました。ではこちらの書類にサインと魔力を」
本名を書いていいのか、マグダリーナは一瞬躊躇った。
「リーナ、魔力を流すのも忘れるなよ。上乗せ分は、後で渡す」
普段マグダリーナと呼ぶエデンが、リーナと言った……マグダリーナは呼ばれた通りの名前でサインして、代金を支払った。
「じゃあ、世話になったな。早くオーナーに連絡入れてやるんだな」
「ありがとうございます、旦那も息災で!」
売ったドワーフの奴隷、約五百人余り。黒髪のエルフの旦那とその連れと共に、檻も開けてないのに、契約書類を片付ける間に消えていた。
だが商人は驚かない。幼い頃、あの旦那に買い取って貰ったという、元奴隷のエルフのオーナーからは、何があっても驚くなと言われていたからだ。
マグダリーナは、思案した。
リィンの町は役所やダンジョン関係で働くマンドラゴンは大勢いる。そう、マンドラゴンは。
だが集客を望むなら、魔獣以外の人の住民が必要だった。
「国内はそうね。数年前の流行り病のせいで国民の三割近く亡くなったもの……」
「そんなに……だったら、国外から人を募集するしかないかしら……?」
マグダリーナの言葉に、ドーラは意外な答えを返した。
「そうね。一番手っ取り早いのは、奴隷の購入ね。ドルーン王国、デナード商業国、メイティア王国は奴隷の売買をしているわ」
まさかそんな返答がやってくるとは思わず、一瞬唖然としたが、一番気になることを確認する。
「奴隷って、犯罪者だったりするの……?」
領内の治安が悪くなるようなことは、極力避けたい。全力で避けたい。
「様々よ。犯罪者もいれば、親や配偶者の借金のかたに売られたり、拐われて来た子とかね」
「それ……うちの国で、違法行為になったりしないの?」
当然、マグダリーナは不安になった。
「隷属の契約を結んだまま入国すると、違法ね」
「つまり、誰かハイエルフに一緒に行ってもらわないとなのね」
「んはは、俺が一緒に行こう」
エデンはそう言って、指を鳴らすと、マグダリーナの髪の色がカレンと同じミルクティー色になった。
「あら、姉妹みたいね」
「可愛い!いつもの綺麗な色も素敵だけど、妹が出来たみたいで可愛い!!」
ドーラとカレンが誉めてくれる。奴隷購入で複雑だった気分が、ちょっと上がった。
「こういうのは、当然大人数で行くと目立つ。俺とマグダリーナ、それからパイパーで行く。うっかり教国関係者を掴まないようにな」
そう言って、エデンは、メイドとして控えていたパイパーの目と髪の色を変えて、そばかすを加える。
最後にマグダリーナとパイパーに茶色のフード付きマントを着せると、お忍びの令嬢と付き添いの雰囲気が強まった。
「いかにも、って感じだけど大丈夫?」
ライアンが用心深く確認する。
「その方がいい。俺は定期的に、ハイエルフが混ざっていないか、奴隷商も見に行くんだ。冷やかしだけじゃ商人と顔つなぎができないからな。実際購入希望者の紹介もしたりする」
「つまり今回も、そういう体で行くと」
「そう云うコトだ。さて、どこの国にするか」
「発言をよろしいでしょうか、エデン様」
畏まった姿勢でパイパーが声を上げた。
「ドウゾ」
「お嬢様をお連れするなら、デナードは絶対避けた方がよろしいかと。あそこの闇ギルドは、蛇のようにしつこいのです。納品されなかったお嬢様が、国内に居ると分かると、何をしてくるかわかりません」
「なるほどな。だったらメイティアにするか。よし、サクサク行こう」
エデンがそう言うと、マグダリーナとパイパーは、一瞬で知らない建物の間にいた。
「行くぞ。離れるなよ」
エデンの言葉に頷いて、マグダリーナとパイパーは後をついて行った。
「よう、儲かってるか?」
「これはエルフの旦那。お久しぶりです」
体格と愛想の良い奴隷商にエデンは話しかける。
「最近はエルロンドが、ああなっちまったから、エルフは中々流れてきませんでね」
「それならそれで、いいさ。今回結構人数を揃えたいんだがどんなもんだ? 手に職あるやつを優先したい」
商人はチラリとマグダリーナを見て、考える。
「実は旦那に相談したい案件がありましてな。珍しくドワーフがおるんですわ」
「ほぉ、あいつらデメルから滅多に出ないだろ? 何したんだ?」
「腕の良い職人だったんですけど、うっかり師匠の腕を超えた挙句に師匠のワイフに惚れられちまって。この有様で」
商人は、店のずっと奥へ……ドワーフの男達の入った檻の前に、マグダリーナ達を案内する。
「んっはは! この状態でそりゃないだろう」
檻の中には、五十人近くの「腕のない」ドワーフ男性たちがいた。
その隣の檻も、その前の檻も、暗くてよく見えない更に奥の檻も、老若男女含めた大勢の「腕のない」ドワーフ達が入れられているようだった。
「どうする?」
マグダリーナはエデンに聞かれ、つとめて平静を装って、一番近くの男性に声をかけた。
「ここから出たら、何をしたいですか?」
男はハッとして、床に頭を擦りつけた。
「俺の代わりに、別の檻にいる妻と子をお買いになって下さい!!」
マグダリーナは、一瞬迷った。
ドーラ伯母様の配偶者であるブレアは、ドワーフの血を引いていた。彼らを見捨てたくないと思う。しかし、腕の治療はエステラに頼るしかないのだ。こんな大人数、負担をかけてしまうに違いない。
エステラは快く引き受けてくれるだろうが、それで無理をさせて、エステラに何かあるのは絶対嫌だった。
マグダリーナはエデンを見る。エステラの負担にならないか、目で訴えた。エデンは頷く。
「どういう、コトかな?」
「いやぁ、旦那なら、こいつらに慈悲をかけてくれると思いましてね」
「頼り甲斐があると思われて何よりだ。全員まとめて金十」
「こいつは手厳しいや。いやねぇ、ありふれた政権争いの内乱ですよ。こいつら負けた第二王子を支持してたんで、見せしめにこの有様です。せめて、金十五でなんとか!」
「あの国で政権争いねぇ。オーケイ、情報料込みで金十二。ドワーフは、腕がなきゃ使い物にならんだろ。それにこの人数……『全員』いるんだろう?」
商人は肩を落とした。
「おっしゃる通りですわ。『腕の処理』をした数人以外、全員です。金十二承りました」
商人は収納鞄から書類と小振りのテーブルを出して確認を始める。
「ということは、デメルは今後、その数人だけのドワーフで商売をしてくってことか」
「これからドワーフが作るもんは、希少性が増して、うんと値上がりしますぜ。旦那が来なかったら、こいつらあと数日で処分されるとこだったんです。ほら、うちのオーナーも旦那と同じで慈悲深ぇでしょう? それにあの人、ドワーフの作るもんが好きでしたからねぇ。そんであちらさんと『この状態』で、期限までに奴隷として売れれば、命まではとられないで済むよう交渉しちまってさ。輸送費はかかるし、場所も取る。貴重な衣服も取り上げねぇし、飯まで与える……とんだ負債案件だったんでさ。なのにオーナーは旦那に頼ンのは嫌だって、まともに食事もせずに、いもしない買い手を探して、今も走り回っているんで」
「わーかった。金三十だ」
商人の顔が、ぱぁと輝いた。
「流石旦那、頼りになりますなぁ!!」
マグダリーナは震えを悟られないよう、マントの中でドレスを握り締めた。
おそらくざっと、五百人近く……その命が三百万エル……一人当たり一万エルもしないのだ。泣きたくなるほど、安すぎる。
商人はチラリとマグダリーナを見た。
「契約は旦那とお嬢さん、どちらで?」
マグダリーナは、顔を上げた。
「私がします。支払いは銀行カードでできますか?」
「かしこまりました。ではこちらの書類にサインと魔力を」
本名を書いていいのか、マグダリーナは一瞬躊躇った。
「リーナ、魔力を流すのも忘れるなよ。上乗せ分は、後で渡す」
普段マグダリーナと呼ぶエデンが、リーナと言った……マグダリーナは呼ばれた通りの名前でサインして、代金を支払った。
「じゃあ、世話になったな。早くオーナーに連絡入れてやるんだな」
「ありがとうございます、旦那も息災で!」
売ったドワーフの奴隷、約五百人余り。黒髪のエルフの旦那とその連れと共に、檻も開けてないのに、契約書類を片付ける間に消えていた。
だが商人は驚かない。幼い頃、あの旦那に買い取って貰ったという、元奴隷のエルフのオーナーからは、何があっても驚くなと言われていたからだ。
101
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる