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蠱惑の魔剣
輪廻の炎、偽善者の剣
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アレンが礼拝堂の扉を押し開けると、視界いっぱいに巨大なドーム空間が広がった。
「礼拝堂の扉を、俺が開けることになるとはな。……ところで、ここはどこだ?」
契約者に問いかけるが、返事はない。静寂だけが支配し、熱気が全身を包み込む。
金属の硬い音が床に響いた。古びた骨董品のような剣が跳ねて落ちていた。
「なんだ?」
反射的に拾い上げると、ずしりとした重みが腕に食い込み、手のひらに戦慄と高揚が同時に広がった。
「……俺の剣より長い。まともに振れるのか、こんな重さ」
『それを使え。普通の剣では折れるだけだ』
「わかった。いつ戦う?」
『焦るな。時が来れば知らせる。それまでは――遊んでいろ』
挑発めいた声とともに、不気味な緊張がアレンを包む。やがて、ドーム中央の炎の池から魔物が湧き上がった。
「ふざけるな!」
背後を見ると、礼拝堂の扉は小さく、はるか遠くに見えるだけだった。慌てて他の出口を探す――そうだ、ドームの出口だ。アレンは走ってそちらへ向かい、大扉に手をかけるが、びくともしない。
そこへ現れたのは――炎をまとった巨大な熊。
黒鉄の爪が大地を裂き、赤く光る双眸がアレンを射抜く。咆哮が空気を震わせ、その巨体は人の数倍に及んだ。焦げた匂いが鼻を刺し、灼熱が肌を焼く。
「第七階層に現れる魔物……。最後の守護者〈スケルトンガーディアン〉を除けば、最強の存在――マグマベア」
「まさか、ソロでこいつと戦うことになるとはな」
思わず笑みがこぼれる。経験から得た小細工は通じず、愛用の二本の剣は容易く折れた。火花と金属音が響き渡る。アレンはノルドのポーションを飲み干し、覚悟を決める。
「いいだろう。この剣を使いこなしてやる。……他にやることもない」
骨董の剣を握った瞬間、風を帯びた斬撃が走り、マグマベアの硬い爪を裂いた。衝突のたびに火花が散り、剣は無傷のまま。激闘の末、炎の熊は崩れ落ちた。
戦っている間だけ、くだらない悩みから解放される――それを無意識に楽しんでいる自分に気づきながら。
激闘の果てに魔物を討ち、ようやく礼拝堂に戻り休息を取ることができた。
アレンは体を休めつつ、剣を磨いた。剣士としての習い性が、自然に手を動かしていた。
勝利の安堵も束の間、礼拝堂の扉が開き、炎魔蛇が侵入してきた。撃退して外へ出ると、扉は閉ざされ、再び開かない。
炎の池から姿を現したのは――焼け焦げた肉と白骨をさらした熊だった。
「さっき倒したはずだ……いや、違う」
赤い瞳は虚ろに光り、攻撃はほとんど通じない。弱点を失った死者の熊と、再び剣を交える。
そして事態は繰り返す。
現れるたびに姿を変え、最後に立ち上がったのは――骨だけとなった〈スケルトンマグマベア〉。第七階層最強の試練。熾烈な死闘の末、ついに討ち取った。
礼拝堂に戻ったアレンは、力尽きてそのまま眠り込む。
『仕上がったわね。時間になるまで眠っていなさい』
優しくも不気味な声。妖精ビュアンが遠くから微笑んでいた。彼の手には、まだ温もりを残す骨董の剣が握られていた。
※
『時が来た。向かえ』
声に導かれ目を覚ますと、生まれ変わったような力が全身を満たしている。
「そうか。ボス級を三体も単独で撃破して……レベルが上がったのか。もう成長はないと思っていたが」
目の前に落ちてきたのは、礼拝堂の扉と同じ意匠を施された鍵。光の精霊の子が周りを舞い、行き先を示す。
「ちょっと待ってくれ」
アレンは鞄から筆記具を取り出し、短い手紙をしたためた。そして鞄ごとそこに置き去りにする。
「待たせたな。案内してくれるか」
精霊は彼の周りを回り、ゆっくりと進み出す。アレンは大扉を鍵で開け、ドームを後にした。
※
「お前はアレンだったな。何の用だ? 飯か、金か、女か……それとも地位か」
ラゼルは冷ややかに問いかける。
「いや、そんなものはいらない」
「欲望に素直であることは悪じゃない。だが……ああ、そうだったな。気味の悪い偽善者だったか」
人を見下すような声音に、スキルの効果が宿る。普通なら心地よく響く声も、アレンにはむしろ吐き気を誘った。
「胸が悪くなるな。お前の命をもらう」
「人殺しか。最低だな……まあ待て、話をしようじゃないか?」
ラゼルは時間を稼ぎたかった。この不愉快な霧が晴れるまで。誰かが助けに来るまで。だがアレンの目は冷たい。
「話す必要はない。お前の悪行はすべて聞いている――お前の兄、レクシオンからな」
レクシオン――東方旅団のリーダーで、このシシルナ島でダンジョン制覇を成し遂げた貴族。無口で他者と交わることは少なかったが、ノルドと顔見知りだったため、アレンとも言葉を交わすようになった。
その名は、ラゼルが最も聞きたくないものだった。心の底から軽蔑と冷笑を向けるあの男。幾度も討とうとしたがことごとく失敗し、公国から逃れた因縁の男の名だ。
ラゼルは考えを変えた。
「生かして利用しようと思ったが……やはりお前は斬る。公国の暗殺者に仕立ててやる」
二人は剣を抜き、戦いの幕が上がった。
「礼拝堂の扉を、俺が開けることになるとはな。……ところで、ここはどこだ?」
契約者に問いかけるが、返事はない。静寂だけが支配し、熱気が全身を包み込む。
金属の硬い音が床に響いた。古びた骨董品のような剣が跳ねて落ちていた。
「なんだ?」
反射的に拾い上げると、ずしりとした重みが腕に食い込み、手のひらに戦慄と高揚が同時に広がった。
「……俺の剣より長い。まともに振れるのか、こんな重さ」
『それを使え。普通の剣では折れるだけだ』
「わかった。いつ戦う?」
『焦るな。時が来れば知らせる。それまでは――遊んでいろ』
挑発めいた声とともに、不気味な緊張がアレンを包む。やがて、ドーム中央の炎の池から魔物が湧き上がった。
「ふざけるな!」
背後を見ると、礼拝堂の扉は小さく、はるか遠くに見えるだけだった。慌てて他の出口を探す――そうだ、ドームの出口だ。アレンは走ってそちらへ向かい、大扉に手をかけるが、びくともしない。
そこへ現れたのは――炎をまとった巨大な熊。
黒鉄の爪が大地を裂き、赤く光る双眸がアレンを射抜く。咆哮が空気を震わせ、その巨体は人の数倍に及んだ。焦げた匂いが鼻を刺し、灼熱が肌を焼く。
「第七階層に現れる魔物……。最後の守護者〈スケルトンガーディアン〉を除けば、最強の存在――マグマベア」
「まさか、ソロでこいつと戦うことになるとはな」
思わず笑みがこぼれる。経験から得た小細工は通じず、愛用の二本の剣は容易く折れた。火花と金属音が響き渡る。アレンはノルドのポーションを飲み干し、覚悟を決める。
「いいだろう。この剣を使いこなしてやる。……他にやることもない」
骨董の剣を握った瞬間、風を帯びた斬撃が走り、マグマベアの硬い爪を裂いた。衝突のたびに火花が散り、剣は無傷のまま。激闘の末、炎の熊は崩れ落ちた。
戦っている間だけ、くだらない悩みから解放される――それを無意識に楽しんでいる自分に気づきながら。
激闘の果てに魔物を討ち、ようやく礼拝堂に戻り休息を取ることができた。
アレンは体を休めつつ、剣を磨いた。剣士としての習い性が、自然に手を動かしていた。
勝利の安堵も束の間、礼拝堂の扉が開き、炎魔蛇が侵入してきた。撃退して外へ出ると、扉は閉ざされ、再び開かない。
炎の池から姿を現したのは――焼け焦げた肉と白骨をさらした熊だった。
「さっき倒したはずだ……いや、違う」
赤い瞳は虚ろに光り、攻撃はほとんど通じない。弱点を失った死者の熊と、再び剣を交える。
そして事態は繰り返す。
現れるたびに姿を変え、最後に立ち上がったのは――骨だけとなった〈スケルトンマグマベア〉。第七階層最強の試練。熾烈な死闘の末、ついに討ち取った。
礼拝堂に戻ったアレンは、力尽きてそのまま眠り込む。
『仕上がったわね。時間になるまで眠っていなさい』
優しくも不気味な声。妖精ビュアンが遠くから微笑んでいた。彼の手には、まだ温もりを残す骨董の剣が握られていた。
※
『時が来た。向かえ』
声に導かれ目を覚ますと、生まれ変わったような力が全身を満たしている。
「そうか。ボス級を三体も単独で撃破して……レベルが上がったのか。もう成長はないと思っていたが」
目の前に落ちてきたのは、礼拝堂の扉と同じ意匠を施された鍵。光の精霊の子が周りを舞い、行き先を示す。
「ちょっと待ってくれ」
アレンは鞄から筆記具を取り出し、短い手紙をしたためた。そして鞄ごとそこに置き去りにする。
「待たせたな。案内してくれるか」
精霊は彼の周りを回り、ゆっくりと進み出す。アレンは大扉を鍵で開け、ドームを後にした。
※
「お前はアレンだったな。何の用だ? 飯か、金か、女か……それとも地位か」
ラゼルは冷ややかに問いかける。
「いや、そんなものはいらない」
「欲望に素直であることは悪じゃない。だが……ああ、そうだったな。気味の悪い偽善者だったか」
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その名は、ラゼルが最も聞きたくないものだった。心の底から軽蔑と冷笑を向けるあの男。幾度も討とうとしたがことごとく失敗し、公国から逃れた因縁の男の名だ。
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