28 / 238
グリフォン
しおりを挟む
ノルドたちは崖を登れそうな場所を探していたが、どこにも見当たらなかった。切り立った崖の先から冷たい風が吹きつけてくる。
「仕方ないな」
ノルドは呟いたが、その顔には未練が滲んでいた。
「ネフェル、どうして門番に話をして通してもらわないの?」
肩越しに振り返るノルドに、ネフェルは淡く微笑んで首を振った。
「開けてもらえないからよ。間違いなく面会を拒否されるわ」
「え?」ノルドの声が少し上擦る。
「もしも、ノルドのお母さんが病気で、その病気が移るかもしれないって思ったらどうする? 『会いたくない』って言われたら……?」
ノルドは一瞬言葉を失い、次の瞬間には叫ぶように答えた。
「嫌だ! 絶対に会いに行く!」
その声には涙をこらえようとする必死さがにじんでいた。母の病気の記憶が頭をよぎり、胸が締めつけられる。
彼にとってそれは他人事ではなかった。
「そう、私も同じ気持ち。けれど、あの子はきっと勘違いしてるの。でもね、手紙を書いても信じてもらえないのよ。たとえそうだとしても、私は平気なのに」
ネフェルは崖の上を見上げながら呟く。その瞳には不思議な確信が宿っていた。
ノルドは息を整え、意を決したように立ち上がった。
「わかった。協力するよ! 僕が囮になるから、その間にグリフォンを捕まえて!」
彼は地面に武器を置き、視線を平地の方へ向けた。
けれど、動き出そうとした瞬間、ヴァルが彼の服を軽く引っ張った。その瞳は静かに「俺に任せろ」と語りかけている。
「ヴァル……?」
「ワオーン!」
ヴァルは一声吠えると、すっと平地へ飛び出した。大地に伏せて丸まり、その場に寝転ぶ。
遠目にはまるで怪我でもして動けないように見えるだろう。
「ヴァル……ありがとう」
ヴァルはノルドよりも、自分の方が回避能力が高いと判断したのだろう。ノルドの一言には感謝と信頼が込められていた。
「頼もしい相棒ね」
ネフェルが微笑み、ヴァルの方へ視線を送る。その表情には、彼女が状況を冷静に見守る余裕が伺えた。
「ヴァルを守って! 絶対に!」
ノルドの声には強い決意が込められていた。
「もちろん。傷つけたりしないから、安心して」
ネフェルは右手をあげて頷いた。その姿には不思議な威厳が漂い、風すら彼女を避けているように感じられる。
※
警戒していたグリフォンだったが、好奇心と目の前の餌には抗えず、再び大空に舞い上がった。
鋭い羽音が森全体に響き渡り、その翼が風を切る音がこだまする。狙いを定めたグリフォンは、猛禽特有の鋭い眼光を放ちながら急降下。
その瞬間、ネフェルは素早く動き出し、静かに拘束魔法を唱え始めた。
一方で、ヴァルは地面を蹴って立ち上がると、ノルドの待つ森へ全速力で駆け出す。
餌を逃がすまいとするグリフォンは、大地を震わせるような力強い着地音を響かせつつ、鋭い爪を振り上げて追いすがる。
小狼もそれを振り切ろうと、さらに速度を上げた。
ヴァルが高く跳躍し、森の中へと姿を消したその刹那、木々の隙間からノルドが網を放つ。
しかし、グリフォンは鋭い前爪でそれを引き裂き、ノルド自慢の仕掛けは無惨にも破られてしまう。
「まずい……」ノルドの顔に焦りが浮かんだ。
(どうする?背を向ければ追いつかれる、けれど武器が効くかどうかも――)
しかし、その間にネフェルは魔力をじわじわと高めながら、静かに歩み寄っていた。
やがてその力がグリフォンに届くと、魔獣は一瞬身を震わせた後、次第に動きが鈍り、ついには全身が硬直して完全に動きを止めた。
「お転婆な子ね……でも、もう逃げられないわよ」
ネフェルの声が響くと同時に、解き放たれた魔力が広がり、グリフォンを包み込む。
その力は圧倒的で、魔獣の額には深い紫色の光が揺らめきながら紋章が浮かび上がった。
それは彼女の支配を示す印だった。
グリフォンは翼をわずかに震わせ、不満げに低い唸り声を上げたが、魔力に逆らえず渋々脚を折り、その場に座り込んだ。
彼女の魔力も又、彼らにとっての好物でもある。
「ノルドも行こう、早く乗って!」
「えぇ……」ノルドは思わず情けない声を漏らした。
「急いで!」ネフェルはヴァルを抱き上げ、グリフォンの背に乗せると自らも軽やかに飛び乗り、ノルドに手を差し伸べた。
ヴァルを人質に取られたような形になり、ノルドは観念して差し出された手を握られ、少女とは思えない力でぐいっと引き上げられると、彼女の前に座らされた。
背後から漂う柔らかな香りに、ノルドは思わず顔を下げてしまう。
「じゃあ、お願いね、グリフ!」
いつの間にか名前をつけられたグリフォンは、彼女の声に応えるように大きな翼を広げ、慎重に羽ばたき始めた。
その動きには、背に乗る者たちを気遣うような優しさが感じられる。
それでも完全に揺れを抑えることはできず、切り裂く風が容赦なく体を叩きつけてくる。
初めての飛行に恐怖を覚え、ヴァルも身を縮めて動こうとしない。
「気持ちいいわね!」
風を受けて嬉々とした表情を浮かべるネフェルとは対照的に、ノルドの体は緊張で固まっていた。
しかし、次第にその緊張もほぐれ、景色を眺める余裕が生まれてきた。
「ヴァル、見て!あそこ、僕の家が見える!」
森の向こう、遠くに小さな家を見つけたノルドは、思わず微笑んだ。
しかし、ヴァルはその声を聞いても顔を上げようとしない。
グリフォンはゆっくりと旋回しながら高度を上げ、やがて崖の上に辿り着いた。
そこには整えられた芝生の庭と、立派な屋敷が建っており、庭では数人の老人と一人の少女がティーパーティを楽しんでいた。
周囲には控える使用人たちの姿もあり、まるで時間がゆっくりと流れるかのような静かな光景が広がっている。
「侵入者だ!守れ!」
使用人たちの中で警備を担当する者たちが前に出て、剣を抜いた。
「はっはっはっ、面白いお客様だな。剣はしまいなさい」
年長の老人が笑いながら穏やかに命じる。
「ああ、懐かしいな……グリフォンか。可愛い子だな」
別の老人がグリフォンの頭を優しく撫でる。
「それに、賢狼と牙狼族の子か……こんな島で出会えるとは思わなかった」
老人たちはその表情に恐れや警戒の色を見せることなく、むしろ懐かしむような様子で接してきた。
どこか温かい、迎え入れるような雰囲気が漂っている。
ネフェルたちはグリフォンの背から降り立つ。すると、老人たちと一緒にいた少女が目に涙を浮かべ、ネフェルを見つめていた。
「アマリ!会いたかったよ!」
ネフェルの声に応えるように、アマリと呼ばれた少女は駆け寄り、彼女にしがみつくように抱きついた。
「お姉ちゃん!」
【後がき】
お時間を頂き、読んで頂き有難うございます。♡等で応援頂きますと、今後も励みになります。又、ご感想やレビュー等も一行でも頂けますと、飛び上がって喜びます。 引き続きよろしくお願いします! 織部
「仕方ないな」
ノルドは呟いたが、その顔には未練が滲んでいた。
「ネフェル、どうして門番に話をして通してもらわないの?」
肩越しに振り返るノルドに、ネフェルは淡く微笑んで首を振った。
「開けてもらえないからよ。間違いなく面会を拒否されるわ」
「え?」ノルドの声が少し上擦る。
「もしも、ノルドのお母さんが病気で、その病気が移るかもしれないって思ったらどうする? 『会いたくない』って言われたら……?」
ノルドは一瞬言葉を失い、次の瞬間には叫ぶように答えた。
「嫌だ! 絶対に会いに行く!」
その声には涙をこらえようとする必死さがにじんでいた。母の病気の記憶が頭をよぎり、胸が締めつけられる。
彼にとってそれは他人事ではなかった。
「そう、私も同じ気持ち。けれど、あの子はきっと勘違いしてるの。でもね、手紙を書いても信じてもらえないのよ。たとえそうだとしても、私は平気なのに」
ネフェルは崖の上を見上げながら呟く。その瞳には不思議な確信が宿っていた。
ノルドは息を整え、意を決したように立ち上がった。
「わかった。協力するよ! 僕が囮になるから、その間にグリフォンを捕まえて!」
彼は地面に武器を置き、視線を平地の方へ向けた。
けれど、動き出そうとした瞬間、ヴァルが彼の服を軽く引っ張った。その瞳は静かに「俺に任せろ」と語りかけている。
「ヴァル……?」
「ワオーン!」
ヴァルは一声吠えると、すっと平地へ飛び出した。大地に伏せて丸まり、その場に寝転ぶ。
遠目にはまるで怪我でもして動けないように見えるだろう。
「ヴァル……ありがとう」
ヴァルはノルドよりも、自分の方が回避能力が高いと判断したのだろう。ノルドの一言には感謝と信頼が込められていた。
「頼もしい相棒ね」
ネフェルが微笑み、ヴァルの方へ視線を送る。その表情には、彼女が状況を冷静に見守る余裕が伺えた。
「ヴァルを守って! 絶対に!」
ノルドの声には強い決意が込められていた。
「もちろん。傷つけたりしないから、安心して」
ネフェルは右手をあげて頷いた。その姿には不思議な威厳が漂い、風すら彼女を避けているように感じられる。
※
警戒していたグリフォンだったが、好奇心と目の前の餌には抗えず、再び大空に舞い上がった。
鋭い羽音が森全体に響き渡り、その翼が風を切る音がこだまする。狙いを定めたグリフォンは、猛禽特有の鋭い眼光を放ちながら急降下。
その瞬間、ネフェルは素早く動き出し、静かに拘束魔法を唱え始めた。
一方で、ヴァルは地面を蹴って立ち上がると、ノルドの待つ森へ全速力で駆け出す。
餌を逃がすまいとするグリフォンは、大地を震わせるような力強い着地音を響かせつつ、鋭い爪を振り上げて追いすがる。
小狼もそれを振り切ろうと、さらに速度を上げた。
ヴァルが高く跳躍し、森の中へと姿を消したその刹那、木々の隙間からノルドが網を放つ。
しかし、グリフォンは鋭い前爪でそれを引き裂き、ノルド自慢の仕掛けは無惨にも破られてしまう。
「まずい……」ノルドの顔に焦りが浮かんだ。
(どうする?背を向ければ追いつかれる、けれど武器が効くかどうかも――)
しかし、その間にネフェルは魔力をじわじわと高めながら、静かに歩み寄っていた。
やがてその力がグリフォンに届くと、魔獣は一瞬身を震わせた後、次第に動きが鈍り、ついには全身が硬直して完全に動きを止めた。
「お転婆な子ね……でも、もう逃げられないわよ」
ネフェルの声が響くと同時に、解き放たれた魔力が広がり、グリフォンを包み込む。
その力は圧倒的で、魔獣の額には深い紫色の光が揺らめきながら紋章が浮かび上がった。
それは彼女の支配を示す印だった。
グリフォンは翼をわずかに震わせ、不満げに低い唸り声を上げたが、魔力に逆らえず渋々脚を折り、その場に座り込んだ。
彼女の魔力も又、彼らにとっての好物でもある。
「ノルドも行こう、早く乗って!」
「えぇ……」ノルドは思わず情けない声を漏らした。
「急いで!」ネフェルはヴァルを抱き上げ、グリフォンの背に乗せると自らも軽やかに飛び乗り、ノルドに手を差し伸べた。
ヴァルを人質に取られたような形になり、ノルドは観念して差し出された手を握られ、少女とは思えない力でぐいっと引き上げられると、彼女の前に座らされた。
背後から漂う柔らかな香りに、ノルドは思わず顔を下げてしまう。
「じゃあ、お願いね、グリフ!」
いつの間にか名前をつけられたグリフォンは、彼女の声に応えるように大きな翼を広げ、慎重に羽ばたき始めた。
その動きには、背に乗る者たちを気遣うような優しさが感じられる。
それでも完全に揺れを抑えることはできず、切り裂く風が容赦なく体を叩きつけてくる。
初めての飛行に恐怖を覚え、ヴァルも身を縮めて動こうとしない。
「気持ちいいわね!」
風を受けて嬉々とした表情を浮かべるネフェルとは対照的に、ノルドの体は緊張で固まっていた。
しかし、次第にその緊張もほぐれ、景色を眺める余裕が生まれてきた。
「ヴァル、見て!あそこ、僕の家が見える!」
森の向こう、遠くに小さな家を見つけたノルドは、思わず微笑んだ。
しかし、ヴァルはその声を聞いても顔を上げようとしない。
グリフォンはゆっくりと旋回しながら高度を上げ、やがて崖の上に辿り着いた。
そこには整えられた芝生の庭と、立派な屋敷が建っており、庭では数人の老人と一人の少女がティーパーティを楽しんでいた。
周囲には控える使用人たちの姿もあり、まるで時間がゆっくりと流れるかのような静かな光景が広がっている。
「侵入者だ!守れ!」
使用人たちの中で警備を担当する者たちが前に出て、剣を抜いた。
「はっはっはっ、面白いお客様だな。剣はしまいなさい」
年長の老人が笑いながら穏やかに命じる。
「ああ、懐かしいな……グリフォンか。可愛い子だな」
別の老人がグリフォンの頭を優しく撫でる。
「それに、賢狼と牙狼族の子か……こんな島で出会えるとは思わなかった」
老人たちはその表情に恐れや警戒の色を見せることなく、むしろ懐かしむような様子で接してきた。
どこか温かい、迎え入れるような雰囲気が漂っている。
ネフェルたちはグリフォンの背から降り立つ。すると、老人たちと一緒にいた少女が目に涙を浮かべ、ネフェルを見つめていた。
「アマリ!会いたかったよ!」
ネフェルの声に応えるように、アマリと呼ばれた少女は駆け寄り、彼女にしがみつくように抱きついた。
「お姉ちゃん!」
【後がき】
お時間を頂き、読んで頂き有難うございます。♡等で応援頂きますと、今後も励みになります。又、ご感想やレビュー等も一行でも頂けますと、飛び上がって喜びます。 引き続きよろしくお願いします! 織部
16
あなたにおすすめの小説
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」とやりがい搾取されたのでやめることにします。
木山楽斗
恋愛
平民であるフェルーナは、類稀なる魔法使いとしての才を持っており、聖女に就任することになった。
しかしそんな彼女に待っていたのは、冷遇の日々だった。平民が聖女になることを許せない者達によって、彼女は虐げられていたのだ。
さらにフェルーナには、本来聖女が受け取るはずの報酬がほとんど与えられていなかった。
聖女としての忙しさと責任に見合わないような給与には、流石のフェルーナも抗議せざるを得なかった。
しかし抗議に対しては、「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」といった心無い言葉が返ってくるだけだった。
それを受けて、フェルーナは聖女をやめることにした。元々歓迎されていなかった彼女を止める者はおらず、それは受け入れられたのだった。
だがその後、王国は大きく傾くことになった。
フェルーナが優秀な聖女であったため、その代わりが務まる者はいなかったのだ。
さらにはフェルーナへの仕打ちも流出して、結果として多くの国民から反感を招く状況になっていた。
これを重く見た王族達は、フェルーナに再び聖女に就任するように頼み込んだ。
しかしフェルーナは、それを受け入れなかった。これまでひどい仕打ちをしてきた者達を助ける気には、ならなかったのである。
アルカディア・クロノクル ゲーム世界に囚われた俺を救うのは、妹か、かつての仲間か
織部
ファンタジー
記憶を失った少年アキラ、目覚めたのはゲームの世界だった!
ナビゲーターの案内で進む彼は、意思を持ったキャラクターたちや理性を持つ魔物と対峙しながら物語を進める。
新たなキャラクターは、ガチャによって、仲間になっていく。
しかし、そのガチャは、仕組まれたものだった。
ナビゲーターの女は、誰なのか? どこに存在しているのか。
一方、妹・山吹は兄の失踪の秘密に迫る。
異世界と現実が交錯し、運命が動き出す――群像劇が今、始まる!
小説家になろう様でも連載しております
異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆
八神 凪
ファンタジー
日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。
そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。
しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。
高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。
確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。
だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。
まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。
――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。
先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。
そして女性は信じられないことを口にする。
ここはあなたの居た世界ではない、と――
かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。
そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる