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盛大な結婚披露宴が終わり、長い長い一日がついに幕を閉じた。
最後の招待客を見送り、使用人たちに挨拶を済ませた私たちは、ようやく二人きりの空間へと戻ってきた。
公爵邸の最奥にある、主寝室だ。
ガチャリ。
重厚な扉が閉ざされ、鍵が掛けられる音が響く。
その瞬間、先ほどまでの喧騒が嘘のように消え去り、部屋には少し気まずい沈黙が降りた。
「…………」
「…………」
広い部屋の中央には、天蓋付きのキングサイズベッド。
そこには、純白のシーツがピシッと敷かれ、枕元にはバラの花びらが散らされている。
明らかに「さあ、どうぞ」という演出だ。
セバスチャンさんとマーサさんの仕業に違いない。
(ど、どうしよう……!)
私はドレスの裾をギュッと握りしめた。
心臓が早鐘を打っている。
結婚式という一大プロジェクトは完璧に遂行した。
しかし、私にはまだ、最後にして最大のミッションが残されている。
そう、初夜だ。
今まで仕事一筋で生きてきた私にとって、この分野は完全な未開拓領域。
知識としては知っているが、実務経験はゼロだ。
チラリと隣を見ると、アレクセイ様もまた、石像のように固まっていた。
いつもの余裕たっぷりの表情はどこへやら。
視線が泳ぎ、喉仏が上下している。
「……つ、疲れたな、ラミリア」
「は、はい! 本日の来場者数は三千四百五十二名! 過去最高記録です!」
「そ、そうか。……警備上のトラブルもゼロだったな」
「はい! 迷子対応が五件、酔っ払いの喧嘩仲裁が三件ありましたが、すべて現場で処理済みです!」
「……うむ。完璧だ」
私たちはなぜか、業務報告を始めてしまった。
会話が続かないのだ。
意識しすぎて、どこを見ていいのか分からない。
「あの、アレクセイ様。……シャワー、浴びてきますか?」
「い、いや。私は後でいい。お前が先に行け。……いや、一緒に入るか? ……いや、それはまだ早いか?」
アレクセイ様が珍しく動揺して、一人でノリツッコミをしている。
可愛い。
けれど、それ以上に場の緊張感が半端ない。
私は意を決して、マダム・ロコに作ってもらったシルクのネグリジェ(勝負服らしい)に着替えるべく、バスルームへと逃げ込んだ。
***
三十分後。
お風呂上がりの私は、フワフワのネグリジェを身に纏い、ベッドの端にちょこんと座っていた。
髪は下ろし、少し湿ったまま。
石鹸の香りが漂う。
バスルームから戻ってきたアレクセイ様は、ラフなガウン姿だ。
濡れた銀髪をかき上げる仕草がセクシーすぎて、直視できない。
「……待たせたな」
彼はベッドの反対側に腰を下ろした。
スプリングが沈む。
距離は五十センチ。
近いようで、遠い。
「……ラミリア」
「は、はいっ!」
「その……なんだ」
アレクセイ様は咳払いをして、サイドテーブルに置かれたワインボトルを手に取った。
「の、飲もうか。緊張をほぐすために」
「そうですね! アルコール消毒、必要です!」
「消毒ではないが……まあいい」
彼はグラスにワインを注ごうとした。
しかし、手が震えてボトルとグラスがカチカチと鳴っている。
あの剣の達人が。
魔獣を一撃で屠る公爵様が、ワイン注ぎに苦戦している。
「あ、私がやります!」
「いや、私がやる。……夫として、これくらいは」
ドボボッ。
「あっ」
勢い余って、ワインがグラスから溢れ出した。
深紅の液体が、純白のシーツに広がる。
「し、しまった……!」
「大変! すぐに拭かないとシミになります!」
私は反射的に立ち上がり、タオルを探そうとした。
しかし、慌てすぎて自分のネグリジェの裾を踏んでしまった。
「きゃっ!?」
「ラミリア!?」
バランスを崩して倒れ込む私。
支えようとして手を伸ばすアレクセイ様。
しかし、体勢が悪かった。
ドサッ。
私たちはもつれ合うようにして、ベッドに倒れ込んだ。
私が下で、アレクセイ様が上。
いわゆる、押し倒された体勢だ。
「…………」
至近距離で目が合う。
アレクセイ様の美しい顔が、すぐ目の前にある。
彼の瞳が、驚きから、次第に熱を帯びたものへと変わっていく。
「……大丈夫か?」
「は、はい……。すみません、ドジで……」
「いや。……おかげで、捕まえられた」
彼はふっと笑った。
その笑顔は、さっきまでのぎこちなさが消え、いつもの彼らしい、自信と色気に満ちたものだった。
「ラミリア。……もう、誤魔化すのはやめよう」
「え?」
「仕事の話も、ワインもいらない。……私が欲しいのは、お前だけだ」
彼の指が私の頬を撫でる。
熱い。
触れられた場所から、痺れるような感覚が広がる。
「わ、私……初めてで、うまくできないかもしれません」
「私もだ」
「えっ? アレクセイ様も?」
「……今まで、仕事と猫にしか興味がなかったからな。女性を抱きたいと思ったのは、お前が初めてだ」
彼は少し恥ずかしそうに告白した。
氷の公爵様、まさかの純情派だった。
その事実に、私の緊張が一気に解けた。
「ふふ……。私たち、似た者同士ですね」
「ああ。だから、二人で学べばいい」
アレクセイ様はゆっくりと顔を近づけ、私の唇を塞いだ。
優しく、慈しむようなキス。
最初は触れるだけだったのが、次第に深く、甘く、溶け合うような口づけに変わっていく。
「……んっ……」
「可愛いな、ラミリア」
彼は私の耳元で囁き、ネグリジェのリボンに手をかけた。
「電気、消すか?」
「……はい。恥ずかしいので」
「分かった。……だが、月明かりだけは入れさせてくれ。お前の顔を見ていたい」
彼は指をパチンと鳴らした。
室内の魔石ランプが消え、窓から差し込む青白い月光だけが私たちを照らす。
「愛している。……私の全てを懸けて」
「私も……愛しています、アレクセイ様」
私たちは強く抱き締め合った。
もはや、言葉はいらなかった。
不器用で、真面目で、仕事人間だった二人が、初めて「論理」ではなく「感情」だけで結ばれる夜。
シーツのワインのシミなど、もうどうでもよかった。
***
翌朝。
小鳥のさえずりと共に目を覚ますと、隣にはアレクセイ様が眠っていた。
無防備な寝顔。
長い睫毛。
シーツから覗く広い肩には、昨夜私がつけてしまった引っ掻き傷がうっすらと残っている。
(……キャッ!)
昨夜の記憶が蘇り、私は顔から火が出そうになった。
あんなに乱れてしまうなんて。
公爵夫人の威厳ゼロだ。
そっとベッドから抜け出そうとすると、強い力で腕を引かれた。
「……どこへ行く」
「あ、アレクセイ様? 起きていらしたのですか?」
「お前が動いたからな。……まだいいだろう」
彼は眠そうな声で甘え、私を抱き枕のように引き寄せた。
温かい。
彼の匂いに包まれて、幸せすぎて溶けそうだ。
「でも、もう朝ですし……使用人たちが来ますよ?」
「来させておけ。……私は新婚だぞ。朝寝坊する権利がある」
彼は子供のように駄々をこね、私の首筋に顔を埋めた。
くすぐったい。
「今日は仕事を休む。一日中、ベッドから出ない」
「ええっ? そんな、ダメですよ。決裁書類が溜まっていますし」
「書類よりお前が大事だ。……昨夜、あんなに可愛く泣いたくせに、つれないな」
「~~~っ! 言わないでください!」
私が顔を真っ赤にしてポカポカと彼の胸を叩くと、アレクセイ様は楽しそうに笑い、再び私に口づけた。
朝のキスは、昨夜よりも甘く、そして穏やかだった。
コンコン。
「旦那様、奥様。朝食の準備ができておりますが」
ドアの向こうから、セバスチャンさんの声がする。
明らかに笑いを噛み殺した声だ。
「……あと三時間待て」
アレクセイ様がドスの利いた声で命じる。
「かしこまりました。……では、精力つきそうなランチに変更しておきます」
「余計なお世話だ!」
足音が遠ざかっていく。
私たちは顔を見合わせ、プッと吹き出した。
新しい朝。
新しい関係。
少しのドタバタと、たくさんの愛に包まれて、私たちの夫婦生活は幕を開けたのだった。
最後の招待客を見送り、使用人たちに挨拶を済ませた私たちは、ようやく二人きりの空間へと戻ってきた。
公爵邸の最奥にある、主寝室だ。
ガチャリ。
重厚な扉が閉ざされ、鍵が掛けられる音が響く。
その瞬間、先ほどまでの喧騒が嘘のように消え去り、部屋には少し気まずい沈黙が降りた。
「…………」
「…………」
広い部屋の中央には、天蓋付きのキングサイズベッド。
そこには、純白のシーツがピシッと敷かれ、枕元にはバラの花びらが散らされている。
明らかに「さあ、どうぞ」という演出だ。
セバスチャンさんとマーサさんの仕業に違いない。
(ど、どうしよう……!)
私はドレスの裾をギュッと握りしめた。
心臓が早鐘を打っている。
結婚式という一大プロジェクトは完璧に遂行した。
しかし、私にはまだ、最後にして最大のミッションが残されている。
そう、初夜だ。
今まで仕事一筋で生きてきた私にとって、この分野は完全な未開拓領域。
知識としては知っているが、実務経験はゼロだ。
チラリと隣を見ると、アレクセイ様もまた、石像のように固まっていた。
いつもの余裕たっぷりの表情はどこへやら。
視線が泳ぎ、喉仏が上下している。
「……つ、疲れたな、ラミリア」
「は、はい! 本日の来場者数は三千四百五十二名! 過去最高記録です!」
「そ、そうか。……警備上のトラブルもゼロだったな」
「はい! 迷子対応が五件、酔っ払いの喧嘩仲裁が三件ありましたが、すべて現場で処理済みです!」
「……うむ。完璧だ」
私たちはなぜか、業務報告を始めてしまった。
会話が続かないのだ。
意識しすぎて、どこを見ていいのか分からない。
「あの、アレクセイ様。……シャワー、浴びてきますか?」
「い、いや。私は後でいい。お前が先に行け。……いや、一緒に入るか? ……いや、それはまだ早いか?」
アレクセイ様が珍しく動揺して、一人でノリツッコミをしている。
可愛い。
けれど、それ以上に場の緊張感が半端ない。
私は意を決して、マダム・ロコに作ってもらったシルクのネグリジェ(勝負服らしい)に着替えるべく、バスルームへと逃げ込んだ。
***
三十分後。
お風呂上がりの私は、フワフワのネグリジェを身に纏い、ベッドの端にちょこんと座っていた。
髪は下ろし、少し湿ったまま。
石鹸の香りが漂う。
バスルームから戻ってきたアレクセイ様は、ラフなガウン姿だ。
濡れた銀髪をかき上げる仕草がセクシーすぎて、直視できない。
「……待たせたな」
彼はベッドの反対側に腰を下ろした。
スプリングが沈む。
距離は五十センチ。
近いようで、遠い。
「……ラミリア」
「は、はいっ!」
「その……なんだ」
アレクセイ様は咳払いをして、サイドテーブルに置かれたワインボトルを手に取った。
「の、飲もうか。緊張をほぐすために」
「そうですね! アルコール消毒、必要です!」
「消毒ではないが……まあいい」
彼はグラスにワインを注ごうとした。
しかし、手が震えてボトルとグラスがカチカチと鳴っている。
あの剣の達人が。
魔獣を一撃で屠る公爵様が、ワイン注ぎに苦戦している。
「あ、私がやります!」
「いや、私がやる。……夫として、これくらいは」
ドボボッ。
「あっ」
勢い余って、ワインがグラスから溢れ出した。
深紅の液体が、純白のシーツに広がる。
「し、しまった……!」
「大変! すぐに拭かないとシミになります!」
私は反射的に立ち上がり、タオルを探そうとした。
しかし、慌てすぎて自分のネグリジェの裾を踏んでしまった。
「きゃっ!?」
「ラミリア!?」
バランスを崩して倒れ込む私。
支えようとして手を伸ばすアレクセイ様。
しかし、体勢が悪かった。
ドサッ。
私たちはもつれ合うようにして、ベッドに倒れ込んだ。
私が下で、アレクセイ様が上。
いわゆる、押し倒された体勢だ。
「…………」
至近距離で目が合う。
アレクセイ様の美しい顔が、すぐ目の前にある。
彼の瞳が、驚きから、次第に熱を帯びたものへと変わっていく。
「……大丈夫か?」
「は、はい……。すみません、ドジで……」
「いや。……おかげで、捕まえられた」
彼はふっと笑った。
その笑顔は、さっきまでのぎこちなさが消え、いつもの彼らしい、自信と色気に満ちたものだった。
「ラミリア。……もう、誤魔化すのはやめよう」
「え?」
「仕事の話も、ワインもいらない。……私が欲しいのは、お前だけだ」
彼の指が私の頬を撫でる。
熱い。
触れられた場所から、痺れるような感覚が広がる。
「わ、私……初めてで、うまくできないかもしれません」
「私もだ」
「えっ? アレクセイ様も?」
「……今まで、仕事と猫にしか興味がなかったからな。女性を抱きたいと思ったのは、お前が初めてだ」
彼は少し恥ずかしそうに告白した。
氷の公爵様、まさかの純情派だった。
その事実に、私の緊張が一気に解けた。
「ふふ……。私たち、似た者同士ですね」
「ああ。だから、二人で学べばいい」
アレクセイ様はゆっくりと顔を近づけ、私の唇を塞いだ。
優しく、慈しむようなキス。
最初は触れるだけだったのが、次第に深く、甘く、溶け合うような口づけに変わっていく。
「……んっ……」
「可愛いな、ラミリア」
彼は私の耳元で囁き、ネグリジェのリボンに手をかけた。
「電気、消すか?」
「……はい。恥ずかしいので」
「分かった。……だが、月明かりだけは入れさせてくれ。お前の顔を見ていたい」
彼は指をパチンと鳴らした。
室内の魔石ランプが消え、窓から差し込む青白い月光だけが私たちを照らす。
「愛している。……私の全てを懸けて」
「私も……愛しています、アレクセイ様」
私たちは強く抱き締め合った。
もはや、言葉はいらなかった。
不器用で、真面目で、仕事人間だった二人が、初めて「論理」ではなく「感情」だけで結ばれる夜。
シーツのワインのシミなど、もうどうでもよかった。
***
翌朝。
小鳥のさえずりと共に目を覚ますと、隣にはアレクセイ様が眠っていた。
無防備な寝顔。
長い睫毛。
シーツから覗く広い肩には、昨夜私がつけてしまった引っ掻き傷がうっすらと残っている。
(……キャッ!)
昨夜の記憶が蘇り、私は顔から火が出そうになった。
あんなに乱れてしまうなんて。
公爵夫人の威厳ゼロだ。
そっとベッドから抜け出そうとすると、強い力で腕を引かれた。
「……どこへ行く」
「あ、アレクセイ様? 起きていらしたのですか?」
「お前が動いたからな。……まだいいだろう」
彼は眠そうな声で甘え、私を抱き枕のように引き寄せた。
温かい。
彼の匂いに包まれて、幸せすぎて溶けそうだ。
「でも、もう朝ですし……使用人たちが来ますよ?」
「来させておけ。……私は新婚だぞ。朝寝坊する権利がある」
彼は子供のように駄々をこね、私の首筋に顔を埋めた。
くすぐったい。
「今日は仕事を休む。一日中、ベッドから出ない」
「ええっ? そんな、ダメですよ。決裁書類が溜まっていますし」
「書類よりお前が大事だ。……昨夜、あんなに可愛く泣いたくせに、つれないな」
「~~~っ! 言わないでください!」
私が顔を真っ赤にしてポカポカと彼の胸を叩くと、アレクセイ様は楽しそうに笑い、再び私に口づけた。
朝のキスは、昨夜よりも甘く、そして穏やかだった。
コンコン。
「旦那様、奥様。朝食の準備ができておりますが」
ドアの向こうから、セバスチャンさんの声がする。
明らかに笑いを噛み殺した声だ。
「……あと三時間待て」
アレクセイ様がドスの利いた声で命じる。
「かしこまりました。……では、精力つきそうなランチに変更しておきます」
「余計なお世話だ!」
足音が遠ざかっていく。
私たちは顔を見合わせ、プッと吹き出した。
新しい朝。
新しい関係。
少しのドタバタと、たくさんの愛に包まれて、私たちの夫婦生活は幕を開けたのだった。
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