7 / 32
第7話「婚約破棄の正式発表は食卓で」
しおりを挟む
されるがまま身体を拭かれ、ふわふわのタオルに包まれて椅子に座らされる。
そして髪を乾かしてもらっているとき、ふと気付いた。
あれ……?これ、ドライヤーじゃないよな?
侍女の手から、自然に温かい風が髪を吹き上げている……
「ねぇ?それ、魔法ってやつ……?」
「?はい?」
「うわーーー!!見せて見せて??」
興奮して彼女の手に触れてみる。
確かに出てる。ほんのり暖かい風が。
「私は魔法が使えないので、魔法石の力をお借りしているんです」
魔法石?
説明によれば……
魔法は誰でも使えるわけではなく、適性のあるなしで分かれるらしい。
明かりを灯す、風を起こす、お湯を温めたり逆に冷やしたり。
そういう生活に密着した簡単な魔法なら、庶民でも適性さえあれば扱える。
でも使えない人のために、魔力を込めた『魔法石』というものがあって、それを媒介にすれば誰でも効果を得られるのだとか。
彼女の手首に光るブレスレットも、その魔法石でできているらしい。
そこから発せられる力で、今まさに天然ドライヤーのような効果を生んでいるわけだ。
……ナニコレ?宝具?チートアイテムなの???
「王家の方などは、とても強い魔力を持たれているそうですよ」
「え~~すごい!私も使えるようにならないかな~~」
興奮して両手を前に突き出し、それっぽく力を込めてみる。
「んっ……!」
……当然、何も出るわけがない。
「……出るわけないっか!!」
でも、魔法かぁ……
やっぱり一度はこの目で見てみたい。
できれば、あの……中二病心をくすぐるような、意味あるんだかないんだかわからない詠唱付きで!
長い呪文を唱えたあとに、ドカーン!って火の玉とか飛んでったら最高じゃん!?
しかも、それが詠唱破棄とかいう必殺技でバシッと決まったら、もう鳥肌モノ!!
あぁ、さらに声がイケボだったら……うわぁぁぁ!私、絶対惚れる!!
服に合わせた上下お揃いの下着まで、侍女の手によってきっちり身につけさせられる。
ここまで、私が自分で動かした身体って、湯船を跨ぐときに足を上げたのと、下着を履くときにちょっと足を上げて両手を広げたくらいだからな!?
何か物を落とそうものなら、秒速で侍女が飛んできて拾ってくれる。
マジ貴族半端ない。
本当に一切、自分で何もしない。
侍女が選んだ綺麗なドレスに袖を通す。
胸元には無数のレースが重なり、薄い緑の布地にピンクがかった金髪がふわりと映える。
髪は軽く結い直され、繊細な髪飾りが差し込まれる。
「お嬢様、お顔のお色を調整させていただきますね」
そう言われたけど。
いやいや、そもそも素の状態でびっくりするくらい肌のキメも血色も良いんですけど!?
それでも、ほんのり頬にチークを乗せられ、唇に艶を加えられる。
「とてもおきれいです!」
……いや、マジで完全同意。
これだけの薄化粧でこの完成度、素材力がバグってる。
やっぱり睡眠の質がめちゃくちゃ良いからなのか?
連日そこそこ自堕落な生活を送ってるのに、吹き出物ひとつ出てないし。
16歳のアンチエイジング力とターンオーバー力、恐るべし。
アリエルが学園であんな目に遭ったのは、公爵令嬢という身分ももちろんだけど、この見た目も大きな理由の一つなんだろうな。
記憶の中のリリアナを思い出す。
どう見ても『か弱い』って印象のリリアナ。
座り込んで泣いているリリアナの隣に、堂々と立つアリエル。
その構図だけで『アリエルが何かしたんじゃないか』と思い込む者が大半になる。
見た目が良すぎるせいで、不遇を被る。そんな馬鹿な話。
でも現実にあるのが世の中なんだよな……
「お嬢様、お食事のお時間でございます」
深々と頭を下げる侍女に促され、そのまま長い廊下を進む。
高い天井。大きな窓。
窓の外は既に暗闇に沈んでいるのに、計算された照明が広大な庭園を浮かび上がらせる。
壁を彩る調度品や絵画、精巧な装飾……どれもがクローバー家の豊かさと権威を誇示していた。
ずっと部屋に籠もっていたから気付かなかったけど……さすが公爵家、広すぎ。
もうどれだけの部屋を横切って、どれだけの角を曲がったか覚えてない。
正直『案内なんていらないでしょ』って思ってたけど、全然無理だわ。
自宅なのに迷子コースまっしぐら。
29歳にもなって『おうち帰れない』って泣きそうになるとか、マジでホラー。
そして今から、貴族のコース料理ですか。
鳥の方の『貴族料理』にはよくお世話になってたけど、ガチのフレンチフルコースなんて、人生で数えるほどしか食べたことないんですけど!?
いや、言うてもね、私だって29歳。コース料理くらい経験はあるさ。
友達の結婚式でだけどね!!!!
ナイフとフォークの順番って、外側からで合ってたよね……?
肉の焼き加減って指定できるんだろうか。
レアとか半生っぽい肉は正直あんまり好きじゃないんだよな。
医者目線で考えると、火が通ってない肉って寄生虫とか細菌リスクが頭をよぎって不安になるし。
よし、できれば『ウェルダンで』って言いたいけど、果たしてこの世界のマナー的に通じるのか?
食堂に通されると、長いテーブルの奥に父と母はすでに着席していた。
天井のシャンデリアの光が煌々と照らし、まるでドラマのワンシーンのよう。
うわ、なんかドラマでしか見たことないシチュエーション。
「アリエル、今日は顔色も良さそうね」
母の声に促され椅子を引かれる。
座ると、父が軽く頷き、重厚な声で告げた。
「では、始めよう」
執事の合図と共に、静かに扉が開く。
白手袋をした給仕が一礼し、流れるような所作で次々と皿を運んでくる。
最初に置かれたのは、小さな白い皿。
薄く切られた燻製の鴨肉に、鮮やかな木苺のソースが添えられていた。
おお、めちゃくちゃ美味しそう。
続いて、透き通ったコンソメスープ。
琥珀色の液体の中、小さな野菜が宝石みたいにきらめく。
え、これ……家庭の鍋とは完全に別物なんですけど!?
焼きたてのパンが銀のバスケットに盛られ、香ばしい香りが漂ってきた。
さらに、淡水魚を使った前菜。白身の上にはキャビアのような粒が輝いている。
ちょっと待って。
貴族のコースって、これ全部食べきれるの?
さっき自室で、あんなにお菓子つまんじゃったんですけど!?
私、すでにお腹パンパンなんですけど!?
その後も料理はテンポよく進む。
サラダ。魚料理。そして……肉料理へ。
鹿肉のロースト。
切り分けられた断面は、鮮やかな赤を残したレア。
芳醇なソースの香りと香草の匂いが立ち上り、空腹中枢を刺激してくる。
いやいやいや!これ、大丈夫なの!?
中心ピンクどころか、ほぼ赤いよ!?
この世界の衛生観念とかどうなってんの!?
寄生虫検査とか、細菌培養検査とか、絶対無いよね!?
医者やってた人間からすると、一番落ち着かないタイプの肉なんだけど!?
……食べるしかない、のか……?
父がナイフとフォークを静かに置いた。
その低い声が、広い食堂に響き渡る。
「……アリエル。ルシアン殿との婚約は、正式に破棄された」
一瞬、胸の奥がひやりと冷える。
え、今さらっと重大発表しなかった!?
このフルコースの途中で!?
ていうか、『この場で婚約破棄してやる!』って叫ばれた記憶だったけど……
実際には即時破棄じゃなく、正式な手続きが必要なのか。
母が優しく微笑む。
「これで、あなたは自由よ。もう気に病むことはないわ」
「……はい。ありがとうございます」
……良かったな、アリエル。
少なくとも、おまえの両親は、ちゃんと味方だ。
父が続ける。
「それと、陛下からお見舞いも頂いていたからな」
陛下?ってことは、王様!?
「明日辺り、お礼にアリエルも同席しなさい」
は?
そして髪を乾かしてもらっているとき、ふと気付いた。
あれ……?これ、ドライヤーじゃないよな?
侍女の手から、自然に温かい風が髪を吹き上げている……
「ねぇ?それ、魔法ってやつ……?」
「?はい?」
「うわーーー!!見せて見せて??」
興奮して彼女の手に触れてみる。
確かに出てる。ほんのり暖かい風が。
「私は魔法が使えないので、魔法石の力をお借りしているんです」
魔法石?
説明によれば……
魔法は誰でも使えるわけではなく、適性のあるなしで分かれるらしい。
明かりを灯す、風を起こす、お湯を温めたり逆に冷やしたり。
そういう生活に密着した簡単な魔法なら、庶民でも適性さえあれば扱える。
でも使えない人のために、魔力を込めた『魔法石』というものがあって、それを媒介にすれば誰でも効果を得られるのだとか。
彼女の手首に光るブレスレットも、その魔法石でできているらしい。
そこから発せられる力で、今まさに天然ドライヤーのような効果を生んでいるわけだ。
……ナニコレ?宝具?チートアイテムなの???
「王家の方などは、とても強い魔力を持たれているそうですよ」
「え~~すごい!私も使えるようにならないかな~~」
興奮して両手を前に突き出し、それっぽく力を込めてみる。
「んっ……!」
……当然、何も出るわけがない。
「……出るわけないっか!!」
でも、魔法かぁ……
やっぱり一度はこの目で見てみたい。
できれば、あの……中二病心をくすぐるような、意味あるんだかないんだかわからない詠唱付きで!
長い呪文を唱えたあとに、ドカーン!って火の玉とか飛んでったら最高じゃん!?
しかも、それが詠唱破棄とかいう必殺技でバシッと決まったら、もう鳥肌モノ!!
あぁ、さらに声がイケボだったら……うわぁぁぁ!私、絶対惚れる!!
服に合わせた上下お揃いの下着まで、侍女の手によってきっちり身につけさせられる。
ここまで、私が自分で動かした身体って、湯船を跨ぐときに足を上げたのと、下着を履くときにちょっと足を上げて両手を広げたくらいだからな!?
何か物を落とそうものなら、秒速で侍女が飛んできて拾ってくれる。
マジ貴族半端ない。
本当に一切、自分で何もしない。
侍女が選んだ綺麗なドレスに袖を通す。
胸元には無数のレースが重なり、薄い緑の布地にピンクがかった金髪がふわりと映える。
髪は軽く結い直され、繊細な髪飾りが差し込まれる。
「お嬢様、お顔のお色を調整させていただきますね」
そう言われたけど。
いやいや、そもそも素の状態でびっくりするくらい肌のキメも血色も良いんですけど!?
それでも、ほんのり頬にチークを乗せられ、唇に艶を加えられる。
「とてもおきれいです!」
……いや、マジで完全同意。
これだけの薄化粧でこの完成度、素材力がバグってる。
やっぱり睡眠の質がめちゃくちゃ良いからなのか?
連日そこそこ自堕落な生活を送ってるのに、吹き出物ひとつ出てないし。
16歳のアンチエイジング力とターンオーバー力、恐るべし。
アリエルが学園であんな目に遭ったのは、公爵令嬢という身分ももちろんだけど、この見た目も大きな理由の一つなんだろうな。
記憶の中のリリアナを思い出す。
どう見ても『か弱い』って印象のリリアナ。
座り込んで泣いているリリアナの隣に、堂々と立つアリエル。
その構図だけで『アリエルが何かしたんじゃないか』と思い込む者が大半になる。
見た目が良すぎるせいで、不遇を被る。そんな馬鹿な話。
でも現実にあるのが世の中なんだよな……
「お嬢様、お食事のお時間でございます」
深々と頭を下げる侍女に促され、そのまま長い廊下を進む。
高い天井。大きな窓。
窓の外は既に暗闇に沈んでいるのに、計算された照明が広大な庭園を浮かび上がらせる。
壁を彩る調度品や絵画、精巧な装飾……どれもがクローバー家の豊かさと権威を誇示していた。
ずっと部屋に籠もっていたから気付かなかったけど……さすが公爵家、広すぎ。
もうどれだけの部屋を横切って、どれだけの角を曲がったか覚えてない。
正直『案内なんていらないでしょ』って思ってたけど、全然無理だわ。
自宅なのに迷子コースまっしぐら。
29歳にもなって『おうち帰れない』って泣きそうになるとか、マジでホラー。
そして今から、貴族のコース料理ですか。
鳥の方の『貴族料理』にはよくお世話になってたけど、ガチのフレンチフルコースなんて、人生で数えるほどしか食べたことないんですけど!?
いや、言うてもね、私だって29歳。コース料理くらい経験はあるさ。
友達の結婚式でだけどね!!!!
ナイフとフォークの順番って、外側からで合ってたよね……?
肉の焼き加減って指定できるんだろうか。
レアとか半生っぽい肉は正直あんまり好きじゃないんだよな。
医者目線で考えると、火が通ってない肉って寄生虫とか細菌リスクが頭をよぎって不安になるし。
よし、できれば『ウェルダンで』って言いたいけど、果たしてこの世界のマナー的に通じるのか?
食堂に通されると、長いテーブルの奥に父と母はすでに着席していた。
天井のシャンデリアの光が煌々と照らし、まるでドラマのワンシーンのよう。
うわ、なんかドラマでしか見たことないシチュエーション。
「アリエル、今日は顔色も良さそうね」
母の声に促され椅子を引かれる。
座ると、父が軽く頷き、重厚な声で告げた。
「では、始めよう」
執事の合図と共に、静かに扉が開く。
白手袋をした給仕が一礼し、流れるような所作で次々と皿を運んでくる。
最初に置かれたのは、小さな白い皿。
薄く切られた燻製の鴨肉に、鮮やかな木苺のソースが添えられていた。
おお、めちゃくちゃ美味しそう。
続いて、透き通ったコンソメスープ。
琥珀色の液体の中、小さな野菜が宝石みたいにきらめく。
え、これ……家庭の鍋とは完全に別物なんですけど!?
焼きたてのパンが銀のバスケットに盛られ、香ばしい香りが漂ってきた。
さらに、淡水魚を使った前菜。白身の上にはキャビアのような粒が輝いている。
ちょっと待って。
貴族のコースって、これ全部食べきれるの?
さっき自室で、あんなにお菓子つまんじゃったんですけど!?
私、すでにお腹パンパンなんですけど!?
その後も料理はテンポよく進む。
サラダ。魚料理。そして……肉料理へ。
鹿肉のロースト。
切り分けられた断面は、鮮やかな赤を残したレア。
芳醇なソースの香りと香草の匂いが立ち上り、空腹中枢を刺激してくる。
いやいやいや!これ、大丈夫なの!?
中心ピンクどころか、ほぼ赤いよ!?
この世界の衛生観念とかどうなってんの!?
寄生虫検査とか、細菌培養検査とか、絶対無いよね!?
医者やってた人間からすると、一番落ち着かないタイプの肉なんだけど!?
……食べるしかない、のか……?
父がナイフとフォークを静かに置いた。
その低い声が、広い食堂に響き渡る。
「……アリエル。ルシアン殿との婚約は、正式に破棄された」
一瞬、胸の奥がひやりと冷える。
え、今さらっと重大発表しなかった!?
このフルコースの途中で!?
ていうか、『この場で婚約破棄してやる!』って叫ばれた記憶だったけど……
実際には即時破棄じゃなく、正式な手続きが必要なのか。
母が優しく微笑む。
「これで、あなたは自由よ。もう気に病むことはないわ」
「……はい。ありがとうございます」
……良かったな、アリエル。
少なくとも、おまえの両親は、ちゃんと味方だ。
父が続ける。
「それと、陛下からお見舞いも頂いていたからな」
陛下?ってことは、王様!?
「明日辺り、お礼にアリエルも同席しなさい」
は?
60
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
婚約破棄を望む伯爵令嬢と逃がしたくない宰相閣下との攻防戦~最短で破棄したいので、悪役令嬢乗っ取ります~
甘寧
恋愛
この世界が前世で読んだ事のある小説『恋の花紡』だと気付いたリリー・エーヴェルト。
その瞬間から婚約破棄を望んでいるが、宰相を務める美麗秀麗な婚約者ルーファス・クライナートはそれを受け入れてくれない。
そんな折、気がついた。
「悪役令嬢になればいいじゃない?」
悪役令嬢になれば断罪は必然だが、幸運な事に原作では処刑されない事になってる。
貴族社会に思い残すことも無いし、断罪後は僻地でのんびり暮らすのもよかろう。
よしっ、悪役令嬢乗っ取ろう。
これで万事解決。
……て思ってたのに、あれ?何で貴方が断罪されてるの?
※全12話で完結です。
転生『悪役』公爵令嬢はやり直し人生で楽隠居を目指す
RINFAM
ファンタジー
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
【完結】悪役令嬢はおねぇ執事の溺愛に気付かない
As-me.com
恋愛
完結しました。
自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと気付いたセリィナは悪役令嬢の悲惨なエンディングを思い出し、絶望して人間不信に陥った。
そんな中で、家族すらも信じられなくなっていたセリィナが唯一信じられるのは専属執事のライルだけだった。
ゲームには存在しないはずのライルは“おねぇ”だけど優しくて強くて……いつしかセリィナの特別な人になるのだった。
そしてセリィナは、いつしかライルに振り向いて欲しいと想いを募らせるようになるのだが……。
周りから見れば一目瞭然でも、セリィナだけが気付かないのである。
※こちらは「悪役令嬢とおねぇ執事」のリメイク版になります。基本の話はほとんど同じですが、所々変える予定です。
こちらが完結したら前の作品は消すかもしれませんのでご注意下さい。
ゆっくり亀更新です。
ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です
山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」
ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。
【完結】ど近眼悪役令嬢に転生しました。言っておきますが、眼鏡は顔の一部ですから!
As-me.com
恋愛
完結しました。
説明しよう。私ことアリアーティア・ローランスは超絶ど近眼の悪役令嬢である……。
気が付いたらファンタジー系ライトノベル≪君の瞳に恋したボク≫の悪役令嬢に転生していたアリアーティア。
原作悪役令嬢には、超絶ど近眼なのにそれを隠して奮闘していたがあらゆることが裏目に出てしまい最後はお約束のように酷い断罪をされる結末が待っていた。
えぇぇぇっ?!それって私の未来なの?!
腹黒最低王子の婚約者になるのも、訳ありヒロインをいじめた罪で死刑になるのも、絶体に嫌だ!
私の視力と明るい未来を守るため、瓶底眼鏡を離さないんだから!
眼鏡は顔の一部です!
※この話は短編≪ど近眼悪役令嬢に転生したので意地でも眼鏡を離さない!≫の連載版です。
基本のストーリーはそのままですが、後半が他サイトに掲載しているのとは少し違うバージョンになりますのでタイトルも変えてあります。
途中まで恋愛タグは迷子です。
[完結]7回も人生やってたら無双になるって
紅月
恋愛
「またですか」
アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。
驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。
だけど今回は違う。
強力な仲間が居る。
アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる