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第25話「眠れないのは、トキメキじゃなくて緊張と疲労」
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「ックション!!」
「殿下、大丈夫ですか?」
「……少し、昨晩も遅くまで執務をしていてな」
「も~、明日は大事な日なんですから、気を付けてもらわないと」
「当然だ」
明日……
明日さえ乗り切れば、アリエルは名実ともに、俺の婚約者になる。
「俺には優秀な側近がいるからね」
「はいはい……麗しのアリエル嬢のために、こちらの書類も確認をお願いします」
ドサッ……と置かれる大量の書類。
中身は大小様々な事案や事業。
財務、軍事、司法、宗教……王国を動かす要素がぎっしり詰め込まれている。
「……ふぅ」
さすがにげんなりしてしまう量に、つい溜息が零れる。
「殿下、ため息の数だけ幸せが逃げますよ」
「お前も言うようになったな」
「子供のころからお傍にいますからね」
思えば、アリエルとの婚約の件では随分と手を煩わせた。
陰謀が渦巻く王宮で、気の置けない忠臣に恵まれたのは本当にありがたい。
アリエルは……今頃どうしているだろうか。
きっと、ドレスに囲まれ、慣れない準備に疲れ果てているに違いない。
着飾った彼女はもちろん美しい。
けれど、自分にしか見せない、ネグリジェ姿でぐでっとしている彼女の方が、ずっと愛おしく思える。
明日のアリエルの姿を想像するだけで、自然と笑みが零れる。
叶うなら今すぐにでも会いたい。姿を見たい。触れたい。
逸る気持ちを胸に押し込み、エドは目の前の書類に再び視線を落とした。
「お前ら、婚約の前日からこんなに大変だなんてどこにも書いてないじゃん!!」
もう夕食だって喉を通らないし、それなら眠ってしまえ!と思いきや、アドレナリン?ドーパミン?セロトニン?なんでもいいけど全部出っ放し!!
「眠れるかぁぁぁああああ!!!」
どうせ寝れないならと本でも読み始めてみたけどさ……いや、どこにも婚約式前日がこんなに大変かなんて、一言も書いてなかったんですけど!?
むしろ婚約式の準備って、ゲームや小説だとすっ飛ばされるイベントじゃない?背景が数行で終わって『翌朝、婚約式を迎えた』で片付けられてない!?
いやいやいや、あれめちゃくちゃ大変だったよ!?ガチで丸一日フル稼働なんですけど!?
一応ね、一応!!!俯瞰して見て?客観的に見ても?
ま、まぁ……エドは物語に出て来る王子顔負け……だとは思う!!
けど、けどさ!!???
婚約式前夜って、恋愛小説だとだいたいドキドキわくわくじゃないの!?
小説の中の令嬢たちは、婚約式の前夜に胸をときめかせて眠れなかったり、甘い夢を見たりするんでしょ!?
お前ら幸せそうに『明日は楽しみだね♡』とか言ってるけど、現実は準備段階から連日HPゼロだからな!?
私の場合、眠れないのはトキメキじゃなくて緊張と疲労と胃痛のせいだからな!?
いやいやいや!もう責任者出てこーーーい!!!
……婚約だけでこんなんなら、結婚とかマジ無理なんだけど。
「うぅ……エドに会いたい……」
あぁ!?違う違う違う!!会いたくない会いたくない!!
今のはただの錯乱!思わず出ただけ!脳が勝手に口を動かしただけ!!
もう!!!これがマリッジブルーか!!??
怖っ!!マリッジブルー怖すぎんだろ!?
情緒不安定過ぎて、自分が一番怖いわ!!!
そう言い聞かせても、胸の奥に残るざわめきは消えなかった。
明日になれば、もう後戻りはできない。
眠れない夜の静けさが、余計にその不安と……ほんの少しの期待を大きくしていく。
「お嬢様!とても良い天気ですよ!!」
あぁ……ついにこの日が来てしまった。
気が付けば寝ていたみたいだけど、いや……まだそこまで日が登ってなくない?
天気わかんなくない?いっそ台風でも来たら延期にならないかな……
昨日、予行練習したおかげか、侍女たちは手際良く髪の毛を編み込んでいく。
並べられた色とりどりの可愛い花から奇麗な花が次々に髪へ飾られ、さらに真珠の髪飾りで彩られる。
この時点で、すでに頭皮が突っ張って痛いんだけど!?
つまめる朝食も用意されてるけど、当然ながら食欲なんて湧かない……
でも、昨晩からほぼ何も食べてないし、この後ドレスを着ることを考えたら、絶対に今食べておかないと。
このままだと絶対、低血糖か脱水症状で倒れるやつ!!
そうだ、私、栄養補給食とエナドリしか口にしてなくて死んだんだった……
さすがに同じ過ちはできん。
とりあえず食べやすそうな果物に手を伸ばす。
あぁ……口に広がる甘さがとても美味しい。けど、胃酸が逆流しそうなのを紅茶で無理やり流し込む。
うぅ……今からこれで、先が思いやられる。
「お嬢様、お召し物をお持ちしました」
侍女たちが恭しく両手で抱えてきたのは、昨日も見た山のようにふわりと広がる白のドレス。
上半身には細かなレースと宝石の刺繍、裾は幾重にも重なったシルク。
光を受けるたびに、柔らかな虹色の輝きが揺れて見える。
「失礼いたします」
二人がかりでドレスを広げられる。
もう……これを着たら逃げられない。そんな気持ちを無理やり押し込んで、その中心に立つ。
内側の薄いペチコートがひやりと肌に触れて、思わず背筋が伸びた。
侍女の手が器用に背後で編み上げを締め上げていく。
「きっつ……っ、ちょっ、ちょっと待って!?息できない!?」
「大丈夫です、お嬢様。これくらいが美しいラインになります」
いやいやいや、毎度のことながら絶対肋骨削れてるよ!?
お腹に入れた果物、逆流しそうなんだけど!?
これで笑顔で手振るとか正気の沙汰じゃない!!
徐々に重さを増すドレス、更に昨日は軽くしかあてなかったアクセサリーも次々に身につける。
ネックレスにピアス、ドレスに合わせた白い手袋。
手袋の上からブレスレット。指輪……もちろん左手の薬指は空けてある。
でも鏡に映る自分の姿は、もういつもの引きこもり令嬢ではなく、光沢を放つ純白に包まれた『未来の王太子妃』が完成されていた。
「お嬢様……とてもお美しいです」
「……」
確かに……!アリエル!!!お前は奇麗だ!!!
ただ、中身が私なんだよなぁぁぁぁあ……
私だと思うだけで全然ときめかない。
更に後でティアラだろ。
首痛めんじゃないの……これ。
何度『明日は筋肉痛なんじゃ……』と思ったことか。
ってか既に肩が凝ってる気がする。あ、これは胸のせいか……?
いや、胸のせいにしても、重いもんは重いんだよ!!
「お嬢様、お支度が整いました」
……整っちゃったか。
侍女たちがドレスの裾を丁寧に持ち上げ、公爵邸の大玄関ホールへと私を導く。
真紅の絨毯がまっすぐに伸び、その両脇にずらりと整列した使用人たちが一斉に深く頭を下げた。
その光景に、思わず背筋が固まる。映画の撮影現場かなにかですか?
玄関口では父母と兄たちが待っていた。
「アリエル……きれいよ」
「自慢の娘だ。胸を張りなさい」
私がこの二人と過ごした時間は、まだ数か月ほどしかない。
それでも、どれだけアリエルを大切に思っているかは、言葉の端々から、仕草から、十分に伝わってくる。
抱き締めてくれた母の温もりに、かつての私のお母さんを重ねてしまう。
お母さんは、こんな姿を望んだことがあったんだろうか。
結婚だの恋愛だの、私に縁遠すぎて、一度も話題にすらならなかった。
けれど結局、花嫁姿を見せるどころか、親より先に死ぬなんて……最高レベルの親不孝だよな、と胸が痛む。
「……行ってきます」
せめて、この世界では親より長生きしよう。
そんな決意を胸の奥に仕舞い込み、ぐっと背筋を伸ばして玄関を出た。
「殿下、大丈夫ですか?」
「……少し、昨晩も遅くまで執務をしていてな」
「も~、明日は大事な日なんですから、気を付けてもらわないと」
「当然だ」
明日……
明日さえ乗り切れば、アリエルは名実ともに、俺の婚約者になる。
「俺には優秀な側近がいるからね」
「はいはい……麗しのアリエル嬢のために、こちらの書類も確認をお願いします」
ドサッ……と置かれる大量の書類。
中身は大小様々な事案や事業。
財務、軍事、司法、宗教……王国を動かす要素がぎっしり詰め込まれている。
「……ふぅ」
さすがにげんなりしてしまう量に、つい溜息が零れる。
「殿下、ため息の数だけ幸せが逃げますよ」
「お前も言うようになったな」
「子供のころからお傍にいますからね」
思えば、アリエルとの婚約の件では随分と手を煩わせた。
陰謀が渦巻く王宮で、気の置けない忠臣に恵まれたのは本当にありがたい。
アリエルは……今頃どうしているだろうか。
きっと、ドレスに囲まれ、慣れない準備に疲れ果てているに違いない。
着飾った彼女はもちろん美しい。
けれど、自分にしか見せない、ネグリジェ姿でぐでっとしている彼女の方が、ずっと愛おしく思える。
明日のアリエルの姿を想像するだけで、自然と笑みが零れる。
叶うなら今すぐにでも会いたい。姿を見たい。触れたい。
逸る気持ちを胸に押し込み、エドは目の前の書類に再び視線を落とした。
「お前ら、婚約の前日からこんなに大変だなんてどこにも書いてないじゃん!!」
もう夕食だって喉を通らないし、それなら眠ってしまえ!と思いきや、アドレナリン?ドーパミン?セロトニン?なんでもいいけど全部出っ放し!!
「眠れるかぁぁぁああああ!!!」
どうせ寝れないならと本でも読み始めてみたけどさ……いや、どこにも婚約式前日がこんなに大変かなんて、一言も書いてなかったんですけど!?
むしろ婚約式の準備って、ゲームや小説だとすっ飛ばされるイベントじゃない?背景が数行で終わって『翌朝、婚約式を迎えた』で片付けられてない!?
いやいやいや、あれめちゃくちゃ大変だったよ!?ガチで丸一日フル稼働なんですけど!?
一応ね、一応!!!俯瞰して見て?客観的に見ても?
ま、まぁ……エドは物語に出て来る王子顔負け……だとは思う!!
けど、けどさ!!???
婚約式前夜って、恋愛小説だとだいたいドキドキわくわくじゃないの!?
小説の中の令嬢たちは、婚約式の前夜に胸をときめかせて眠れなかったり、甘い夢を見たりするんでしょ!?
お前ら幸せそうに『明日は楽しみだね♡』とか言ってるけど、現実は準備段階から連日HPゼロだからな!?
私の場合、眠れないのはトキメキじゃなくて緊張と疲労と胃痛のせいだからな!?
いやいやいや!もう責任者出てこーーーい!!!
……婚約だけでこんなんなら、結婚とかマジ無理なんだけど。
「うぅ……エドに会いたい……」
あぁ!?違う違う違う!!会いたくない会いたくない!!
今のはただの錯乱!思わず出ただけ!脳が勝手に口を動かしただけ!!
もう!!!これがマリッジブルーか!!??
怖っ!!マリッジブルー怖すぎんだろ!?
情緒不安定過ぎて、自分が一番怖いわ!!!
そう言い聞かせても、胸の奥に残るざわめきは消えなかった。
明日になれば、もう後戻りはできない。
眠れない夜の静けさが、余計にその不安と……ほんの少しの期待を大きくしていく。
「お嬢様!とても良い天気ですよ!!」
あぁ……ついにこの日が来てしまった。
気が付けば寝ていたみたいだけど、いや……まだそこまで日が登ってなくない?
天気わかんなくない?いっそ台風でも来たら延期にならないかな……
昨日、予行練習したおかげか、侍女たちは手際良く髪の毛を編み込んでいく。
並べられた色とりどりの可愛い花から奇麗な花が次々に髪へ飾られ、さらに真珠の髪飾りで彩られる。
この時点で、すでに頭皮が突っ張って痛いんだけど!?
つまめる朝食も用意されてるけど、当然ながら食欲なんて湧かない……
でも、昨晩からほぼ何も食べてないし、この後ドレスを着ることを考えたら、絶対に今食べておかないと。
このままだと絶対、低血糖か脱水症状で倒れるやつ!!
そうだ、私、栄養補給食とエナドリしか口にしてなくて死んだんだった……
さすがに同じ過ちはできん。
とりあえず食べやすそうな果物に手を伸ばす。
あぁ……口に広がる甘さがとても美味しい。けど、胃酸が逆流しそうなのを紅茶で無理やり流し込む。
うぅ……今からこれで、先が思いやられる。
「お嬢様、お召し物をお持ちしました」
侍女たちが恭しく両手で抱えてきたのは、昨日も見た山のようにふわりと広がる白のドレス。
上半身には細かなレースと宝石の刺繍、裾は幾重にも重なったシルク。
光を受けるたびに、柔らかな虹色の輝きが揺れて見える。
「失礼いたします」
二人がかりでドレスを広げられる。
もう……これを着たら逃げられない。そんな気持ちを無理やり押し込んで、その中心に立つ。
内側の薄いペチコートがひやりと肌に触れて、思わず背筋が伸びた。
侍女の手が器用に背後で編み上げを締め上げていく。
「きっつ……っ、ちょっ、ちょっと待って!?息できない!?」
「大丈夫です、お嬢様。これくらいが美しいラインになります」
いやいやいや、毎度のことながら絶対肋骨削れてるよ!?
お腹に入れた果物、逆流しそうなんだけど!?
これで笑顔で手振るとか正気の沙汰じゃない!!
徐々に重さを増すドレス、更に昨日は軽くしかあてなかったアクセサリーも次々に身につける。
ネックレスにピアス、ドレスに合わせた白い手袋。
手袋の上からブレスレット。指輪……もちろん左手の薬指は空けてある。
でも鏡に映る自分の姿は、もういつもの引きこもり令嬢ではなく、光沢を放つ純白に包まれた『未来の王太子妃』が完成されていた。
「お嬢様……とてもお美しいです」
「……」
確かに……!アリエル!!!お前は奇麗だ!!!
ただ、中身が私なんだよなぁぁぁぁあ……
私だと思うだけで全然ときめかない。
更に後でティアラだろ。
首痛めんじゃないの……これ。
何度『明日は筋肉痛なんじゃ……』と思ったことか。
ってか既に肩が凝ってる気がする。あ、これは胸のせいか……?
いや、胸のせいにしても、重いもんは重いんだよ!!
「お嬢様、お支度が整いました」
……整っちゃったか。
侍女たちがドレスの裾を丁寧に持ち上げ、公爵邸の大玄関ホールへと私を導く。
真紅の絨毯がまっすぐに伸び、その両脇にずらりと整列した使用人たちが一斉に深く頭を下げた。
その光景に、思わず背筋が固まる。映画の撮影現場かなにかですか?
玄関口では父母と兄たちが待っていた。
「アリエル……きれいよ」
「自慢の娘だ。胸を張りなさい」
私がこの二人と過ごした時間は、まだ数か月ほどしかない。
それでも、どれだけアリエルを大切に思っているかは、言葉の端々から、仕草から、十分に伝わってくる。
抱き締めてくれた母の温もりに、かつての私のお母さんを重ねてしまう。
お母さんは、こんな姿を望んだことがあったんだろうか。
結婚だの恋愛だの、私に縁遠すぎて、一度も話題にすらならなかった。
けれど結局、花嫁姿を見せるどころか、親より先に死ぬなんて……最高レベルの親不孝だよな、と胸が痛む。
「……行ってきます」
せめて、この世界では親より長生きしよう。
そんな決意を胸の奥に仕舞い込み、ぐっと背筋を伸ばして玄関を出た。
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