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第27話「果実の甘さよりも、あなたの口づけが残る」
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「続いて、王妃陛下よりティアラを」
今度は王妃が立ち上がり、ティアラを受け取り私の前に立つ。
流れるようにまとめられたプラチナブロンドの髪に真珠の櫛を挿し、深い紺のドレスには銀糸の刺繍が散りばめられている。
凛とした姿なのに、どこか温かな光を纏っていて……夜空に星を纏ったかのように見えた。
そっと頭を下げると、王妃は優しく微笑む。
その表情はどこかエドにも似ていて、思わず胸が詰まる。
花飾りと宝石をあしらったティアラが頭上に乗せられ、視界が一気に煌めいた。
光を反射する金細工と宝石が、目の奥まで焼き付いて離れない。
「……ようこそ、私たちの家族へ。あなたを娘のように思える日を、ずっと待っていました」
母の面影を重ねてしまう。
もう二度と会えないはずのお母さん。
けれど、この世界にはアリエルの母と、そしてエドの母がいる。
……そんなのも、悪くないのかもしれない。
「ここに、王太子エドガーとアリエル・C・ラバーの婚約を認める!」
高らかに王の声が響いた瞬間、ファンファーレ、鐘の音、割れんばかりの歓声。
拍手が津波のように押し寄せ、広間全体を揺らした。
エドに手を添えられ、壇上で並び立つ。
最後に触れたのは収穫祭があった一週間前……
手袋越しでも、その温もりは変わらず。
痺れて感覚のなかった指先が、触れた瞬間から少しずつ蘇るように温まっていった。
式がようやく終わり、案内された控室でソファに座り込む。
肘掛けにぐったり寄りかかり、全身が鉛みたいに重い。
「……連日あんなにレッスンしたのに、本番で全部飛んだわ……」
声に出したところで虚しく響くだけ。
この後は舞踏会?信じられない。
普段ほとんど動かない貴族たちの体力、どんな仕組みなんだよ……
テーブルには軽食やフルーツが並べられているけれど、伸ばす気力すらない。
今ネグリジェに着替えてベッドに飛び込んだら、三秒で熟睡できる。
なんなら、まだ逃げる手段を考えてる自分がいる……
ガチャリ、と扉の開く音。
でも顔を上げる力もない。
「ご苦労だったね。しばらく二人にしてくれるかな」
……出たよ。
声の主は迷わず私の隣に腰を下ろす。
何勝手に二人きりになろうとしてんだ。
「アリエル」
名前を呼ばれても反応できない。
それを当然のように受け入れ、エドは左手を取り、するりと手袋を外していく。
「な、何外してんだよ!?」
さすがに身体を起こすと、外された手袋の先……薬指の指輪が改めて光を放つ。
そしてそのまま、手にキスが落とされた。
「未来の王太子妃に、手袋越しじゃなく触れたいと思うのは……ダメかな?」
「……っ!!だ、だめに決まってんだろ!!」
「そうか……困ったな」
低く笑みを漏らしたかと思うと、今度はそのまま腕を引かれ、強く抱き寄せられた……
「……!!?え、エド!?」
「俺はずっと、抱きしめたいのを我慢していたんだけどな」
引かれた時の腕の力強さに反して、抱きしめてくる腕は驚くほど優しい。
微かに香る香水の匂いと、どちらのものかわからない鼓動が重なり合い、耳元で心地よく響いてくる。
その音に包まれると、瞼が少しずつ重くなっていった。
「アリエル……今後は『リエル』と呼びたいんだが、どうだろう?」
「何でだよ……」
一文字しか省略できてない。意味あるのかよ、それ。
なのに、この距離で耳元に落とされる声は妙に落ち着いて、体の奥から眠気を誘う。
もうやだ……落ち着きすぎて、眠くなんだろ……が……
「俺がそうしたいんだ」
「……まぁ、好きに呼べばいいよ……」
「俺以外には呼ばせてはダメだよ」
「……はいはい……」
『はいはい』という小さな声を最後に、彼女の寝息が落ち着いたリズムを刻み始める。
朝からきっと緊張しっぱなしで、疲れ切っていたのだろう。
数日ぶりに会ったリエルは、想像を遥かに超えた美しい姿で現れた。
息を呑むほどの煌めき……抱きしめたい衝動を抑えるのがどれほど大変だったか。
けれど今、腕の中で眠る彼女は、あの公の場での姿とはまるで違う。
自分だけに見せる無防備な表情と安らぎに、愛おしさが加速して止まらない。
起こさぬよう、髪、耳、額、頬へとそっと口づけを落とす。
国中に公表して、舞踏会で『自分だけのもの』と証明したい気持ちがある一方で、このまま誰にも見せず閉じ込めてしまいたい……そんな矛盾すら抱えてしまう。
やがて、頭を撫でられていることに気が付いたのか、彼女が薄らと目を開けた。
「……目が覚めたかな」
見上げると、そこには微笑むエドの顔。
「そのままでいい。何か口にできるかな」
目の前に差し出されたのは、切られた果物。
少しだけ口を開くと、冷たい果汁が喉を潤していく。
「桃はどうだろう?」
彼が一切れずつ口元に運ぶたび、甘さが体に染み渡り、思考が少しずつクリアになる。
糖分が入っただけで、こんなに世界が明るくなるのかと思うほどだった。
……いや待て。私、今なぜか膝枕されて、しかも食事の介助まで普通にされてない!?
のそりと起き上がり、頬を赤くしたまま呟く。
「あ、ありがとう。もう大丈夫だから……」
気恥ずかしさから、顔をまともに上げられない。
「エドも、何か口にしないと……」
「そうだな」
次の瞬間、手が頬に添えられ、唇が重なる。
花火の夜にしたキスとは違う。
舐めるように、味わうように……甘さを確かめるような口づけ。
「……甘いな。私はこれで充分かな」
「っ……!?」
言葉を失う。充分って何がだよ!?
え、こいつ本当にこういうキャラなの!?
「失礼します。ご準備のお時間になりました」
侍女が入ってきてしまい、怒るタイミングを完全に逃す。
「殿下、先ほどより随分お顔色が良くなりましたね」
「しっかり御休憩が取れたようで、良かったです」
確かに休憩は取れたけどさ。
心臓はまだ落ち着いてないし、別の疲れも一気に増えた気がするんだが!?
今度は王妃が立ち上がり、ティアラを受け取り私の前に立つ。
流れるようにまとめられたプラチナブロンドの髪に真珠の櫛を挿し、深い紺のドレスには銀糸の刺繍が散りばめられている。
凛とした姿なのに、どこか温かな光を纏っていて……夜空に星を纏ったかのように見えた。
そっと頭を下げると、王妃は優しく微笑む。
その表情はどこかエドにも似ていて、思わず胸が詰まる。
花飾りと宝石をあしらったティアラが頭上に乗せられ、視界が一気に煌めいた。
光を反射する金細工と宝石が、目の奥まで焼き付いて離れない。
「……ようこそ、私たちの家族へ。あなたを娘のように思える日を、ずっと待っていました」
母の面影を重ねてしまう。
もう二度と会えないはずのお母さん。
けれど、この世界にはアリエルの母と、そしてエドの母がいる。
……そんなのも、悪くないのかもしれない。
「ここに、王太子エドガーとアリエル・C・ラバーの婚約を認める!」
高らかに王の声が響いた瞬間、ファンファーレ、鐘の音、割れんばかりの歓声。
拍手が津波のように押し寄せ、広間全体を揺らした。
エドに手を添えられ、壇上で並び立つ。
最後に触れたのは収穫祭があった一週間前……
手袋越しでも、その温もりは変わらず。
痺れて感覚のなかった指先が、触れた瞬間から少しずつ蘇るように温まっていった。
式がようやく終わり、案内された控室でソファに座り込む。
肘掛けにぐったり寄りかかり、全身が鉛みたいに重い。
「……連日あんなにレッスンしたのに、本番で全部飛んだわ……」
声に出したところで虚しく響くだけ。
この後は舞踏会?信じられない。
普段ほとんど動かない貴族たちの体力、どんな仕組みなんだよ……
テーブルには軽食やフルーツが並べられているけれど、伸ばす気力すらない。
今ネグリジェに着替えてベッドに飛び込んだら、三秒で熟睡できる。
なんなら、まだ逃げる手段を考えてる自分がいる……
ガチャリ、と扉の開く音。
でも顔を上げる力もない。
「ご苦労だったね。しばらく二人にしてくれるかな」
……出たよ。
声の主は迷わず私の隣に腰を下ろす。
何勝手に二人きりになろうとしてんだ。
「アリエル」
名前を呼ばれても反応できない。
それを当然のように受け入れ、エドは左手を取り、するりと手袋を外していく。
「な、何外してんだよ!?」
さすがに身体を起こすと、外された手袋の先……薬指の指輪が改めて光を放つ。
そしてそのまま、手にキスが落とされた。
「未来の王太子妃に、手袋越しじゃなく触れたいと思うのは……ダメかな?」
「……っ!!だ、だめに決まってんだろ!!」
「そうか……困ったな」
低く笑みを漏らしたかと思うと、今度はそのまま腕を引かれ、強く抱き寄せられた……
「……!!?え、エド!?」
「俺はずっと、抱きしめたいのを我慢していたんだけどな」
引かれた時の腕の力強さに反して、抱きしめてくる腕は驚くほど優しい。
微かに香る香水の匂いと、どちらのものかわからない鼓動が重なり合い、耳元で心地よく響いてくる。
その音に包まれると、瞼が少しずつ重くなっていった。
「アリエル……今後は『リエル』と呼びたいんだが、どうだろう?」
「何でだよ……」
一文字しか省略できてない。意味あるのかよ、それ。
なのに、この距離で耳元に落とされる声は妙に落ち着いて、体の奥から眠気を誘う。
もうやだ……落ち着きすぎて、眠くなんだろ……が……
「俺がそうしたいんだ」
「……まぁ、好きに呼べばいいよ……」
「俺以外には呼ばせてはダメだよ」
「……はいはい……」
『はいはい』という小さな声を最後に、彼女の寝息が落ち着いたリズムを刻み始める。
朝からきっと緊張しっぱなしで、疲れ切っていたのだろう。
数日ぶりに会ったリエルは、想像を遥かに超えた美しい姿で現れた。
息を呑むほどの煌めき……抱きしめたい衝動を抑えるのがどれほど大変だったか。
けれど今、腕の中で眠る彼女は、あの公の場での姿とはまるで違う。
自分だけに見せる無防備な表情と安らぎに、愛おしさが加速して止まらない。
起こさぬよう、髪、耳、額、頬へとそっと口づけを落とす。
国中に公表して、舞踏会で『自分だけのもの』と証明したい気持ちがある一方で、このまま誰にも見せず閉じ込めてしまいたい……そんな矛盾すら抱えてしまう。
やがて、頭を撫でられていることに気が付いたのか、彼女が薄らと目を開けた。
「……目が覚めたかな」
見上げると、そこには微笑むエドの顔。
「そのままでいい。何か口にできるかな」
目の前に差し出されたのは、切られた果物。
少しだけ口を開くと、冷たい果汁が喉を潤していく。
「桃はどうだろう?」
彼が一切れずつ口元に運ぶたび、甘さが体に染み渡り、思考が少しずつクリアになる。
糖分が入っただけで、こんなに世界が明るくなるのかと思うほどだった。
……いや待て。私、今なぜか膝枕されて、しかも食事の介助まで普通にされてない!?
のそりと起き上がり、頬を赤くしたまま呟く。
「あ、ありがとう。もう大丈夫だから……」
気恥ずかしさから、顔をまともに上げられない。
「エドも、何か口にしないと……」
「そうだな」
次の瞬間、手が頬に添えられ、唇が重なる。
花火の夜にしたキスとは違う。
舐めるように、味わうように……甘さを確かめるような口づけ。
「……甘いな。私はこれで充分かな」
「っ……!?」
言葉を失う。充分って何がだよ!?
え、こいつ本当にこういうキャラなの!?
「失礼します。ご準備のお時間になりました」
侍女が入ってきてしまい、怒るタイミングを完全に逃す。
「殿下、先ほどより随分お顔色が良くなりましたね」
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