死にキャラに転生したけど、仲間たちに全力で守られて溺愛されています。

藤原遊

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第2部 死にキャラだけど世界を救う旅に出る

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激しい光と闇の衝突が空間を揺るがした。スフィアの「運命の光」は魔王を包み込んでいたが、闇の力は未だ衰えることなく、周囲に渦を巻いている。

「まだだ……終わっていない!」

カインが剣を握り直し、再び魔王へと駆け出した。しかし、その瞬間、魔王の周囲に黒い結界が現れ、カインの攻撃を弾き返した。

「くっ……!」

カインは後方に跳び、仲間たちと距離を取った。

「お前たちの光がいくら強かろうと、この闇を消し去ることはできない。」

魔王の声は冷たく響き渡る。彼の周囲に漂う黒い霧は、ますます濃くなり、空間全体を覆い始めていた。

「皆さん、気を引き締めてください!」

スフィアが声を張り上げ、再び結界を展開する。しかし、魔王は笑みを浮かべながら、一歩ずつ彼らに向かって歩み寄ってきた。

「運命の光だと?それは単なる幻想だ。運命は変えられない。お前たちの選択も、すべて無駄に終わる。」

その言葉に、ユリウスが静かに反論した。

「運命は変わるものだ。君がそう信じていないだけで、僕たちは信じている。」

エリオットが魔導書を開き、新たな術式を唱え始めた。

「スフィア、僕が時間を稼ぐ。今のうちに、浄化の術式を準備してくれ。」

「わかりました!」

スフィアは深呼吸をし、両手を組んで術式を描き始める。その手はわずかに震えていたが、仲間たちの声が彼女の心を支えていた。

「スフィア、大丈夫だ!」

レオンが軽快に動きながら、魔王の攻撃をかわし、短剣を投げて牽制する。

「僕たちは、一人じゃない!」

その言葉に、スフィアの胸の中で新たな力が湧き上がる。

「……そうですね。私は、皆さんと共に未来を守ります!」

スフィアは術式を完成させ、手のひらから光を放った。

「浄化の結界――闇を消し去り、光をもたらせ!」

光の柱が立ち上がり、魔王の黒い結界を突き破った。その光は空間全体を包み込み、闇の力を弱めていく。

「これが……お前たちの力か。」

魔王の声が少しずつかすれていく。しかし、彼はまだ完全に倒れてはいなかった。立ち上がり、残る力を振り絞って言葉を紡ぐ。

「だが……お前たちの覚悟が本物かどうか、最後に試させてもらおう。」

その瞬間、闇の空間が再び揺れ、地面から無数の闇の触手が湧き上がった。それらはスフィアたちに向かって襲いかかる。

「くっ、まだ終わらないのか!」

カインが剣を振り、闇の触手を切り裂く。しかし、その数は膨大で、次から次へと襲いかかってくる。

「皆さん、ここが正念場です!」

スフィアの声が響く。彼女は仲間たちを見渡し、強い決意を込めて言葉を続けた。

「私たちの選択は、間違っていません。ここで未来を切り開きましょう!」

カイン、エリオット、レオン、ユリウスがそれぞれ頷き、最後の力を振り絞った。

「行くぞ、スフィア!」

「はい!」

光と闇の最終決戦が、いよいよ幕を開ける。
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