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第三章 邪神教団と魔王
第二十二話 されど君は尚も強し
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ティアはゆっくりと馬車に揺られながら静かに街へ戻った。
移動の噂は数日も経たないうちに「単なる勘違い」や「暇人の与太話」として笑い話になり、やがて人々の記憶から薄れていかと同時にティアも仕事に専念し始める。
一方、ロディアスも任務を終え、ギルドに帰還。
ギルド幹部たちを前に拠点の壊滅と、生贄にされかけた女性たちの救出を淡々と報告する。
その表情はいつも通りだが、内心では教団の動きがこれで止まるとは思っていなかった。
──同じ頃、邪神教団本拠地。
教皇イスラミールの私室では、冷たい石床に杖が打ちつけられる音が響いていた。
「四邪王の一人を……失っただと?」
報告にひざまずく信者たちの肩が、恐怖でわずかに震える。
「それだけではございません……拠点が勇者により壊滅し監禁していた生贄もすべて……」
その言葉に、教皇の目が怒りで紅く染まった。
「愚か者どもが! 生贄が減れば──復活の儀は遅れる……!」
イスラミールは深く息を吐き、やがてゆっくりと口元を歪めた。
「……ならば、遅らせるわけにはいかぬ。
不完全でも復活させるまでだ」
玉座の間に響くその声は、不気味な確信を帯びていた。
「邪神イャルドラ様は、たとえ不完全でも蘇る。あとは勇者と……国中の魂を喰らえば、完全体に近づくことは可能だ。
不完全な復活でも人地を超えた恐怖を与えられる。今用意できる生贄をすぐに集めよ」
信者たちは一斉に頭を垂れ、「御意」と唱和する。
そして本拠地では、禁忌の祭壇が慌ただしく整えられ始めた。
──だが、この企みをティアもロディアスもまだ知らない。
嵐は、静かに、そして確実に迫っていた。
ティアは決して迷わなかった。
──この手で邪神教団を壊滅させる。
その強い決意は、臣下たちへと伝わり、彼らの士気もまた炎のように燃え上がっていた。
一方、教皇イスラミールは焦りを隠せぬまま、ついに最後の手段に打って出る。
「今ある生贄をすべて捧げよ……! 不完全でも構わぬ、イャルドラ様を蘇らせるのだ!」
祭壇に集められた無数の魂が、黒き霧のように空を覆い、禍々しい魔力が大地を震わせる。
ティアはその瞬間を待っていた。
広域に展開していた魔力検知が、異常な魔力消費をとらえる。
「……来たわ」
彼女の瞳が妖しく輝き、神魔の剣を握る手に力がこもる。
「さあ、セリア!カイン!ナシェル!ルシェル!行くわよ。
邪神復活など、この場で終わらせる!」
セリア、カイン、ナシェル、リシェル──四人の臣下が一斉に応じ、黒き疾風となってティアに続いた。
同じ頃。
ロディアスもまた、生贄監禁施設をいくつも壊滅し、女性たちを救い出していた。
「これで……残りの拠点も終わりだな」
だがその時、空を揺るがすほどの巨大な魔力の奔流が世界を震わせた。
「……なんだ、この気配は……!?」
アリスが蒼ざめ、マイクが槍を構え、バレスティーが唸る。
ロディアスは目を細め、確信する。
「本拠地……間違いない! 行くぞ!」
──別々の道を歩んでいた二つの存在。
だが今、ティアと勇者ロディアスは、同じ一点へと引き寄せられていく。
それは運命の邂逅であり、邪神復活を賭けた最終戦の幕開けでもあった。
黒き祭壇の上、膨大な魔力と魂を吸い上げる術式が脈動していた。
空気は淀み、血と硫黄が混じったような悪臭が漂い、地面すら脈打つように揺れている。
光を切り裂くようにして現れたのは、魔力を探知して長距離の転移魔法でティアは邪神教団の本拠地に辿り着いた。
「……ここが本拠地、そして……」
その視線の先、闇の法衣に身を包み、異様な気迫を放つ男がいた。
教皇イスラミール。
痩せこけたその顔には血走った眼が宿り、狂気と狂信が同居していた。
「何者だ?……ティアと言ったか、四邪王の一人を倒すという事は普通のギルド受付嬢では無さそうだな。」
口元を歪め、彼は恍惚とした声で語り出す。
「お前のような存在がいかに抗おうとも、我らが邪神イャルドラ様の御前では塵に等しい。
この腐りきった世界を焼き尽くし、真なる楽土を築かれる御方……それがイャルドラ様なのだ!」
ティアは一歩、祭壇に近づいた。
「……まあ、何をしても私には対して関心は無いけど、邪神はよく無いわね。
いろいろな世界に迷惑をかけるわよ。」
イスラミールは甲高い笑い声を響かせた。
「えらく余裕だな……! 今この素晴らしい儀式の果ての世界の変革を見せてやろう。
血と魂こそが真実を開く! 生贄は捧げられることで“選ばれし証”となるのだ!
その犠牲の上に立つ我らは、邪神の恩寵を受けて新世界の民となる!」
その目は狂気に濁りきっていた。
人の理を越え、ただ信仰と欲望に身を焦がす怪物。
ティアは静かに、だが冷徹に言い放った。
「……狂っているわね、イスラミール。
そんな歪んだ思想が通ると思うのなら、今ここで私が正してあげる」
神魔の剣が彼女の手に現れ、周囲の空気が一変する。
──だが、イスラミールは怯まなかった。
「ならば見るがいい!
我らが神の御姿を!
貴様の剣で断てるものか!」
術式がうなりを上げ、祭壇の闇が裂ける。
禍々しい影が這い出し始めた。
ロディアスは険しい表情で立ち止まった。
「……っ! これは……」
空気を裂くような魔力の波動が、肌を刺す。
邪神復活のための儀式による魔力とは違う──もっと純粋で、もっと濃密な……それでいて、どこか既視感のある力。
勇者として幾度も死地をくぐり抜けてきたロディアスの勘が、警鐘を鳴らしていた。
胸の奥がざわめき、汗が背筋を伝う。
「嫌な予感がする……!」
彼は剣の柄を強く握りしめた。
アリスが慌てて追いかける。
「ロディアス! どうしたの、急に足を速めて!」
「……わからない。でも……何かが起きてる。
急がなくてならない気がする!」
「おい!ロディアス、急ぐのはわかるが一人で突入するなよ!」
「全く、若いもんは血の気が多くていかん。」
仲間たちの制止も聞かず、ロディアスはほとんど駆けるように本拠地へ向かう。
その胸に浮かんでいるのは、ただ一つの思い。
──ティアのこと。
「まさか……ティアが……?」
言葉には出さず、ただその予感に突き動かされるように、勇者は加速していった。
祭壇の中央で、教皇イスラミールは狂気に満ちた笑みを浮かべていた。
「我が身をも供物とし、偉大なるイャルドラ様に還元しよう! 血肉も魂もすべては御身の糧!」
その身を自ら刃で貫くと同時に、儀式陣が血のような赤黒い輝きを放ち、天地を揺さぶるほどの魔力が爆発的に解き放たれた。
次の瞬間──。
祭壇から這い出すように、不完全ながらも禍々しい影が姿を現す。
四肢は異形に歪み、空間を喰らうかのごとき咆哮が響き渡る。
「ぬ……おおおおおおおっ!」
周囲の信者たちは歓喜と恐怖に入り混じった声を上げ、その多くは衝撃に耐えきれず灰となって崩れ落ちた。
──空気が、凍りつく。
圧倒的な威圧感が辺りを支配し、生きとし生けるものの魂をねじ伏せてゆく。
人間の姿を保っていたティアもまた、その重圧に膝を折りそうになった。
胸の奥が焼けつくように苦しく、肌を裂かれるような痛みが全身を走る。
「……ぐっ……!」
必死に抗おうとするが、その威圧は人間の身にはあまりに重い。
──次の瞬間、眩い光とともにティアの姿が変貌していった。
人間の仮面は砕け、神魔の翼と深紅の瞳を持つ“魔王ユスティティア”の姿が顕現する。
祭壇の上から、復活した邪神の咆哮と、ティアの硬質な吐息が交差した。
「……仕方ないわね」
その声音には、人の弱さを脱ぎ捨てた冷徹な決意が宿っていた。
──勇者ロディアスの知らぬところで、運命の歯車は大きく回り始めていた。
移動の噂は数日も経たないうちに「単なる勘違い」や「暇人の与太話」として笑い話になり、やがて人々の記憶から薄れていかと同時にティアも仕事に専念し始める。
一方、ロディアスも任務を終え、ギルドに帰還。
ギルド幹部たちを前に拠点の壊滅と、生贄にされかけた女性たちの救出を淡々と報告する。
その表情はいつも通りだが、内心では教団の動きがこれで止まるとは思っていなかった。
──同じ頃、邪神教団本拠地。
教皇イスラミールの私室では、冷たい石床に杖が打ちつけられる音が響いていた。
「四邪王の一人を……失っただと?」
報告にひざまずく信者たちの肩が、恐怖でわずかに震える。
「それだけではございません……拠点が勇者により壊滅し監禁していた生贄もすべて……」
その言葉に、教皇の目が怒りで紅く染まった。
「愚か者どもが! 生贄が減れば──復活の儀は遅れる……!」
イスラミールは深く息を吐き、やがてゆっくりと口元を歪めた。
「……ならば、遅らせるわけにはいかぬ。
不完全でも復活させるまでだ」
玉座の間に響くその声は、不気味な確信を帯びていた。
「邪神イャルドラ様は、たとえ不完全でも蘇る。あとは勇者と……国中の魂を喰らえば、完全体に近づくことは可能だ。
不完全な復活でも人地を超えた恐怖を与えられる。今用意できる生贄をすぐに集めよ」
信者たちは一斉に頭を垂れ、「御意」と唱和する。
そして本拠地では、禁忌の祭壇が慌ただしく整えられ始めた。
──だが、この企みをティアもロディアスもまだ知らない。
嵐は、静かに、そして確実に迫っていた。
ティアは決して迷わなかった。
──この手で邪神教団を壊滅させる。
その強い決意は、臣下たちへと伝わり、彼らの士気もまた炎のように燃え上がっていた。
一方、教皇イスラミールは焦りを隠せぬまま、ついに最後の手段に打って出る。
「今ある生贄をすべて捧げよ……! 不完全でも構わぬ、イャルドラ様を蘇らせるのだ!」
祭壇に集められた無数の魂が、黒き霧のように空を覆い、禍々しい魔力が大地を震わせる。
ティアはその瞬間を待っていた。
広域に展開していた魔力検知が、異常な魔力消費をとらえる。
「……来たわ」
彼女の瞳が妖しく輝き、神魔の剣を握る手に力がこもる。
「さあ、セリア!カイン!ナシェル!ルシェル!行くわよ。
邪神復活など、この場で終わらせる!」
セリア、カイン、ナシェル、リシェル──四人の臣下が一斉に応じ、黒き疾風となってティアに続いた。
同じ頃。
ロディアスもまた、生贄監禁施設をいくつも壊滅し、女性たちを救い出していた。
「これで……残りの拠点も終わりだな」
だがその時、空を揺るがすほどの巨大な魔力の奔流が世界を震わせた。
「……なんだ、この気配は……!?」
アリスが蒼ざめ、マイクが槍を構え、バレスティーが唸る。
ロディアスは目を細め、確信する。
「本拠地……間違いない! 行くぞ!」
──別々の道を歩んでいた二つの存在。
だが今、ティアと勇者ロディアスは、同じ一点へと引き寄せられていく。
それは運命の邂逅であり、邪神復活を賭けた最終戦の幕開けでもあった。
黒き祭壇の上、膨大な魔力と魂を吸い上げる術式が脈動していた。
空気は淀み、血と硫黄が混じったような悪臭が漂い、地面すら脈打つように揺れている。
光を切り裂くようにして現れたのは、魔力を探知して長距離の転移魔法でティアは邪神教団の本拠地に辿り着いた。
「……ここが本拠地、そして……」
その視線の先、闇の法衣に身を包み、異様な気迫を放つ男がいた。
教皇イスラミール。
痩せこけたその顔には血走った眼が宿り、狂気と狂信が同居していた。
「何者だ?……ティアと言ったか、四邪王の一人を倒すという事は普通のギルド受付嬢では無さそうだな。」
口元を歪め、彼は恍惚とした声で語り出す。
「お前のような存在がいかに抗おうとも、我らが邪神イャルドラ様の御前では塵に等しい。
この腐りきった世界を焼き尽くし、真なる楽土を築かれる御方……それがイャルドラ様なのだ!」
ティアは一歩、祭壇に近づいた。
「……まあ、何をしても私には対して関心は無いけど、邪神はよく無いわね。
いろいろな世界に迷惑をかけるわよ。」
イスラミールは甲高い笑い声を響かせた。
「えらく余裕だな……! 今この素晴らしい儀式の果ての世界の変革を見せてやろう。
血と魂こそが真実を開く! 生贄は捧げられることで“選ばれし証”となるのだ!
その犠牲の上に立つ我らは、邪神の恩寵を受けて新世界の民となる!」
その目は狂気に濁りきっていた。
人の理を越え、ただ信仰と欲望に身を焦がす怪物。
ティアは静かに、だが冷徹に言い放った。
「……狂っているわね、イスラミール。
そんな歪んだ思想が通ると思うのなら、今ここで私が正してあげる」
神魔の剣が彼女の手に現れ、周囲の空気が一変する。
──だが、イスラミールは怯まなかった。
「ならば見るがいい!
我らが神の御姿を!
貴様の剣で断てるものか!」
術式がうなりを上げ、祭壇の闇が裂ける。
禍々しい影が這い出し始めた。
ロディアスは険しい表情で立ち止まった。
「……っ! これは……」
空気を裂くような魔力の波動が、肌を刺す。
邪神復活のための儀式による魔力とは違う──もっと純粋で、もっと濃密な……それでいて、どこか既視感のある力。
勇者として幾度も死地をくぐり抜けてきたロディアスの勘が、警鐘を鳴らしていた。
胸の奥がざわめき、汗が背筋を伝う。
「嫌な予感がする……!」
彼は剣の柄を強く握りしめた。
アリスが慌てて追いかける。
「ロディアス! どうしたの、急に足を速めて!」
「……わからない。でも……何かが起きてる。
急がなくてならない気がする!」
「おい!ロディアス、急ぐのはわかるが一人で突入するなよ!」
「全く、若いもんは血の気が多くていかん。」
仲間たちの制止も聞かず、ロディアスはほとんど駆けるように本拠地へ向かう。
その胸に浮かんでいるのは、ただ一つの思い。
──ティアのこと。
「まさか……ティアが……?」
言葉には出さず、ただその予感に突き動かされるように、勇者は加速していった。
祭壇の中央で、教皇イスラミールは狂気に満ちた笑みを浮かべていた。
「我が身をも供物とし、偉大なるイャルドラ様に還元しよう! 血肉も魂もすべては御身の糧!」
その身を自ら刃で貫くと同時に、儀式陣が血のような赤黒い輝きを放ち、天地を揺さぶるほどの魔力が爆発的に解き放たれた。
次の瞬間──。
祭壇から這い出すように、不完全ながらも禍々しい影が姿を現す。
四肢は異形に歪み、空間を喰らうかのごとき咆哮が響き渡る。
「ぬ……おおおおおおおっ!」
周囲の信者たちは歓喜と恐怖に入り混じった声を上げ、その多くは衝撃に耐えきれず灰となって崩れ落ちた。
──空気が、凍りつく。
圧倒的な威圧感が辺りを支配し、生きとし生けるものの魂をねじ伏せてゆく。
人間の姿を保っていたティアもまた、その重圧に膝を折りそうになった。
胸の奥が焼けつくように苦しく、肌を裂かれるような痛みが全身を走る。
「……ぐっ……!」
必死に抗おうとするが、その威圧は人間の身にはあまりに重い。
──次の瞬間、眩い光とともにティアの姿が変貌していった。
人間の仮面は砕け、神魔の翼と深紅の瞳を持つ“魔王ユスティティア”の姿が顕現する。
祭壇の上から、復活した邪神の咆哮と、ティアの硬質な吐息が交差した。
「……仕方ないわね」
その声音には、人の弱さを脱ぎ捨てた冷徹な決意が宿っていた。
──勇者ロディアスの知らぬところで、運命の歯車は大きく回り始めていた。
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