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私はダリウスを連れて王宮にいた。
本来ならセルフ殿下は私と結婚してから王籍を抜かれるのが定石。
婚約は何かの都合により破棄される可能性があるのでそな段階ではしない。
だが、セルフ殿下は私と婚約と同時に王籍を抜かれた。
王家が我が家に厄介払いしたのだ。
それぐらいセルフ殿下の行動は問題視されていた。
「つまり陛下は今後、セルフ殿下が不祥事を起こした場合、我公爵家に全ての責を負わせると暗に言っておられるわけですね」
ここは客室。
赤い色の布に金の装飾が施されたソファーに腰かけた私の対面には陛下がいる。
齢四十は越える陛下は、若い頃に先陣を切って戦い今でも鍛練を怠らずにしているので年齢にそぐわず屈強な体躯をしている。
私はそんな男を睨み付けるように見ていた。
「王籍を抜いたからな」
自分の息子であるのに平然と言ってのけた。
何とも厚かましい男だ。
「では最悪我が家の領地を没収し、我が公爵家を断絶する可能性もあると?」
声を低くして言えば陛下はニヤリと口角を上げた。その表情で私は全てを悟った。
「婚約者であるセルフの手綱を引けなかったそなたらの失態となるからな」
我が公爵家は様々な富を産んでいる。
主に私が手広く商売しているからだが。海と隣接している為、貿易も盛んだ。
我が領地にしかないものも様々あるし、海が近いから異国の文化も入ってくる。
彼らは富を生む私たちの領地が欲しいのだ。
これはその為の前段階。
セルフ殿下が何もやらかさないなんて有り得ない。そう、陛下と一部の貴族は思っている。
彼らはセルフ殿下が失態をやらかすのを待っていればいいのだ。
「馬鹿げている」
陛下の御前を退室した私は腸煮えくり返る思いで王宮の廊下を歩いていく。その後を私の護衛であるダリウスがついてくる。
「どうするんだ?」
「やり方なんていくらでもあるわ」
そう。やり方なんて幾らでとあるのだ。
陛下たちがその気なら遠慮はしない。
本来ならセルフ殿下は私と結婚してから王籍を抜かれるのが定石。
婚約は何かの都合により破棄される可能性があるのでそな段階ではしない。
だが、セルフ殿下は私と婚約と同時に王籍を抜かれた。
王家が我が家に厄介払いしたのだ。
それぐらいセルフ殿下の行動は問題視されていた。
「つまり陛下は今後、セルフ殿下が不祥事を起こした場合、我公爵家に全ての責を負わせると暗に言っておられるわけですね」
ここは客室。
赤い色の布に金の装飾が施されたソファーに腰かけた私の対面には陛下がいる。
齢四十は越える陛下は、若い頃に先陣を切って戦い今でも鍛練を怠らずにしているので年齢にそぐわず屈強な体躯をしている。
私はそんな男を睨み付けるように見ていた。
「王籍を抜いたからな」
自分の息子であるのに平然と言ってのけた。
何とも厚かましい男だ。
「では最悪我が家の領地を没収し、我が公爵家を断絶する可能性もあると?」
声を低くして言えば陛下はニヤリと口角を上げた。その表情で私は全てを悟った。
「婚約者であるセルフの手綱を引けなかったそなたらの失態となるからな」
我が公爵家は様々な富を産んでいる。
主に私が手広く商売しているからだが。海と隣接している為、貿易も盛んだ。
我が領地にしかないものも様々あるし、海が近いから異国の文化も入ってくる。
彼らは富を生む私たちの領地が欲しいのだ。
これはその為の前段階。
セルフ殿下が何もやらかさないなんて有り得ない。そう、陛下と一部の貴族は思っている。
彼らはセルフ殿下が失態をやらかすのを待っていればいいのだ。
「馬鹿げている」
陛下の御前を退室した私は腸煮えくり返る思いで王宮の廊下を歩いていく。その後を私の護衛であるダリウスがついてくる。
「どうするんだ?」
「やり方なんていくらでもあるわ」
そう。やり方なんて幾らでとあるのだ。
陛下たちがその気なら遠慮はしない。
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