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私の一日は部屋で読書をしたり、刺繍をしたり、窓辺でボーッとして終わる。
王妃になればそれなりに公務というものがある。王族の義務である孤児院の管理だってある。でも、私は何もしていない。何もさせてもらえないのだ。
一度、陛下に直接会えないのでそのことを侍女通して聞いたら「お前は何もしなくていい」とただそれだけが返って来た。もちろん、本人は一切来ず、侍女が陛下の言葉を伝えに来た。
同じ城に住んでいるはずなのに。時々、この城には私しかいないんじゃないかと疑いたくなる。
会えないけど「するな」と言われたらするわけにはいかない。王命には逆らえないのだ。だから私は何もできない。そうしたら周囲から公務をせず、一日中部屋に籠っている極潰しと言われるようになった。
もちろん、私の世話をしてくれる侍女はそんなことは言わない。言うのは陛下の部下や騎士達だ。時々、陛下の伝言を伝えに来た際、また部屋に籠りがちな私を心配した私を侍女が庭の散策に連れ出した際などに出会った騎士や臣下に言われるのだ。
「△※〇#△※〇#」
「何かしら?」
部屋の外から何やら騒ぐ声が聞こえた。
「見てまいります」
侍女は一礼して部屋を出て行った。けれど、そこから数分経ってもまだ喚き声が聞こえる。これは私が出て行かなければならないようだ。
部屋の前には私の専属侍女の三人。茶髪に茶色の目をした小柄な子。身長は私の肩にちょうど彼女の頭が来る。私は別に高身長でない。平均身長ぐらいだ。それよりも下の身長の彼女は専属侍女の中でも最年長の一九歳。レイチェル・トリンドル。トリンドル伯爵家の娘だ。彼女は一六歳で結婚し、既に二歳の娘が居る。
彼女の横に居るのがシオン・コンマート。鉄錆の髪に金色の目をしている。年齢は一六歳。
その隣はシール・ピーキート。シオンと同じ一六歳で男爵家の人間だ。
彼女達の身長は私と同じくらいなので平均だ。
王妃の専属侍女は基本、伯爵家よりも上の人間。マナーを学ぶための成人未満の子が未亡人の人が請け負う。
だが陛下が私につけたのは伯爵家の人間一人と男爵家の人間二人だ。
三人とも性格にも仕事にも問題はないので私は特に何も問題はない。
最初に揉めていたのはシオンとシール。そしてその前にいる謎の少女。亜麻色の髪にエメラルドの瞳をした少女。
ここは王妃の住まう宮。陛下ですら私の許可がないと入れない場所に居る不審人物。宮の前には騎士が二人居たはずだが彼女がここにいるということは騎士二人は彼女を止めなかったということだろう。
私の許可を得ても居ない者の侵入を。それでシオンとシールが彼女を止め、私の部屋の前で揉めていた。そこへレイチェルが様子を見に私の部屋を出て、次に私が続いたというところだ。
亜麻色の少女は頭に白い花の髪飾りをつけていて、エメラルドの瞳は大きくて丸い。フリルをふんだんに使ったピンクのドレスを着ている。
その少女は私を不躾な目で上から下まで見て「ふぅん」と勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「あなたがお飾りの王妃なのね」
「無礼ですよ!口を慎みなさい」
少女の言葉にレイチェルが一喝するが、少女は煩わしそうにするだけだ。私はここでは王妃。それに嫁ぐ前も王女だ。それも大国とはいえ建国して二〇〇年の帝国とは違い、二〇〇〇年の歴史を誇る大国の王女だ。一貴族にバカにされる謂れはない。
「私にそんなことを言っても良いの?クレバーに言ってあなたを解雇させても良いのよ」
成程。そういうことか。
「ねぇ、あなたは誰かしら?」
「さすがもぐりね。私のことを知らないなんて」
「ごめんさい。だって、王妃である私があなたのように礼儀も知らない小石のことを気にかける必要がなかったから」
私が笑ってそう言うと侍女三人はとても驚いた顔をしていた。私は今まで陛下に逆らわず、部屋に籠っていたので皮肉も言えない気の弱い王妃だと思っていたのだろう。
私だっていう時は言うさ。
「クレバーに相手にもされないくせに」
「お遊びの相手でしかないあなたに言われたくはないわ」
「私はあんたと違ってクレバーに愛されているわ」
「そう。それで?お名前は?言えないのかしら?」
発音、話し方、仕草。どれをとっても上級貴族とは程遠い。下級貴族かしら?
「シャルロッテよ」
「家名は?」
「・・・・・・」
「王妃様、彼女に家名はありません。彼女は平民なので」
レイチェルのもたらした言葉に私は驚いた。側室は伯爵以上の家柄。愛人は男爵家か子爵家。幾ら平民でも愛人にはできない。当然だ。王の子を身籠る可能性があるからだ。
にもかかわらず平民である彼女が陛下の愛人となり、御名を口にし、王妃の宮を我が物顔で侵入し、それを止める者も居ない。
「何よ!私が平民だからってバカにしているの?」
どうやら彼女には被害妄想があるようだ。
眼に一杯の涙を溜めて彼女は私を睨みつける。それを見て私は考える。はて、彼女のこの涙は本物だろうか、と。
「みんなして私を平民だってバカにして、貴族って本当に嫌な性格ね」
それはお互い様でしょう。
「私にはクレバーがいるからいいもん。うわーん」
と、こちらは何も言ってないのに彼女は廊下を走って行ってしまった。
『うわーん』って口で言いながら泣き真似をする人初めて見た。
「王妃様、申し訳ありません。ご不快な思いをさせて」
レイチェルとシオン、シールが私に向かって深々と頭を下げた。
本来なら私が出てくる前に侍女でその場を収めなければいけなかった。彼女達からしたらこれは失態に入るのだろう。でも。私は彼女が走り去った方角を見た。
「いいのよ。あれは仕方がないわ。誰が居ても多分、結果は同じだったと思う」
「いいえ。王妃様のお手を煩わせるなど侍女としてあるまじき行為です。如何なる処罰も受ける所存です」
「王妃、ね」
『お飾りの王妃』。シャルロッテは私のことをそう言って嘲笑った。私はそれに否を唱える気はない。全くだと私自身が思ったからだ。
「処罰はないわ」
「ですが」
「レイチェル、シオン、シール。私につけられた侍女はあなた達三人だけよ。あなた達を処罰したら誰が私の世話をしてくれるのかしら?
食事やお風呂の準備は、まぁ、学べば何とかできるわ。でも、あなた達も貴族の端くれなら分かるでしょ。貴族が着るドレスは一人では着れないのよ。それともあなた達は私に裸で過ごせとでも?」
「いいえ、滅相も御座いません」
三人は慌てて首を左右に振った。元々、処罰をするつもりはなかった。でも、こうでも言わないと三人は納得しないだろう。
王妃につけられる侍女は普通は十数名はいる。公務に同行する者や、準備をする者。それに王妃は公務用、室内用、来客用と分けてドレスを着るからそれを手伝う者や、お茶会なども頻繁に行い、貴族令嬢と交流を図らないといけないからそれの準備をする者もいる。だからマナーがしっかりと教育されている家柄が伯爵以上の侍女が十数名つけられるのだ。
けれど、私は現在公務なども行ってはおらず、来客もいない。けれど、部屋の掃除や食事の準備。それに王妃である私は何があるか分からないので必ず一名は私についてないといけない。そうなると掃除や食事の準備、それに洗濯などは残りの二名で行わなければいけない。
正直、手が回らないはずだ。それでも彼女達は精一杯私に尽くしてくれる。他国の王女である私に。王妃だからという理由で。
「いつでもいいのよ」
「え?」
「私に気を遣う必要はないわ。いつでも出て行って、自分達の働きたいところで働きなさい」
「そんな!」
「王妃様!私達は王妃様の侍女を辞めるつもりはありません!」
「そうです。私達はあなた様の侍女であることを誇りに思っております」
誇り?何それ。
「結婚当初から居ないものとして扱われている私の一体どこに誇りを持っているというの?」
皮肉的な言葉と笑みが零れた。
「陛下は一度もここには来てくださらない。この国の政治がどのような形で行われているかは知りませんが、陛下はシャルロッテとの間に子を儲け、その子を次代の王に添えるつもりでしょう」
「あり得ません!」
「平民の血を引く子供を王になど、他の臣下が許すわけがありません」
「そうです」
「あら。でも、彼女は堂々とここへ来たわ。止める者は居なかった。それが今の私と彼女の立ち位置ではなくって?」
「それは・・・・」
侍女達三人は言葉に詰まらせてしまった。
三人が答えずらいことを言っていることは分かっている。
こんなことを言う自分にも嫌気がさす。
でも、私はずっと自分の中に燻るこのもやもやした感情をどこにぶつけたらいいのか分からないのだ。
こんなのはただの八つ当たりだ。彼女達は何も悪くはない。
政略結婚に少しでも期待をした私がバカだったというだけのこと。
「ごめんなさい。困らせるつもりはなかったの」
「王妃様」
「疲れたわ。休むから一人にして」
「・・・・・分かりました。隣室に控えています。御用の際はお呼びください」
私の部屋の前には護衛をする騎士はいない。
命を狙われるのが常の王族なら必ずいる護衛が。私自身にもつけられてはいない。
陛下は何を考えているのだろう。私が死ねば、オレストだって黙ってはいないだろうに。
私はそんなことを考えながら部屋の扉を閉めた。
パタンと侍女達の前で閉められた扉。それが今の王妃と侍女達の間にある距離だった。
王妃になればそれなりに公務というものがある。王族の義務である孤児院の管理だってある。でも、私は何もしていない。何もさせてもらえないのだ。
一度、陛下に直接会えないのでそのことを侍女通して聞いたら「お前は何もしなくていい」とただそれだけが返って来た。もちろん、本人は一切来ず、侍女が陛下の言葉を伝えに来た。
同じ城に住んでいるはずなのに。時々、この城には私しかいないんじゃないかと疑いたくなる。
会えないけど「するな」と言われたらするわけにはいかない。王命には逆らえないのだ。だから私は何もできない。そうしたら周囲から公務をせず、一日中部屋に籠っている極潰しと言われるようになった。
もちろん、私の世話をしてくれる侍女はそんなことは言わない。言うのは陛下の部下や騎士達だ。時々、陛下の伝言を伝えに来た際、また部屋に籠りがちな私を心配した私を侍女が庭の散策に連れ出した際などに出会った騎士や臣下に言われるのだ。
「△※〇#△※〇#」
「何かしら?」
部屋の外から何やら騒ぐ声が聞こえた。
「見てまいります」
侍女は一礼して部屋を出て行った。けれど、そこから数分経ってもまだ喚き声が聞こえる。これは私が出て行かなければならないようだ。
部屋の前には私の専属侍女の三人。茶髪に茶色の目をした小柄な子。身長は私の肩にちょうど彼女の頭が来る。私は別に高身長でない。平均身長ぐらいだ。それよりも下の身長の彼女は専属侍女の中でも最年長の一九歳。レイチェル・トリンドル。トリンドル伯爵家の娘だ。彼女は一六歳で結婚し、既に二歳の娘が居る。
彼女の横に居るのがシオン・コンマート。鉄錆の髪に金色の目をしている。年齢は一六歳。
その隣はシール・ピーキート。シオンと同じ一六歳で男爵家の人間だ。
彼女達の身長は私と同じくらいなので平均だ。
王妃の専属侍女は基本、伯爵家よりも上の人間。マナーを学ぶための成人未満の子が未亡人の人が請け負う。
だが陛下が私につけたのは伯爵家の人間一人と男爵家の人間二人だ。
三人とも性格にも仕事にも問題はないので私は特に何も問題はない。
最初に揉めていたのはシオンとシール。そしてその前にいる謎の少女。亜麻色の髪にエメラルドの瞳をした少女。
ここは王妃の住まう宮。陛下ですら私の許可がないと入れない場所に居る不審人物。宮の前には騎士が二人居たはずだが彼女がここにいるということは騎士二人は彼女を止めなかったということだろう。
私の許可を得ても居ない者の侵入を。それでシオンとシールが彼女を止め、私の部屋の前で揉めていた。そこへレイチェルが様子を見に私の部屋を出て、次に私が続いたというところだ。
亜麻色の少女は頭に白い花の髪飾りをつけていて、エメラルドの瞳は大きくて丸い。フリルをふんだんに使ったピンクのドレスを着ている。
その少女は私を不躾な目で上から下まで見て「ふぅん」と勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「あなたがお飾りの王妃なのね」
「無礼ですよ!口を慎みなさい」
少女の言葉にレイチェルが一喝するが、少女は煩わしそうにするだけだ。私はここでは王妃。それに嫁ぐ前も王女だ。それも大国とはいえ建国して二〇〇年の帝国とは違い、二〇〇〇年の歴史を誇る大国の王女だ。一貴族にバカにされる謂れはない。
「私にそんなことを言っても良いの?クレバーに言ってあなたを解雇させても良いのよ」
成程。そういうことか。
「ねぇ、あなたは誰かしら?」
「さすがもぐりね。私のことを知らないなんて」
「ごめんさい。だって、王妃である私があなたのように礼儀も知らない小石のことを気にかける必要がなかったから」
私が笑ってそう言うと侍女三人はとても驚いた顔をしていた。私は今まで陛下に逆らわず、部屋に籠っていたので皮肉も言えない気の弱い王妃だと思っていたのだろう。
私だっていう時は言うさ。
「クレバーに相手にもされないくせに」
「お遊びの相手でしかないあなたに言われたくはないわ」
「私はあんたと違ってクレバーに愛されているわ」
「そう。それで?お名前は?言えないのかしら?」
発音、話し方、仕草。どれをとっても上級貴族とは程遠い。下級貴族かしら?
「シャルロッテよ」
「家名は?」
「・・・・・・」
「王妃様、彼女に家名はありません。彼女は平民なので」
レイチェルのもたらした言葉に私は驚いた。側室は伯爵以上の家柄。愛人は男爵家か子爵家。幾ら平民でも愛人にはできない。当然だ。王の子を身籠る可能性があるからだ。
にもかかわらず平民である彼女が陛下の愛人となり、御名を口にし、王妃の宮を我が物顔で侵入し、それを止める者も居ない。
「何よ!私が平民だからってバカにしているの?」
どうやら彼女には被害妄想があるようだ。
眼に一杯の涙を溜めて彼女は私を睨みつける。それを見て私は考える。はて、彼女のこの涙は本物だろうか、と。
「みんなして私を平民だってバカにして、貴族って本当に嫌な性格ね」
それはお互い様でしょう。
「私にはクレバーがいるからいいもん。うわーん」
と、こちらは何も言ってないのに彼女は廊下を走って行ってしまった。
『うわーん』って口で言いながら泣き真似をする人初めて見た。
「王妃様、申し訳ありません。ご不快な思いをさせて」
レイチェルとシオン、シールが私に向かって深々と頭を下げた。
本来なら私が出てくる前に侍女でその場を収めなければいけなかった。彼女達からしたらこれは失態に入るのだろう。でも。私は彼女が走り去った方角を見た。
「いいのよ。あれは仕方がないわ。誰が居ても多分、結果は同じだったと思う」
「いいえ。王妃様のお手を煩わせるなど侍女としてあるまじき行為です。如何なる処罰も受ける所存です」
「王妃、ね」
『お飾りの王妃』。シャルロッテは私のことをそう言って嘲笑った。私はそれに否を唱える気はない。全くだと私自身が思ったからだ。
「処罰はないわ」
「ですが」
「レイチェル、シオン、シール。私につけられた侍女はあなた達三人だけよ。あなた達を処罰したら誰が私の世話をしてくれるのかしら?
食事やお風呂の準備は、まぁ、学べば何とかできるわ。でも、あなた達も貴族の端くれなら分かるでしょ。貴族が着るドレスは一人では着れないのよ。それともあなた達は私に裸で過ごせとでも?」
「いいえ、滅相も御座いません」
三人は慌てて首を左右に振った。元々、処罰をするつもりはなかった。でも、こうでも言わないと三人は納得しないだろう。
王妃につけられる侍女は普通は十数名はいる。公務に同行する者や、準備をする者。それに王妃は公務用、室内用、来客用と分けてドレスを着るからそれを手伝う者や、お茶会なども頻繁に行い、貴族令嬢と交流を図らないといけないからそれの準備をする者もいる。だからマナーがしっかりと教育されている家柄が伯爵以上の侍女が十数名つけられるのだ。
けれど、私は現在公務なども行ってはおらず、来客もいない。けれど、部屋の掃除や食事の準備。それに王妃である私は何があるか分からないので必ず一名は私についてないといけない。そうなると掃除や食事の準備、それに洗濯などは残りの二名で行わなければいけない。
正直、手が回らないはずだ。それでも彼女達は精一杯私に尽くしてくれる。他国の王女である私に。王妃だからという理由で。
「いつでもいいのよ」
「え?」
「私に気を遣う必要はないわ。いつでも出て行って、自分達の働きたいところで働きなさい」
「そんな!」
「王妃様!私達は王妃様の侍女を辞めるつもりはありません!」
「そうです。私達はあなた様の侍女であることを誇りに思っております」
誇り?何それ。
「結婚当初から居ないものとして扱われている私の一体どこに誇りを持っているというの?」
皮肉的な言葉と笑みが零れた。
「陛下は一度もここには来てくださらない。この国の政治がどのような形で行われているかは知りませんが、陛下はシャルロッテとの間に子を儲け、その子を次代の王に添えるつもりでしょう」
「あり得ません!」
「平民の血を引く子供を王になど、他の臣下が許すわけがありません」
「そうです」
「あら。でも、彼女は堂々とここへ来たわ。止める者は居なかった。それが今の私と彼女の立ち位置ではなくって?」
「それは・・・・」
侍女達三人は言葉に詰まらせてしまった。
三人が答えずらいことを言っていることは分かっている。
こんなことを言う自分にも嫌気がさす。
でも、私はずっと自分の中に燻るこのもやもやした感情をどこにぶつけたらいいのか分からないのだ。
こんなのはただの八つ当たりだ。彼女達は何も悪くはない。
政略結婚に少しでも期待をした私がバカだったというだけのこと。
「ごめんなさい。困らせるつもりはなかったの」
「王妃様」
「疲れたわ。休むから一人にして」
「・・・・・分かりました。隣室に控えています。御用の際はお呼びください」
私の部屋の前には護衛をする騎士はいない。
命を狙われるのが常の王族なら必ずいる護衛が。私自身にもつけられてはいない。
陛下は何を考えているのだろう。私が死ねば、オレストだって黙ってはいないだろうに。
私はそんなことを考えながら部屋の扉を閉めた。
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