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「△※〇#△※〇#」
シャルロッテが来た日の夕方。私はどうやらあれから、いつの間に寝ていたようで日は傾き、部屋が夕陽色に染まっていた。
起きた私の耳には部屋の外で揉める声が聞こえる。またしても王妃の宮に王妃の断りもなく誰かが入って来て、私の侍女達が私の部屋に入ろうとする誰かを止めているようだ。
ここで私が出てきたら侍女三人はシャルロッテのこともあって落ち込むだろう。でも、僅かに聞こえる声には聞き覚えがあった。私はどうしても出て行かなくてはいけないと思い、重い腰を上げた。
「「「!」」」」
ドアを開け、私が出てくると、侍女三人は驚いた顔をしていた。
私はそんな侍女三人の顔を通り過ぎ、侍女三人に行く手を阻まれている人物を見た。その人物はなぜか目を大きく見開き、穴が開く程私を見ていた。
一年ぶり過ぎて嫁の顔を忘れたというのだろうか。
「お久し振りですね、陛下。ここがどこかお分かりですか?」
私が声をかけると陛下は持ち直したように私を睨みつけた。
金色の髪に青い瞳をし、身長は平均男性ぐらいのこの男はクレバー・レフト。シスタミナ帝国現国王であり私の夫だ。
「シャルロッテがここに来たそうだな」
私の質問をまるまる無視して陛下は自分の要件を口にした。
彼は王といえど王妃の宮には王妃に許可がなければ入れないことを知らないのだろうか。それとも許可などを取る価値もないと思っているのだろうか。部屋の前には居なくとも宮の前には居るはずの騎士はまたしても王妃の許可を得ていない人物をすんなり通して様だから。
王妃の部屋までの砦が三人のか弱い侍女では何の役にも立たない。
「それが何か?」
「彼女を平民だからとバカにしたようだな」
どうやら自分の思い込みをそのまま彼女は陛下に伝えたようだ。
「そのようなことをした覚えはありませんわ。彼女が勝手に自分は平民だからバカにされたと喚いて走って行ってしまっただけですわ。結局、彼女は何がしに来たのか私には全く分かりませんが」
「白々しい。彼女はお前のように身分を笠に着た傲慢女でも、一人は可哀想だと同情し、仲良くなりたいとここへ来たのだぞ」
へぇ~。そんなふぅには見えなかったけど。
それにしても私がこのような状況に居る元凶の半分が随分と。
「お気遣いいただき、光栄ですわね。最も私が一人なのも、今こういう状況に置かれているのも全て陛下と私から陛下を寝取った彼女のせいでもありますけどね」
「何だと!お前はまたしても彼女をバカにするのか?」
は?私の今の言葉を聞いてそれしか思わないのか?っていうか元凶はあんたら二人だと言っているのに。頭大丈夫かしら?
まぁ、大国の王女をこのような扱いをしているバカですから元からおかしな頭を持っているのかもしれませんね。
「私の今の言葉を聞いてどのように解釈したかは知りませんが(知りたくもない)、ここは王妃の宮。幾ら陛下とは言え、王妃の許可なき者は入ることはできません」
「私は王だぞ!」
だからその王でも入れないって言ってるだろうが!ああっ!もう、本当にムカつくなこの男。
隣に視線を向けると侍女三人も私と同じようで額に青筋が立っていた。今にも王を殺してしまいそうだ。
「その王でも私の許可がなければ入れないのですよ」
「どこまでも傲慢な女だ。一体何様のつもりだ」
王妃様ですが。序に大国であり古い歴史を持つオレスト王国の第一王女であり、オレストの宝玉と言われておりますが。まぁ、知らないでしょうね。
「お前は本当に性格の悪い女だ。今度シャルロッテを傷つけたらお前を極刑に処す。いいな!」
どこの国に居るだろうか。
平民を泣かせた罪で処刑される王妃が。
「何ですか、あれは!」
ドスドスと音がしそうな荒い歩き方で言いたいことだけを言って陛下は帰って行った。
レイチェルは自国の王を『あれ』呼ばわりして憤っていた。
自国の王をそんな呼び方をするのはどうかと思うがでもあんな王なら仕方がないのかもしれない。
シャルロッテが来た日の夕方。私はどうやらあれから、いつの間に寝ていたようで日は傾き、部屋が夕陽色に染まっていた。
起きた私の耳には部屋の外で揉める声が聞こえる。またしても王妃の宮に王妃の断りもなく誰かが入って来て、私の侍女達が私の部屋に入ろうとする誰かを止めているようだ。
ここで私が出てきたら侍女三人はシャルロッテのこともあって落ち込むだろう。でも、僅かに聞こえる声には聞き覚えがあった。私はどうしても出て行かなくてはいけないと思い、重い腰を上げた。
「「「!」」」」
ドアを開け、私が出てくると、侍女三人は驚いた顔をしていた。
私はそんな侍女三人の顔を通り過ぎ、侍女三人に行く手を阻まれている人物を見た。その人物はなぜか目を大きく見開き、穴が開く程私を見ていた。
一年ぶり過ぎて嫁の顔を忘れたというのだろうか。
「お久し振りですね、陛下。ここがどこかお分かりですか?」
私が声をかけると陛下は持ち直したように私を睨みつけた。
金色の髪に青い瞳をし、身長は平均男性ぐらいのこの男はクレバー・レフト。シスタミナ帝国現国王であり私の夫だ。
「シャルロッテがここに来たそうだな」
私の質問をまるまる無視して陛下は自分の要件を口にした。
彼は王といえど王妃の宮には王妃に許可がなければ入れないことを知らないのだろうか。それとも許可などを取る価値もないと思っているのだろうか。部屋の前には居なくとも宮の前には居るはずの騎士はまたしても王妃の許可を得ていない人物をすんなり通して様だから。
王妃の部屋までの砦が三人のか弱い侍女では何の役にも立たない。
「それが何か?」
「彼女を平民だからとバカにしたようだな」
どうやら自分の思い込みをそのまま彼女は陛下に伝えたようだ。
「そのようなことをした覚えはありませんわ。彼女が勝手に自分は平民だからバカにされたと喚いて走って行ってしまっただけですわ。結局、彼女は何がしに来たのか私には全く分かりませんが」
「白々しい。彼女はお前のように身分を笠に着た傲慢女でも、一人は可哀想だと同情し、仲良くなりたいとここへ来たのだぞ」
へぇ~。そんなふぅには見えなかったけど。
それにしても私がこのような状況に居る元凶の半分が随分と。
「お気遣いいただき、光栄ですわね。最も私が一人なのも、今こういう状況に置かれているのも全て陛下と私から陛下を寝取った彼女のせいでもありますけどね」
「何だと!お前はまたしても彼女をバカにするのか?」
は?私の今の言葉を聞いてそれしか思わないのか?っていうか元凶はあんたら二人だと言っているのに。頭大丈夫かしら?
まぁ、大国の王女をこのような扱いをしているバカですから元からおかしな頭を持っているのかもしれませんね。
「私の今の言葉を聞いてどのように解釈したかは知りませんが(知りたくもない)、ここは王妃の宮。幾ら陛下とは言え、王妃の許可なき者は入ることはできません」
「私は王だぞ!」
だからその王でも入れないって言ってるだろうが!ああっ!もう、本当にムカつくなこの男。
隣に視線を向けると侍女三人も私と同じようで額に青筋が立っていた。今にも王を殺してしまいそうだ。
「その王でも私の許可がなければ入れないのですよ」
「どこまでも傲慢な女だ。一体何様のつもりだ」
王妃様ですが。序に大国であり古い歴史を持つオレスト王国の第一王女であり、オレストの宝玉と言われておりますが。まぁ、知らないでしょうね。
「お前は本当に性格の悪い女だ。今度シャルロッテを傷つけたらお前を極刑に処す。いいな!」
どこの国に居るだろうか。
平民を泣かせた罪で処刑される王妃が。
「何ですか、あれは!」
ドスドスと音がしそうな荒い歩き方で言いたいことだけを言って陛下は帰って行った。
レイチェルは自国の王を『あれ』呼ばわりして憤っていた。
自国の王をそんな呼び方をするのはどうかと思うがでもあんな王なら仕方がないのかもしれない。
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