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第4話 思い知らされる立場
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さっさと先頭を歩きはじめた末明に追いついた紗里が、
「あんなキツイ言い方しなくても…」
眉をひそめる。
「今回の依頼主は、柚吏の許婚でしょ?」
「正しくは、許婚のご両親ね」
「だったら、いくら彼女のフリったって、向こうも手をつながれるのとかは嫌でしょ?私だって任務で好きでもない人と手をつなぐとかはありえないし。お互いwin-winなんだから、いいじゃん」
「だーかーら、その言い方!」
「別にいいじゃん。依頼主の前では気をつけるってば」
「そういうことじゃないでしょ。じゃあ、馬戸が依頼主に報告したらどうするのよ?担当、変えられちゃうかもよ?」
少し離れてトボトボと後ろから歩いてくる柚吏に愛想笑いをしながら、紗里。
「言い方がキツイことぐらい、いちいち依頼主に報告したり愚痴ったりするかな?」
「とにかく油断は禁物。態度は改めて。末明は私と違って、おじぃちゃんの借金を忍者協会に肩代わりしてもらって受けてる依頼だってこと忘れないようにね」
紗里はそう言うと、
「ささっ、せっかくなんで馬戸は真ん中を歩いてね。ほら、両手に花っていうのもいい気分でしょ?」
とにかく柚吏の機嫌を取ろうとしているようだった。
まぁ、
「は…、はぁ…」
苦笑いしている柚吏の様子からすると、まったく機嫌は取れてないみたいだけど。
でも、感謝。
紗里はいつも、こうして私をサポートしてくれる唯一無二の親友だもん。
そうこうしているうちに学校へ到着すると、
「ゆ…柚吏が女の子と登校…?」
目玉が転げ落ちてきそうなぐらい目を見開いて驚いた様子の男子1名が、ものすごいスピードで近寄ってきた。
「あんなキツイ言い方しなくても…」
眉をひそめる。
「今回の依頼主は、柚吏の許婚でしょ?」
「正しくは、許婚のご両親ね」
「だったら、いくら彼女のフリったって、向こうも手をつながれるのとかは嫌でしょ?私だって任務で好きでもない人と手をつなぐとかはありえないし。お互いwin-winなんだから、いいじゃん」
「だーかーら、その言い方!」
「別にいいじゃん。依頼主の前では気をつけるってば」
「そういうことじゃないでしょ。じゃあ、馬戸が依頼主に報告したらどうするのよ?担当、変えられちゃうかもよ?」
少し離れてトボトボと後ろから歩いてくる柚吏に愛想笑いをしながら、紗里。
「言い方がキツイことぐらい、いちいち依頼主に報告したり愚痴ったりするかな?」
「とにかく油断は禁物。態度は改めて。末明は私と違って、おじぃちゃんの借金を忍者協会に肩代わりしてもらって受けてる依頼だってこと忘れないようにね」
紗里はそう言うと、
「ささっ、せっかくなんで馬戸は真ん中を歩いてね。ほら、両手に花っていうのもいい気分でしょ?」
とにかく柚吏の機嫌を取ろうとしているようだった。
まぁ、
「は…、はぁ…」
苦笑いしている柚吏の様子からすると、まったく機嫌は取れてないみたいだけど。
でも、感謝。
紗里はいつも、こうして私をサポートしてくれる唯一無二の親友だもん。
そうこうしているうちに学校へ到着すると、
「ゆ…柚吏が女の子と登校…?」
目玉が転げ落ちてきそうなぐらい目を見開いて驚いた様子の男子1名が、ものすごいスピードで近寄ってきた。
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