異世界人拾っちゃいました…

kaoru

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冒険の始まり

ハバー大陸一周の旅 21

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「ディルどうしたの?ため息ついて、モンディール様が何か言ってきたの?」

「ああ、その子について聞いてみたんだ。女王の分身体というわけではないが、その子が体験したことを、直接、女王に届けられるらしい。だから、俺達の仲間にし、冒険させてほしいそうだ」

「やったぁー!このパーティー、スゴいよね!光と闇、四大精霊関係者勢揃いって事でしょう?更に、神様も出てきてるし、何でも出来そうだよね!」

 リョウが、手放しで喜んでいる…でも…仲間になったもの達を見てみる。
 確かに、リョウの言った通りだ。
 まぁ、水関連がちょっと弱いか?でも、雪ん子(仮)が来たことで、保存食の幅が広がるし、戦い方も…冒険が楽になりそうだ。確かに、スゴいことかもしれないな。
 旅の予定を考えれば、水の精霊とも会うし…また、子供が増えるのか?
 その辺の覚悟もしておきながら、冒険するか…

「はぁ…」

「え?なんで?また、ため息つくのさ、嬉しいことなのに、そんなことしてると、幸せが逃げるんだよ」

「ん?どういうことだ?」

「ため息つくと、幸せが逃げるって、父さんが、母さんに言ってたんだ。だから、あまり、ため息つかない方がいいよ」

「そうなのか?それは、気を付けないといけないな」

 ため息に、そんな意味があるなんて知らなかった。これからは、気を付けよう…漠然としているが、幸運は引き寄せるものであって、遠ざけるものではないからな。

「あのう、ディル様、この子、名前がないそうなんですけど、どうしましょう?」

 俺達のやり取りとは別で、クラリーちゃんは、雪ん子(仮)の相手をしてくれていた。
 クラリーちゃんが、雪ん子(仮)を抱いて、ココが左、背に烈震をのせたミンテが右から除き混んで、なんだか可愛い集まりになっている。
 
 ま、引率者でいいか…

「ああ、雪の女王事態、名前を持っていないからな。生まれでた状況が特殊だったせいか、アガトー様がつけ忘れてて、気がついたら、雪の女王と呼ばれ出して、それが、定着してしまって…アガトー様は、何か考えているのかも知れないが、俺達は知らないしなぁ。一人しかいないし、さっき、リョウが言っていた雪ん子じゃダメかな?」

「雪ん子は、種族名。そんなのかわいそうだよ。ちゃんと名前をつけてあげようよ」

「しかし、固有名詞をつけるとなると、従魔契約になってしまいそうだぞ。そうなると、魔力が混ざってしまう。女王の魔力の影響がどれぐらいか分からないから危険だぞ」

「じゃあ、女王様に付けてもらえば良いじゃん」

 …だな。

『おーい、おっさん。女王様と話せるか?』

『―ちょっ』

『ちょ?』

『お前達の会話のせいで、大変なことになっておる。そこの使いに直接交信させよ。女王の暴走を止めてくれ』

 女王の暴走?一体何がおきてるんだ?

 訳が分からないまま、クラリーちゃんの所に行き、雪ん子(仮)に女王様に連絡して、名前を付けてもらえないか聞いてみる。
 雪ん子(仮)は、眉間にシワを寄せ、首をかしげたが直ぐに、笑顔になり、そして、また眉間にシワを寄せたかと思ったら、反対側に首をかしげ、キョトンとした顔をする…首を左右にかしげながら、百面相をしている雪ん子(仮)を見ていると、隣でリョウが「かわいい…写真撮りたい」と呟いていた。
 写真って、水晶板に風の精霊が、映し出した画像を特殊な紙に写したものだろ?すごい特殊な魔術で扱える者も少数で、顔料を使い絵を描いてもらうよりも高額だと聞いたけど、リョウの世界では違ったのか?リョウの事だから、何か、魔法を作ってしまうかもしれないな。
 なんて事を考えていたら、雪ん子(仮)が突然、クラリーちゃんの膝の上から飛び上がった。

「決まりました!雪ん子のユキです。よろしくお願いします!」

 お!びっくりした。

「ユキちゃんね。僕はリョウだよ。よろしくね」

 リョウが、右手を出して、握手しながら自己紹介をする。
 ユキと名が付いた…

「俺はディル。さっそく聞きたいことがあるのだが、雪ん子のユキというのは?」

「さっき、私を見て『雪ん子』と言って、それが種族名と言っていたので、女王様が仲間を増やしてくださいました。ですから、雪ん子の中の…ん?じゃなくて…雪ん子の長女のユキだそうです。妹達が沢山出来たので、里帰りするときは、お土産を忘れないようにだそうです」

 …おっさんが言っていた大変な事って、これかぁ?
 雪ん子、可愛いよ。可愛いけど、おっさんが、慌てるって、どれだけ増やしたんだよ。
 しかも、ユキと交信自由に出来るのか…

 しかし、こちらも、どんどん仲間が増えてしまっているが、これでいいのか?
 俺の意思とは少し違うような…おっと、また、ため息が出てしまうところだった。気を付けないと、リョウを見習って良いところを取り上げれば…あれ?
 
 本当に凄いことなってないか?

 何でも出来そうじゃなくて、出来るよな…

 たぶん…
 
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