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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 29
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「転異者…、しかし、元は獅子王レオン様の剣だったのだろ?」
「そうっスよ。一千年程、ゲトー大陸の獣人国の王家の証しみたいな事やってたっス」
「…それなら、我ら、獣人族の元に来ても良いのではないか?地上を見て回りたいというのであれば、Sランク冒険者の我らと一緒の方が直ぐにでも回れるぞ」
「イヤっスよ。何度言えば分かるんスか?魔力が合わない者とは、一緒にいかないっス」
「しかし…」
「リーダー、あまり無理言わないで下さい。天の怒りをかえば、冒険どころか、住む場所もなくなっちまいますよ」
「うっ…」
俺達が戻ると、一応、話がついたようだった。
「地竜の剣に、ちょっと聞きたいことがあるんだが…」
俺が声をかけると、少年が目の前に飛んできた。
「なんスか?あっ、その前に、さっき飲んでたお茶、ワレにも入れてほしいっス。赤い実も!」
「え?飲食出来るのか?」
「決まってるじゃないっスか。魔獣ですよ!」
いや、新種の魔獣なんだから、生態なんて知らないって…
そんな風に思いながら、お茶を入れると、カップを抱えて飲み始めた。
「プハー、美味しいっス。頭もスッキリする良いお茶っス」
本当に飲めるんだ。
変なところに感心しつつ、この地の結界についてじいちゃんが何か言っていたか訪ねてみる。
「はぁ?聖域?知らないっスよ」
「えーと、じゃぁ、君がこの地から離れると、加護が無くなる訳じゃないのかな?」
「それって封印石みたいな扱いになるってことっスか?それじゃぁ、ワレ、ここから離れられないっスか?」
「いや、その辺が知りたいから聞いたんだけど…」
『呼び掛けたら来てくれそうですが、どうします?』
バレンが、提案してきたが、じいちゃんは、来てくれそうにないんだよな…観てるだけで…となると、シスか?
シスね…
「あっ!リョウ、地竜の剣を鑑定できないか?」
「え?えーと…ダメ。何か、弾かれちゃう」
「じゃぁ、落雷があった大木を観てもらえるか?」
◇◇神木◇◇
最高神 ユピローが加護を与えるための的になった大木。
六百年かけて育った樹、焼けてしまったが、加護により、再生可能。
焼けた部分を取り除いてあげましょう。
ディルへ
地竜の剣は、関係ないぞ。
お前達がここに来る準備をするのに、ちょうど良かったから一緒に落としたのだ。パーティーに加えてやってくれ。
追伸:ワシだって呼んでくれれば降りてくぞい。
『じいちゃん?えー、だったらリョウを見つけたときに来てくれても良かったんじゃない?』
転異門についてはワシだって知らんのじゃ、説明しようがないワ。
『マジで?』
マジじゃ。創造神ではないのでな、ちなみに、創造神についても知らんぞ。
『えー、なんで?』
何でと言われても、先に生まれたのは、形作りの神じゃし、生まれる前の事など記憶にありゃせんワ。誰が親なのかも分からんしな。
『そうなの?知識の神なのに?』
ああ、ワシらは、気づいたらここにおったでな。ここに来たときからで良ければ答えられるが、転異門の事は分からんな。
『そうなんだ…』
「ディル?どうしたの?難しい顔して、焼けたところ取っちゃダメなの?」
「い、いや、取り除こう。せっかく再生出来るらしいからな。ただ、地竜の剣をパーティーメンバーにするのは、決定事項らしい」
「そ、そうなんだ…修行か…」
一部、鑑定結果を話して皆で焼けた箇所を取り除くと、樹の中央に芽が出ているのを発見した。すると、そこに天上から光が降り注ぎ、あっという間に、元の樹よりも一回り大きく成長した。
「「「おおー」」」
皆、驚いて、天に向かって感謝をしている。
「はぁ…、マジで、神の縁者か…こりゃぁ、太刀打ちできんな」
「そうですよ。下手すれば、俺等なんて一瞬で消されちまいますよ」
「うう、しかし…あの、伝説の『地竜の剣』だぞ」
「はいはい、うだうだ言ってないで、尊敬するレオン様の愛刀だった地竜の剣に、ちゃんと失礼をお詫びして、その仲間の皆さんとお近づきになっておいた方が良いと思いますよ」
「そうですよ。最高神のお孫さんに、竜王様に、大精霊のお知り合いですからね」
「「賛成ー」」
えーと、黒狼の刃の皆さん…丸聞こえ何ですが…
「そうっスよ。一千年程、ゲトー大陸の獣人国の王家の証しみたいな事やってたっス」
「…それなら、我ら、獣人族の元に来ても良いのではないか?地上を見て回りたいというのであれば、Sランク冒険者の我らと一緒の方が直ぐにでも回れるぞ」
「イヤっスよ。何度言えば分かるんスか?魔力が合わない者とは、一緒にいかないっス」
「しかし…」
「リーダー、あまり無理言わないで下さい。天の怒りをかえば、冒険どころか、住む場所もなくなっちまいますよ」
「うっ…」
俺達が戻ると、一応、話がついたようだった。
「地竜の剣に、ちょっと聞きたいことがあるんだが…」
俺が声をかけると、少年が目の前に飛んできた。
「なんスか?あっ、その前に、さっき飲んでたお茶、ワレにも入れてほしいっス。赤い実も!」
「え?飲食出来るのか?」
「決まってるじゃないっスか。魔獣ですよ!」
いや、新種の魔獣なんだから、生態なんて知らないって…
そんな風に思いながら、お茶を入れると、カップを抱えて飲み始めた。
「プハー、美味しいっス。頭もスッキリする良いお茶っス」
本当に飲めるんだ。
変なところに感心しつつ、この地の結界についてじいちゃんが何か言っていたか訪ねてみる。
「はぁ?聖域?知らないっスよ」
「えーと、じゃぁ、君がこの地から離れると、加護が無くなる訳じゃないのかな?」
「それって封印石みたいな扱いになるってことっスか?それじゃぁ、ワレ、ここから離れられないっスか?」
「いや、その辺が知りたいから聞いたんだけど…」
『呼び掛けたら来てくれそうですが、どうします?』
バレンが、提案してきたが、じいちゃんは、来てくれそうにないんだよな…観てるだけで…となると、シスか?
シスね…
「あっ!リョウ、地竜の剣を鑑定できないか?」
「え?えーと…ダメ。何か、弾かれちゃう」
「じゃぁ、落雷があった大木を観てもらえるか?」
◇◇神木◇◇
最高神 ユピローが加護を与えるための的になった大木。
六百年かけて育った樹、焼けてしまったが、加護により、再生可能。
焼けた部分を取り除いてあげましょう。
ディルへ
地竜の剣は、関係ないぞ。
お前達がここに来る準備をするのに、ちょうど良かったから一緒に落としたのだ。パーティーに加えてやってくれ。
追伸:ワシだって呼んでくれれば降りてくぞい。
『じいちゃん?えー、だったらリョウを見つけたときに来てくれても良かったんじゃない?』
転異門についてはワシだって知らんのじゃ、説明しようがないワ。
『マジで?』
マジじゃ。創造神ではないのでな、ちなみに、創造神についても知らんぞ。
『えー、なんで?』
何でと言われても、先に生まれたのは、形作りの神じゃし、生まれる前の事など記憶にありゃせんワ。誰が親なのかも分からんしな。
『そうなの?知識の神なのに?』
ああ、ワシらは、気づいたらここにおったでな。ここに来たときからで良ければ答えられるが、転異門の事は分からんな。
『そうなんだ…』
「ディル?どうしたの?難しい顔して、焼けたところ取っちゃダメなの?」
「い、いや、取り除こう。せっかく再生出来るらしいからな。ただ、地竜の剣をパーティーメンバーにするのは、決定事項らしい」
「そ、そうなんだ…修行か…」
一部、鑑定結果を話して皆で焼けた箇所を取り除くと、樹の中央に芽が出ているのを発見した。すると、そこに天上から光が降り注ぎ、あっという間に、元の樹よりも一回り大きく成長した。
「「「おおー」」」
皆、驚いて、天に向かって感謝をしている。
「はぁ…、マジで、神の縁者か…こりゃぁ、太刀打ちできんな」
「そうですよ。下手すれば、俺等なんて一瞬で消されちまいますよ」
「うう、しかし…あの、伝説の『地竜の剣』だぞ」
「はいはい、うだうだ言ってないで、尊敬するレオン様の愛刀だった地竜の剣に、ちゃんと失礼をお詫びして、その仲間の皆さんとお近づきになっておいた方が良いと思いますよ」
「そうですよ。最高神のお孫さんに、竜王様に、大精霊のお知り合いですからね」
「「賛成ー」」
えーと、黒狼の刃の皆さん…丸聞こえ何ですが…
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