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2話
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「クロイツさん、よろしければご一緒しても?」
「…」
「クロイツ嬢!こちらの本などお好きですか?」
「……」
「私はスタインベックだってば!!」
「いきなりどうした!?」
ラピス魔法学校の食堂の席のとある一角。
サリナは叫んでいた。
それを向かいの席にいたアルトはギョッとした形相で見る。
「みんな口を開けばクロイツ、クロイツ…。私はスタインベックだってば~…」
「だから言っただろ。クロイツ家と繋がりを持ちたい者は居ると」
「ここまで露骨だとは思わなかったんだよ~」
項垂れるサリナに呆れるアルト。
「そんなに嫌なら婚約者でも早く作れ」
「だから!私は恋愛結婚したいの!」
「お前の両親は例外中の例外だからな」
「ぐぬ…」
サリナはさらに項垂れる。
サリナの父、ロナルド・クロイツはエーデルス王国の名門クロイツ公爵家の当主だ。
その血筋には王族出身のものも多くおり、繋がりを持ちたい者は沢山いた。
しかし、サリナの母、カナリア・スタインベックは平民だった。
しかもただの平民ではなく魔法省自然管理科の大臣だ。
高貴な血筋と成り上がりの根性の間に産まれたのが、サリナである。
「所でお前の両親はいつ式を挙げるんだ?」
「あぁ、今年中には挙げたいって言ってたよ」
「そうか。…その様子からして、父親とは良好な関係を築けているんだな」
「むしろ甘やかされてる…」
16年前、カナリアは恋人であるロナルドの前から姿を消し、行方を眩ませた。
必死になってカナリアを探すロナルドの姿は多くの者が見たことだろう。
そんなすれ違い劇を繰り広げた2人はサリナが間に立った事で、仲睦まじい夫婦(まだ未婚)になったのだった。
それ故か、今まで出会えなかった反動は凄まじく、サリナはロナルドに会う度に何かしら貰ったり甘やかされていたのだ。
「あの“規律の守護者”が甘やかすなんて想像が付かないな…」
「お父さん、そんなに有名なんだね」
「犯罪者に容赦ないことでな」
「想像つかない…」
サリナは気を取り直して手つかずだった自身のパスタに手を伸ばす。
(そういえば、何だかんだでアルトとこうして仲良くなれたのって公爵家とか関係なかったよね…)
サリナは数ヶ月前の事をふと思い出しながらパスタを口にする。
あれはそう、数ヶ月前の入学式初日、魔力測定が終わった直後の事だ。
2人の出会いは、あまりにもインパクトがあるものだったに違いない、と当時見ていた人々は口を揃えて言うであろう。
「…」
「クロイツ嬢!こちらの本などお好きですか?」
「……」
「私はスタインベックだってば!!」
「いきなりどうした!?」
ラピス魔法学校の食堂の席のとある一角。
サリナは叫んでいた。
それを向かいの席にいたアルトはギョッとした形相で見る。
「みんな口を開けばクロイツ、クロイツ…。私はスタインベックだってば~…」
「だから言っただろ。クロイツ家と繋がりを持ちたい者は居ると」
「ここまで露骨だとは思わなかったんだよ~」
項垂れるサリナに呆れるアルト。
「そんなに嫌なら婚約者でも早く作れ」
「だから!私は恋愛結婚したいの!」
「お前の両親は例外中の例外だからな」
「ぐぬ…」
サリナはさらに項垂れる。
サリナの父、ロナルド・クロイツはエーデルス王国の名門クロイツ公爵家の当主だ。
その血筋には王族出身のものも多くおり、繋がりを持ちたい者は沢山いた。
しかし、サリナの母、カナリア・スタインベックは平民だった。
しかもただの平民ではなく魔法省自然管理科の大臣だ。
高貴な血筋と成り上がりの根性の間に産まれたのが、サリナである。
「所でお前の両親はいつ式を挙げるんだ?」
「あぁ、今年中には挙げたいって言ってたよ」
「そうか。…その様子からして、父親とは良好な関係を築けているんだな」
「むしろ甘やかされてる…」
16年前、カナリアは恋人であるロナルドの前から姿を消し、行方を眩ませた。
必死になってカナリアを探すロナルドの姿は多くの者が見たことだろう。
そんなすれ違い劇を繰り広げた2人はサリナが間に立った事で、仲睦まじい夫婦(まだ未婚)になったのだった。
それ故か、今まで出会えなかった反動は凄まじく、サリナはロナルドに会う度に何かしら貰ったり甘やかされていたのだ。
「あの“規律の守護者”が甘やかすなんて想像が付かないな…」
「お父さん、そんなに有名なんだね」
「犯罪者に容赦ないことでな」
「想像つかない…」
サリナは気を取り直して手つかずだった自身のパスタに手を伸ばす。
(そういえば、何だかんだでアルトとこうして仲良くなれたのって公爵家とか関係なかったよね…)
サリナは数ヶ月前の事をふと思い出しながらパスタを口にする。
あれはそう、数ヶ月前の入学式初日、魔力測定が終わった直後の事だ。
2人の出会いは、あまりにもインパクトがあるものだったに違いない、と当時見ていた人々は口を揃えて言うであろう。
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