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「失礼いたします、シャルルさま!」
ふたりの従者が小さな箱を持ってきた。
シャルルは豪華すぎる食糧庫——と思い込んでいる部屋にいる。
部屋に入ってきた従者はベータの双子だった。短い黒髪にそばかすが浮かんだ丸顔の、まだ青年というよりも少年だ。
「レダでございます」
「レナでございます」
そっくりの顔で挨拶をすると、自分たちは放浪していた孤児だったけれど、優しいアルベルト王が雇ってくれたのだ——と短い身の上話をしてくれた。
まるでヒマワリのように明るい雰囲気の少年従者たちだった。
「シャルルさま、これは陛下からのプレゼントでございます」
「⋯⋯プレゼントですか?」
「はい!」
箱の中には、真っ白な陶器製の丸い入れ物が入っていた。
「美容クリームだそうでございます。どうぞお肌にたっぷりとお塗りください。それから晩餐会のお洋服にお着替えください」
「は、はい⋯⋯」
金色の入れ物の中には白くてなめらかな、生クリームのようなクリームが入っている。指でそっとすくい取ると、ふわふわでとても柔らかだった。
——これを肌に塗るのかな? だけどどうして僕にクリームをくださったのだろう?
不思議に思いながら、腕や首元に少しだけ塗ってみる。
——とてもいい香りがするけど、なんの匂いだろう?
どこかで嗅いだことがあるような匂いだ⋯⋯。
少し考えて、気がついた。
——これはバニラの匂いだ! だけどどうして陛下はバニラの香りがするクリームをくださったのだろう? バニラはお菓子に使うものなのに⋯⋯?
そこまで考えて、ハッとして青くなる。
——お菓子に使うバニラの香りを体に塗れということは⋯⋯、もしかして、僕はデザート用の食材なの?
自分がデザートになってテーブルに乗っている姿が頭に浮かぶ。
悲しくて、恐ろしくて、うっすらと涙が浮かんできた。
お優しい陛下にこの身を食べていただこう——とどんなに決心しても怖いものはやっぱり怖いのだ。
——ああ、だめだ、だめだ! 泣いていてはだめだ! 僕なんかを、『国宝級の食材』と言ってくださったアルベルトさまのために、立派なデザートになるんだ! しっかりとクリームを全身に塗ろう!
と決心し直して、一所懸命にバニラの香りのクリームを身体中に塗った。
腕にも、足にも⋯⋯。服をめくってお腹にも塗った。
「わあ、シャルルさま! そのクリームがお気に召されたのですね。きっと陛下もお喜びになります。なんていい匂いなんでしょう!」
双子の片割れ、レダがうっとりとした顔をする。
「そろそろお着替えをなさいませんか? どうぞ、お好きな服をお選びください」
もう一方の片割れ、レナがたくさんの美しい服を運んできた。
晩餐会用の服は、フロックコートとズボン、それにオメガ襟がひとつのセットになっていた。
そのセットが何十着もあった。
エメラルドが襟に飾られたグリーンが基調の服もある。真っ白な服には全身にびっしりと清楚な真珠が縫い付けてある。
どの服もものすごく豪華だ。
——こんなにきれいな服を⋯⋯?
たとえ食材として着飾るのだとしても、思わずうっとりするほど美しい服だ。
こんなに高価な服を着ることができる日が来るなんて夢にも思ったことはなかった。
「シャルルさまはどの服がお好きでいらっしゃいますか?」
「どの服も素晴らしいですね⋯⋯」
迷いながら真珠飾りの服に手を伸ばす。
——なんてしっとりとした手触りなんだろう。
初めて触れる高級なシルク生地は、手のひらに吸い付くようになめらかだ。
「ではお着替えください、お手伝いいたします」
「は、⋯⋯はい」
双子の従者はボタンまではめてくれた。
白いフロックコートに白いズボン。真珠の飾りが品よく輝いている。
靴下までも手の込んだ刺繍で美しく飾られていた。
オメガ襟はふわふわとしたとてもエレガントなシフォンの装飾つきだ。
「わあ! シャルルさま、とてもよくお似合いです!」
「そうでしょうか?」
——変じゃないかな?
恐る恐る鏡を見た。
するとそこには、とても可憐なオメガの青年がいるではないか!
「あの⋯⋯、この鏡はもしかして特別な鏡ですか?」
鏡の中の自分がほんとうの姿だとはどうしても信じられない。
「もちろん普通の鏡でございます。ほんとうによくお似合いです、シャルルさま! ではそろそろ晩餐の時間でございますので、食事の間にご案内いたします」
「は、はい⋯⋯」
——ああ、とうとう、このときが来てしまった! 僕はこれから、『国宝級のデザート』になるのんだ!
心臓がドキドキとはやくなっていく。手のひらが汗で濡れていく⋯⋯。
——アルベルトさまの期待を裏切らないようにしっかりしよう。僕は『国宝食材』なんだから。
少年従者たちに案内されて着いた場所は王城の奥深くの部屋だった。
「シャルルさまがいらっしゃいました——」
扉の中に入ると、
「おお、我が国の国宝のお出ましだ!」
たくさんの拍手と、あたたかい歓声に包まれた——。
******
「こちらがシャルル・カミュどのだ。我が国の国宝だ」
アルベルト王が紹介してくれた。
ハンサムな顔に満面の笑みを浮かべている。
「⋯⋯よ、よろしくおねがいいたします」
シャルルはあわてて膝を折って丁寧な挨拶をした。
——これでよかったかな? 食材らしい挨拶ができたかな?
心臓はもう飛び出しそうなほどドキドキとしていた。
客は十数人ほどだった。
「法務大臣でございます、どうぞお見知りおきを——」
「騎士団長でございます、ご挨拶できて光栄です」
「占星術師のイリヤともうします」
などと次々に挨拶をしてくれた。
「は、⋯⋯はい! こちらこそよろしくお願いします」
だれもがとても丁寧なので、恐縮してしまうほどだ。
ひととおりの挨拶が終わると、アルベルトが自分の隣の椅子を引いてくれた。
「え? ここに座ってもいいのですか?」
「もちろんだ、そなたは国宝なのだから」
「では⋯⋯」
オドオドしながら座る。
——こんなに上席に座っていいのかな? 僕は今夜の晩餐のデザートになるはずなんだけれど⋯⋯。もしかして、僕は国宝級のデザートだからここに座れるのかな?
落ち着かない気持ちで考えていると、「失礼いたします」と背の高いアルファが入ってきた。
髪も瞳も明るい茶色、真っ白なシェフ服を着ている。
「料理長のクレメントでございます、本日のメニューの説明をさせていただきます。まずは薔薇の芳香水をお楽しみください。アミューズは花びらに見立てた最高級生ハムのタルティーヌをご用意いたしました。新鮮なイサキには菊の花を練り込んだラビオリを添えております。柔らかい仔羊の肉には世界最高級のロックフォールソースをかけました⋯⋯」
クレメント料理長の説明はどんどん続く⋯⋯。
——薔薇の芳香水? ロックフォール? 菊の花を練り込んだラビオリ?
初めて聞く名前ばかりだった。どんな味の料理かまったく想像ができない。
——アルベルトさまが美食家というのはやっぱりほんとうだったんだ、すごいなあ⋯⋯。
驚きながら料理長の話をぼーっと聞き続けた。
するとクレメント料理長が、「最後のデザートは⋯⋯」と話しだしたではないか!
——僕の番だ!
ドキッとして椅子から小さく飛び上がった。
ついにそのときが来てしまったのだ!
続く
ふたりの従者が小さな箱を持ってきた。
シャルルは豪華すぎる食糧庫——と思い込んでいる部屋にいる。
部屋に入ってきた従者はベータの双子だった。短い黒髪にそばかすが浮かんだ丸顔の、まだ青年というよりも少年だ。
「レダでございます」
「レナでございます」
そっくりの顔で挨拶をすると、自分たちは放浪していた孤児だったけれど、優しいアルベルト王が雇ってくれたのだ——と短い身の上話をしてくれた。
まるでヒマワリのように明るい雰囲気の少年従者たちだった。
「シャルルさま、これは陛下からのプレゼントでございます」
「⋯⋯プレゼントですか?」
「はい!」
箱の中には、真っ白な陶器製の丸い入れ物が入っていた。
「美容クリームだそうでございます。どうぞお肌にたっぷりとお塗りください。それから晩餐会のお洋服にお着替えください」
「は、はい⋯⋯」
金色の入れ物の中には白くてなめらかな、生クリームのようなクリームが入っている。指でそっとすくい取ると、ふわふわでとても柔らかだった。
——これを肌に塗るのかな? だけどどうして僕にクリームをくださったのだろう?
不思議に思いながら、腕や首元に少しだけ塗ってみる。
——とてもいい香りがするけど、なんの匂いだろう?
どこかで嗅いだことがあるような匂いだ⋯⋯。
少し考えて、気がついた。
——これはバニラの匂いだ! だけどどうして陛下はバニラの香りがするクリームをくださったのだろう? バニラはお菓子に使うものなのに⋯⋯?
そこまで考えて、ハッとして青くなる。
——お菓子に使うバニラの香りを体に塗れということは⋯⋯、もしかして、僕はデザート用の食材なの?
自分がデザートになってテーブルに乗っている姿が頭に浮かぶ。
悲しくて、恐ろしくて、うっすらと涙が浮かんできた。
お優しい陛下にこの身を食べていただこう——とどんなに決心しても怖いものはやっぱり怖いのだ。
——ああ、だめだ、だめだ! 泣いていてはだめだ! 僕なんかを、『国宝級の食材』と言ってくださったアルベルトさまのために、立派なデザートになるんだ! しっかりとクリームを全身に塗ろう!
と決心し直して、一所懸命にバニラの香りのクリームを身体中に塗った。
腕にも、足にも⋯⋯。服をめくってお腹にも塗った。
「わあ、シャルルさま! そのクリームがお気に召されたのですね。きっと陛下もお喜びになります。なんていい匂いなんでしょう!」
双子の片割れ、レダがうっとりとした顔をする。
「そろそろお着替えをなさいませんか? どうぞ、お好きな服をお選びください」
もう一方の片割れ、レナがたくさんの美しい服を運んできた。
晩餐会用の服は、フロックコートとズボン、それにオメガ襟がひとつのセットになっていた。
そのセットが何十着もあった。
エメラルドが襟に飾られたグリーンが基調の服もある。真っ白な服には全身にびっしりと清楚な真珠が縫い付けてある。
どの服もものすごく豪華だ。
——こんなにきれいな服を⋯⋯?
たとえ食材として着飾るのだとしても、思わずうっとりするほど美しい服だ。
こんなに高価な服を着ることができる日が来るなんて夢にも思ったことはなかった。
「シャルルさまはどの服がお好きでいらっしゃいますか?」
「どの服も素晴らしいですね⋯⋯」
迷いながら真珠飾りの服に手を伸ばす。
——なんてしっとりとした手触りなんだろう。
初めて触れる高級なシルク生地は、手のひらに吸い付くようになめらかだ。
「ではお着替えください、お手伝いいたします」
「は、⋯⋯はい」
双子の従者はボタンまではめてくれた。
白いフロックコートに白いズボン。真珠の飾りが品よく輝いている。
靴下までも手の込んだ刺繍で美しく飾られていた。
オメガ襟はふわふわとしたとてもエレガントなシフォンの装飾つきだ。
「わあ! シャルルさま、とてもよくお似合いです!」
「そうでしょうか?」
——変じゃないかな?
恐る恐る鏡を見た。
するとそこには、とても可憐なオメガの青年がいるではないか!
「あの⋯⋯、この鏡はもしかして特別な鏡ですか?」
鏡の中の自分がほんとうの姿だとはどうしても信じられない。
「もちろん普通の鏡でございます。ほんとうによくお似合いです、シャルルさま! ではそろそろ晩餐の時間でございますので、食事の間にご案内いたします」
「は、はい⋯⋯」
——ああ、とうとう、このときが来てしまった! 僕はこれから、『国宝級のデザート』になるのんだ!
心臓がドキドキとはやくなっていく。手のひらが汗で濡れていく⋯⋯。
——アルベルトさまの期待を裏切らないようにしっかりしよう。僕は『国宝食材』なんだから。
少年従者たちに案内されて着いた場所は王城の奥深くの部屋だった。
「シャルルさまがいらっしゃいました——」
扉の中に入ると、
「おお、我が国の国宝のお出ましだ!」
たくさんの拍手と、あたたかい歓声に包まれた——。
******
「こちらがシャルル・カミュどのだ。我が国の国宝だ」
アルベルト王が紹介してくれた。
ハンサムな顔に満面の笑みを浮かべている。
「⋯⋯よ、よろしくおねがいいたします」
シャルルはあわてて膝を折って丁寧な挨拶をした。
——これでよかったかな? 食材らしい挨拶ができたかな?
心臓はもう飛び出しそうなほどドキドキとしていた。
客は十数人ほどだった。
「法務大臣でございます、どうぞお見知りおきを——」
「騎士団長でございます、ご挨拶できて光栄です」
「占星術師のイリヤともうします」
などと次々に挨拶をしてくれた。
「は、⋯⋯はい! こちらこそよろしくお願いします」
だれもがとても丁寧なので、恐縮してしまうほどだ。
ひととおりの挨拶が終わると、アルベルトが自分の隣の椅子を引いてくれた。
「え? ここに座ってもいいのですか?」
「もちろんだ、そなたは国宝なのだから」
「では⋯⋯」
オドオドしながら座る。
——こんなに上席に座っていいのかな? 僕は今夜の晩餐のデザートになるはずなんだけれど⋯⋯。もしかして、僕は国宝級のデザートだからここに座れるのかな?
落ち着かない気持ちで考えていると、「失礼いたします」と背の高いアルファが入ってきた。
髪も瞳も明るい茶色、真っ白なシェフ服を着ている。
「料理長のクレメントでございます、本日のメニューの説明をさせていただきます。まずは薔薇の芳香水をお楽しみください。アミューズは花びらに見立てた最高級生ハムのタルティーヌをご用意いたしました。新鮮なイサキには菊の花を練り込んだラビオリを添えております。柔らかい仔羊の肉には世界最高級のロックフォールソースをかけました⋯⋯」
クレメント料理長の説明はどんどん続く⋯⋯。
——薔薇の芳香水? ロックフォール? 菊の花を練り込んだラビオリ?
初めて聞く名前ばかりだった。どんな味の料理かまったく想像ができない。
——アルベルトさまが美食家というのはやっぱりほんとうだったんだ、すごいなあ⋯⋯。
驚きながら料理長の話をぼーっと聞き続けた。
するとクレメント料理長が、「最後のデザートは⋯⋯」と話しだしたではないか!
——僕の番だ!
ドキッとして椅子から小さく飛び上がった。
ついにそのときが来てしまったのだ!
続く
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