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憂鬱な転生【カノンの場合】
39.大切に重ねること
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勢い任せに、城野院の肩を両手で引き寄せて口付けた。
(これで4回目……)
これまでのキスは唇の先に少しだけ触れて、その温度を感じる間もなく、すぐ離していた。
とにかくこの美しい顏に近づくことが、恥ずかしすぎて、どうしようもなかったから。
まだ彼の美貌に慣れる気はしないけれど、目を閉じればなんとか……なるはずと思って瞼に力をこめる。
だけど今は、そんなカノンの気恥しさよりも、彼を愛しいという思いと、とにかく触れたい気持ちが溢れて止まらなくて。
思い切ったことだったけれど、できるだけ逃げを打たないように、しっかりと唇をくっつけることに専念する。
それは恋人たちの口づけにしての色っぽさは微塵もない行為だったけれど、とにかくカノンの精一杯だった。
すると城野院は最初はカノンの突然の行動に驚いて固まっていたが、すぐに優しく触れ合わせてくれた。
その口元は笑っていたかもしれない。
時間が経つにつれ、カチンコチンに固まっていたカノンの手は、城野院に促され城野院の身体にしっかりと抱き着く形で収まった。
「ん、ん……」
そうして何度も角度を変えながら、唇を合わせる。
それを繰り返す内に、まだうまく力の抜けないままだった唇が、なんとか解れて、彼の唇の柔らかさを感じる余裕ができてきた。
カノンを抱きしめる力も強くなっていく。
(からだ、熱い……)
最初はキスの数を数えていたけれど、今は鼓動が響いてしまうほど密着した彼の身体から伝わる熱でそんな余裕もなくなっていく。
自分の熱なのか、彼の熱なのか。
耐えきれなくなり、思わず息継ぎをしようと口を開けると、それを待っていたかのように、舌がぬるりと侵入してきた。
「ッ、ふぅ」
舌先同士が触れると、唇だけでなく身体中に痺れるような刺激が走った。
それはこれまで感じていたものを、ずっと濃厚にしたような甘い疼きを伴う熱で。
まるで甘くて強すぎる酒を注がれたかのように、頭の芯を蕩かしていく。
城野院が動かす舌に必死に追いすがるように、その動きをなぞるように懸命に動かしたつもりだったが、すぐに思考が唇の感覚に塗りつぶされてわからなくなる。
――甘い、熱い……。
城野院の手がするりと腰を撫でると、ふ、と吐息が漏れた。
ひとに触れられるのは、こんなに違うものなんだ。
そう回らない頭でも驚いてしまうくらい、全身の感覚が城野院の一つ一つに過敏に反応していく。
そうすると、やわやわと腰を撫でていた手が、段々と胸のあたりに上がってきた。
舌先の感覚に翻弄されていたが、その手が胸元を撫でた途端、カノンはビクッと身体を震わせた。
「――大丈夫?」
カノンが大仰に身体を震わせたことで、気遣った城野院が唇を離してそう聞いてきた。
鼻先の気遣う声に誘われてゆっくりと目を開けると、きつく目を閉じていたため、ぼんやりと焦点が合わない。
カノンは蕩けた視線と濡れる唇で、何とか返事をした。
「だい、じょうぶです。あの……もっとして、ください」
「……」
カノンのその言葉に、一瞬目を見開いた城野院は、カノンから改めて顔を離すと、はぁ~~~っと大きく息を吐き出した。
平常心、平常心……とぶつぶつ呟いているようだったが、カノンの蕩けた頭にはうまく聞き取れない。
そんなカノンの頭を右手で撫でながらも、左手ではきゅっと腰を抱き寄せたままの状態で、城野院は少しだけ恥ずかしそうに微笑んだ。
「……じゃあ、上に、行ってもいい?」
「あ、はい……」
「ありがとう、じゃあ手を繋いで行こうか?」
「……はい」
そうして差し出されて繋いだ城野院の手は、カノンよりも熱く、汗ばんでいた。
◇◇◇◇◇
手すりを使いながら螺旋階段を上がり、最初に入ってきた玄関のスペース、その脇から数段の階段を上がったところが、城野院の寝室だった。
城野院が扉を開けると、彼が纏う白檀の香りがより濃く香った。8畳ほどのその部屋は、採光のために高い位置に設けられた細い窓、壁面にクローゼット、そしてべッドとその傍にチェストがあるくらいだ。
――先輩のベッド……。
ベッドがやけに生々しく映る。
その存在感に、急にそこで行われる行為が具体的に迫ってきた気がして、カノンは身を固くした。
ベッドサイドのチェストに置かれた香立てをそっと除けると、城野院は窓のロールスクリーンを落とした。
薄暗くなった室内では、静かな可動音をたてるエアコンの音だけが響いている。
その雰囲気にも改めて緊張してしまって、何を話せばいいのか。このままでは、カノンのドクドクと響く鼓動の音までが、彼に聞こえてしまいそうだ。
「大丈夫、いきなり押し倒したりしないから」
そう苦笑混じりに言って、城野院はベッドに腰かけると、カノンにも同じように促した。
「は、はい、お邪魔します」そうしてダブルサイズのベッドに腰かけるけれど、カノンは思ったより端っこに座ってしまい、そこの空いた隙間と同じく奇妙な沈黙が訪れる。
(う……この雰囲気が、俗に言うそういう雰囲気ってやつなのかな? 私、空気読めてる?)
カノンは緊張でぎこちなくなりながら、城野院の顔をちらりと横目で見上げた。
長い髪や切れ長の瞳。あまりにも造作が整っているため、城野院はまるで完成された女神像のように美しいひとだ。
でも今は、さっき触れた硬くて大きな手や、厚い胸を思い出し、改めて男性であることを実感し、益々心臓が高鳴ってしまう。
ふ、と城野院は少し微笑んで、視線を合わせたまま、カノンのすぐ隣へと座り直した。
ピタリと、体温を感じるところへ。
「先に言っておきたいんだけど、僕は君のことが好きで、とても大事にしたいと思っているんだ」
「――はい」
「それで、僕のすることで嫌なことがあったら、遠慮なく言ってほしい。君に辛い思いを我慢させることはしたくないから。君の意思を最大限尊重したいし、僕とのことを後悔してほしくないんだ」
手を握り、真摯な表情で、真っすぐにカノンのことを見つめながら城野院はそう言葉を繋げていく。
カノンは実際の年齢でいけば城野院よりもずっと年上なはずなのに。
だがいまは、彼がこうして大事なことを言葉にして伝えてくれることに感動して、こみ上げてくる涙を必死で堪えた。
今までのカノンの知識で、こういう場面でこんな風に伝えてくれるひとを見たことがない。
何かを、誰かを大事にするということを、そのやり方を、彼にいま一つ一つ教えてもらっているようだった。
「嫌なことは嫌って言うって、それだけは約束してくれる? どうしても君に負担がかかってしまうと思うから、勿論痛くて耐えられなかったら途中でも止めるから。……多分、止められる、いやそこは止めるから」
「……お任せしますよ?」
「いやいや、そこは合意が大事だからね?」
思わずそう言うと、城野院は頭を下げてカノンの顔を覗き込んだ。そして涙が滲んだ瞳を見上げながら、頬に手をかけると、もう一度「大丈夫? 怖い?」と尋ねてきた。
緊張と彼への愛しさに、頭の芯が震えるような心地がする。――もっと、もっと触れたい。
カノンは頬の城野院の手の上に自分の手を重ねると、彼の手に唇を寄せて微かな声で呟いた。
「して、ほしいです」
カノンがそういうと、さっきまでの余韻が残る唇にゆっくりと口づけが落とされた。
(これで4回目……)
これまでのキスは唇の先に少しだけ触れて、その温度を感じる間もなく、すぐ離していた。
とにかくこの美しい顏に近づくことが、恥ずかしすぎて、どうしようもなかったから。
まだ彼の美貌に慣れる気はしないけれど、目を閉じればなんとか……なるはずと思って瞼に力をこめる。
だけど今は、そんなカノンの気恥しさよりも、彼を愛しいという思いと、とにかく触れたい気持ちが溢れて止まらなくて。
思い切ったことだったけれど、できるだけ逃げを打たないように、しっかりと唇をくっつけることに専念する。
それは恋人たちの口づけにしての色っぽさは微塵もない行為だったけれど、とにかくカノンの精一杯だった。
すると城野院は最初はカノンの突然の行動に驚いて固まっていたが、すぐに優しく触れ合わせてくれた。
その口元は笑っていたかもしれない。
時間が経つにつれ、カチンコチンに固まっていたカノンの手は、城野院に促され城野院の身体にしっかりと抱き着く形で収まった。
「ん、ん……」
そうして何度も角度を変えながら、唇を合わせる。
それを繰り返す内に、まだうまく力の抜けないままだった唇が、なんとか解れて、彼の唇の柔らかさを感じる余裕ができてきた。
カノンを抱きしめる力も強くなっていく。
(からだ、熱い……)
最初はキスの数を数えていたけれど、今は鼓動が響いてしまうほど密着した彼の身体から伝わる熱でそんな余裕もなくなっていく。
自分の熱なのか、彼の熱なのか。
耐えきれなくなり、思わず息継ぎをしようと口を開けると、それを待っていたかのように、舌がぬるりと侵入してきた。
「ッ、ふぅ」
舌先同士が触れると、唇だけでなく身体中に痺れるような刺激が走った。
それはこれまで感じていたものを、ずっと濃厚にしたような甘い疼きを伴う熱で。
まるで甘くて強すぎる酒を注がれたかのように、頭の芯を蕩かしていく。
城野院が動かす舌に必死に追いすがるように、その動きをなぞるように懸命に動かしたつもりだったが、すぐに思考が唇の感覚に塗りつぶされてわからなくなる。
――甘い、熱い……。
城野院の手がするりと腰を撫でると、ふ、と吐息が漏れた。
ひとに触れられるのは、こんなに違うものなんだ。
そう回らない頭でも驚いてしまうくらい、全身の感覚が城野院の一つ一つに過敏に反応していく。
そうすると、やわやわと腰を撫でていた手が、段々と胸のあたりに上がってきた。
舌先の感覚に翻弄されていたが、その手が胸元を撫でた途端、カノンはビクッと身体を震わせた。
「――大丈夫?」
カノンが大仰に身体を震わせたことで、気遣った城野院が唇を離してそう聞いてきた。
鼻先の気遣う声に誘われてゆっくりと目を開けると、きつく目を閉じていたため、ぼんやりと焦点が合わない。
カノンは蕩けた視線と濡れる唇で、何とか返事をした。
「だい、じょうぶです。あの……もっとして、ください」
「……」
カノンのその言葉に、一瞬目を見開いた城野院は、カノンから改めて顔を離すと、はぁ~~~っと大きく息を吐き出した。
平常心、平常心……とぶつぶつ呟いているようだったが、カノンの蕩けた頭にはうまく聞き取れない。
そんなカノンの頭を右手で撫でながらも、左手ではきゅっと腰を抱き寄せたままの状態で、城野院は少しだけ恥ずかしそうに微笑んだ。
「……じゃあ、上に、行ってもいい?」
「あ、はい……」
「ありがとう、じゃあ手を繋いで行こうか?」
「……はい」
そうして差し出されて繋いだ城野院の手は、カノンよりも熱く、汗ばんでいた。
◇◇◇◇◇
手すりを使いながら螺旋階段を上がり、最初に入ってきた玄関のスペース、その脇から数段の階段を上がったところが、城野院の寝室だった。
城野院が扉を開けると、彼が纏う白檀の香りがより濃く香った。8畳ほどのその部屋は、採光のために高い位置に設けられた細い窓、壁面にクローゼット、そしてべッドとその傍にチェストがあるくらいだ。
――先輩のベッド……。
ベッドがやけに生々しく映る。
その存在感に、急にそこで行われる行為が具体的に迫ってきた気がして、カノンは身を固くした。
ベッドサイドのチェストに置かれた香立てをそっと除けると、城野院は窓のロールスクリーンを落とした。
薄暗くなった室内では、静かな可動音をたてるエアコンの音だけが響いている。
その雰囲気にも改めて緊張してしまって、何を話せばいいのか。このままでは、カノンのドクドクと響く鼓動の音までが、彼に聞こえてしまいそうだ。
「大丈夫、いきなり押し倒したりしないから」
そう苦笑混じりに言って、城野院はベッドに腰かけると、カノンにも同じように促した。
「は、はい、お邪魔します」そうしてダブルサイズのベッドに腰かけるけれど、カノンは思ったより端っこに座ってしまい、そこの空いた隙間と同じく奇妙な沈黙が訪れる。
(う……この雰囲気が、俗に言うそういう雰囲気ってやつなのかな? 私、空気読めてる?)
カノンは緊張でぎこちなくなりながら、城野院の顔をちらりと横目で見上げた。
長い髪や切れ長の瞳。あまりにも造作が整っているため、城野院はまるで完成された女神像のように美しいひとだ。
でも今は、さっき触れた硬くて大きな手や、厚い胸を思い出し、改めて男性であることを実感し、益々心臓が高鳴ってしまう。
ふ、と城野院は少し微笑んで、視線を合わせたまま、カノンのすぐ隣へと座り直した。
ピタリと、体温を感じるところへ。
「先に言っておきたいんだけど、僕は君のことが好きで、とても大事にしたいと思っているんだ」
「――はい」
「それで、僕のすることで嫌なことがあったら、遠慮なく言ってほしい。君に辛い思いを我慢させることはしたくないから。君の意思を最大限尊重したいし、僕とのことを後悔してほしくないんだ」
手を握り、真摯な表情で、真っすぐにカノンのことを見つめながら城野院はそう言葉を繋げていく。
カノンは実際の年齢でいけば城野院よりもずっと年上なはずなのに。
だがいまは、彼がこうして大事なことを言葉にして伝えてくれることに感動して、こみ上げてくる涙を必死で堪えた。
今までのカノンの知識で、こういう場面でこんな風に伝えてくれるひとを見たことがない。
何かを、誰かを大事にするということを、そのやり方を、彼にいま一つ一つ教えてもらっているようだった。
「嫌なことは嫌って言うって、それだけは約束してくれる? どうしても君に負担がかかってしまうと思うから、勿論痛くて耐えられなかったら途中でも止めるから。……多分、止められる、いやそこは止めるから」
「……お任せしますよ?」
「いやいや、そこは合意が大事だからね?」
思わずそう言うと、城野院は頭を下げてカノンの顔を覗き込んだ。そして涙が滲んだ瞳を見上げながら、頬に手をかけると、もう一度「大丈夫? 怖い?」と尋ねてきた。
緊張と彼への愛しさに、頭の芯が震えるような心地がする。――もっと、もっと触れたい。
カノンは頬の城野院の手の上に自分の手を重ねると、彼の手に唇を寄せて微かな声で呟いた。
「して、ほしいです」
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