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密着! 夏休み旅行!
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さて、嫌がらせの内容とはこれだけではない。もちろん嫌がらせされるのは嫌だし傷付いている。本当にやめてほしい。いつでもこちらは恥を捨てる準備は出来ている。
「おはよ~」
「あっ田中さん!! オハザス!!」
「今日もまた花、置かれてやしたぜ!!」
そんな明るく伝えるな。
教室に入った瞬間、一番後ろ窓際の俺の席、花瓶が置いてあるのが見えた。菊である。めちゃくちゃ大輪だった。すげ~これ駅前の花屋のやつだな。あそこ花の世話上手いんだよ……
じゃなくて。
「はぁ~……またかぁ~」
「どうします? シメます?」
「犯人わかってるの~?」
「分かんねっすけど出入りする他クラス全員殴るとか」「風紀の親衛隊に殴り込みいくとか?」
「血液有り余ってんの?」
血気盛んすぎる。そんなことしたら高校を舞台にした抗争が始まってしまう。俺は立場がデカくなりすぎた……。
椅子を引いたら画鋲が敷き詰められてあった。平成女子高生のガラケーのデコりくらいぎっしりと。すごいな逆に。
「風紀の親衛隊にしちゃみみっちいですね~」
「アイツら昔会長にも噛み付いたらしいよな」
「数多の生徒を退学にしたって……」
「田中さんにビビってんじゃねーの?」
この画鋲、ボンドで固められている。何でそんなに一生懸命なんだ嫌がらせに。暇なの? 暇なら世界平和とかに尽力してて。泣くぞ。
こっちはプライドを拗らせたコミュ障なので表面上は冷静に対処する。まず椅子は教務課行きなので端に寄せ、引き出しの中身を確にァッッ痛ァ!!!!!!!!!!
「うわ!? 引き出しにカミソリ……最悪じゃねーか!」
「怪我したってのに表情ひとつ変わんねぇ! 流石田中さんだぜ!!」
「そ、そうかな田中くん震えてるけど。単にリアクションが追いつかなかっただけじゃ、」
「田中さんがそんなダサい男なわけねぇだろうが!! 口を慎めよ!!」
「…………」←単にリアクションが追いつかなかった
「ごめんって。でも相当痛いだろうな、ちょっと泣きそうだし」
「ハッ、お前マジ分かってねーなー! あの田中さんがこの程度で泣くかよ」
「いまだって淡々と相手の処理方法を考えてるだけに過ぎねぇ……」
「冷酷無慈悲な男なんだよ、田中さんは」
何なんだよこいつら。何もかもを肯定するじゃん。ちょくちょくツッコミを入れてる佐藤くんしか俺の機微をまともに捉えててくれない。
別に俺のこと理解してとは言わないので、引き出しを開けようとしたら指ざっくり行った人間が泣きそうになるのは理解してて欲しかった。
てか泣いてる。もう。
凄いはらはらと涙が溢れてる。
なんか痛いしもう嫌や~……
「泣いてる……田中さんが……!?」
「ほらもう、田中くんも結構普通の人なんだよ。僕保健室連れていくから、」
「あまりにも残虐な処理方法に同情しちまったってわけか!?」
「なんつー慈悲深さだ田中さん! 男の中の男だぜ!」
「犯人、見つかったらもう終わりだな」
「何でそうなる!!」
LDKに涙を流させるな。もうそろそろ成人だぞこっちは。
ちなみに俺の誕生日は八月なのだが、夏休みの真っ最中なので人に祝われたことはない。
もう普通に号泣している。指から血ィダラッダラ流れてるし痛いしもうやだ~~
「なんて嫌がらせしがいのある態度なんだ君は。田中くん、とりあえず保健室行こ? ばい菌入っちゃうよ」
「※△%□…」
「何か言いたいことがあることだけは分かった」
言うて俺はすぐ泣くので、普通の人が泣くと言うよりかは重要性は下がるのだが。
佐藤くんがサッとハンカチを貸してくれつつ、傷に触らないよう半袖の裾を引っ張って教室から出す。やめてほしい。泣いてる男子高校生にそんな優しくしないで。俺、ダセェ~~
「うお佐藤……と、田中さん。どうした?」
「何か嫌がらせされた時に怪我したみたいで……泣いちゃって……」
「泣いちゃったんか……」
「まだ怪我するような仕掛けあったん?」
「結構色々取り除いたけどな」
「引き出しにカミソリが仕掛けられててさ」
「うわ卑怯」
「だいじょーぶか田中さん。ちゃんと消毒しろよ」
優しくフォローされて心が痛い。ごめんね感情豊かで……
我がクラスには俺への態度が基本的に一枚岩ではなく、過剰に信仰・尊敬してくる勢力とフランクに接する勢力があり、特に対立することもなく共存している。
佐藤くんと近しい人たちは基本的にフランクに接してくれていて、ポンポンと軽く背中を叩いて去っていった。
てか、他の嫌がらせとか撤去してくれてたんだ……優し……
「おはよ~」
「あっ田中さん!! オハザス!!」
「今日もまた花、置かれてやしたぜ!!」
そんな明るく伝えるな。
教室に入った瞬間、一番後ろ窓際の俺の席、花瓶が置いてあるのが見えた。菊である。めちゃくちゃ大輪だった。すげ~これ駅前の花屋のやつだな。あそこ花の世話上手いんだよ……
じゃなくて。
「はぁ~……またかぁ~」
「どうします? シメます?」
「犯人わかってるの~?」
「分かんねっすけど出入りする他クラス全員殴るとか」「風紀の親衛隊に殴り込みいくとか?」
「血液有り余ってんの?」
血気盛んすぎる。そんなことしたら高校を舞台にした抗争が始まってしまう。俺は立場がデカくなりすぎた……。
椅子を引いたら画鋲が敷き詰められてあった。平成女子高生のガラケーのデコりくらいぎっしりと。すごいな逆に。
「風紀の親衛隊にしちゃみみっちいですね~」
「アイツら昔会長にも噛み付いたらしいよな」
「数多の生徒を退学にしたって……」
「田中さんにビビってんじゃねーの?」
この画鋲、ボンドで固められている。何でそんなに一生懸命なんだ嫌がらせに。暇なの? 暇なら世界平和とかに尽力してて。泣くぞ。
こっちはプライドを拗らせたコミュ障なので表面上は冷静に対処する。まず椅子は教務課行きなので端に寄せ、引き出しの中身を確にァッッ痛ァ!!!!!!!!!!
「うわ!? 引き出しにカミソリ……最悪じゃねーか!」
「怪我したってのに表情ひとつ変わんねぇ! 流石田中さんだぜ!!」
「そ、そうかな田中くん震えてるけど。単にリアクションが追いつかなかっただけじゃ、」
「田中さんがそんなダサい男なわけねぇだろうが!! 口を慎めよ!!」
「…………」←単にリアクションが追いつかなかった
「ごめんって。でも相当痛いだろうな、ちょっと泣きそうだし」
「ハッ、お前マジ分かってねーなー! あの田中さんがこの程度で泣くかよ」
「いまだって淡々と相手の処理方法を考えてるだけに過ぎねぇ……」
「冷酷無慈悲な男なんだよ、田中さんは」
何なんだよこいつら。何もかもを肯定するじゃん。ちょくちょくツッコミを入れてる佐藤くんしか俺の機微をまともに捉えててくれない。
別に俺のこと理解してとは言わないので、引き出しを開けようとしたら指ざっくり行った人間が泣きそうになるのは理解してて欲しかった。
てか泣いてる。もう。
凄いはらはらと涙が溢れてる。
なんか痛いしもう嫌や~……
「泣いてる……田中さんが……!?」
「ほらもう、田中くんも結構普通の人なんだよ。僕保健室連れていくから、」
「あまりにも残虐な処理方法に同情しちまったってわけか!?」
「なんつー慈悲深さだ田中さん! 男の中の男だぜ!」
「犯人、見つかったらもう終わりだな」
「何でそうなる!!」
LDKに涙を流させるな。もうそろそろ成人だぞこっちは。
ちなみに俺の誕生日は八月なのだが、夏休みの真っ最中なので人に祝われたことはない。
もう普通に号泣している。指から血ィダラッダラ流れてるし痛いしもうやだ~~
「なんて嫌がらせしがいのある態度なんだ君は。田中くん、とりあえず保健室行こ? ばい菌入っちゃうよ」
「※△%□…」
「何か言いたいことがあることだけは分かった」
言うて俺はすぐ泣くので、普通の人が泣くと言うよりかは重要性は下がるのだが。
佐藤くんがサッとハンカチを貸してくれつつ、傷に触らないよう半袖の裾を引っ張って教室から出す。やめてほしい。泣いてる男子高校生にそんな優しくしないで。俺、ダセェ~~
「うお佐藤……と、田中さん。どうした?」
「何か嫌がらせされた時に怪我したみたいで……泣いちゃって……」
「泣いちゃったんか……」
「まだ怪我するような仕掛けあったん?」
「結構色々取り除いたけどな」
「引き出しにカミソリが仕掛けられててさ」
「うわ卑怯」
「だいじょーぶか田中さん。ちゃんと消毒しろよ」
優しくフォローされて心が痛い。ごめんね感情豊かで……
我がクラスには俺への態度が基本的に一枚岩ではなく、過剰に信仰・尊敬してくる勢力とフランクに接する勢力があり、特に対立することもなく共存している。
佐藤くんと近しい人たちは基本的にフランクに接してくれていて、ポンポンと軽く背中を叩いて去っていった。
てか、他の嫌がらせとか撤去してくれてたんだ……優し……
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