238 / 519
【119.5話】 リリア先輩
しおりを挟む
「たっだいまっと!」
リリアがバー・ルーダの風の扉を開ける。
扉に付いたベルがリンリンと心地よい音を立てた。
「お帰りなさい、リリアにお客さん」酒樽の入れ替えをしていたコトロが言うか否か、カウンターに座っていた戦士が物凄い勢いで立ち上がって挨拶をした。
「勇者リリア先輩っすね!始めまして!俺、ブラックっす。名はブラキオーネ、先輩を待たせていただいてたっす!!」
短髪で背が高くがっちりとした青年はやたらと直立し、大声ではっきりと自己紹介をするとリリアに礼を表した。
「あなたに神のご加護がありますように… で、誰?… 先輩?…」
リリアは挨拶もそこそこ自分を指さしながら不思議がっている。コトロと青年を交互に見ている。
昼過ぎから子供たちの青空クラスの教師をしていたリリア。
青空クラスは子供たちに剣、魔法等、その他特殊スキルを冒険者ギルドのメンバーがボランティアで教えるのだ。
週一回のペースで開かれ、持ち回りで当番が回ってくる。
貴族の子で剣技や魔法を教わりたい者は学校、師匠を付ける、道場、家庭教師等学べる機会はたくさんある。世の中金次第。
平民はボランティアから教わったりしているのだ。身分に関係なく参加できるのだが、貴族の子は滅多に見ない。「貴族が平民から師事を受ける」なんて考えられない事だそうだ。
「攻撃魔法を教わる子!」「精神魔法はこっちよ!」「剣、斧、槍は俺のとこだ!」「召喚はこっちの魔法陣の中で」
それぞれ習いたい事が習える。
「弓!弓よ!弓を習う子はここよ!」リリアも子供たちを呼ぶ。
リリアは子供に人気だが、弓は子供にあまり人気がない…
子供は剣を振るう戦士や呪文を唱える魔術師に憧れる。保護者も同じ事なら近接攻撃のスキルから習わせたいようで、弓を習う子は家が狩り、採取関係か弓兵の家系等。
どうでもよい事かも知れないが、他より弓を習う子供の集まりがいまいちなのはリリアにとって少し不満。
「弓って超かっちょよいのよ!遠くからやっつけちゃうのよ!」リリアはニコニコと小さなお客さんに愛想を振りまきながら弓を教える。
「お姉ちゃん、ハンター?アーチャー?レンジャー?それともスナイパー?」たまにこんな質問がある。
「お姉ちゃんは全部よ!オールマイティなの!すんごいんだから!」嘘ではない、確かにこなせる。でも、世間の言う戦闘のオールマイティは剣技、攻撃魔法、防御魔法、治癒魔法程度は当たり前。それらと精神魔法、エンチャント等が出来る人間のことだ。
「父ちゃんが言ってたぜ、リリアは勇者だって」
「まじぃ!ねぇ!リリア、勇者なら魔法やってよ!」
リリアの一番痛いことろ、子供たちは純粋で残酷。
「リリアは勇者だけど、魔法は出来ないって言ってたぜ」
「嘘つけよ、魔法出来ないのに勇者になれるわけねぇじゃんかよ!」
「ばぁか!今時勇者なんか魔物退治しないから魔法使えなくたってなれるんだよ」
「嘘だ!勇者は戦えて魔法が使える、強い者だって俺の父ちゃん言ってたぞ!」
子供たちの喧嘩が始まった。
「あらあら、あたしの事で喧嘩はダメよぉ!」
笑顔で柔らかく諭すリリア、心の中では“いいぞぉいいぞぉ!ボブ、小生意気で親の教育がなっていないトムをぶちのめせ!”っとボブが優勢の間はやらせておく。
まぁ、とにかくボランティアの青空クラスから戻ってきたら突然、青年に先輩扱いされたリリア。
「あたし?… 先輩?…」自分を指さすリリア。
「うっす!突然ながら失礼します。俺、勇者を目指していて、ルーダリア王国公認勇者のリリア先輩がこのギルドにいるって聞いてやってきました!よろしくっす!」
リリアはコトロと視線が合った。コトロがじぃっとリリアを見つめている。
「…… あぁ、ちょっと、今荷物を置いてくるから… とにかくすぐ戻って来るから…」
リリアは私物を置きに自分の部屋に上がる。
「待たせてもらいます!うっす」
背後で青年の声がしている。
夜中過ぎ、ルーダの風も閉店。
リリアとブラックはバーで飲んでいた。
ブラック曰く、彼はフリートの村出身。
「村の出身?ブラキオーネって貴族の名前じゃないの?」
リリアが聞くとブラックが幼い時に親が准貴族の身分を買い取って名前を変えたそうだ。
その親は数年前に相次いで他界。
ブラックは体格にも恵まれ、剣技も、魔法もこなせるので勇者に憧れて冒険者ギルドに入った。勇者に憧れたもののフリート帝国で勇者は完全管理されているのだ。努力次第で勇者になれるものではない。
「魔法も出来るの?凄いじゃない、リリアは完全に物理系よ」
リリアが驚くとブラックは「俺、体育会系っす」と言っていた。
リリアは物理系と魔法系以外にタイイクカイ系という知られざるカテゴリーがあった事にさらに驚く。
最近リーダリア王国では女性勇者が指名されたと噂を聞き、自分にもチャンスがあるかとルーダリアまで来たらしい。リリアの噂を聞き“先輩”に会ってみたいと探し回ってここまで来たというのだ。
凄い熱量と言うのか、ツッコミどころもいっぱいだが、実行力は大したもの。
リリアがもっと驚くのは、情報を繋ぎ合わせてたどり着けるほどリリアが勇者として知られ始めているところか…
夜中を過ぎて
「先輩!また明日っす!」ブラックは宿に戻っていった。
「…明日?リリアは明日から仕事ですよね?」ブラックが帰った後にコトロがリリアに聞く。
「うん、何か… しばらくあたしの仕事についてくるって、あたし勇者の先輩だから」リリアは少し照れている。その気になっているっぽい。単純な先輩。
「… 悪い人じゃないですけど… いや、むしろ誠実な青年でしょうけど… 反対です。一緒に仕事したらどちらか、あるいはリリア達両方死にます」コトロが言う。
「何なのよ!リリアはこの半年以上けっこう真面目にやってきたのよ。子供扱いばっかりで、だいたいさっきもブラックがここに入ギルドしたいって言ったら断って!誰とパーティー組もうが大きなお世話!」
「リリアとあの青年のために言っているんです。二人は変に真面目過ぎます。どちらかが変に犠牲になって死ぬことを言っているんです」
リリアとコトロは久々に大ゲンカ。
「片づけたニャン、先に休むニャン」大ゲンカを尻目にネーコは上がる。
ラビはリリアが無茶をしださないかハラハラしながら見ている。
リリアがバー・ルーダの風の扉を開ける。
扉に付いたベルがリンリンと心地よい音を立てた。
「お帰りなさい、リリアにお客さん」酒樽の入れ替えをしていたコトロが言うか否か、カウンターに座っていた戦士が物凄い勢いで立ち上がって挨拶をした。
「勇者リリア先輩っすね!始めまして!俺、ブラックっす。名はブラキオーネ、先輩を待たせていただいてたっす!!」
短髪で背が高くがっちりとした青年はやたらと直立し、大声ではっきりと自己紹介をするとリリアに礼を表した。
「あなたに神のご加護がありますように… で、誰?… 先輩?…」
リリアは挨拶もそこそこ自分を指さしながら不思議がっている。コトロと青年を交互に見ている。
昼過ぎから子供たちの青空クラスの教師をしていたリリア。
青空クラスは子供たちに剣、魔法等、その他特殊スキルを冒険者ギルドのメンバーがボランティアで教えるのだ。
週一回のペースで開かれ、持ち回りで当番が回ってくる。
貴族の子で剣技や魔法を教わりたい者は学校、師匠を付ける、道場、家庭教師等学べる機会はたくさんある。世の中金次第。
平民はボランティアから教わったりしているのだ。身分に関係なく参加できるのだが、貴族の子は滅多に見ない。「貴族が平民から師事を受ける」なんて考えられない事だそうだ。
「攻撃魔法を教わる子!」「精神魔法はこっちよ!」「剣、斧、槍は俺のとこだ!」「召喚はこっちの魔法陣の中で」
それぞれ習いたい事が習える。
「弓!弓よ!弓を習う子はここよ!」リリアも子供たちを呼ぶ。
リリアは子供に人気だが、弓は子供にあまり人気がない…
子供は剣を振るう戦士や呪文を唱える魔術師に憧れる。保護者も同じ事なら近接攻撃のスキルから習わせたいようで、弓を習う子は家が狩り、採取関係か弓兵の家系等。
どうでもよい事かも知れないが、他より弓を習う子供の集まりがいまいちなのはリリアにとって少し不満。
「弓って超かっちょよいのよ!遠くからやっつけちゃうのよ!」リリアはニコニコと小さなお客さんに愛想を振りまきながら弓を教える。
「お姉ちゃん、ハンター?アーチャー?レンジャー?それともスナイパー?」たまにこんな質問がある。
「お姉ちゃんは全部よ!オールマイティなの!すんごいんだから!」嘘ではない、確かにこなせる。でも、世間の言う戦闘のオールマイティは剣技、攻撃魔法、防御魔法、治癒魔法程度は当たり前。それらと精神魔法、エンチャント等が出来る人間のことだ。
「父ちゃんが言ってたぜ、リリアは勇者だって」
「まじぃ!ねぇ!リリア、勇者なら魔法やってよ!」
リリアの一番痛いことろ、子供たちは純粋で残酷。
「リリアは勇者だけど、魔法は出来ないって言ってたぜ」
「嘘つけよ、魔法出来ないのに勇者になれるわけねぇじゃんかよ!」
「ばぁか!今時勇者なんか魔物退治しないから魔法使えなくたってなれるんだよ」
「嘘だ!勇者は戦えて魔法が使える、強い者だって俺の父ちゃん言ってたぞ!」
子供たちの喧嘩が始まった。
「あらあら、あたしの事で喧嘩はダメよぉ!」
笑顔で柔らかく諭すリリア、心の中では“いいぞぉいいぞぉ!ボブ、小生意気で親の教育がなっていないトムをぶちのめせ!”っとボブが優勢の間はやらせておく。
まぁ、とにかくボランティアの青空クラスから戻ってきたら突然、青年に先輩扱いされたリリア。
「あたし?… 先輩?…」自分を指さすリリア。
「うっす!突然ながら失礼します。俺、勇者を目指していて、ルーダリア王国公認勇者のリリア先輩がこのギルドにいるって聞いてやってきました!よろしくっす!」
リリアはコトロと視線が合った。コトロがじぃっとリリアを見つめている。
「…… あぁ、ちょっと、今荷物を置いてくるから… とにかくすぐ戻って来るから…」
リリアは私物を置きに自分の部屋に上がる。
「待たせてもらいます!うっす」
背後で青年の声がしている。
夜中過ぎ、ルーダの風も閉店。
リリアとブラックはバーで飲んでいた。
ブラック曰く、彼はフリートの村出身。
「村の出身?ブラキオーネって貴族の名前じゃないの?」
リリアが聞くとブラックが幼い時に親が准貴族の身分を買い取って名前を変えたそうだ。
その親は数年前に相次いで他界。
ブラックは体格にも恵まれ、剣技も、魔法もこなせるので勇者に憧れて冒険者ギルドに入った。勇者に憧れたもののフリート帝国で勇者は完全管理されているのだ。努力次第で勇者になれるものではない。
「魔法も出来るの?凄いじゃない、リリアは完全に物理系よ」
リリアが驚くとブラックは「俺、体育会系っす」と言っていた。
リリアは物理系と魔法系以外にタイイクカイ系という知られざるカテゴリーがあった事にさらに驚く。
最近リーダリア王国では女性勇者が指名されたと噂を聞き、自分にもチャンスがあるかとルーダリアまで来たらしい。リリアの噂を聞き“先輩”に会ってみたいと探し回ってここまで来たというのだ。
凄い熱量と言うのか、ツッコミどころもいっぱいだが、実行力は大したもの。
リリアがもっと驚くのは、情報を繋ぎ合わせてたどり着けるほどリリアが勇者として知られ始めているところか…
夜中を過ぎて
「先輩!また明日っす!」ブラックは宿に戻っていった。
「…明日?リリアは明日から仕事ですよね?」ブラックが帰った後にコトロがリリアに聞く。
「うん、何か… しばらくあたしの仕事についてくるって、あたし勇者の先輩だから」リリアは少し照れている。その気になっているっぽい。単純な先輩。
「… 悪い人じゃないですけど… いや、むしろ誠実な青年でしょうけど… 反対です。一緒に仕事したらどちらか、あるいはリリア達両方死にます」コトロが言う。
「何なのよ!リリアはこの半年以上けっこう真面目にやってきたのよ。子供扱いばっかりで、だいたいさっきもブラックがここに入ギルドしたいって言ったら断って!誰とパーティー組もうが大きなお世話!」
「リリアとあの青年のために言っているんです。二人は変に真面目過ぎます。どちらかが変に犠牲になって死ぬことを言っているんです」
リリアとコトロは久々に大ゲンカ。
「片づけたニャン、先に休むニャン」大ゲンカを尻目にネーコは上がる。
ラビはリリアが無茶をしださないかハラハラしながら見ている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
愛しの第一王子殿下
みつまめ つぼみ
恋愛
公爵令嬢アリシアは15歳。三年前に魔王討伐に出かけたゴルテンファル王国の第一王子クラウス一行の帰りを待ちわびていた。
そして帰ってきたクラウス王子は、仲間の訃報を口にし、それと同時に同行していた聖女との婚姻を告げる。
クラウスとの婚約を破棄されたアリシアは、言い寄ってくる第二王子マティアスの手から逃れようと、国外脱出を図るのだった。
そんなアリシアを手助けするフードを目深に被った旅の戦士エドガー。彼とアリシアの逃避行が、今始まる。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』
segakiyui
ファンタジー
出戻り姫と噂に高いシャルンは、5回目の婚儀を迎える。
今度の相手はカースウェル王国のレダン王。剣技に優れ、温厚誠実な王は結婚相手としては申し分ないはず。けれど、この結婚には決して成立されてはならない理由があった……。
辛い過去を乗り越え、シャルンは新たな世界へ踏み出す。
世界を滅ぼす龍を右手に、愛しいレダンに守られながら。
『花咲』と龍を巡るラブストーリー、再開。毎月第2、4火曜日連載。8月は8/26に。
第1話 出戻り姫と腹黒王
第2話 砂糖菓子姫とケダモノ王
第3話 花咲姫と奔流王
断罪後の気楽な隠居生活をぶち壊したのは誰です!〜ここが乙女ゲームの世界だったなんて聞いていない〜
白雲八鈴
恋愛
全ては勘違いから始まった。
私はこの国の王子の一人であるラートウィンクルム殿下の婚約者だった。だけどこれは政略的な婚約。私を大人たちが良いように使おうとして『白銀の聖女』なんて通り名まで与えられた。
けれど、所詮偽物。本物が現れた時に私は気付かされた。あれ?もしかしてこの世界は乙女ゲームの世界なのでは?
関わり合う事を避け、婚約者の王子様から「貴様との婚約は破棄だ!」というお言葉をいただきました。
竜の谷に追放された私が血だらけの鎧を拾い。未だに乙女ゲームの世界から抜け出せていないのではと内心モヤモヤと思いながら過ごして行くことから始まる物語。
『私の居場所を奪った聖女様、貴女は何がしたいの?国を滅ぼしたい?』
❋王都スタンピード編完結。次回投稿までかなりの時間が開くため、一旦閉じます。完結表記ですが、王都編が完結したと捉えてもらえればありがたいです。
*乙女ゲーム要素は少ないです。どちらかと言うとファンタジー要素の方が強いです。
*表現が不適切なところがあるかもしれませんが、その事に対して推奨しているわけではありません。物語としての表現です。不快であればそのまま閉じてください。
*いつもどおり程々に誤字脱字はあると思います。確認はしておりますが、どうしても漏れてしまっています。
*他のサイトでは別のタイトル名で投稿しております。小説家になろう様では異世界恋愛部門で日間8位となる評価をいただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる