43 / 78
宮殿
40.二度目の熱
しおりを挟む
どうしてカガルトゥラードの人たちが神子というものにこだわるのかわからなかったが、マナヴィカによると、神子というものはただいるだけで精霊を惹きつける存在なのだそうだ。
精霊を惹きつけることの何がよいのかというと、火の精霊が増えると寒さが和らぎ、水の精霊が増えれば井戸の水量が増え、地の精霊が増えると作物を育てる土地が豊かになり、風の精霊が増えれば雲を運んできて干ばつが減る、といった具合らしい。逆に、例えば何らかの原因で火の精霊の数が減ると、竈の火がなかなかつかなかったり、夏でも寒さで上着が手放せなくなったり、といったことになるそうで、国を豊かにしたいと思ったら、神子の存在は欠かせないのだそうだ。
しかし神子というものはいつ生まれるかわからないものだし、その時代にいるとも限らない。そのため神子をあてにしない国が一般的なのだが、カガルトゥラードは違った。
遠い昔、カガルトゥラードの王家に神子が生まれ、とても豊かになった時代があった。それ以来、国内で神子が生まれれば導の灯火に囲い込み、国内に見つからなければ他国にまで手を伸ばし、ほぼ途切れることなく、神子がいる状態で国を繋いできた。
そのため、他の神子が見つかっていない以上、カガルトゥラードがキアラを手放すことはありえない、ということらしかった。オメガであることもカガルトゥラードにとって都合がよく、王子と結婚させて子どもを産ませれば、また神子が生まれるかもしれない、という期待もされているのだという。
「神子様、お水はいかがですか?」
「いいえ……ありがとう、ございます、ミオ」
そんなの知らない、とそっけないことを思いつつ、キアラは気だるくベッドに伏せっていた。
なんだか頭はぼうっとするし、体はだるくて熱っぽい。起き上がるのもおっくうで、朝の支度に来てくれたミオとシアをベッドの中で迎えたら、毎日のお祈りはしなくていいということになった。
顔を洗うために起き上がるのもだるくて、ミオが濡らした布で拭いてくれたくらいだ。食事はいつもより肉のにおいが気になって、シアの剥いてくれた果物しか口にしていない。
「神子様、もう少し何かお召し上がりになりませんと……」
幼子のように首を横に振って、布団を頭からかぶり直す。
ユクガの傍が恋しくてたまらない。あの甘やかな草原の匂いが、ここにはあまりにも足りない。ユクガの服や、持ち物や、使ったものを持ってこないといけないのに、ここはカガルトゥラードで、ヨラガンから遠すぎる。
そこまで考えて、キアラは布団の中ではっとした。
熱くて、だるくて、番がほしくて、体がもどかしい。
ヒートだ。
「ぁ……」
自覚したら、じわじわと体の奥が寂しくなってきて、キアラは膝を抱えて丸くなった。
布団がそろっとめくられて、ミオとシアの顔が覗く。
「……神子様?」
違う。この二人は番ではない。
番ではない人が寄ってくるのは、嫌だ。
泣きそうになって身を縮めたら、慌てて布団を戻してもらえた。けれど、布団をかぶって籠っても、ユクガの匂いはしない。
鼻がぐすぐすしてきて、じんわりと目元が熱い。何か物音はするけれど、何の香りもしないから、番ではない。来てほしい。ぎゅっとして、力強い腕を感じさせて、あのお腹に響く声で呼んでほしい。
「んぅ」
そわり、と内ももを擦り合わせて、キアラは寝返りをうった。
お腹が寂しい。自分の体をどうしていいのかわからない。内ももをすりすりと寄せていると、ますますお腹の奥がずくずくするような感覚になるけれど、お腹に手を当てても治まらない。
ほしい。
「おなか、さみし……」
お腹が寂しいと訴えたら、番がほしいものをくれたのに。お腹がいっぱいになるよう、たくさん。
無意識に腰を揺らめかせて、キアラは布団の中でもがいていた。うめいて、言葉にならない声を漏らして、頭の中が番のことで埋め尽くされる。
どうして、番がいないのか、どうして、来てくれないのか、どうして。どうして。
「……確かにヒートのようだが……まるでフェロモンが感じられんな」
突然、容赦なく布団をはぎ取られて、キアラはきゅっと身をこわばらせた。
番ではない、大きな人が、ベッドの傍に立っている。
「まあいい、ヒートなら抱けばいいことだ」
そのまま布団を床に捨てた大きな人の手が伸びてきて、キアラは身をよじった。
ただ、すぐに捕まえられて、ベッドに強く押さえつけられる。
「ぁ、う」
「発情を治めてやろうというのだ。逃げる必要はなかろう」
服をめくられて、足元から素肌をさらされる。隠したくても、キアラを押さえつける力が強くて、体が自由に動かせない。
「くそ、逆らうな!」
上にのしかかってきた男が重たい。抜け出したいのに体がだるくて、頭がうまく働かなくて、怖い気持ちが積もっていく。
知らない手が、キアラの体に触れる。番ではないごつごつした手が、あちこち撫で回していく。かさついた唇が触れてきて、ざらりとした舌がねっとりと肌を舐め上げている。
嫌だと言いたいのに、喉が狭くて、声が出ない。耳に感じた冷たいものは、涙だろうか。
下着も脱がされて、足を左右に広げられた。
「なるほど、オメガなら男も濡れるというのは本当らしいな」
自由になった上半身をなんとかよじろうとしても、意に介した様子もなくくるりとひっくり返されて、うつ伏せでさらに押さえつけられてしまった。うなじを守ってくれている首輪を掴まれて、ぐいぐい引っ張られて息が詰まる。
「なんだ、抱くときに外れるんじゃないのか? 面倒な……いっそ切るか?」
ぱっと手を離されると急に息が吸い込めて、げほげほとむせてしまった。
けれど、だから、今なら、喉が広がっている。
「……たす、けて」
「あ?」
必死の思いで絞り出した声に、苛立ちを隠さない声が返ってきて、キアラはぎゅっと身を縮めた。
恐ろしい。
あの肌を重ねる行為は、番とだけする幸せなものだと思っていたのに、一方的にむさぼられるなんて、考えたこともなかった。
「っ、なん……なんだ!?」
恐ろしい人が大きな声を出していて、キアラはますます縮こまった。恐ろしくて、そちらを向けなくて、丸くなって震えていることしかできない。
怖い。
どたばたとあわただしい音がして、少し静かになった。廊下のほうは騒がしい気がするが、おそらく、部屋の中には誰もいない。
おそるおそる、大きな人がいたほうを向いて、誰もいないことを確認する。
「う……」
ぐす、と鼻を鳴らして、キアラは服を体にかけた。布団を引っ張り上げる元気はないし、撫でたり舐めたりされた体にそのまま服を着たくない。
ぽろぽろ涙をこぼしていると、精霊の気配がたくさん寄ってきた。
「……いやな、こと、されました」
改めて口にしたら余計に泣けてきて、声を出してしゃくりあげる。精霊の気配が取り巻いてくれて、いつもだったら心地よいはずなのに、自分が汚い気がして溶け合っていられない。
「うわあああああん!」
「神子様!?」
こらえきれなくなって声を上げたら、勢いよく扉が開いてミオとシアが駆け込んできた。けれど二人にも触れられたくなくて、大声でそのまま泣き続ける。
「わあああああん!」
汚い。
気持ち悪い。
「っ、なに、進めない……!?」
わあわあ泣いて、ずびずびしゃくりあげて、喉がかれて痛くなってきたころに、精霊たちも鎮まり始めたのか、ミオとシアがようやくキアラの傍まで近づいてくる。
「……神子様……」
二人がそっと膝をついて、横になったままのキアラと視線を合わせてくれた。二対の青い目はどちらも心配そうで、先ほどの大きな人のようなぎらつきはない。
「……みお、しあ」
「はい、神子様」
ゆっくり手を伸ばすと、すぐに二人も手を差し伸べてくれる。甘えるようにミオの指を握って、それからシアにも同じことをして、キアラは手を離した。シアがそっと、布団を体にかけてくれる。
「……からだ、きよめたい、です」
「……すぐにお湯をお持ちしますね」
「寝具も取り換えましょう」
こくんと小さくうなずくと二人とも立ち上がってしまって、キアラは布団をぎゅっと握りしめた。またあの大きな人が来たら、どうしよう。
「……ミオ」
「……シア、頼む」
「うん」
キアラの不安が伝わったのか、シアが立ち止まってくれて、またベッドの傍に屈んでくれた。手を伸ばすとすぐに手を差し出してくれるから、ぎゅっと指を握る。
「私は、お傍にいますね」
「……はい」
ミオがお湯の準備をしてくれるまで、キアラはシアの指の感触に意識を注いでいた。
精霊を惹きつけることの何がよいのかというと、火の精霊が増えると寒さが和らぎ、水の精霊が増えれば井戸の水量が増え、地の精霊が増えると作物を育てる土地が豊かになり、風の精霊が増えれば雲を運んできて干ばつが減る、といった具合らしい。逆に、例えば何らかの原因で火の精霊の数が減ると、竈の火がなかなかつかなかったり、夏でも寒さで上着が手放せなくなったり、といったことになるそうで、国を豊かにしたいと思ったら、神子の存在は欠かせないのだそうだ。
しかし神子というものはいつ生まれるかわからないものだし、その時代にいるとも限らない。そのため神子をあてにしない国が一般的なのだが、カガルトゥラードは違った。
遠い昔、カガルトゥラードの王家に神子が生まれ、とても豊かになった時代があった。それ以来、国内で神子が生まれれば導の灯火に囲い込み、国内に見つからなければ他国にまで手を伸ばし、ほぼ途切れることなく、神子がいる状態で国を繋いできた。
そのため、他の神子が見つかっていない以上、カガルトゥラードがキアラを手放すことはありえない、ということらしかった。オメガであることもカガルトゥラードにとって都合がよく、王子と結婚させて子どもを産ませれば、また神子が生まれるかもしれない、という期待もされているのだという。
「神子様、お水はいかがですか?」
「いいえ……ありがとう、ございます、ミオ」
そんなの知らない、とそっけないことを思いつつ、キアラは気だるくベッドに伏せっていた。
なんだか頭はぼうっとするし、体はだるくて熱っぽい。起き上がるのもおっくうで、朝の支度に来てくれたミオとシアをベッドの中で迎えたら、毎日のお祈りはしなくていいということになった。
顔を洗うために起き上がるのもだるくて、ミオが濡らした布で拭いてくれたくらいだ。食事はいつもより肉のにおいが気になって、シアの剥いてくれた果物しか口にしていない。
「神子様、もう少し何かお召し上がりになりませんと……」
幼子のように首を横に振って、布団を頭からかぶり直す。
ユクガの傍が恋しくてたまらない。あの甘やかな草原の匂いが、ここにはあまりにも足りない。ユクガの服や、持ち物や、使ったものを持ってこないといけないのに、ここはカガルトゥラードで、ヨラガンから遠すぎる。
そこまで考えて、キアラは布団の中ではっとした。
熱くて、だるくて、番がほしくて、体がもどかしい。
ヒートだ。
「ぁ……」
自覚したら、じわじわと体の奥が寂しくなってきて、キアラは膝を抱えて丸くなった。
布団がそろっとめくられて、ミオとシアの顔が覗く。
「……神子様?」
違う。この二人は番ではない。
番ではない人が寄ってくるのは、嫌だ。
泣きそうになって身を縮めたら、慌てて布団を戻してもらえた。けれど、布団をかぶって籠っても、ユクガの匂いはしない。
鼻がぐすぐすしてきて、じんわりと目元が熱い。何か物音はするけれど、何の香りもしないから、番ではない。来てほしい。ぎゅっとして、力強い腕を感じさせて、あのお腹に響く声で呼んでほしい。
「んぅ」
そわり、と内ももを擦り合わせて、キアラは寝返りをうった。
お腹が寂しい。自分の体をどうしていいのかわからない。内ももをすりすりと寄せていると、ますますお腹の奥がずくずくするような感覚になるけれど、お腹に手を当てても治まらない。
ほしい。
「おなか、さみし……」
お腹が寂しいと訴えたら、番がほしいものをくれたのに。お腹がいっぱいになるよう、たくさん。
無意識に腰を揺らめかせて、キアラは布団の中でもがいていた。うめいて、言葉にならない声を漏らして、頭の中が番のことで埋め尽くされる。
どうして、番がいないのか、どうして、来てくれないのか、どうして。どうして。
「……確かにヒートのようだが……まるでフェロモンが感じられんな」
突然、容赦なく布団をはぎ取られて、キアラはきゅっと身をこわばらせた。
番ではない、大きな人が、ベッドの傍に立っている。
「まあいい、ヒートなら抱けばいいことだ」
そのまま布団を床に捨てた大きな人の手が伸びてきて、キアラは身をよじった。
ただ、すぐに捕まえられて、ベッドに強く押さえつけられる。
「ぁ、う」
「発情を治めてやろうというのだ。逃げる必要はなかろう」
服をめくられて、足元から素肌をさらされる。隠したくても、キアラを押さえつける力が強くて、体が自由に動かせない。
「くそ、逆らうな!」
上にのしかかってきた男が重たい。抜け出したいのに体がだるくて、頭がうまく働かなくて、怖い気持ちが積もっていく。
知らない手が、キアラの体に触れる。番ではないごつごつした手が、あちこち撫で回していく。かさついた唇が触れてきて、ざらりとした舌がねっとりと肌を舐め上げている。
嫌だと言いたいのに、喉が狭くて、声が出ない。耳に感じた冷たいものは、涙だろうか。
下着も脱がされて、足を左右に広げられた。
「なるほど、オメガなら男も濡れるというのは本当らしいな」
自由になった上半身をなんとかよじろうとしても、意に介した様子もなくくるりとひっくり返されて、うつ伏せでさらに押さえつけられてしまった。うなじを守ってくれている首輪を掴まれて、ぐいぐい引っ張られて息が詰まる。
「なんだ、抱くときに外れるんじゃないのか? 面倒な……いっそ切るか?」
ぱっと手を離されると急に息が吸い込めて、げほげほとむせてしまった。
けれど、だから、今なら、喉が広がっている。
「……たす、けて」
「あ?」
必死の思いで絞り出した声に、苛立ちを隠さない声が返ってきて、キアラはぎゅっと身を縮めた。
恐ろしい。
あの肌を重ねる行為は、番とだけする幸せなものだと思っていたのに、一方的にむさぼられるなんて、考えたこともなかった。
「っ、なん……なんだ!?」
恐ろしい人が大きな声を出していて、キアラはますます縮こまった。恐ろしくて、そちらを向けなくて、丸くなって震えていることしかできない。
怖い。
どたばたとあわただしい音がして、少し静かになった。廊下のほうは騒がしい気がするが、おそらく、部屋の中には誰もいない。
おそるおそる、大きな人がいたほうを向いて、誰もいないことを確認する。
「う……」
ぐす、と鼻を鳴らして、キアラは服を体にかけた。布団を引っ張り上げる元気はないし、撫でたり舐めたりされた体にそのまま服を着たくない。
ぽろぽろ涙をこぼしていると、精霊の気配がたくさん寄ってきた。
「……いやな、こと、されました」
改めて口にしたら余計に泣けてきて、声を出してしゃくりあげる。精霊の気配が取り巻いてくれて、いつもだったら心地よいはずなのに、自分が汚い気がして溶け合っていられない。
「うわあああああん!」
「神子様!?」
こらえきれなくなって声を上げたら、勢いよく扉が開いてミオとシアが駆け込んできた。けれど二人にも触れられたくなくて、大声でそのまま泣き続ける。
「わあああああん!」
汚い。
気持ち悪い。
「っ、なに、進めない……!?」
わあわあ泣いて、ずびずびしゃくりあげて、喉がかれて痛くなってきたころに、精霊たちも鎮まり始めたのか、ミオとシアがようやくキアラの傍まで近づいてくる。
「……神子様……」
二人がそっと膝をついて、横になったままのキアラと視線を合わせてくれた。二対の青い目はどちらも心配そうで、先ほどの大きな人のようなぎらつきはない。
「……みお、しあ」
「はい、神子様」
ゆっくり手を伸ばすと、すぐに二人も手を差し伸べてくれる。甘えるようにミオの指を握って、それからシアにも同じことをして、キアラは手を離した。シアがそっと、布団を体にかけてくれる。
「……からだ、きよめたい、です」
「……すぐにお湯をお持ちしますね」
「寝具も取り換えましょう」
こくんと小さくうなずくと二人とも立ち上がってしまって、キアラは布団をぎゅっと握りしめた。またあの大きな人が来たら、どうしよう。
「……ミオ」
「……シア、頼む」
「うん」
キアラの不安が伝わったのか、シアが立ち止まってくれて、またベッドの傍に屈んでくれた。手を伸ばすとすぐに手を差し出してくれるから、ぎゅっと指を握る。
「私は、お傍にいますね」
「……はい」
ミオがお湯の準備をしてくれるまで、キアラはシアの指の感触に意識を注いでいた。
46
あなたにおすすめの小説
追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」
身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。
死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。
カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。
「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」
献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。
これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。
5回も婚約破棄されたんで、もう関わりたくありません
くるむ
BL
進化により男も子を産め、同性婚が当たり前となった世界で、
ノエル・モンゴメリー侯爵令息はルーク・クラーク公爵令息と婚約するが、本命の伯爵令嬢を諦められないからと破棄をされてしまう。その後辛い日々を送り若くして死んでしまうが、なぜかいつも婚約破棄をされる朝に巻き戻ってしまう。しかも5回も。
だが6回目に巻き戻った時、婚約破棄当時ではなく、ルークと婚約する前まで巻き戻っていた。
今度こそ、自分が不幸になる切っ掛けとなるルークに近づかないようにと決意するノエルだが……。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
虐げられても最強な僕。白い結婚ですが、将軍閣下に溺愛されているようです。
竜鳴躍
BL
白い結婚の訳アリ将軍×訳アリ一見清楚可憐令息(嫁)。
万物には精霊が宿ると信じられ、良き魔女と悪しき魔女が存在する世界。
女神に愛されし"精霊の愛し子”青年ティア=シャワーズは、長く艶やかな夜の帳のような髪と無数の星屑が浮かんだ夜空のような深い青の瞳を持つ、美しく、性格もおとなしく控えめな男の子。
軍閥の家門であるシャワーズ侯爵家の次男に産まれた彼は、「正妻」を罠にかけ自分がその座に収まろうとした「愛妾」が生んだ息子だった。
「愛妾」とはいっても慎ましやかに母子ともに市井で生活していたが、母の死により幼少に侯爵家に引き取られた経緯がある。
そして、家族どころか使用人にさえも疎まれて育ったティアは、成人したその日に、着の身着のまま平民出身で成り上がりの将軍閣下の嫁に出された。
男同士の婚姻では子は為せない。
将軍がこれ以上力を持てないようにの王家の思惑だった。
かくしてエドワルド=ドロップ将軍夫人となったティア=ドロップ。
彼は、実は、決しておとなしくて控えめな淑男ではない。
口を開けば某術や戦略が流れ出し、固有魔法である創成魔法を駆使した流れるような剣技は、麗しき剣の舞姫のよう。
それは、侯爵の「正妻」の家系に代々受け継がれる一子相伝の戦闘術。
「ティア、君は一体…。」
「その言葉、旦那様にもお返ししますよ。エドワード=フィリップ=フォックス殿下。」
それは、魔女に人生を狂わせられた夫夫の話。
※誤字、誤入力報告ありがとうございます!
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる